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 沖縄-辺野古-高江から-2026年4月20日

 まさに、「構造的沖縄差別」の一端。
 「1993年に返還された東村高江の米軍北部訓練場跡地に米軍廃棄物が事実上放置されている問題で、そもそも国が原状回復義務を負うことを定める法的根拠が明文化されていないことが分かった。法の欠落が招くのは国の不作為による廃棄物の放置だ。専門家は法整備を求めている。」、と沖縄タイムス。
 また、「93年返還地は、チョウ類研究者の宮城秋乃さんの調査で廃棄物が事実上放置されている実態が明らかになった。なぜ放置され続けるのか。宮城さんはそれを探ろうと米軍施設跡地全体の原状回復根拠を示す関連文書の開示を繰り返し求めた。ところが、一向に直接的な法的根拠を示す文書は開示されてこなかった。」(沖縄タイムス)、と。
 さらに、「環境問題に詳しい広東外語外貿大学法学院(中国)の吉田邦彦・雲山特別教授(民法)は『物権的請求権に関する原状回復義務について、どこが責任を負うのか、これだけ大事なことについて関連法の整備がされていないのは驚きだ。日米地位協定で米軍がやるべきことをやらないということならば、法整備した上で国ないし県が代わってやるべきだ』と話している。」(沖縄タイムス)、とも。

 沖縄で起こっていること、その現場の事実をきちんと確認すること。
 何よりも、自らが沖縄から受け取るものを明確にするために。それは、捉え直しとして。
 また、「沖縄戦50年」、「戦後80年」を継承していくために。
 2026年度も、改めて琉球新報と沖縄タイムスの記事を、「沖縄-辺野古-高江-から」を、報告します。

(1)沖縄タイムス-"腹八分"で結集した「オール沖縄」 リベラル層の受け皿になり得るか 新基地反対ワンイシューの限界指摘する声も【解体新書 沖縄政局】(政経部・銘苅一哲)-2026年4月19日 8:30-[解体新書 沖縄政局](8) 第2部 オール沖縄の盛衰(下)

 沖縄タイムスは、表題を次のように報じた。

1.「宝の議席を手放してしまった。こんなに悔しいことはない」
2.今年2月の衆院選で名護市辺野古の新基地建設に反対する「オール沖縄」の候補者が全員落選した翌日。那覇市久茂地であった集会の参加者が涙ぐんだ。
3.改選前、那覇市を含む沖縄1区は共産の赤嶺政賢氏が4期連続で選挙区当選。共産にとっても全国で唯一の選挙区を勝ち抜いた「宝の議席」とされていた。
4.赤嶺氏は2000年から比例で当選を重ね、初の選挙区勝利は14年12月。直前にあった知事選で保守と革新による「オール沖縄」勢力が翁長雄志知事を誕生させた勢いに乗った。
5.共産は県議会でも県政与党として勢力を伸ばし、20年の県議選では過去最多の7人が当選した。だが、24年の県議選では一気に3議席落とし、与党は過半数割れに。政党や会派の候補者調整不足に加え、「オール沖縄」の結集軸である辺野古問題で県は行き詰まり、打つ手がない状況だった。
6.迎えた今年2月の衆院選。高市早苗首相が率いる自民など右派勢力が支持を集め「オール沖縄」は全敗した。選挙翌日の集会で、赤嶺氏は「左翼の存在意義が大きくなる時が来るはずだ」と語った。
7.右傾化の揺り戻しが来た時、「オール沖縄」は受け皿になり得るのか-。
8.翁長県政、玉城デニー県政を中枢で支えた関係者は『オール沖縄』の革新側で重要だったのは共産の対応だったと説く。「那覇軍港の浦添移設や自衛隊問題など彼らにとっての重要案件もあったが、結集する際には辺野古問題に絞った」と振り返り、勢力の立て直しを望んだ。
9.一方、ワンイシューで集う限界を指摘する声もある。衆院選から1カ月後の3月。れいわ公認で4区から立候補した山川仁氏は、落選を受けて事務所を閉じる作業を進めながら「翁長氏の元で辺野古で結集したのは12年前。その後、自衛隊の南西シフトなど沖縄ではさまざまな問題が出てきた」と語った。
10.れいわは新基地反対に加え自衛隊南西シフトなどの問題も主張し、衆院選で「オール沖縄」と一線を引いた。
11.24年の衆院選で比例当選した山川氏は今回、議席を逃したが、県内での政党別の比例得票数でれいわは共産や社民を上回った。リベラル層の「オール沖縄」以外の選択肢となっていた可能性もある。
12.山川氏は自身の今後は後援会と調整して決めるとしつつ、「腹八分」でまとまってきた「オール沖縄」が変化する必要性を指摘した。
13.「妥協をし過ぎると、沖縄の政治に力は宿らない」(政経部・銘苅一哲)
(https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/1820232 参照 2026年4月19日)

(2)沖縄タイムス-実体なき楽観論連発 「ホルムズ」全面開放 トランプ氏発言 海峡混乱-2026年4月19日 4:00

 沖縄タイムスは、表題を次のように報じた。

1.米国とイランの停戦期限が数日後に迫る中、再協議にこぎ着けたいトランプ米大統領がホルムズ海峡「開放」を巡る実体なき楽観論を連発した。イランが一時歩み寄りの姿勢を見せたことに呼応したものだ。ただ、ペルシャ湾に閉じ込められた船舶は一斉に移動を始めた後、引き返す羽目に。イランは強硬姿勢に立ち戻り、混乱が広がった。
(即座に譲歩否定)
1.17日、トランプ氏は前向きな発言を繰り返した。「良いニュースがある。少し聞いてみたいだろう」。米西部アリゾナ州フェニックスの集会でこう切り出すと「今日は世界にとって輝かしい日になる。イランが海峡を完全に開放すると発表した」と誇ってみせた。
2.これに先立ち、交流サイト(SNS)や複数のメディアで「事態は収束した」「イランが保有する濃縮ウランを米国が全て受け取る」と立て続けに語り、イランが核開発も含めた米国の要求をのんだとまくし立てた。
3.米ニュースサイト、アクシオスによると、トランプ氏は自身がイラン側と電話で話したと主張しており、手応えを感じているようだという。こうした情報発信全般が機運醸成に向けたトランプ流交渉戦術の一環とみられるが、イランは即座に譲歩を否定。ガリバフ国会議長は「米大統領は1時間で七つの主張をしたが、全部うそだ」とSNSで強調した。
(「強いシグナル」)
1.イランの発信もぶれた。アラグチ外相が米仲介のレバノン停戦に応じて海峡の「全面開放」をSNSで宣言した途端、強硬派国会議員は海峡通航料を引き続き徴収すると反論。革命防衛隊に近いタスニム通信は「外務省はこの種の発信を見直すべきだ」とアラグチ氏批判を展開した。
2.革命防衛隊は外相の投稿を打ち消すかのように、海峡通過に関し(1)民間船舶はイラン指定の航路のみを通航(2)軍艦船の通航は引き続き禁止(3)通航には革命防衛隊の許可が必要(4)通航は停戦合意に沿って、かつレバノン停戦の実行後に行われる-の「新規則」を示した。
3.それでも油価は一時10%以上も下落した。地元記者は「イランの対応次第で油価をコントロールできるという強いシグナル」になったと語った。
(船舶は右往左往)
1.ペルシャ湾にとどめられたままの商船はあおりを受けた。船舶位置情報の提供サイト「マリントラフィック」のデータによると、アラグチ氏の宣言を受け、約20隻のタンカーやコンテナ船がオマーン湾に向けて出発。しかし海峡「開放」が不透明なことが判明すると、通過を断念して引き返すなど右往左往した。
2.イラン外交筋は共同通信に「世界経済の安定はわれわれの手にかかっている」と自信を見せた。難航必至な核開発問題を含む交渉を前に、引き続きホルムズ海峡を「人質」にする戦略で米国に譲歩を迫ると言い切った。
(https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/1820241 参照 2026年4月19日)

(3)沖縄タイムス-放置される米軍廃棄物 原状回復の義務は誰に 求めた法的根拠に国は開示せず 環境問題の専門家「法整備ないのは驚き」(社会部・塩入雄一郎)-2026年4月19日 7:00

 沖縄タイムスは、表題を次のように報じた。

1.1993年に返還された東村高江の米軍北部訓練場跡地に米軍廃棄物が事実上放置されている問題で、そもそも国が原状回復義務を負うことを定める法的根拠が明文化されていないことが分かった。法の欠落が招くのは国の不作為による廃棄物の放置だ。専門家は法整備を求めている。(社会部・塩入雄一郎)
2.93年返還地は、チョウ類研究者の宮城秋乃さんの調査で廃棄物が事実上放置されている実態が明らかになった。なぜ放置され続けるのか。宮城さんはそれを探ろうと米軍施設跡地全体の原状回復根拠を示す関連文書の開示を繰り返し求めた。ところが、一向に直接的な法的根拠を示す文書は開示されてこなかった。
3.沖縄防衛局は本紙の取材に、93年原状回復を「関連法令に基づく」と回答した。「関連法令」についてさらに追及を受けると、詳細は当時の文書を保有していないことを理由に「回答は困難」と回答。一般論として民法、国有財産法、土壌汚染対策法を挙げた。
4.だが、いずれも一般法に過ぎず日米地位協定が米軍の原状回復義務を免除する中、国内法にも明確な義務規定がない。環境問題に詳しい広東外語外貿大学法学院(中国)の吉田邦彦・雲山特別教授(民法)は「物権的請求権に関する原状回復義務について、どこが責任を負うのか、これだけ大事なことについて関連法の整備がされていないのは驚きだ。日米地位協定で米軍がやるべきことをやらないということならば、法整備した上で国ないし県が代わってやるべきだ」と話している。
(https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/1820265 参照 2026年4月19日)

(4)沖縄タイムス-[語れども語れども・うまんちゅの戦争体験](559) 初めて見る米兵に恐怖心 上地初子さん(92) 国頭村出身 配給所まで片道20キロ歩く(運動部・仲間勇哉)-2026年4月19日 4:00

 沖縄タイムスは、表題を次のように報じた。

1.生まれ育ちは国頭村の安田。戦争が激しくなる前、集落には4~5人の日本兵がいた。通信兵と聞いた記憶があるが、彼らは炭焼き小屋を建てて炭を作っていた。地域の人たちと生活し関係も良く、一緒に遊んだこともある。当時は幼くて戦争が始まると分からず、どうして安田にいるのか不思議だった。
2.その人たちとは別の日本兵も1人いた。聞いた話だと、近くに不時着した飛行機の操縦士。住民と暮らし、近くの伊部岳から敵が来ないか監視していた。この人も通信兵も、戦争が激しくなった後にどうなったか分からない。
(食料は全くなく)
1.空襲が始まり出すと、近くの山に造った避難小屋に逃げた。小屋は木材で壁と屋根を造った簡単なもの。日中は家族や親戚と小屋で身を寄せ合い、暗くなると芋を掘りに集落へ下りた。照明弾が光ると明るくなり「今のうちだ」とみんなで外に出たよ。
2.避難小屋での生活で一番大変だったのは食料がないこと。一度小屋の外で犬がとてもほえたことがあった。米軍が来たのかと怖かったが、実際はイノシシに襲われていた。犬はやられたが、食料ができたとみんなで喜んだ。それだけ食べ物がなかったんだよ。
3.山を下りたのは飛行機からビラがまかれたからだったと思う。「山から下りてきなさい」や「怖いことはない」などと書かれていたのではないかな。それで下りると、上半身裸で銃を担いだ米兵が何人もいた。私は初めて米兵を見たのでとても怖かった。
4.女の人たちは捕まると乱暴されると聞かされていたから、泥や油を顔に塗っていたのを覚えている。地域の大人から、理由は分からないけど、集落近くの安田ケ島に米軍が常駐していると聞かされた。
5.そのまま浜まで行き船に乗せられ、東村で降ろされた。そこから大宜味村喜如嘉の収容所まで歩かされた。でも、そこには食料が全然なく、生活どころじゃなかったので集落の人たちで安田に戻った。
(たいまつともし)
1.安田に着いたら避難小屋に置きっ放しだった荷物を取りに行った。すると、いくつかの小屋で日本兵が亡くなっていたという話を聞いた。彼らはきれいな格好で並ぶように倒れていたらしいから、敗残兵で自決したんだと思う。
2.家は燃やされていたので、山から木材を運び建て直した。食べ物は国頭村辺土名の方まで配給を受け取りに行った。道も舗装されていない時代に各家庭の代表者がざるを持ち、暗いうちからたいまつをともして山を歩いた。
3.当時私は12歳くらいだったけど、片道5里(約20キロ)ほどをはだしで歩くから大変。家に帰るのは夕方で、また何日か後には配給をもらいに行く。ハブやイノシシに襲われなかったのが幸いだった。
4.あの頃の生活を考えると、家族で過ごせる今はとても幸せ。外国の戦争のニュースが報道されているけど、戦争の本当の怖さを知っていればできない。今の平和が長く続いてほしいと思っている。
(編集後記) 
1.上地さんは戦前、スポーツが大好きで、活発な児童だったと話してくれた。バレーボールやかけっこが好きだったが、校庭は食料を作るための畑に変わったという。戦後は生活を守るためスポーツどころではなかったはず。好きなことを奪われた子どもの悲しみはどれほどか。その思いは戦争を知らない私も共有でき、あらためて平和の尊さを考えさせられた。(運動部・仲間勇哉)
(https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/1820136 参照 2026年4月19日)

(5)琉球新報-敵基地攻撃「空母」保有 揺らぐ専守防衛と平和憲法-2026年04月19日 05:00

 琉球新報は、表題を次のように報じた。

1.熊本市の健軍駐屯地に配備された25式地対艦誘導弾は射程約千キロで、九州から中国沿岸の一部に届く。イージス艦「ちょうかい」が発射能力を得たトマホークも敵基地攻撃に用いられる。F35Bステルス戦闘機は事実上の空母艦載機だ。いずれも自衛隊の従来の装備体系からはみ出すもので、戦後日本の掲げてきた「専守防衛」は揺らいでいる。
2.専守防衛は「武力攻撃を受けた時に初めて」必要最小限度の防衛力を行使する、との防衛戦略。戦争放棄や交戦権否認をうたう憲法9条の精神に基づく。
3.一方、政府は反撃能力(敵基地攻撃能力)の運用に関し、敵が日本への攻撃に着手したと認定すれば被害を受ける前でも日本から攻撃するとした。判断を誤れば国際法が禁じる先制攻撃となる危険がある。
4.専守防衛の方針の下、政府は「壊滅的破壊」を目的とする兵器は保有しないとの立場をとる。例示するのは長距離爆撃機、大陸間弾道ミサイル、そして攻撃型空母だ。
5.F35Bは「いずも」型護衛艦で発着させる。政府はいずも型について、F35Bを常時艦載するわけではなく「多機能な護衛艦」だとして攻撃型空母には当たらないと主張するが、空母に他ならないとの指摘は絶えない。
(https://ryukyushimpo.jp/politics/entry-5198351.html?_auth=1776560405 参照 2026年4月19日)

(6)琉球新報-識者談話 綛田 芳憲氏(立命館アジア太平洋大教授) 防衛力強化 憲法と乖離-2026年04月19日 05:00

 琉球新報は、表題を次のように報じた。

1.政府は「南西シフト」をなし崩し的に進めてきた。岸田政権が2022年に安全保障関連3文書を策定し、中国を実質的な脅威と位置付けたことで拍車がかかった形だ。巨額の防衛費を計上して進められている現在の防衛力強化は、憲法9条の精神から乖離(かいり)していると言わざるを得ない。
2.政府は反撃能力(敵基地攻撃能力)として運用する長射程ミサイルを熊本市の健軍駐屯地に配備した。攻撃対象になるリスクが高まると考えられ、こうした装備を住宅密集地に置くことは、民間人の被害を最小限にするため、国際人道法が定める軍民分離の原則に反し、人命軽視と言える。
3.ミサイル配備に関し、防衛省が住民説明会を開いていないことも問題だ。説明責任を十分果たしたとは評価できない。
4.九州・沖縄の自衛隊増強は続くだろうが、中国との緊張が高まり、かえって安全保障環境を不安定化させるジレンマに陥る危険性がある。最大の貿易相手国である中国と良好な関係を維持することが、安全保障政策だけでなく経済政策としても非常に重要だ。
5.かせだ・よしのり;立命館アジア太平洋大教授、1968年、大阪府東大阪市生まれ。専門は国際政治。
(https://ryukyushimpo.jp/politics/entry-5198350.html 参照 2026年4月19日)

(7)琉球新報-増強加速 地域と摩擦 「有事」標的の懸念拡大 九州各地で抗議の連帯-2026年04月19日 05:00

 琉球新報は、表題を次のように報じた。

1.九州で急速に進む防衛力強化に、各地から懸念の声が上がっている。「攻撃目標にされるのではないか」「説明が尽くされていない」。住民の不安に十分向き合ったとは言いがたいまま、加速する自衛隊増強の動きに対し抗議の意思を示し世論に働きかけようと、地域を越えて市民が連帯する動きも現れ始めた。
2.熊本市の健軍駐屯地への25式地対艦誘導弾配備に反対する市民団体の海北由希子さん(57)=同市=は「駐屯地は住宅地にある。住民が巻き込まれる危険性が増す」と批判する。「軍都」としての歴史がある熊本でも不安は根強く、住民説明会の開催を求める声が上がっているが、防衛省は拒否している。
3.防衛省制服組トップ内倉浩昭統合幕僚長は3月、長射程ミサイル配備を巡る不安の声について「抑止力、対処力を高める効果の方が大だ」と述べた。こうした政府の姿勢に海北さんは「無視されているようだ」と憤る。
4.「軍拡に組み込まれる」。弾薬庫の新設が予定される鹿児島県さつま町の河野修一さん(80)は、報道で計画を知った時の心境を振り返った。有事の際に攻撃目標になるとの懸念から、街頭スタンディングを通じ抗議の意思を示している。
5.防衛省の住民説明会の開催は1度きり。対象は一部地域の住民だけで河野さんは参加できなかった。「危険性についての説明が十分に尽くされていない」と訴えた。
6.住民の不安を顧みないかのように進められる南西シフトへの違和感は広がりつつある。昨年2月、西日本各地の市民団体が鹿児島市に集まり「戦争止めよう!沖縄・西日本ネットワーク」を結成した。今月13日時点で、17府県の40の団体が加入している。
7.運営委員の新田秀樹さん(62)=広島県廿日市市=は「これまでは各地で孤立して闘ってきたが、横のつながりができて相乗効果が生まれた」と意義を強調する。各地で抱える問題意識を共有し「世論を動かしていくことが重要だ」と語った。
(https://ryukyushimpo.jp/politics/entry-5198352.html 参照 2026年4月19日)

(8)琉球新報-ミサイル搭載し 嘉手納で離着陸 F35、岩国から飛来-2026年04月19日 05:00

 琉球新報は、「米海兵隊岩国基地(山口県)所属のF35Bステルス戦闘機2機が17日午前10時20分ごろ、嘉手納基地に飛来した。2機は18日、主翼先端に訓練用の空対空ミサイルを搭載して離着陸を繰り返し、訓練を実施した。18日は午前10時10分ごろに嘉手納基地を離陸。訓練空域へ向かったみられ、午前11時4分ごろ、嘉手納基地に戻った。」、と報じた。
(https://ryukyushimpo.jp/national/entry-5198306.html 参照 2026年4月19日

(9)沖縄タイムス-自分で採ったモズク、その場で「おいしかった」 旧暦3月3日の浜下り 家族で潮干狩り(写真部・宮城貴浩)-2026年4月19日 12:40

 沖縄タイムスは、表題を次のように報じた。

1.旧暦3月3日に当たる19日は海水で手足を清め、健康を祈願する「浜下り」。雲間から時折日が差す穏やかな空模様となった18日、南城市玉城の百名ビーチでは潮干狩りや海藻採りを楽しむ家族連れの姿が多く見られた。
2.豊見城市から家族や友達と訪れた金城徳馬ちゃん(5)は、自分で採ったモズクをその場で食べたといい、「おいしかった」と笑顔を見せた。(写真部・宮城貴浩)
(https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/1820306 参照 2026年4月19日)

(10)琉球新報-県産炭火焙煎コーヒーで世界へ 琉球ワールドが新商品 ブランデーに豆投入、香り凝縮(呉俐君)-2026年04月19日 05:00

 琉球新報は、表題を次のように報じた。

1.やんばるの木炭を用いた炭火焙煎(ばいせん)コーヒーを手掛ける琉球ワールド(浦添市)は、今夏にもノンアルコールのコーヒーリキッド「ARCAMINO(アルカミノ)」を発売する。カクテルやスイーツなど多様な用途が特徴で、沖縄の新たな土産品・カフェ文化としての展開を目指す。同商品は現在、商標出願中だ。
2.コーヒーリキッドは、コーヒーを濃く抽出した液体で、水や牛乳などで割って飲んだり、スイーツなどの風味付けに使われたりする。「ARCAMINO」は香りを意味する英語「Aroma」と道を意味するスペイン語「Camino」を合わせた造語で、同社代表のルーツのほか、炭火焙煎コーヒーで世界へ進出したいという思いが込められている。
3.琉球ワールドは、ペルー生まれ県系3世の具志堅保男代表(46)が2012年に創業、浦添市城間で2・5坪の店舗から始まった。当初から一貫して炭火焙煎を追求。具志堅代表によると、県内ではガスによる焙煎が主流で、炭火は極めてまれだという。「炭火によりコーヒー本来のうまみが引き出され、香りも立ちやすくなる」と、利点を語る。
4.しかし、炭火焙煎への道は平たんではなかった。「火力の制御が難しく、効率も悪い」ことから、技術の習得には5年を要した。燃料となる木炭も「深い香りを引き出せる」という理由から、やんばる産に限定している。これまでバーベキュー用など多種多様な木炭で試行錯誤を重ねてたどり着いた結論だ。
5.現在は毎月400~500キロの豆を焙煎し、その7割を企業、3割を個人客へ販売する。アルカミノは、コーヒー豆をブランデーのリキッドに直接投入し、数日間寝かせて熟成させる。製造工程でアルコール分を飛ばすことで、ブランデーの芳醇(ほうじゅん)な香りのみを凝縮。炭酸で割れば黒ビールやハイボールのような味わいを楽しめるという。
6.開発にあたっては、県の「経営革新計画」に認定されたほか、沖縄総合事務局の商品開発支援も受けている。
7.具志堅代表は「若い世代に刺激を与えたい。沖縄の炭火焙煎コーヒーを手に、世界へ進出していきたい」と抱負を語った。(呉俐君)
(https://ryukyushimpo.jp/economics/entry-5198259.html?_auth=1776579156 参照 2026年4月19日)


# by asyagi-df-2014 | 2026-04-20 06:17 | 沖縄から | Comments(0)

「国旗損壊罪」の新設。(4)

 自民党と日本維新の会は2026年3月17日、党首会談で、あらためて今国会での「国旗損壊罪」の成立を確認した。
 また、自民党は2026年3月27日、いわゆる「国旗損壊罪」の創設に向け、プロジェクトチーム(PT)の幹部による議論を始めた。

 こうした策動は、今回が初めてのものではない。
 言わば、自問党政権の本質的な政治方針に近いものである。
 また、「日の丸を敬いたいと考える人の気持ちは尊重されなければならない。しかし、逆も言える。それを違う価値観の人に押し付ける法制になってはならない」、との高知新聞による指摘の視点は、的確に本質を突いている。

 今回は、東京新聞、毎日新聞及び朝日新聞の各社説で、「国旗損壊罪」の創設の問題を押さえる。

(1)東京新聞社説-国旗損壊罪法案 「表現の自由」を脅かす-2025年11月8日

 東京新聞は、最初に、「日本を侮辱する目的で国旗などを傷つける行為を罰する「国旗損壊罪」を盛り込んだ刑法改正案を参政党が参院に提出した。」と示し、「自民党と日本維新の会も「連立合意書」に来年の通常国会での同罪制定を明記しているが、憲法が定める「表現の自由」を侵害しかねない。法案撤回を求める。」、と「国旗損壊罪」の創設に向けて、見解を明らかにする。
東京新聞の主張の根拠。
1.参政党提出の改正案は、日の丸を損壊などした場合には「2年以下の拘禁刑または20万円以下の罰金」を科すとしている。
2.国旗損壊罪を制定する刑法改正案は自民党が野党時代の2012年に提出したが、廃案に。21年にも高市早苗首相ら自民党の右派議員らが提出の動きを見せた。
3.刑法92条には外国国章損壊罪が定められており、日の丸も同様に扱うべきだという主張だが、外国国旗の損壊を罰するのは外交への悪影響を避けるためだ。公訴の提起には外国政府の請求が必要となり実際の適用例もほとんどない。
4.官公庁などの日の丸を損壊すれば、器物損壊罪が適用される。
 その上で、「このため、国旗損壊罪創設には個人所有の日の丸を自身で損壊することを防ぐ狙いがあるが、多発の事実はない。立法事実に乏しいばかりか、芸術や政治的表現の自由を脅かす恐れがある。」、「表現の是非に踏み込む可能性のある立法を許してはならない。」、と指摘する。
2.日の丸が多くの人に尊重され、その損壊に不快感を覚える人があるにせよ、社会の常識を覆すことを狙いとする芸術表現もあり、国や政府への抗議に国旗を用いる手法もあるだろう。
6.戦前の植民地主義や戦争動員に利用された史実から、日の丸自体を否定的にとらえる人もいて、罰則の制定で国旗への敬意を強要することになれば「思想・良心の自由」を脅かすことにもなる。
7.さらに、改正案は「日本を侮辱する目的」を損壊罪適用の条件とするが、国家への侮辱という条件は曖昧であり、恣意的解釈を許さない刑法の原則に反する。
 その上で、「このため、国旗損壊罪創設には個人所有の日の丸を自身で損壊することを防ぐ狙いがあるが、多発の事実はない。立法事実に乏しいばかりか、芸術や政治的表現の自由を脅かす恐れがある。」、「表現の是非に踏み込む可能性のある立法を許してはならない。」、と指摘する。
 最後に、東京新聞は、こう締める。
 「国旗への冒涜行為を禁じる法律は米国にもあるが、連邦最高裁は1989年、表現の自由を保障した米憲法に反するとの違憲判決を出し、事実上無効化した。国や郷土に愛着を持つことは、人々の自主性に委ねられるべきであり、権力が強いるものではない。寛容さや自由を尊重する国柄を守ることこそが、国に対する信頼を国民から得る道である。」、と
(https://www.tokyo-np.co.jp/article/447824 参照)

(2)毎日新聞社説-国旗損壊罪の創設案 息苦しい社会にするのか-2025年12月7日

 最初に、毎日新聞は、「国旗損壊罪」の創設の動きに向けて、「人々を萎縮させかねない動きである。息苦しい社会にするつもりなのか。」、と突きつける。
 次に、この間の経過について示す。
1.自民党と日本維新の会の連立合意で、刑法に日本国旗損壊罪を創設する方針が打ち出された。来年の通常国会での法改正を掲げる。
2.高市早苗首相が取り組んできたテーマである。
3.自民は野党時代の2012年に同様の刑法改正案を提出した。廃案になったが、提出を主導したのが高市氏だった。
4.現行の刑法には、侮辱する目的で外国の国旗を燃やしたり汚したりした人を罰する条文があるが、日本国旗については規定がない。バランスが取れていないというのが、創設しようとする理由だ。
5.ただ、外国国旗を損壊する行為を処罰するのは、外交関係に悪影響を及ぼし、日本の国際的信用を損ねる恐れがあるためとされる。
 その上で、「日の丸の旗が傷つけられることに、不快感や反発を覚える国民が多いのは確かだ。だからといって刑罰まで科す必要があるのか、慎重な検討が求められる。」、と見解を示す。
 また、「国旗損壊罪」の創設についての問題点を指摘する。
1.懸念されるのは、憲法が保障する表現の自由や思想の自由が脅かされる可能性があることだ。
2.政府や政党に異議を申し立てる手段として、国旗を焼く、印を付けるといった例は、これまでもあった。罪に問えば、そうした意思表示を抑え込むことにつながる。
3.戦前、軍国主義や植民地支配の象徴となった歴史から、日の丸に否定的な思いを抱く人もいる。
4.日の丸をモチーフにした芸術作品や広告といった表現活動が制約を受けることも心配される。
5.米国では、政権への抗議で星条旗を燃やした行為に関し、罰則を設けた法律が憲法に違反するとの判断を連邦最高裁が示している。表現の自由の侵害に当たるとの考えからだ。
 さらに、「日本国旗損壊罪を設けるに当たっては、過去の政府答弁との整合性も問われる。」と指摘し、「1999年に成立した国旗・国歌法の審議過程で、当時の小渕恵三首相は『国旗に対する侮辱罪の創設は考えていない』と述べている。」と続ける。
 最後に、毎日新聞は次のように締める。
 「安全保障などを巡り、個人の権利よりも国家の利益を優先する主張が目につく。そうした中、刑罰をちらつかせて国旗への敬意を強制しようとすることには、危うさを感じざるを得ない。」、と。
(https://mainichi.jp/articles/20251207/ddm/005/070/087000c 参照)

(3)朝日新聞社説-国旗損壊罪の新設案 窮屈な社会が待っていないか-2025年11月24日

 朝日新聞は、最初に、「政府の気に入らない表現は取り締まっていく――。そんなメッセージを出そうとしているのだろうか。」、と投げかける。
 そして、「憲法が保障する表現の自由や思想・良心の自由にかかわる問題で、法制化には懸念しかない。」、と示す。
 今、どのようなことが起きているのか。
1.自民党と日本維新の会は連立政権の合意書で、来年の通常国会での「日本国国章損壊罪」の制定を掲げた。
2.参政党も、日本を侮辱する目的で国旗などを傷つければ2年以下の拘禁刑か20万円以下の罰金とする刑法改正案を参院に提出し、自維両党に協力を呼びかけている。
3.3党がまとまれば衆参で過半数に達し、可決・成立が可能になる。
4.刑法は、外国に対し侮辱を加える目的で、その国の国旗など国章を損壊した者を罰すると定める。日本国旗は対象ではない。参政党はこの点に触れ「他国の国旗も我が国の国旗も同じように扱う、真っ当な要求だ」とする。
5.自民党も2012年に法案を提出。廃案となったが21年に再提出の動きがあった。中心にいたのは高市早苗首相である。
 では、「国旗損壊罪」の創設の何が問題となるのか、「何を守るための法か」との視点から指摘する。
1.刑法は犯罪を防ぎ、個人や社会、国家の利益を守るためにある。ほかの手段では利益を守れない時にのみ刑罰を用いるのが基本的な考え方だ。
2.外国国章損壊等罪は、日本の外交上の利益を守るためにあるとの考えが有力だ。「国交に関する罪」の章にあり、外国政府の請求を要件としている。これらを踏まえれば、同罪があるからといって日本国旗の損壊罪が必要との理屈には首をかしげる。なぜ改正が必要なのか、守る利益は何か、どちらも腑(ふ)に落ちない。
3.極めて抑制的であるべきだが、日本国旗の損壊が処罰されたこともある。1987年の沖縄国体会場で掲揚された日の丸を降ろして焼き、開始式を妨害したとして器物損壊などの罪に問われた男性はその後、有罪が確定した。他人の器物を損壊する罪の法定刑は3年以下の拘禁刑、または30万円以下の罰金で、改正案の国旗損壊罪よりも重い。
 次に、「強さの証しと源は」の視点から指摘する。
1.政府に抗議するため、国旗を燃やしたり、やぶったりする行為は繰り返されてきた。そうしたやむにやまれぬ市民の叫びを刑罰で抑え込むことは、表現の自由の重みに照らせば許されることではない。
2.米国では80年代、政権への異議申し立てのために星条旗を燃やした男性が起訴されたが、連邦最高裁は、国旗を焼いた行為は憲法で保障される表現行為にあたると述べ、禁止や処罰は違憲と判断した。
3.判事9人の議論は5対4と拮抗(きっこう)の末、多数意見は「我々の判断は、国旗が最もよく表す自由・包摂の原則と、被告のような批判を寛容に受け入れることが我々の強さの証しであり源であるとの信念とを再確認するものだ」とした。
 その上で、「もちろん国旗を汚す行為を見て、不快な気持ちになる人は少なからずいるだろう。ただ、法律で罰するべきかとなると話は別だ。判例や学説は、基本的人権の中でも表現の自由をひときわ重視し、刑事罰で制限することには極めて慎重であり続けてきた。民主主義を深めるには、自由に考え、それぞれの意見を交わすことが何より欠かせない。」、と示す。
 あわせて、「想像してほしい。ひとたび規制すれば、窮屈な社会が待っていないだろうか。日の丸をモチーフにした芸術作品や広告への非難、要件にあてはまるような行為がないかを監視するような空気……。あるのが当たり前と思っていた自由や権利ほど、失った後に取り戻すのは容易ではない。」、と諭す。
 さらに、「自由の抑制に警戒を」との視点から、指摘する。
1.世界を見渡せば、フランスやドイツ、イタリア、中国など自国旗の損壊を罰する国もあれば、英国やカナダのように罰しない国もある。ただ、欧州では表現の自由を保障する欧州人権条約があり、有罪となるのはヘイト目的などに限られるのが実情だという。
2.また、ナチスの党旗を国旗としたドイツは第2次大戦後に国旗を変更し、掲揚すら禁じている。一方、戦前から使われ続ける日の丸には、複雑な感情を抱く人が国内外にいることも忘れてはならない。
3.戦後80年がたった今も、日の丸が侵略戦争の暗い影や、個人が尊重されない時代の記憶を喚起する事実は重い。沖縄での事件も、動機の根底には大戦末期に地上戦が展開された沖縄戦があった。
4.政府が国民を統合するシンボルとして国旗を使おうとすれば、その反作用として、特に少数者の側から、政府への異議申し立ての手段として国旗を使おうとする動きが出ても不思議ではない。それを抑圧する方法をとるのでは、強権的とのそしりを免れない。
5.米国でもトランプ大統領が今年、国旗を焼くなどした人を起訴するよう命じる大統領令に署名した。香港では、中国による支配に抗議して国旗を燃やしたり逆さまに掲げたりした学生や活動家らが、国旗を侮辱した容疑で相次ぎ逮捕されたことがあった。
 最後に、朝日新聞は、こう締める。
 「民主政治を健全に保つには人々の自由を最大限保障することが重要だ。市民の権利を抑制し、『国家のために個人がある』と言いたげな動きには警戒を強めたい。」、と
(https://www.asahi.com/articles/DA3S16350152.html?msockid=2b2d402de33569600f6d5701e26668c2 参照)

 この三社の社説から受け取ることは、次のこと。
1.日本社会が、「安全保障などを巡り、個人の権利よりも国家の利益を優先する主張が目につく。そうした中、刑罰をちらつかせて国旗への敬意を強制しようとすることには、危うさを感じざるを得ない」(東京新聞)、との状況下にあること。
2.また、「安全保障などを巡り、個人の権利よりも国家の利益を優先する主張が目につく」(毎日新聞)こと。
3.そうした状況下では、「懸念されるのは、憲法が保障する表現の自由や思想の自由が脅かされる可能性があると」(毎日新聞)、ということ。
4.「罰則の制定で国旗への敬意を強要することになれば『思想・良心の自由』を脅かすことにもなる」(東京新聞)、こと。
5.意図される「国旗損壊罪」の創設が、「国家への侮辱という条件は曖昧であり、恣意的解釈を許さない刑法の原則に反する」(東京新聞)ものであること。
5.この「国旗損壊罪」の創設は、「日の丸をモチーフにした芸術作品や広告といった表現活動が制約を受けることも心配される」(毎日新聞)、ということ。
6.結局、「国旗損壊罪」の創設は、「憲法が保障する表現の自由や思想・良心の自由にかかわる問題」(朝日新聞)である、ということ。
 「国旗損壊罪」の創設に向けて、次のことを確認する。
1.「民主政治を健全に保つには人々の自由を最大限保障することが重要」(朝日新聞)である、ということ。
2.実は、米国連邦最高裁の多数意見は、「『我々の判断は、国旗が最もよく表す自由・包摂の原則と、被告のような批判を寛容に受け入れることが我々の強さの証しであり源であるとの信念とを再確認するものだ』」(朝日新聞)ということであったこと。


# by asyagi-df-2014 | 2026-04-19 20:46 | 書くことから-憲法 | Comments(0)

 沖縄-辺野古-高江から-2026年4月19日

 「トランプ2.0」とイスラエルによる理不尽な戦争の実像。
 「米国の対イラン軍事作戦を巡り、中東に派遣されている在沖米海兵隊の即応部隊、第31海兵遠征部隊(31MEU)の隊員が、イラン港湾封鎖の支援に当たっていることが17日、分かった。作戦を担っている米中央軍が同日、X(旧ツイッター)に支援の様子を写真とともに投稿した。投稿では、4月16日にドック型揚陸艦『ニューオーリンズ』で、31MEUの隊員と海軍の隊員が『封鎖作戦を支援した』と説明。『米軍は封鎖の執行に備えて態勢を整えている』と記した。複数枚の写真もあり、海兵隊員とみられる兵士が艦船から機関銃のような武器を構える姿や、洋上を監視する様子が写っている。」、と沖縄タイムス。

 沖縄で起こっていること、その現場の事実をきちんと確認すること。
 何よりも、自らが沖縄から受け取るものを明確にするために。それは、捉え直しとして。
 また、「沖縄戦50年」、「戦後80年」を継承していくために。
 2026年度も、改めて琉球新報と沖縄タイムスの記事を、「沖縄-辺野古-高江-から」を、報告します。

(1)沖縄タイムス-検討された移動式海上基地 「違憲の恐れ」日本政府が懸念 普天間飛行場の代替施設案で1990年代に(政経部・嘉良謙太朗)-2026年4月18日 5:15-[普天間返還合意30年]

 沖縄タイムスは、表題を次のように報じた。

1.米軍普天間飛行場の代替施設案を巡り、1990年代に検討されていた「移動式海上基地(MOB)」構想について、日本政府が憲法9条との関連で懸念を示していたことが、県と米海兵隊の意見交換を記録したメモで分かった。同構想は技術、コスト面から採用されなかったが、憲法の観点からも制約を受けていたことが明らかになった。
2.資料は大田昌秀元知事が収集した私文書で、2018年に沖縄国際平和研究所から県公文書館に寄贈された。新聞記事や論文、各要人と面談した報告などが含まれる。
3.メモは県在米連絡調整員の仲地政夫氏が1998年1月26日、米国防総省で海兵隊のグレゾン准将から聞き取った内容。グレゾン准将はMOBに関し「日本側が憲法9条との関連で懸念を表明」と述べたと記している。
4.また、日本の資金で、日本が造ったMOBが「自国領域を離れた海洋での訓練に用いられたり、紛争地帯で転送されたりした場合、違憲行為をさせるようなものである」とも指摘。ただ、海兵隊としての評価は避け、日米の決定を支持、採用する考えを示した。
5.元国防次官補で後に国務副長官を務めたアーミテージ氏も同年2月5日、仲地氏に「自走式は日本の法律に抵触するし高価である」と伝えた。自走式でない、移動可能なヘリポートについては「容認する」と説明。将来的な解体や民間転用も可能とし「普天間基地がなくなり、北部地域の経済開発も進む」とした。
6.旧防衛庁は97年11月5日、海上施設の基本案として(1)浮体桟橋方式(QIP)(2)箱方式(ポンツーン)-の2工法を提示。大田氏は98年2月、海上ヘリ基地建設計画の是非を問う名護市民投票で反対多数となったことを受け、橋本龍太郎首相との会談を待たずに建設反対を表明した。(政経部・嘉良謙太朗)
(https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/1819718 参照 2026年4月18日)

(2)沖縄タイムス-米国防総省が「最適案」と評価した海上基地 米兵と住民の摩擦避ける側面も 普天間飛行場の代替案で(政経部・嘉良謙太朗)-2026年4月18日 5:50-[普天間返還合意30年]

 沖縄タイムスは、表題を次のように報じた。

1.米軍普天間飛行場の代替施設案の一つとして検討された「移動式海上基地(MOB)」構想。米側が「最適案」としながら、コスト面だけでなく、日本の憲法や法律に抵触するという壁も立ちはだかった。県在米連絡調整員だった仲地政夫氏が作成したメモからは、米兵と住民との摩擦を避けるため、本島北部や海上基地を移転先や代替案として模索していた側面もうかがえる。(政経部・嘉良謙太朗)
2.MOBは内蔵エンジンで移動でき、戦闘機やヘリの離着陸、補給物資などの貯蔵能力を備えた浮体式の基地として期待されていた。米中央情報局(CIA)が2004年3月に解禁した機密文書(2000年1月作成)で、1999年当時、米国防総省が代替施設の最適案としていたことが分かっている。
3.仲地氏が98年1、2月に作成した米側との意見交換メモによると、日本側はMOBが憲法に抵触すると懸念していた。当時、同案に関わった同省元高官が11年、本紙取材に「武器輸出三原則に抵触する恐れ」などがあったとの証言ともおおむね整合する。
4.県内では95年9月に発生した米兵による少女暴行事件を契機に、米軍撤退を求める声が高まっていた。
5.メモによると、アーミテージ元国防次官補は「沖縄には賛成、反対が隣り合わせで同居している。このような不安定なところから海兵隊を撤退させたい」と説明。海兵隊を本島北部に駐留させる理由として「中南部の過密な地域を避け、住民との摩擦を少なくするためだった」と述べている。
6.MOBについては、米企業も20マイル、50マイルの沖合で運用できるため、県民生活や自然環境への影響がないと指摘。「土地の狭い沖縄で住民に迷惑をかける度合いの少ないMOBは訓練施設として最適」と勧めた。
(https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/1819696 参照 2026年4月18日)

(3)沖縄タイムス-在沖海兵隊 港封鎖を支援 中東派遣 米軍がX投稿(政経部・新垣卓也)-2026年4月18日 3:59

 沖縄タイムスは、表題を次のように報じた。

1.米国の対イラン軍事作戦を巡り、中東に派遣されている在沖米海兵隊の即応部隊、第31海兵遠征部隊(31MEU)の隊員が、イラン港湾封鎖の支援に当たっていることが17日、分かった。作戦を担っている米中央軍が同日、X(旧ツイッター)に支援の様子を写真とともに投稿した。
2.投稿では、4月16日にドック型揚陸艦「ニューオーリンズ」で、31MEUの隊員と海軍の隊員が「封鎖作戦を支援した」と説明。「米軍は封鎖の執行に備えて態勢を整えている」と記した。
3.複数枚の写真もあり、海兵隊員とみられる兵士が艦船から機関銃のような武器を構える姿や、洋上を監視する様子が写っている。
4.イラン攻撃を巡っては、うるま市のホワイトビーチに寄港していた強襲揚陸艦「トリポリ」やニューオーリンズ、31MEUが中東へ派遣されている。
5.米紙ウォールストリートジャーナルは3月下旬、この2隻とMEUの約2200人が中央軍の管轄に入る予定と報じていた。(政経部・新垣卓也)
(https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/1819697 参照 2026年4月18日)

(4)沖縄タイムス-[大弦小弦]フェンスに阻まれる墓参り(吉田伸)-2026年4月18日 5:30

 沖縄タイムスは、表題を次のように報じた。

1.「うりずん南風(べー)」と呼ばれる心地よい風が吹き抜ける。5日に始まった清明祭(シーミー)の期間は早くも終盤を迎えた。今週末に予定している家族も多いのでは
2.シーミーは清から18世紀半ばに伝わった。琉球王府が玉陵(たまうどぅん)で行ったと歴史書「球陽」にある。その後、士族や庶民に広がった。期間中、親族一同が墓前に集まり先祖とともに食事を囲む
3.島全体が焦土と化した沖縄戦後、米軍基地ができた土地は戦前の営みも失われた。先祖代々の墓を訪れるにも米軍の許可が必要だ
4.今年、普天間飛行場内のシーミーは12日に指定された。申請した家族は116世帯310人。1カ月以上前から家族全員の名前や住所、電話番号を申請する必要がある。時間も午前9時から午後4時までと決められている
4.「フェンスはすぐ近くなのに墓はとても遠い」という人々のため息が聞こえる。今年は30年前の返還合意発表日に重なった。あの時、「これでいつでも墓に行ける」と喜んだ人もいたのではないか
5.作家の故大城立裕さんは、住民の不条理を短編「普天間よ」に描いた。登場人物は戦時中、拝所に隠した先祖の宝物を取り戻そうと基地に立ち入るが、限られた時間に阻まれる。自分たちの土地や誇りを取り返したい。先祖と自由に語らえるシーミーの実現を願う。(吉田伸)
(https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/1819720 参照 2026年4月18日)

(5)琉球新報-生活保護減額、再び取り消し-2026年04月18日 05:00

 琉球新報は、表題を次のように報じた。

1.国による生活保護費の基準額引き下げは違法だとして、宮崎、鹿児島両県の受給者が各自治体の減額処分取り消しを求めた二つの訴訟の控訴審判決で、福岡高裁宮崎支部は17日、生活保護法に違反するとして、処分を取り消した宮崎、鹿児島両地裁の一審判決をそれぞれ支持し、自治体側の控訴を棄却した。
2.各地で同種訴訟が起こされ、昨年6月、最高裁は減額を違法と認める統一判断を示していた。厚生労働省は先月、減額分の一部補償を開始した。
3.小田島靖人裁判長は判決理由で、引き下げの根拠の一つとした「デフレ調整」の指標に、物価変動率のみを用いた厚労相の判断は「専門的知見との整合性を欠く」と指摘。基準改定は「裁量権の範囲の逸脱、乱用があった」と結論付けた。
4.鹿児島訴訟の原告が求めた国への賠償請求は退けた。
5.原告弁護団の増田博弁護士(鹿児島県弁護士会)は「生活に苦しみながら頑張ってきた受給者の方々の苦労が実った」と話した。
6.判決によると、2008年以降に物価が下落したなどとして、基準額は13年8月からの3年間で平均6.5%引き下げられ、計約670億円が削減された。
(https://ryukyushimpo.jp/national/entry-5196611.html?_auth=1776465510 参照 2026年4月18日)

(6)琉球新報-原油高、ごみ袋困った! 値上げ・欠品の恐れ 沖縄の7市町村「影響ある」(梅田正覚まとめ)-2026年04月18日 05:00

 琉球新報は、表題を次のように報じた。

1.中東情勢の混迷を受けた原油やナフサの供給不安で、沖縄県内41市町村のうち、本島北部や宮古・八重山を中心とする7市町村(17・1%)で、指定ごみ袋の欠品や値上げの検討などの影響が出ていることが17日までに琉球新報の調べで分かった。「現段階で影響なし」としたのは28市町村(68・3%)、「その他・未回答」は6市町村(14・6%)。透明袋での代替を検討する自治体もある。
2.17日までに39市町村から聞き取った。久米島町と渡名喜村は担当者不在だった。各自治体によると、石油が原料の袋の主成分「ナフサ」、文字の印刷に不可欠な「シンナー(溶剤)」の両方が、供給不安定になっている。
3.伊平屋村は本年度から指定ごみ袋制度を導入したが、45リットルの袋が欠品中だ。30リットルと70リットルの製造もめどがたたず、在庫も6月ごろまで。村は別の業者を探すか、透明袋に指定のシールを貼る形式にするか検討中だ。
4.本部町と今帰仁村は例年1年分のごみ袋の製造と納品を随意契約しているが、業者から納品に不安があると伝えられた。在庫は1~2カ月分はあるという。
5.宮古島市では指定ごみ袋の製造業者から2倍近い価格変更を打診された。これを受け、市は早ければ6月からの値上げも見据えて、審議会への価格改定の諮問を検討する。
6.石垣市は指定ごみ袋の製造・納品業務を一般競争入札で公募したものの、業者から昨年度比1・5倍の価格が提示され、予定価格を上回って契約不調となった。市は調達数を減らすなどして指名競争入札での再入札を予定し、月内の契約を目指している。(梅田正覚まとめ)
(https://ryukyushimpo.jp/national/entry-5196549.html?_auth=1776494337 参照 2026年4月18日)

(7)沖縄タイムス-防衛力の「南西シフト」に歯止めなし 有事の際の「標的化」懸念【陸自与那国駐屯地開設から10年】-2026年4月18日 11:53

 沖縄タイムスは、表題を次のように報じた。

1.九州、沖縄の防衛力を強化する「南西シフト」の嚆矢となった陸上自衛隊与那国駐屯地(与那国町)の開設から3月28日で10年となった。沖縄で続く部隊増強と並行し、後方拠点の色合いが強かった九州は、反撃能力(敵基地攻撃能力)として運用する長射程ミサイルが配備されるなど、安全保障の「最前線」に位置付けられつつある。台湾や尖閣諸島を巡る中国との緊張は続き、有事となれば自衛隊基地が標的になる懸念はつきまとう。歯止めなき増強は地域との摩擦も生んでいる。
2.かつて「安全保障の空白」と呼ばれた南西諸島。与那国駐屯地の開設は南西シフトの第一歩となり、鹿児島県・奄美大島、宮古島、石垣島と次々に陸上自衛隊の駐屯地が開かれた。
3.一連の計画に携わった元防衛省幹部は「旧日本軍が沖縄戦で県民に被害を与えた歴史があり、自衛隊に対する沖縄の民意は複雑だ。与那国配備実現が南西シフトの突破口になった」と語る。
4.右肩上がりの防衛費を背景に九州の防衛力強化も進む。熊本市の健軍駐屯地には3月末、反撃能力(敵基地攻撃能力)として運用する25式地対艦誘導弾が配備された。
5.大分県の湯布院駐屯地には南西方面のミサイル部隊を統括する陸自第2特科団が本部を置き、大分市の大分分屯地や鹿児島県さつま町の山中では弾薬庫建設計画が進む。
6.佐賀市では昨年7月、佐賀駐屯地が置かれ輸送機V22オスプレイが千葉県の木更津駐屯地から移駐した。長崎県の相浦(あいのうら)駐屯地を本部とする離島防衛専門部隊「水陸機動団」の移動が主な任務だ。
7.長崎県の海上自衛隊佐世保基地が拠点のイージス艦「ちょうかい」は今年3月、米国製巡航ミサイル「トマホーク」の発射能力を獲得した。
8.宮崎県の航空自衛隊新田原(にゅうたばる)基地には昨年8月、短距離離陸・垂直着陸が可能なF35Bステルス戦闘機が配備された。事実上の空母に改修する海自の「いずも」型護衛艦に載せ運用する。
9.鹿児島県・馬毛島(まげしま)では基地建設が進む。東京都・硫黄島で行われている米軍空母艦載機の陸上離着陸訓練(FCLP)の移転先となり、2030年3月末の完成予定だ。
10.南西シフトは今後も続く。沖縄本島では26年度中に那覇駐屯地の陸自第15旅団が師団に格上げされ、与那国には30年度に地対空ミサイル部隊が置かれる予定だ。宮崎県のえびの駐屯地には26年度、長射程ミサイル「25式高速滑空弾」を置く。
(隊員数 拡大続く 地域振興につながらず)
1.与那国駐屯地は2016年の開設以降、拡充の一途をたどってきた。隊員は当初の約160人から、22年の移動式レーダー部隊常駐化や24年の電子戦部隊の配備を経て現在は約1・4倍の約230人に。人口1642人(26年3月末時点)の島で存在感が強まっている。さらなる増強も予定され30年度に隊員は370人ほどとなる見通しだ。
2.15年2月、島を二分した住民投票で、自衛隊配備賛成が多数となったのは人口増への期待が大きかった。だが地域振興のうまみは乏しく、今後も地対空ミサイル部隊や新たな電子戦部隊の配備も計画され、町民には「基地の島になってしまう」との懸念が広がる。
3.日本最西端の与那国島は台湾から約110キロ。ある防衛省幹部は「中国に向けた目と耳だ」と例え、情報収集面の有用性を強調する。一方、なし崩し的な部隊拡大に対し、島が戦場となることを不安に感じる町民は多い。
4.上地常夫町長は今年3月に開かれた地対空部隊に関する防衛省の住民説明会で、配備は「国の専権事項だ」と発言。4月13日、小泉進次郎防衛相と同省で面会し、計画を容認する意向を伝えた。
(「攻撃目標に」 広がる不安 抗議の連帯 各地で動き)
1.九州で急速に進む防衛力強化に、各地から懸念の声が上がっている。「攻撃目標にされるのではないか」「説明が尽くされていない」。住民の不安に十分向き合ったとは言いがたいまま、加速する自衛隊増強の動きに対し抗議の意思を示し世論に働きかけようと、地域を越えて市民が連帯する動きも現れ始めた。
2.熊本市の健軍駐屯地への25式地対艦誘導弾配備に反対する市民団体の海北由希子さん(57)=同市=は「駐屯地は住宅地にある。住民が巻き込まれる危険性が増す」と批判する。「軍都」としての歴史がある熊本でも不安は根強く、住民説明会の開催を求める声が上がっているが、防衛省は拒否している。
3.防衛省制服組トップ内倉浩昭統合幕僚長は3月、長射程ミサイル配備を巡る不安の声について「抑止力、対処力を高める効果の方が大だ」と述べた。こうした政府の姿勢に海北さんは「無視されているようだ」と憤る。
4.「軍拡に組み込まれる」。弾薬庫の新設が予定される鹿児島県さつま町の河野修一さん(80)は、報道で計画を知った時の心境を振り返った。有事の際に攻撃目標になるとの懸念から、街頭スタンディングを通じ抗議の意思を示している。
5.防衛省の住民説明会の開催は一度きり。対象は一部地域の住民だけで河野さんは参加できなかった。「危険性についての説明が十分に尽くされていない」と訴えた。
6.住民の不安を顧みないかのように進められる南西シフトへの違和感は広がりつつある。昨年2月、西日本各地の市民団体が鹿児島市に集まり「戦争止めよう!沖縄・西日本ネットワーク」を結成した。今月13日時点で、17府県の40の団体が加入している。
7.運営委員の新田秀樹さん(62)=広島県廿日市市=は「これまでは各地で孤立して闘ってきたが、横のつながりができて相乗効果が生まれた」と意義を強調する。各地で抱える問題意識を共有し「世論を動かしていくことが重要だ」と語った。
(敵基地攻撃能力 着々と 揺らぐ専守防衛 民間施設の利用拡大狙う 自衛隊・米軍)
1.熊本市の健軍駐屯地に配備された25式地対艦誘導弾は射程約千キロで、九州から中国沿岸の一部に届く。イージス艦「ちょうかい」が発射能力を得たトマホークも敵基地攻撃に用いられる。F35Bステルス戦闘機は事実上の空母艦載機だ。いずれも自衛隊の従来の装備体系からはみ出すもので、戦後日本の掲げてきた「専守防衛」は揺らいでいる。
2.専守防衛は「武力攻撃を受けた時に初めて」必要最小限度の防衛力を行使する、との防衛戦略。戦争放棄や交戦権否認をうたう憲法9条の精神に基づく。
3.一方、政府は反撃能力(敵基地攻撃能力)の運用に関し、敵が日本への攻撃に着手したと認定すれば被害を受ける前でも日本から攻撃するとした。判断を誤れば国際法が禁じる先制攻撃となる危険がある。
4.専守防衛の方針の下、政府は「壊滅的破壊」を目的とする兵器は保有しないとの立場をとる。例示するのは長距離爆撃機、大陸間弾道ミサイル、そして攻撃型空母だ。
5.F35Bは「いずも」型護衛艦で発着させる。政府はいずも型について、F35Bを常時艦載するわけではなく攻撃型空母には当たらないと主張するが、空母に他ならないとの指摘は絶えない。
6.自衛隊と米軍は九州・沖縄を中心に民間施設の利用拡大を図っている。政府は有事を見据えて空港や港湾の整備を進めており、部隊展開や国民保護の拠点とする狙いだ。先島諸島の住民ら約12万人を九州・山口の各県に避難させる計画を巡っては、政府や県が図上訓練を継続しているが、課題も山積する。
7.政府は4月8日、自衛隊や海上保安庁が平時から円滑に利用できるよう整備する「特定利用空港・港湾」に北海道や愛知県など8道県の計17カ所を追加。対象施設は24空港、33港湾の計57カ所となった。有事での空港・港湾の利用は「特定公共施設利用法」に基づく。
8.県では特定利用に、国管理で自衛隊と共用の那覇空港が選ばれている。3千メートルと2700メートルの滑走路があり、緊急時の米軍の使用も取り沙汰されている。
9.先島諸島の避難計画は政府が2025年3月に概要を公表。住民約11万人と観光客ら約1万人を、船舶や航空機を使い6日間で避難させる方針だ。だが輸送手段や滞在先の確保など実効性に疑問符も付き、ある受け入れ自治体の担当者は「机上の空論だ」と批判した。
10.[ことば];防衛費:装備品の購入費や自衛隊の人件費など防衛に関する国の経費。岸田政権は2022年12月、安全保障関連3文書を策定し27年度に関連経費と合わせ国内総生産(GDP)比2%(約11兆円)に増やす目標を明記した。高市政権は25年度当初予算と補正予算を合わせ、目標を前倒しで達成。26年度当初予算では過去最大の9兆353億円となった。
[識者評論]防衛力強化 憲法と乖離-綛田芳憲氏(APU教授)
1.政府は「南西シフト」をなし崩し的に進めてきた。岸田政権が2022年に安全保障関連3文書を策定し、中国を実質的な脅威と位置付けたことで拍車がかかった形だ。巨額の防衛費を計上して進められている現在の防衛力強化は、憲法9条の精神から乖離(かいり)していると言わざるを得ない。
2.政府は反撃能力(敵基地攻撃能力)として運用する長射程ミサイルを熊本市の健軍駐屯地に配備した。攻撃対象になるリスクが高まると考えられ、こうした装備を住宅密集地に置くことは、民間人の被害を最小限にするため、国際人道法が定める軍民分離の原則に反し、人命軽視と言える。
3.ミサイル配備に関し、防衛省が住民説明会を開いていないことも問題だ。説明責任を十分果たしたとは評価できない。
4.九州・沖縄の自衛隊増強は続くだろうが、中国との緊張が高まり、かえって安全保障環境を不安定化させるジレンマに陥る危険性がある。最大の貿易相手国である中国と良好な関係を維持することが、安全保障政策だけでなく経済政策としても非常に重要だ。
5.かせだ・よしのり;立命館アジア太平洋大(APU)教授、1968年、大阪府東大阪市生まれ。専門は国際政治。
(https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/1819473 参照 2026年4月18日)


# by asyagi-df-2014 | 2026-04-19 06:10 | 沖縄から | Comments(0)

「国旗損壊罪」の新設。(3)

 自民党と日本維新の会は2026年3月17日、党首会談で、あらためて今国会での「国旗損壊罪」の成立を確認した。
 また、自民党は2026年3月27日、いわゆる「国旗損壊罪」の創設に向け、プロジェクトチーム(PT)の幹部による議論を始めた。

 こうした策動は、今回が初めてのものではない。
 言わば、自問党政権の本質的な政治方針に近いものである。

 では、日本の新聞社は、この問題に対して、どのような主張をしたのか。
 2025年11月1日以降の社説等で、2026年3月末までに確認できたもので、このことを押さえる。
 その社説等は、次のもの。

・信濃毎日新聞社説-国旗損壊罪 弾圧の手段になる危うさ-2025年11月1日
・東京新聞社説-国旗損壊罪法案 「表現の自由」を脅かす-2025年11月8日
・朝日新聞社説-国旗損壊罪の新設案 窮屈な社会が待っていないか-2025年11月24日
・毎日新聞社説-国旗損壊罪の創設案 息苦しい社会にするのか-2025年12月7日
・南日本新聞社説-[「国旗損壊罪」案]社会に萎縮を招かぬか-2026年1月9日
・しんぶん赤旗主張-国旗損壊罪の危険 国民の思想を監視し処罰する-2026年3月19日
・琉球新報社説-自維「国旗損壊罪」 愛国心の強制につながる-2026年03月23日
・高知新聞社説-【国旗損壊罪】憲法を脅かしかねない-2026年3月30日

 この中から、最初に信濃毎日新聞及び高知新聞の社説で、この問題を捉える。

 信濃毎日新聞は、最初に、「表現の自由や内心の自由に関わる重大な懸念を見落としてはならない。にわかに勢いづいた国旗損壊罪を創設する動きである。」、とその見解を表明する。
 では、どのような動きが起きているのか。
1.参政党が刑法の改定案を参院に提出した。日本を侮辱する目的で国旗を損壊、除去、汚損する行為を処罰する。
2.自民党と日本維新の会も、連立政権の合意書に制定を明記している。参政は両与党と連携し、この臨時国会で成立を図る構えだ。3党が足並みをそろえれば、衆参両院で過半数に達する。
 また、国旗損壊罪の創設とは、何を目指しているのか。その経過と目的を信濃毎日新聞は次のように示す。
1.現行法は、外国の国旗を損壊する行為を処罰する一方、日本の国旗については定めていない。
1.参政の神谷宗幣代表は、同じように扱われるべきだと主張する。また、先の参院選で、日の丸にバツ印をつけて街頭演説に抗議する人がいたことを挙げ、「国家に対する冒涜(ぼうとく)」だと述べてもいる。
3.国旗損壊罪をめぐっては、自民党が野党だった2012年に法案を提出し、廃案になった経緯がある。高市早苗首相が当時、法案を起草したという。21年にも再提出に向けた動きがあった。
4.外国国旗の損壊罪は、明治期の刑法制定時に定められた。他国を侮辱する行為によって外交関係が損なわれないようにするためだとされる。
2.その成り立ちを踏まえれば、日の丸の損壊を罰する理由はない。同じに扱うなら、外国国旗の損壊罪をなくすべきだ。
6.国旗をあえて燃やしたり、破ったりする行為は、政治的な意思を表す方法の一つである。刑罰によってその行為自体を封じるのは、表現の自由の保障に抵触する。米国では、処罰規定を違憲とする判決を連邦最高裁が出している。
7.1987年の沖縄国体の際、知花昌一さんは、競技場に掲揚された日の丸を引き下ろして火をつけた。日本への復帰後も米軍基地が残る沖縄の状況や、卒業式や入学式で日の丸を掲揚するよう学校現場に圧力を強める政府への抗議だったと語っている。
8.知花さんは器物損壊に問われ、有罪が確定した。公共施設に掲揚された国旗を破損するような実害を伴う行為は、現行法の下でも罪を免れず、新たな処罰規定を設ける必要はない。
 その上で、「国家への侮辱を罪に問うことは、内心の処罰、思想の統制につながる。」、と突きつける。
 最後に、信濃毎日新聞はこのように締める。
 「香港では、中国による支配の強化に抗議して国旗を燃やしたり、逆さに掲げたりした学生や活動家らが「国旗侮辱罪」で相次いで逮捕、起訴されてきた。権力が市民を弾圧する手段になり得る危うさに目を凝らす必要がある。」、と警鐘を鳴らす。
(https://www.shinmai.co.jp/news/article/CNTS2025110100194 参照 )

 高知新聞は、国旗損壊罪創設の経過を、次のように示す。
1.日本の国旗などを侮辱目的で傷つける行為を処罰する「日本国国章損壊罪」(国旗損壊罪)新設に向け、自民党がプロジェクトチームの幹部による協議に入った。
2.自民と日本維新の会の連立与党は今特別国会に法案を提出し、成立させたい考えだ。同罪を巡っては参政党も昨年10月、刑法改正案を単独で参院に提出している。
 その上で、このことについて、「しかし、憲法が保障する表現の自由を脅かしかねず、問題が多い。慎重な論議を求める。」、と指摘する。
 高知新聞は、この主張について、その根拠を明確にする。
1.創設は高市早苗首相がかねて目指してきた。その最大の理由が、刑法では外国旗の損壊が処罰対象とされる一方、日本国旗に同様の規定がないためだ。
2.高市氏は野党時代だった2011年、「日本国旗に対する愛情や誇りを外国旗と同程度に守りたい」とコラムで主張。翌12年には議員立法で刑法改正案を提出したが、廃案になった経緯がある。
3.刑法は、外国に対して侮辱を加える目的で、その国の国旗や国章を損壊、除去、汚損する行為は2年以下の拘禁刑または20万円以下の罰金を科すとする。
4.ただ、これは刑法上「国交に関する罪」に位置付けられており、円滑な外交に立法目的があるとされる。外国政府の請求がなければ公訴を提起できない規定でもある。
5.自国の国旗を損壊する場合と同列に扱うのは無理があろう。高市氏が言う愛情や誇りを守るのが目的なら刑罰もそぐわない。
6.何より、恣意(しい)的に適用されかねない問題がある。例えば、政府への抗議デモに際し、日の丸に手を入れて抗議の意思を示した場合はどうか。芸術やスポーツの応援でも日の丸を加工することがある。
7.そうした行為まで違法とされれば表現の自由が揺らぐ。そもそも何が侮辱に当たり、誰がそれを判断するのか。曖昧であってはならない。
8.また、国旗が他人の所有物ならば現行でも器物損壊罪などが適用できる。いまなぜ法制化が必要か、納得のいく説明が要る。
9.外国にも自国の国旗の冒涜行為を処罰する法律がある。米国もその一つだが、連邦最高裁は1989年、言論の自由の方を尊重する判決を出している。
10.日本においては99年、国旗国歌法が成立。当時も損壊行為の処罰化が論議になったが見送っている。「国家の威信の保護の在り方として刑罰をもって強制することが適当か」との根本問題に行き当たったからだと当時の政府見解にある。
11.自民内にいまも慎重論があるのは当然だ。刑法改正ではなく議員立法による新法とする案が有力という。刑罰なしの理念法にとどめる案もあるが、「罰則がなければ法律の意味がない」とする声もある。
 最後に、高知新聞は、このように締める。
 「日の丸を敬いたいと考える人の気持ちは尊重されなければならない。しかし、逆も言える。それを違う価値観の人に押し付ける法制になってはならない。性急に進めず、丁寧に論点を検証していくべきだ。」、と。
(https://www.kochinews.co.jp/article/detail/986275 参照 2026年3月31日)

 確かに、「日の丸を敬いたいと考える人の気持ちは尊重されなければならない。しかし、逆も言える。それを違う価値観の人に押し付ける法制になってはならない」、との高知新聞の視点は、的確である。


# by asyagi-df-2014 | 2026-04-18 20:25 | 書くことから-憲法 | Comments(0)

 沖縄-辺野古-高江から-2026年4月18日

 柏崎刈羽原発6号機が営業運転に移行された。
 「フル出力で試運転中だった東京電力柏崎刈羽原発6号機(新潟県、出力135万6千キロワット)は16日、最終チェックを終え営業運転に移行した。東電の原発の営業運転は2012年3月以来14年ぶり。1月の再稼働後に相次いだトラブルで2度延期されていた。東電福島第1原発事故を教訓に策定された新規制基準に基づく審査や大規模改修を経て、通常の運転サイクルに近づいたが、テロ対策施設の完成などクリアしていない工程があり、課題も残る。」、と沖縄タイムス。
 また、「同原発の稲垣武之所長は営業運転開始後の取材に『ゴールではなくスタートだ。われわれは福島第1原発事故を起こした当事者でもあり、反省と教訓を忘れず安全最優先の運転を続けていく』と話した。」(沖縄タイムス)、と。
 さらに、「ただ、6号機は(1)運転開始30年となる11月までに設備劣化に備えた長期施設管理計画の認可が間に合わない(2)テロ攻撃による被害拡大を抑える特定重大事故等対処施設が5年の設置期限内に完成しない-場合は問題クリアまで運転できなくなる」(沖縄タイムス)、とも。

 沖縄で起こっていること、その現場の事実をきちんと確認すること。
 何よりも、自らが沖縄から受け取るものを明確にするために。それは、捉え直しとして。
 また、「沖縄戦50年」、「戦後80年」を継承していくために。
 2026年度も、改めて琉球新報と沖縄タイムスの記事を、「沖縄-辺野古-高江-から」を、報告します。

(1)沖縄タイムス-会いたくてもう10年... 亡き家族へ薄れぬ思い 熊本地震、各地で追悼-2026年4月17日 7:57

 沖縄タイムスは、表題を次のように報じた。

1.歳月を経ても、なお薄れない亡き人への思い。「会いたくてしょうがない」。地震" class="txtLinkTag">熊本地震の「本震」から10年となった16日。熊本市で追悼式が行われ、県内各地に哀悼の意を示す場が設けられた。犠牲者にささげられた鎮魂の祈り。悲しみをこらえ「まだ生きてほしかった」とつぶやく人。この間、復興が進んだが課題も多い。若い世代からは「記憶と教訓を語り継ぐ」と決意が聞かれた。
2.午前10時からの追悼式に参列した熊本県合志市の宮崎さくらさん(47)。生まれつき心臓病を患っていた4歳の次女花梨(かりん)ちゃんを失い、後に災害関連死と認定された。本震で入院していた病棟に倒壊の危険が生じ、人工透析を中断して転院した末に息を引き取った。
3.体験を伝える講演活動を続けている。「10年たったんだなと、これから実感するんだと思う。花梨に会いたい。会いたくてしょうがない」。共に人生を歩めなかった亡き子を思い、涙をこぼした。
4.東京都八王子市の看護師田中伸代さん(65)。熊本市東区の自宅で被災した父久三郎さん=当時(83)=を災害関連死で亡くした。追悼式には、毎年出席してきた母悦代さん(92)と一緒に、初めて参加。「寡黙な父だったが、もっといろいろ話しておけばという後悔がある」と話した。「まだ生きてほしかった」と語る悦代さんが、高齢を理由に「式典はこれで最後かな」と口にすると、伸代さんは「私が連れてこられるならまた一緒に来たい」と思いやった。
5.追悼式では高校生4人が「誓いのことば」を読み上げた。熊本市立千原台高3年の蔵原一恩さん(17)は「震災を知らない世代が増えていくこれからにおいても、その記憶と教訓を語り継ぎ、風化させることなく未来へとつないでいきます」と誓った。
6.東海大は熊本県南阿蘇村にあったキャンパスが被災し、同県益城町に移転した。16日、献花台に花を手向ける学生の姿が見られた。農学部4年森田咲槻さん(21)は「この時期になると先生が、学生が亡くなったことや被害について教えてくれることが多く、ありがたいと思っている。安らかにというと大げさだけど、そういう気持ちで献花した」と話した。
(https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/1818874 参照 2026年4月17日)

(2)沖縄タイムス-[表層深層]認定3割 高いハードル 熊本地震災害関連死 識者「実態把握へ新制度必要」-2026年4月17日 3:59

 沖縄タイムスは、表題を次のように報じた。

1.2016年4月の地震" class="txtLinkTag">熊本地震では熊本・大分両県の死者278人のうち、避難生活の負荷などによる災害関連死が223人と約8割を占める。ただ熊本県内の市町村が受け付けた申請のうち、認定されたのは約3割。ハードルが高く、申請していない遺族も多いとされる。災害の影響で亡くなった人は認定事例より多いとみられ、識者は今後の教訓とするため、実態を把握できる新たな仕組みが必要と説く。
2.「地震がなければ、母はもっと生きていたはず」。熊本県内の50代女性は、地震の4カ月後に亡くなった母親の関連死認定を求め24年5月、申請先の自治体を相手取り提訴した。熊本地裁で裁判が続いている。
(退院後に悪化)
1.母親ががんの治療のため入院していた病院は、地震の影響で医療を継続できなくなった周辺の病院からの透析患者を受け入れ混乱状態に。冷え切った非常食が続き、母親も精神的に不安定になっていたが、16年5月、地震前の療養計画がそのまま進められ退院を余儀なくされた。家は損壊しており、家族所有の資材置き場で寝起きした。
2.入院中は手術後のリハビリを重ねて歩けるまでに回復していたが、退院後は寒暖差や余震のストレスで体調が急激に悪化。地震で流通が滞り経腸栄養剤も予定通り届かなかった。12日後に再入院となったが、体調が回復することなく8月に息を引き取った。
(すげない発言)
1.22年2月、母の死の経緯を50ページ以上に詳述し、関連死認定を申請したが棄却された。審査会の資料には「地震がなくても、ほぼ同様の結果。がんのナチュラルコースでしょうね」との委員のすげない発言が記されていた。女性は「被災者を救済するはずの制度で、ここまで苦しめられるなんて」と声を震わせた。
2.関連死は遺族(原則配偶者、子、父母、孫、祖父母)が申請し、医師や弁護士で構成される自治体の審査会が調べる。避難生活の疲労や、環境変化のストレスなどから体調が悪化して死亡したと認定されると最大500万円が支給される。災害弔慰金支給法に基づく制度で、申請に期限はない。
3.熊本県によると、熊本地震で25年3月末までに県内で関連死と認定されたのは、申請のあった724人の30・4%。人数で最多の熊本市は21・8%(385人中84人)だった。熊本市は「申請事案の内容や背景など諸事情に鑑み、適切に審査された結果と考えている」と説明。不服申し立ては52件あったが認められたのは1件にとどまるという。
4.ただ審査には統一的な基準がなく自治体によって認定率にばらつきもみられ、遺族らからは制度の改善を求める声も上がっている。
(今後の教訓に)
1.東日本大震災の関連死の審査会に関与した在間文康弁護士は「災害関連死は、弔慰金支給の審査で認定可否が判断され、法律上の因果関係が求められる。実態としては法律の要件以上に厳しく審査されることもあり、ハードルが高い」と指摘。
2.関連死認定には至らないものの災害が健康状態に影響を与えた事例をすくい上げ、今後の教訓として生かすには別の枠組みが必要だと訴える。「災害の影響で亡くなるケースを防ぐために、被害の実態を把握しやすくなる新たな仕組みを、医療や行政など多様な立場から考えることが必要だ」と述べた。
(https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/1818801 参照 2026年4月17日)

(3)沖縄タイムス-キャンプ瑞慶覧、5ヘクタールの返還合意 日米合同委が承認 2026年度内にも 計画実現は7.4%止まり(東京報道部・松田駿太、中部報道部・勝浦大輔、政経部・又吉俊充)-2026年4月17日 6:19

 沖縄タイムスは、表題を次のように報じた。

1.【東京】日米両政府は16日の日米合同委員会で、米軍キャンプ瑞慶覧の喜舎場住宅地区の一部(北中城村、約5ヘクタール)について、米軍の家族住宅32戸の移設が完了し、新たな境界柵を設置した後に返還することで合意した。防衛省はキャンプ内の代替地への住宅移設や柵の設置に1年程度かかると見込んでおり、早ければ2026年度内にも返還が実現する可能性がある。(東京報道部・松田駿太、中部報道部・勝浦大輔)
2.同地区は日米が13年に公表した嘉手納基地より南の米軍施設の統合計画で「24年度またはその後」の返還時期が示されていた。
3.計画では約1048ヘクタールを返還する予定で、そのうち今回の5ヘクタールを加えると、キャンプ瑞慶覧内の西普天間住宅地区(51ヘクタール)など計約78ヘクタールが返還済みとなるが、計画全体の約7・4%にとどまる。
4.返還予定地のそばには県道81号が通り、北中城村役場や沖縄自動車道の自動料金収受システム(ETC)専用インターチェンジ「喜舎場スマートIC」がある。
5.同村は今年2月に返還予定地の地権者を対象とした説明会を開いている。地権者の合意を得ながら、那覇向け入り口のみのICの機能拡充、県道の拡幅などの想定を軸に跡地利用計画を策定したい考えだ。
6.比嘉孝則村長は「村としても返還時期の明示を求めており、早期返還に期待している」と話した。
(跡利用で渋滞解消期待 知事選への効果は限定的)
1.北中城村の米軍キャンプ瑞慶覧の一部5ヘクタールの返還が日米合同委員会で決まった。返還予定の住宅地区は県道に沿うように位置し、隣接する区間では車線が減少して、片道1車線となっている。特に朝夕には沖縄自動車道のETC専用ゲートへ右折する車列や、2車線から1車線に合流する車で渋滞が慢性化しており、返還後の跡地利用による渋滞解消に期待が集まる。一方で、返還期日が決まらないことへの懸念や「もっと早く返せたはずだ」といった疑問もくすぶる。
2.村幹部は返還後の整備で喜舎場ICの利用や交通がスムーズになり「その先につながる北中城IC付近の渋滞緩和も見込める」と期待する。その上で「先が見通せないと跡地利用計画の策定やその後の人員体制にも影響する。早めに返還期日を示してほしい」と注文を付けた。
3.返還面積は他の予定地と比べても大きくはないものの、長年の渋滞が解消されれば基地負担軽減を掲げる政府にとってアピールチャンスとなる。
4.ただ、複数の自民党関係者は早くても返還が本年度末になることなどから「9月の知事選への影響は限定的だ」と分析する。
5.防衛省関係者も「もともと返還が決まっていた場所で、地元からの要望も強かったため、移設する住宅の戸数を整理するなど返還手続きを進めた。知事選は関係ない」と否定する。
6.自民党県連に所属の議員は、返還予定地の北中城村が宮崎政久防衛副大臣の選挙区内であることから「副大臣の顔を立てる意味でも返還計画がだいぶ前倒しになったのでは」と推察。知事選に向けても「良い材料にはなる」とほほ笑んだ。
7.一方で県政与党県議は、返還地域の周辺道路は琉大病院の移転でさらに交通渋滞が悪化していると指摘。当初計画では早ければ2024年度の返還だったことに触れ「日米合意で返還が決まった基地は速やかに返すべきだ」と返還の遅れを強調した。(東京報道部・松田駿太、中部報道部・勝浦大輔、政経部・又吉俊充)
(https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/1818791 参照 2026年4月17日)

(4)沖縄タイムス-柏崎刈羽が営業運転 東電原発で14年ぶり テロ対策に課題残る-2026年4月17日 4:00

 沖縄タイムスは、表題を次のように報じた。

1.フル出力で試運転中だった東京電力柏崎刈羽原発6号機(新潟県、出力135万6千キロワット)は16日、最終チェックを終え営業運転に移行した。東電の原発の営業運転は2012年3月以来14年ぶり。1月の再稼働後に相次いだトラブルで2度延期されていた。東電福島第1原発事故を教訓に策定された新規制基準に基づく審査や大規模改修を経て、通常の運転サイクルに近づいたが、テロ対策施設の完成などクリアしていない工程があり、課題も残る。
2.東電は第1原発の廃炉や被災者への賠償で巨額の支払い義務があり、火力発電の燃料節減につながる柏崎刈羽原発の再稼働を経営の最重要課題に位置付けてきた。6号機を安定的に運転するとともに、審査合格済みの7号機を29年8月以降に再稼働させたい考えだ。
3.同原発の稲垣武之所長は営業運転開始後の取材に「ゴールではなくスタートだ。われわれは福島第1原発事故を起こした当事者でもあり、反省と教訓を忘れず安全最優先の運転を続けていく」と話した。
4.東電は16日朝から最終チェックに当たる総合負荷性能検査を行い、原子炉圧力や蒸気流量といったデータを基に正常に稼働していると確認。検査結果に問題がないとして、午後4時に原子力規制委員会側から使用前確認証を受け営業運転が始まった。今後は13カ月を超えないうちに定期検査をするサイクルで運転する。
5.ただ、6号機は(1)運転開始30年となる11月までに設備劣化に備えた長期施設管理計画の認可が間に合わない(2)テロ攻撃による被害拡大を抑える特定重大事故等対処施設が5年の設置期限内に完成しない-場合は問題クリアまで運転できなくなる。
(https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/1818800 参照 2026年4月17日)

(5)琉球新報-デザイン界のオスカー、沖縄県立芸大卒の知念さんに国際賞 伝統技法を用いたスツール(與那原采恵)-2026年04月17日 05:00

 琉球新報は、表題を次のように報じた。

1.今春、県立芸術大学を卒業した知念美月さん(22)が制作したスツール(1人用の椅子)作品「MUSUBI」がデザイン界の「オスカー」とも称される、ドイツの国際コンテスト「iF DESIGN AWARD 2026」(プロダクトデザイン部門)を受賞した。学生を対象とした部門ではなく、メーカーなどの企業やプロのデザイナーが応募するコンテストで、学生による作品が高い評価を受けた。県芸学生の受賞は初めてという。
2.同コンテストは1954年にドイツで誕生し、70年以上の歴史がある。米国の「IDEA賞」、ドイツの「レッドドット・デザイン賞」と並ぶ世界三大デザイン賞の一つだ。製品化された作品でなければ応募できないという条件の下、毎年世界中から1万件以上の応募がある。
3.今回、プロダクトデザイン部門では2千以上の作品が入賞。日本からはシャープやカシオなどの大手メーカーも受賞した。
4.知念さんは「受賞を知ったときは、信じられない気持ちでいっぱいだった」と笑顔を見せた。知念さんの作品「MUSUBI」は、木材と和紙のみで構成され、くぎを使わずに強度を確保する伝統的な「紙蝶番」技法を用いて制作。日本文化を取り入れたデザインなどが評価された。
5.県芸は「学生による作品が本賞を受賞することは極めて高い評価。本学におけるデザイン教育、国際的な取り組みが世界水準で認められた成果と言える」とコメントを発表した。(與那原采恵)
(https://ryukyushimpo.jp/culture/entry-5194237.html?_auth=1776382052 参照 2026年4月17日)

(6)琉球新報-慰安婦の証言 母娘で追う 桜坂劇場で映画「よみがえる声」18日から公開 「戦争、一緒に考えたい」 沖縄(伊佐尚記)-2026年04月17日 05:00

 琉球新報は、表題を次のように報じた。

1.日本軍の「慰安婦」や「軍夫」にされたり原爆を被爆したりした朝鮮人らに関する証言を集めたドキュメンタリー映画「よみがえる声」が、18日から那覇市の桜坂劇場で公開される。共同監督を務めたのは在日朝鮮人の朴壽南(パクスナム)さん(91)、朴麻衣(パクマイ)さん(58)親子。沖縄公開に合わせて、18日に渡嘉敷島の「アリラン慰霊のモニュメント」で慰霊祭を開催する。20、21日には桜坂劇場で舞台あいさつをする。
2.壽南さんは1964年から植民地支配の被害者の証言を記録し始めた。沖縄との関わりは2作目の映画「アリランのうた―オキナワからの証言」(91年)の制作が始まりだ。89年に沖縄へ移り住み、県内各地で慰安婦、軍夫に関する住民らの証言を集めた。韓国でも元慰安婦らに取材した。壽南さんは「慰安婦について知った時は大変衝撃を受けた。若い娘がいる母親として、慰安婦問題は(人ごとと思えず)私の問題でもあった」と振り返る。
3.「アリランのうた」では当時存命で沖縄に住んでいた元慰安婦ペ・ポンギさんも取材した。91年のペさん死去をきっかけに、「アリランのうた」制作支援者らが元慰安婦らを追悼し史実を伝えようと、97年にモニュメントを建立した。壽南さんが慰霊祭に参加するのは建立時以来だという。
4.壽南さんは、3作目の映画「ぬちがふぅ(命果報)―玉砕場からの証言―」(2012年)では沖縄戦の「集団自決」(強制集団死)を取材した。「よみがえる声」では壽南さんの人生をたどりながら、植民地支配の被害者の証言、「恨(ハン)」を伝えている。過去に映画完成に至らなかった未公開フィルムも活用した。
5.麻衣さんは「日本と朝鮮、沖縄に何があったのか、今を生きる人たちに映画を通して見詰めてもらい、対話したい。加害の責任や目の前の(ガザなどでの)戦争について何ができるか、一緒に考えてほしい」と話した。
6.今後は30時間近くあるという過去の沖縄取材のフィルムをデジタル化し、映画としてまとめることを目指している。18日の慰霊祭撮影がそのスタートになるという。
7.桜坂劇場での舞台あいさつは20日午後3時の上映終了後と21日午後1時の上映終了後に予定している。(伊佐尚記)
(https://ryukyushimpo.jp/national/entry-5194221.html 参照 2026年4月17日)

(7)琉球新報-降下訓練「全面禁止」を 嘉手納町議会 抗議決議を可決(渡具知和奏)-2026年04月17日 05:00

 琉球新報は、表題を次のように報じた。

1.【嘉手納】嘉手納町議会(石嶺邦雄議長)は16日の臨時会で、嘉手納基地での米軍パラシュート降下訓練の全面禁止、同基地旧海軍駐機場の即時使用禁止を求める意見書・抗議決議をそれぞれ全会一致(欠席2)で可決した。同議会基地対策特別委員会(福地義広委員長)と、石嶺議長らは23日、沖縄防衛局や県などを訪れ、抗議決議と意見書を提出する。
2.嘉手納基地でのパラシュート降下訓練は、1996年の日米行動特別委員会(SACO)の合意で、例外的な場合を除き伊江島補助飛行場で実施することが決まっている。しかし、降下訓練は相次ぎ、3月28、29の両日には、過去最大級の訓練が実施された。
3.降下訓練に関する決議は、2023年12月以降に延べ21回、700人を超える兵員が降下したことや、同じ期間で議会が14回にわたって、意見書や抗議決議を可決していることに触れた。
4.その上で「降下訓練の強行、日本政府が『例外的な場合に該当する』と運用を追認することに町民の怒りは頂点に達している」と指摘し、(1)降下訓練の全面禁止(2)「例外的措置」の撤廃(3)日本政府に対する「例外的措置」を追認しないこと―を求めた。
旧海軍駐機場については、F35A戦闘機が3月から10回にわたり、エンジン稼働のまま給油を行ったとして「火災の拡大や爆発的燃焼による被害拡大が懸念される」と使用禁止などを求めた。(渡具知和奏)
(https://ryukyushimpo.jp/politics/entry-5194293.html 参照 2026年4月17日)

(8)沖縄タイムス-【深掘り】慢性的な交通渋滞の解消なるか 米軍キャンプ瑞慶覧の一部、2026年度内にも返還へ 喜舎場スマートIC機能拡充案も(東京報道部・松田駿太、中部報道部・勝浦大輔、政経部・又吉俊充)-2026年4月17日 6:19

 沖縄タイムスは、表題を次のように報じた。

1.【東京】日米両政府は16日の日米合同委員会で、米軍キャンプ瑞慶覧の喜舎場住宅地区の一部(北中城村、約5ヘクタール)について、米軍の家族住宅32戸の移設が完了し、新たな境界柵を設置した後に返還することで合意した。防衛省はキャンプ内の代替地への住宅移設や柵の設置に1年程度かかると見込んでおり、早ければ2026年度内にも返還が実現する可能性がある。(東京報道部・松田駿太、中部報道部・勝浦大輔)
2.同地区は日米が13年に公表した嘉手納基地より南の米軍施設の統合計画で「24年度またはその後」の返還時期が示されていた。
3.計画では約1048ヘクタールを返還する予定で、そのうち今回の5ヘクタールを加えると、キャンプ瑞慶覧内の西普天間住宅地区(51ヘクタール)など計約78ヘクタールが返還済みとなるが、計画全体の約7・4%にとどまる。
4.返還予定地のそばには県道81号が通り、北中城村役場や沖縄自動車道の自動料金収受システム(ETC)専用インターチェンジ「喜舎場スマートIC」がある。
5.同村は今年2月に返還予定地の地権者を対象とした説明会を開いている。地権者の合意を得ながら、那覇向け入り口のみのICの機能拡充、県道の拡幅などの想定を軸に跡地利用計画を策定したい考えだ。
6.比嘉孝則村長は「村としても返還時期の明示を求めており、早期返還に期待している」と話した。
(跡利用で渋滞解消期待なるか)
1.北中城村の米軍キャンプ瑞慶覧の一部5ヘクタールの返還が日米合同委員会で決まった。返還予定の住宅地区は県道に沿うように位置し、隣接する区間では車線が減少して、片道1車線となっている。特に朝夕には沖縄自動車道のETC専用ゲートへ右折する車列や、2車線から1車線に合流する車で渋滞が慢性化しており、返還後の跡地利用による渋滞解消に期待が集まる。一方で、返還期日が決まらないことへの懸念や「もっと早く返せたはずだ」といった疑問もくすぶる。
2.村幹部は返還後の整備で喜舎場ICの利用や交通がスムーズになり「その先につながる北中城IC付近の渋滞緩和も見込める」と期待する。その上で「先が見通せないと跡地利用計画の策定やその後の人員体制にも影響する。早めに返還期日を示してほしい」と注文を付けた。
3.返還面積は他の予定地と比べても大きくはないものの、長年の渋滞が解消されれば基地負担軽減を掲げる政府にとってアピールチャンスとなる。ただ、複数の自民党関係者は早くても返還が本年度末になることなどから「9月の知事選への影響は限定的だ」と分析する。
4.防衛省関係者も「もともと返還が決まっていた場所で、地元からの要望も強かったため、移設する住宅の戸数を整理するなど返還手続きを進めた。知事選は関係ない」と否定する。
5.自民党県連に所属の議員は、返還予定地の北中城村が宮崎政久防衛副大臣の選挙区内であることから「副大臣の顔を立てる意味でも返還計画がだいぶ前倒しになったのでは」と推察。知事選に向けても「良い材料にはなる」とほほ笑んだ。
6.一方で県政与党県議は、返還地域の周辺道路は琉大病院の移転でさらに交通渋滞が悪化していると指摘。当初計画では早ければ2024年度の返還だったことに触れ「日米合意で返還が決まった基地は速やかに返すべきだ」と返還の遅れを強調した。(東京報道部・松田駿太、中部報道部・勝浦大輔、政経部・又吉俊充)
(https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/1818791 参照 2026年4月17日)

(9)沖縄タイムス-嘉手納基地の旧海軍駐機場でKC135給油機を確認 地元は使用禁止求める-2026年4月17日 13:16

 沖縄タイムスは、表題を次のように報じた。

1.【嘉手納】米軍嘉手納基地の旧海軍駐機場で16日午後0時過ぎ、同基地所属のKC135空中給油機の駐機が確認された。機体周辺で複数の隊員が作業し、午後1時半ごろ移動した。
2.旧駐機場はSACO最終報告に基づき、騒音軽減措置として2017年に沖縄市側へ機能が移転された。町や町議会は使用禁止を求めている。
3.午後3時ごろには、同基地に暫定配備されているF35Aステルス戦闘機1機が同基地や沖縄市の上空を複数回旋回した後に着陸した。地上の隊員が機体を確認した後、けん引されて戦闘機駐機場に移動した。
(https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/1818879 参照 2026年4月17日)


# by asyagi-df-2014 | 2026-04-18 06:58 | 沖縄から | Comments(0)

壊される前に考えること。そして、新しい地平へ。「交流地帯」からの再出発。


by あしゃぎの人