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米軍はF15の飛行再開。全く「信用できない。」。~琉球新報20180615~

 繰り返されるのは、米軍機の事故と安易な飛行再開、日本政府の追随。
 今また、米軍F15墜落でも。
 琉球新報(以下、「新報」。)は2018年6月15日、「米軍F15飛行再開 撤去こそ有効な安全対策」、と社説で論評した。
「新報」は、「米軍の安全宣言は何度も聞いた。だが、事故は後を絶たない。墜落原因さえ解明されないままの飛行再開はあり得ない。強く抗議する。」、と始める。
どういうことなのか。
 「米空軍嘉手納基地所属のF15戦闘機が飛行訓練中に那覇市の南方約80キロの海上に墜落してから2日後、米軍は同型機の飛行訓練を再開した。県などは原因究明までの同型機の飛行中止、実効性ある再発防止策などの実施を沖縄防衛局を通して米軍に要求していた。防衛局は米軍にしっかりと伝えたのだろうか。伝えても無視されたならば、防衛局の存在意義を疑う。」、と「新報」は批判する。
この批判の根拠を、次のように指摘する。


(1)「嘉手納基地を管理する第18航空団副司令官のリチャード・タナー大佐は『24時間でわれわれのF15全てを点検した結果、機体は安全に飛行再開できることを確信した』としている。」
(2)「信用できない。米空軍は、死傷者を出す重大事故が相次いでいることを受け、全ての航空機の飛行を1日停止し、安全点検を5月に実施したばかりある。点検したにもかかわらず、墜落事故は起きたのである。事故原因が分からないままでは、墜落の危険性は解消されない。」


 特に、「新報」は、日本政府の責任を、次のように追求する。


(1)「事故原因は嘉手納基地の点検体制の不備、操縦士のミス、もしくはF15の欠陥などが考えられる。時間をかけて事故原因を徹底的に究明し、有効な再発防止策を講じない限り、県民の安全だけでなく、操縦士の安全も守れない。米軍はそのことを深く認識し、飛行訓練をやめるべきである。」
(2)「許せないのは日本政府の対応だ。防衛省は墜落事故が起きた際、原因が判明していないのに飛行停止を米側に求めなかった。それだけではない。飛行再開についても小野寺五典防衛相は『(米側が嘉手納基地に)今ある全機を確認した上で、飛行を再開したという判断だと思う』と述べた。まるで傍観者である。」
(3)「県民の安全が保障されていない中での飛行再開を問題視せず、米側の判断を追認する小野寺氏には、国民の安全を守る強い意志が一切ないと断じるしかない。」
(4)「墜落事故を重く受け止めず、事故原因が明らかになっていない中、飛行訓練を再開する米軍に異議を唱えず、追認することに終始する日本政府の責任は極めて重い。日本政府の主体性のなさが米軍機墜落事故の遠因にもなっていることを知るべきである。当事者意識のない日本政府の対応が米軍の訓練激化を招き、外来機の暫定配備を常態化させ、県民生活に重大な影響を与えている。」
(5)「F15は1979年に配備されて以降、今回を含めて県内で10件11機が墜落事故を起こしている。日本復帰後に県内で起きた米軍機の墜落事故は49件を数え、2割をF15が占め、機種別では最も多い。ここまできたら欠陥機だろう。」


 だからこそ、「新報」は、「最も有効な安全対策は、老朽化も進む危険なF15を全て撤去することである。」、と断ずる。


 確かに、「信用できない。」との判断が当てはまり、「最も有効な安全対策は、老朽化も進む危険なF15を全て撤去することである。」(琉球新報)、ということに尽きる。




by asyagi-df-2014 | 2018-06-26 07:32 | 書くことから-いろいろ | Comments(0)

沖縄-辺野古-沖縄 高江から-2018年6月25日

まさしく真実である。
 「那覇市立上山中で22日、「慰霊の日」特設授業があり、米国占領下の沖縄で、米兵による事件で身近な人を亡くした体験を持つ2人の講師による講話があった。それぞれの事件で米兵が罪に問われなかったことを踏まえ、2人は『今の日本は戦争をしていないが、平和と言えるか』と語り、生徒たちの身の回りに『「平和ではない状況』がないか問い掛けた。生徒たちは仲間外れやからかい、いじめなど、自分の身近な問題に引き寄せて平和とは何かを考えた。」(琉球新報)。)
 戦争は、画策するものがおり、それを呼び込んでしまう人々がいる。
 だからこそ、平和学習の大切さがある。




 沖縄で起こっていること、その現場の事実をきちんと確認すること。
 2018年も、琉球新報と沖縄タイムスの記事を、「沖縄-辺野古-高江-から」を、報告します。
 2018年6月25日、沖縄-辺野古-高江の今を、沖縄タイムス、琉球新報は次のように表した。


(1)琉球新報-「戦争なくてもいじめはある」 中1、「平和」を考える-2018年6月25日 05:00


 琉球新報っは、表題について次のように報じた。


①「那覇市立上山中で22日、「慰霊の日」特設授業があり、米国占領下の沖縄で、米兵による事件で身近な人を亡くした体験を持つ2人の講師による講話があった。それぞれの事件で米兵が罪に問われなかったことを踏まえ、2人は『今の日本は戦争をしていないが、平和と言えるか』と語り、生徒たちの身の回りに『「平和ではない状況』がないか問い掛けた。生徒たちは仲間外れやからかい、いじめなど、自分の身近な問題に引き寄せて平和とは何かを考えた。」
②「講師を務めたのは、祖母が泥酔した米兵の運転する車にひき殺された体験を持つ同校の前田比呂也校長(57)と、1963年2月に信号無視の米軍トラックにひかれた国場秀夫君=当時(13)=の級友、中村光雄さん(68)。亡くなった国場君が上山中1年生だったことから、同じ1年生の28人を対象に授業した。」
③「授業で生徒が書き込んだワークシート:前田校長の祖母の溝淵文枝さん=当時(60)=は71年10月、バス停でバスを待っていた時に泥酔した米兵の車にひかれて亡くなったが、米兵は無罪になった。『人の命は国籍で違うのだと思った。身近な人が突然いなくなることのつらさを今も抱えている』と話した。中村さんは、米兵が無罪となった国場君事件を振り返り、『国場君は青信号の横断歩道を渡っていた。何にも悪くなかったのに、ひいた側の米兵が無罪になった。こんな不平等ありますか』と生徒たちに問い掛けた。講話を聴き、生徒たちは平和の対義語について考え、文字にした。」
④「『いじめ』と書いた照屋優空(ゆうあ)さん(12)は、いじめで自殺した人のニュースを見たと言い『平和って遠いところにあるなと思った。戦争でなくても、大切な命をなくすことは平和じゃない』と話した。」
⑤「前田校長は『戦争がなくても苦しいことは数多くある』と前置きした上で『苦しいことがあっても、死なないでほしい。死なれると、つながった人たちもずっと苦しい。君たちは一人ぼっちじゃなくて、いろんな人とつながっていることを忘れず、自分のことを大切にして』と呼び掛けた。」


(2)沖縄タイムス-不発弾処理、八重瀬町で6月26日 米国製5インチ艦砲弾1発-2018年6月25日 12:46


 沖縄タイムスは、「沖縄県八重瀬町東風平の畑で見つかった米国製5インチ艦砲弾1発の不発弾処理作業が26日、発見現場である。避難半径は88メートルで避難対象は1世帯3人。午前9時半から避難誘導と周りの町道や農道の交通規制、午前10時から処理を始める。正午ごろ終わる見通し。避難所と現地対策本部は町保健センター。」、と報じた。


(3)沖縄タイムス-空自F15の重大インシデントに抗議 那覇市議会、那覇空港の民間専用化は否決-2018年6月25日 11:37


 沖縄タイムスは、「航空自衛隊のF15戦闘機が那覇空港で管制の待機指示に反して滑走路へ進入し民間機の着陸許可が取り消された航空重大インシデントの発生を受け、那覇市議会(翁長俊英議長)は25日の6月定例会最終本会議で、自民会派などが提案した同インシデントに抗議し、原因究明や再発防止を求める抗議決議案と意見書案を賛成多数(賛成23、反対16)で可決した。一方、ニライ、共産の議員が提案した、同インシデントに抗議し、那覇空港の民間専用化を求める意見書案は賛成少数(賛成18、反対21)で否決された。」、と報じた。


(4)沖縄タイムス-辺野古海上、カヌーや抗議船で抗議 土砂投入前の大規模行動-2018年6月25日 11:12


 沖縄タイムスは、表題について次のように報じた。


①「8月に迫った辺野古新基地建設の土砂投入を前に、沖縄県名護市辺野古沿岸で25日午前、市民約100人による大規模海上行動が始まった。」
②「午前8時半に辺野古漁港に集合した市民はカヌー約70艇、漁船9隻に乗り込んで出発。砕石投下が始まった辺野古崎付近の護岸工事現場近くで『工事をやめろ』『サンゴを壊すな』とシュプレヒコールを上げた。」
③「午前9時半すぎに一斉にカヌーの市民がフロートを越えると、10隻以上のゴムボートを出して警戒に当たっていた海上保安官が次々に海へ飛び込み押さえ込んだ。」
④「沖縄防衛局は8月17日に辺野古崎に近い護岸で囲ったエリアに土砂を投入するとしている。」


(5)沖縄タイムス-「一歩間違えば住宅地に」F15墜落に抗議 宜野湾市議会が全会一致-2018年6月25日 11:08


 沖縄タイムスは、表題について次のように報じた。


①「米軍嘉手納基地所属のF15戦闘機が11日に墜落した事故を受け、沖縄県宜野湾市議会(大城政利議長)は6月定例会最終本会議の25日、全米軍機の飛行中止を求める抗議決議、意見書の両案を全会一致で可決した。」
②「抗議決議、意見書では、F15の墜落は米軍機で最も多い機種で、市上空を深夜まで飛行していると指摘。『一歩間違えば住宅地に墜落していたかもしれない事態は、市民に大きな不安と恐怖を与えるもので到底看過できない』訴えた。」
③「また、市民・県民の命が危険にさらされる中、米軍の訓練を優先させる米軍と日本政府の姿勢に『激しい憤りを禁じ得ない』と痛烈に批判している。」
④「抗議決議の宛先は駐日米大使、在沖米軍四軍調整官、嘉手納基地第18航空団司令官、意見書は首相、防衛相、外相、沖縄防衛局長ら。」


(6)沖縄タイムス-米軍面会拒否、嘉手納町全議員で要請 「それほど危機感ある」-2018年6月25日 07:51


 沖縄タイムスは、表題について次のように報じた。


①「沖縄県の嘉手納町議会(徳里直樹議長)は22日、外務省沖縄事務所に川村裕大使を訪れ、6月定例会で全会一致で可決した米軍嘉手納基地の第18航空団司令官の面会拒否への対応を求める意見書など5件を手交した。実質5日間の会期中に基地関連で10件もの抗議決議と意見書を可決している。要請には全議員が参加し、當山宏町長も同行した。」
②「町議会は、嘉手納基地所属F15戦闘機の墜落や外来機配備などに対し直接抗議するため面会を求めているが、米軍側が拒否している。町議会の當山均基地対策特別委員長は、『議会の全会一致の抗議決議にさえ聞く耳を持たないのなら、いずれ町民の不信感やフラストレーションは日本政府に向かわざるを得ない』と指摘し、『全議員の要請行動は初めてで、それほどの危機感がある』と米軍へ働き掛けるよう促した。」
③「町議会は同日、県庁や県議会も訪れて意見書を提出。新里米吉議長は、県議会や町議会の抗議を拒む米軍の対応を『言語道断だ』と批判。県議会でも米軍に対する怒りが広がっているとし『党派を超え同じ認識だ』と述べ、連携して米側へ抗議する考えを示した。」
④「徳里議長らは在沖米国総領事のジョエル・エレンライク氏も訪ね、面会拒否への抗議決議などを手渡した。」


(7)琉球新報-辺野古の海に響く「サンゴを守れ」の声 カヌー70艇、抗議船9隻で「海上座り込み」-2018年6月25日 10:29


 琉球新報は、表題について次のように報じた。


①「鮮やかな約70隻のカヌー隊と海上保安庁の黒いゴムボートがオイルフェンスを隔てて向かい合う。対照的な両方の色の背後では、護岸建設が着々と進められ重機が護岸を固める『ガン、ガン』という音が何度も響いた。」
②「名護市辺野古のジャンプ・シュワブ沿岸域で25日午前、『海上座り込み行動」が始まった。行動には約70人がカヌーチームとして、そのほか、抗議船9隻も沿岸域に向かい『違法作業をやめろ』『サンゴを守れ』などと気勢を上げて、基地建設の作業をやめるよう訴え続けた。」
③「一方、海上保安庁は抗議行動が臨時制限区域内で実施されていることを警告していた。午前9時半ごろからは抗議行動が激しくなり、カヌー隊の多くがオイルフェンス内に進入。多くが海上保安庁のゴムボートに拘束され、オイルフェンスの外に出された。」




by asyagi-df-2014 | 2018-06-25 18:13 | 沖縄から | Comments(0)

沖縄と日本の未来を描くことに。~沖縄タイムス20180614~

 戦争を否定し、平和な未来を描く。
 朝鮮半島問題は核心は、まさしくここにある。
沖縄タイムス(以下、タイムス。)は、歴史的な米朝会談を受けて、沖縄の未来を問う。
 タイムスは2018年6月14日、「[米朝会談と沖縄]歴史の転換促す対策を』、と社説を掲げた。
まず、タイムスは、「国家の安全保障のために住民の暮らしが脅かされ続ける基地沖縄の状況は、公平・公正に明らかに反している。」という沖縄が置かれている状況について、次のように指摘する。


(1)「4カ月で500回以上、多い日は1日20回も避難を繰り返す。あまりに異常である。」
(2)「米軍普天間飛行場に隣接する普天間第二小学校の運動場に、8キロ近い米軍ヘリの窓が落下してから13日で半年がたった。運動場の使用は2カ月後に再開されたが、児童は今も米軍機が近づくたびに、学校の方針に従い屋根のある場所へ避難する。」
(3)「飛行機が落ちてくるかもしれないと、授業や遊びが中断される小学校が一体日本のどこにあるのか。日常的な避難は憲法が保障する『教育を受ける権利』をも侵害する。」
(4)「再開された米軍F15戦闘機の飛行も、住民の安全への懸念を置き去りにするものだ。嘉手納基地所属のF15が本島近海に墜落してから2日しかたっていないにもかかわらず、米軍は13日、同型機の飛行を強行した。原因究明まで飛行停止を求める県の申し入れは無視され、再発防止策の説明さえない。米軍に追随するように『安全を確認した上での判断なのだろう』と話す防衛省。当事者能力を欠いた対応は子どもの使いのようだ。」
(4)「名護市辺野古の新基地建設を巡って12日、沖縄防衛局は海域の一部を埋め立てる土砂を8月17日から投入すると県へ通知した。透けるのは秋の知事選をにらんでの既成事実化だ。県が指摘する『留意事項違反』に丁寧に答えることなく、投入を急ぐのは政治的理由からだろう。」
(5)「国家の安全保障のために住民の暮らしが脅かされ続ける基地沖縄の状況は、公平・公正に明らかに反している。」


 こうしたなかでの米朝会談である。
 タイムスは、現状を克服するために、沖縄の基地問題を解決するために、新しい歴史を刻めと提起する。


(1)「史上初の米朝首脳会談で、トランプ米大統領と北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長が約束したのは『新たな米朝関係の確立』だった。米朝の敵対関係を解消し、朝鮮半島の非核化促進を確認し合ったのである。」
(2)「非核化の具体的手順には触れていないが、共同声明で両国首脳が約束した共通の目標を確実に前へ進め、東アジアに唯一残る冷戦構造に終止符を打つべきである。」
(3)「トランプ氏は会談後の記者会見で、『将来、在韓米軍を縮小したり撤収させたりする可能性がある』とも語っている。今のところ不確定要素が多いものの、北朝鮮の脅威が大幅に緩和されれば、基地沖縄を取り巻く事情は大きく変わる。」
(3)「東アジアの変化のうねりを、沖縄の基地問題の解決に結び付けていく取り組みが必要だ。」


 また、タイムスは、沖縄県全体で取り組む方向を、次のように抑える。


(1)「県に求めたいのは、新基地建設に反対するだけの受け身の対応ではなく、大局観に立った基地対策である。」
(2)「今年2月、県議会は相次ぐ米軍ヘリ事故に抗議し、『普天間飛行場の即時運用停止』『在沖米海兵隊の国外・県外移転』を全会一致で決議した。」
(3)「名護市長に就任した渡具知武豊氏も『海兵隊の県外・国外移転』を公約に掲げての当選だった。」
(4)「与野党で一致するこれら要求をよりどころに、県民全体が納得できる基地対策を早急に打ち出すべきだ。」


 確かに、米朝会談の意義は、「戦争を否定し、平和な未来を描く。」、ということにある。




by asyagi-df-2014 | 2018-06-25 07:16 | 書くことから-いろいろ | Comments(0)

沖縄-辺野古-沖縄 高江から-2018年6月24日

「慰霊の日」が鮮明に描き出したもの。それは、「沖縄県と国、新基地巡り対立鮮明」(琉球新報)ということなのかもしれない。
「戦後73年目の『慰霊の日』、沖縄県の翁長雄志知事は『平和宣言』で、米朝首脳会談で合意された朝鮮半島の完全非核化などに触れ、名護市辺野古の新基地建設計画を再考するよう改めて求めた。安倍晋三首相はあいさつで辺野古新基地建設問題には触れず、その後の記者団の取材には米軍普天間飛行場の辺野古移設こそが『負担軽減』だと強調した。」(琉球新報)。
 平和宣言と基地負担軽減の言葉ををジックり読み比べてみれば、どちらが欺瞞かがよくわかる。




 沖縄で起こっていること、その現場の事実をきちんと確認すること。
 2018年も、琉球新報と沖縄タイムスの記事を、「沖縄-辺野古-高江-から」を、報告します。
 2018年6月24日、沖縄-辺野古-高江の今を、沖縄タイムス、琉球新報は次のように表した。


(1)琉球新報-沖縄県と国、新基地巡り対立鮮明 知事、東アジアの変化強調 慰霊の日・戦没者追悼式-2018年6月24日 06:30


 琉球新報は、表題について次のように報じた。


①「戦後73年目の『慰霊の日』、沖縄県の翁長雄志知事は『平和宣言』で、米朝首脳会談で合意された朝鮮半島の完全非核化などに触れ、名護市辺野古の新基地建設計画を再考するよう改めて求めた。安倍晋三首相はあいさつで辺野古新基地建設問題には触れず、その後の記者団の取材には米軍普天間飛行場の辺野古移設こそが『負担軽減』だと強調した。政府は8月中旬に埋め立て工事に着手する予定だ。一方の県は22日、沖縄防衛局に工事停止を求める行政指導文を送ったばかり。安倍首相は23日も工事を続ける意向を表明し、県と政府の対立がより鮮明になった『慰霊の日』となった。」
②「県関係者によると、知事が『平和宣言』で特にこだわったのは、朝鮮半島の非核化に向けた動きだ。今月12日の米朝首脳会談以降、北朝鮮が『敵対的』と批判してきた米韓共同訓練を米国が中止し、北朝鮮側に非核化を着実に進めるよう求めるなど、目まぐるしい動きが続く。」
③「知事は平和宣言で、辺野古の工事を進めることは『沖縄の基地負担軽減に逆行しているばかりでなく、アジアの緊張緩和にも逆行している』と批判した。県幹部は『世界はこれほど動いているのに、日本政府はなぜこれほど変わらない姿勢で基地建設を進めるのか。変わらないなら沖縄の負担が続く。知事はそれを発信したかった』と解説する。」
④「追悼式で知事が『辺野古に新基地建設を造らせないという私の決意はみじんも揺らぐことはない』と述べた後、『追悼のことば』で県遺族連合会の宮城篤正会長が『米軍普天間飛行場の早急なる移設を熱望すると同時に、戦争につながる新たな基地建設には遺族として断固反対する』と述べた後には、参加者から拍手が響いた。その多くは遺族たちの席からだった。」
⑤「翁長知事の平和宣言について、県政野党の自民党幹部からは『今回は去年に比べて政治的すぎた。追悼式の場でああいった宣言をすべきではない。週明けの県議会で取り上げる必要がある』などの批判も上がる。一方、県幹部は『辺野古について知事がトーンダウンすることは一切ない。その決意の表れだ』と強調する。」
⑥「知事が政府に辺野古移設計画の再考を強く求めた中、安倍首相は式典後、記者団の取材に『辺野古に移ることで飛行経路が海上に移り、学校はもとより住宅の上空は飛行経路とならない。安全上の観点からも負担軽減に資するものがある』と反論した。首相は他にも西普天間住宅地区の跡地利用が進んでいることや、米軍北部訓練場の過半の返還が、沖縄の本土復帰以来『最大の返還』だとも述べ、政府の負担軽減への努力を強調した。」
⑦「一方で知事は平和宣言で特に力を込めて読んだ文言がある。『戦後73年を経た現在でも日本の国土面積の0.6%にすぎないこの沖縄に在日米軍専用施設の70.3%が存在し続けている』。沖縄への基地集中が変わらない現状を強調し、『負担軽減』を巡る政府との認識の違いは鮮明だった。」
⑧「式終了後、県幹部は『名護市では流弾事故も起きたばかりだ。沖縄では同じことが繰り返されている。首相は【沖縄に寄り添う】と言っていたが、言葉が心に響かなかった』と話した。                                   (島袋良太、吉田健一)


(2)沖縄タイムス-平和の希求、力強く 翁長知事と若者の言葉 胸打つ 沖縄全戦没者追悼式-2018年6月24日 10:00


 沖縄タイムスは、表題について次のように報じた。


①「鎮魂と平和への祈りに包まれた戦後73年の慰霊の日。沖縄県糸満市摩文仁であった沖縄全戦没者追悼式で、膵(すい)がんの摘出手術を受け治療中の翁長雄志知事は、平和宣言で『沖縄のこころ』を何度も訴えた。平和の詩『生きる』を朗読した港川中学校3年の相良(さがら)倫子さんは『命の大切さ』『命を精いっぱい輝かせて』との思いを伝えた。沖縄の人たちに向けた二つのメッセージ。参列した遺族らはその言葉に耳を澄まし、戦争のない世界、基地のない沖縄を誓い合った。」
②「梅雨が明け、気温30度を超える真夏日の中、会場には沖縄戦で家族や友人などを失った高齢の遺族、小さな子を連れた家族連れ、制服姿の中高生ら5100人が参列した。その視線の先にあったのは、翁長知事と相良さんの姿だった。」
③「正午の時報で司会から黙とうを促された時、翁長知事は黒い帽子を静かに取り、目を閉じた。退院からわずか1カ月余り、抗がん剤治療で髪が抜け、やせ細った体。それでも、平和宣言では気持ちを奮い立たすかのように『私たちは、平和を希求する【沖縄のこころ】を大事に今日を生きている』と力を込めた。」
④「追悼式で平和宣言するのは4回目。これまで20万人余の命を奪った沖縄戦、広大な米軍基地から派生する事件・事故の数々、民意を顧みず強行される辺野古新基地建設に触れ、『平和を希求する沖縄のこころ』を強く訴えてきた。今回も、約6分間で3度繰り返した『沖縄のこころ』。『平和で誇りある豊かな沖縄』を築く決意を表明し、参列者一人一人に語り掛けるように『新基地を造らせないという私の決意は県民と共にあり、これからもみじんも揺らぐことはない』と言い切ると、大きな拍手が湧き起こった。」
⑤「相良さんは本番前、関係者席で少し不安そうに詩を軽く声に出して練習していた。壇上に立つと真っすぐ前を向き、『命よ響け。生きゆく未来に』と力強く朗読した。」
⑥「沖縄戦で兄を亡くした沖縄市の牧志好子さん(76)は知事の平和宣言を聞き、『県民が勇気をもらえる宣言だった。知事の覚悟を感じた』。那覇市の古波蔵久男さん(82)は『体調が悪いはずなのに、基地問題をしっかり発信していて心に響いた』とたたえた。」
⑦「相良さんの平和の詩を聞いた、与那原町の真栄平勝さん(76)は『われわれ世代の心にも訴えかけるような内容で、心から感銘した。戦後73年がたったけど、あの時代に戻ってはいけない』。」
⑧「大学のゼミで横浜市から訪れた聖心女子大4年の松澤まどかさん(21)は『詩を聞いて泣いてしまった。詩に込められた思いが本土にも伝わったらいいなと思う』と話した。」


(3)沖縄タイムス-「命輝かせて生きる」 相良さん「平和の詩」朗読 沖縄全戦没者追悼式-2018年6月24日 09:54


 沖縄タイムスは、表題について次のように報じた。


①「当たり前に生きられる幸せを感じながら、相良倫子さん(14)は自作の詩『生きる』を朗読した。」
②「〈青く広がる大空は、鉄の雨に見えなくなった〉〈優しく響く三線は、爆撃の轟に消えた〉。愛する美しい島が73年前、『死の島』と化したことを今の情景と対比させて表現。壇上でも、会場入りして目にした摩文仁の輝く海が思い浮かんだ。」
③「94歳の曽祖母が沖縄戦で大切な友人を亡くし、家族と離れ離れになる苦しみを味わった。『戦争は人を鬼に変えてしまうから、絶対にしてはいけない』と、曽祖母の教えが創作の原点。戦力という『愚かな力』で得られる平和などない。〈平和とは、あたり前に生きること。その命を精いっぱい輝かせて生きること〉と力を込めた。」
④「みんなと一緒に、未来に思いをつなぐにはどうしたらいいか。課題も見据える。『同じ世代の人が戦争や平和について学ぼうと思えたり、友達と話ができるようにしたい。誰かに私の思いを伝えることに挑戦していきたい』。一度も原稿を見ることなく、まっすぐに前を見つめて詩を読み上げた。『揺るがずに読めてよかった』。大役を終えると、涙がこぼれた。」


(4)沖縄タイムス-【記者の視点】抑止力で平和は可能か 沖縄全戦没者追悼式 相良さんの言葉に説得力-2018年6月24日 09:51


 沖縄タイムスは、表題について次のように報じた。


①「糸満市摩文仁の沖縄全戦没者追悼式で、平和の詩を読み上げる港川中3年の相良倫子さんの声を聞きながら、前日の小野寺五典防衛相の言葉を対比させた。」
②「小野寺氏は22日の会見で沖縄慰霊の日をどのような気持ちで迎えるかと問われ、『二度とあのような戦争を起こさないためにもしっかりとした抑止力を高めていく不戦の誓いを改めてさせていただく』と語った。相良さんは『生きる』という詩で『きっとわかるはずなんだ。戦争の無意味さを。本当の平和を。頭じゃなくてその心で』と呼び掛け、こう続けた。『戦力という愚かな力を持つことで、得られる平和など、本当は無いことを』。」
③「小野寺氏の言う抑止力とは相手が攻撃を思いとどまるような軍事力、攻撃しても圧倒的な差でやり返されると認識するような軍事力を背景とする。戦力、軍事力が戦争につながる「愚かな力」だとすれば、『抑止力を高めることが不戦につながる』と言い切れるだろうか。力で抑えつける状況が、平和と呼べるのだろうか。相良さんの詩は、そんな投げ掛けだったと受け止めた。」
④「太平洋戦争は日本が国際的に孤立し、米国などから経済制裁を受ける中で、ハワイの真珠湾を奇襲攻撃して始まった。そして戦況が悪化し、武器や兵士が不足したにもかかわらず、本土決戦の時間稼ぎで沖縄を『捨て石』にしたのである。沖縄戦を長引かせようと日本軍は少年、少女までを動員した。地上戦に多くの住民が巻き込まれ、県民の4人に1人、12万人以上が亡くなった。」
⑤「国を守る防衛相と平和を願う中学3年生の違いはある。ただ、あの戦争をどうすれば防げたかを考えた時、『抑止力を高める』という発想に行き着くだろうか。あの戦争を学び、そこから得た教訓として、相良さんの言葉の方が説得力を持つように感じた。」  (政経部・福元大輔)



(5)沖縄タイムス-祖先の沖縄戦体験盛り込み選手宣誓 沖縄北農・岸本主将-2018年6月24日 09:38


 沖縄タイムスは、表題について次のように報じた。


①「23日にコザしんきんスタジアムで開幕した第100回全国高校野球選手権記念沖縄大会で、北部農林主将の岸本宗太さん(17)が『慰霊の日の沖縄の地から、平和への思いを込めた高校球児の熱い戦いが始まる』と選手宣誓した。」
②「曽祖父、光雄さんの戦争体験を知ったのは新聞記事で。それまで『ひいおじいが言いたくないから言わないのかなと、聞けない自分がいた』と振り返る。だが4月15日付本紙に掲載された連載『語れども語れども』を読み、幼かった曽祖父が命懸けで逃げ回ったことを初めて知り、驚いた。」
③「開会式では『ひ孫として、沖縄の大事な日を伝えないといけない』と宣誓文に盛り込み、力強く読み上げた。今大会は100回の節目。『これからの日本の野球を背負う人も出てくるはず。自分たちの世代で盛り上げていく』と意気込んだ。」         (運動部・我喜屋あかね)


(6)沖縄タイムス-訴える沖縄県知事、反感薄めたい政府 「慰霊の日」に見えたそれぞれの思い-2018年6月24日 06:00


 沖縄タイムスは、表題について次のように報じた。


①「戦後73年目の慰霊の日に開かれた沖縄全戦没者追悼式では、膵(すい)がんの摘出手術を受け治療を続ける翁長雄志知事が『平和宣言』で、朝鮮半島の非核化の動きなど世界情勢の変化を踏まえ、名護市辺野古の新基地建設の見直しをあらためて訴えた。一方で、安倍晋三首相は過去の基地負担軽減策や慰霊の日直前の『流弾』事故への政府としての対応を強調。8月に計画する辺野古への土砂投入を前に、県内世論の米軍基地への反感を薄めたい思いがにじむ。」                             (政経部・銘苅一哲、東京報道部・大城大輔)
②「『平和を求める大きな流れの中で、20年以上も前に合意した辺野古移設が普天間問題の唯一の解決策と言えるのか』。知事が平和宣言の中で過重な基地負担の現状に触れる度に、追悼式の参加者からは賛同の拍手が起きた。知事は今年4月に膵がんの摘出手術を受け、5月の退院後に徐々に公務に復帰。知事周辺の懸念は6月定例会の出席と、追悼式への参加だった。だが、定例会、追悼式ともに知事の強い意向で自らが対応。県幹部は平和宣言を読み上げる声を聞き、『痩せてはいるが、張りがある声に戻ってきた』と安心した表情を浮かべた。」
③「別の幹部は宣言の内容について『どうしても今の基地問題に引きつけざるを得ない。【世界は変わっている、日本はどうだ】という知事の思いをぶつけた』と解説。首相のあいさつに対しては『例年から大きな変化はない。沖縄の声に耳を傾けない姿勢を象徴しているようだった』と厳しい目線で評した。」
④「『普天間基地の1日も早い全面返還を実現するために(辺野古)移設を進める』『射場は当面使用しないことになった』。安倍首相は式後、記者団に辺野古推進を改めて表明すると同時に、地元名護市で起きた『流弾』事故への素早い対応をアピールした。」
⑤「防衛省は事故が発生した21日、県警が『銃弾』とも特定していないにもかからず、同日夜には米軍に照会。翌22日には首相がハガティ駐日米大使に事実確認の協力を申し入れた。対応が後手に回れば8月の辺野古への土砂投入、9月の名護市議選、11月の知事選と続く局面に影響が広がりかねず、少しでも火消しをしておきたかったからだ。」
⑥「必然的に基地問題への感情が高まる『慰霊の日』。政府関係者は『どこまで沖縄の怒りは広がっているのか』と困惑しつつこう語った。「辺野古は進めるしかない」。」


(7)琉球新報-識者「県民感情逆なで」 沖縄戦での反感強く-2018年6月24日 05:00


 琉球新報は、表題について次のように報じた。


①「『慰霊の日』の23日、県内の自衛隊基地を視察した小野寺五典防衛相は自衛隊員を前に訓示し、北朝鮮や中国の動きに触れて自衛隊の必要性を強調した。記者会見では米軍普天間飛行場の名護市辺野古移設への理解を求める発言もあった。日本軍が住民を巻き込んで多くの犠牲者を出した沖縄戦。『軍隊は住民を守らない』という教訓が指摘されている。不戦を誓う『慰霊の日』に自衛隊を行脚し、記念撮影では笑顔も見せた防衛相に、県内からは『県民の感情を逆なでする』との批判の声も上がっている。」
②「小野寺氏は糸満市の平和祈念公園を足早に去ると、黒いかりゆしウエアから背広姿になった。海上自衛隊那覇基地のP3C哨戒機用格納庫では、制服姿の海上自衛隊員が整列し敬礼で迎えた。小野寺氏は北朝鮮の船舶による『瀬取り』や中国潜水艦の尖閣諸島周辺の接続水域航行に触れ『諸君らなくして我が国を守ることはできない』と自衛隊の存在意義を強調した。」
③「小野寺氏は那覇基地で開いた会見で『慰霊の日』に部隊を視察したことについて記者に問われ『大戦でつらい思いをした県民に寄り添う形で部隊の任務を運用してほしい。そのような思いで部隊を視察し、訓示した』と説明した。」
④「翁長雄志知事が平和宣言で辺野古移設が米朝会談後の緊張緩和の流れに『逆行する』と発言したことに反論も。『在日米軍基地はこの地域の安全保障上重要な役割を果たしている』とし、辺野古移設に理解を求めた。『北朝鮮は核弾道ミサイルについて何ら具体的な動きは示していない』と警戒の必要性を強調した。」
⑤「沖縄戦では日本軍が住民を虐殺したり壕から追い出したりした。軍隊に対する県民の反感は根強い。沖縄が日本に復帰し、自衛隊が配備されることになった際、県民から強い反発があった経緯もある。」
⑥「石原昌家沖縄国際大名誉教授は『県民は沖縄戦で日本軍によって犠牲を受けたと認識し【自衛隊=日本軍】と反発してきた。追悼式への参加日程を利用して部隊を激励したかのように見え、県民の感情を逆なでする』と批判した。」
⑦「県平和委員会の大久保康裕代表理事は『朝鮮半島が緊張緩和に向かう流れがあるからこそ【北朝鮮や中国の脅威はまだあるんだ】とアピールする意図があったのではないか。脅威がなくなれば、自衛隊の必要性もなくなる』と分析した。」




by asyagi-df-2014 | 2018-06-24 17:51 | 沖縄から | Comments(0)

沖縄タイムスの『沖縄・基地白書』を読む。(32)

 沖縄タイムスは、「国内の米軍専用施設面積の70・4%が集中する沖縄では、名護市辺野古の新基地建設以外にも騒音や墜落の危険性などの問題を抱えている。国防や外交の視点ではなく、住民の暮らしの目線から沖縄の米軍基地問題を検証する。」、と『沖縄・基地白書』の連載を始めた。

 今回は、第30回-「沖縄・基地白書(30)「だれがこの空をオスプレイの通り道だと決めたのか」 民主党政権が強行した普天間配備」(2018年6月12日)から。
 今回の話は、「第1部 被害 オスプレイ」。
 まずは、オスプレイ配備の経過。


(1)「米軍普天間飛行場に2012年に配備された垂直離着陸輸送機MV22オスプレイ。宜野湾市をはじめ県内各地の空を飛び交う従来の航空機に類を見ない異形の米軍機は、開発段階から死亡事故が相次ぎ『空飛ぶ棺桶(かんおけ)』『未亡人製造機』などと呼ばれる。」
(2)「ロペラを垂直と水平に可動できるオスプレイはヘリコプターモードで垂直に離着陸が可能で、固定翼モードでは高速で移動することができる『夢の飛行機』として計画された。米軍は普天間に配備されていた輸送ヘリCH46の後継機として「速度2倍、輸送量3倍、行動範囲4倍」と機能をアピールする。一方で、開発段階から12年に普天間に12機が配備されるまでの間、36人の米兵が事故で死亡。県内からは強い配備反対の声が上がった。」
(3)「配備当時の民主党政権は、森本敏防衛相を米ワシントンに派遣し、大臣自ら新型機に『試乗』し安全性をアピール。日本政府として『安全宣言』を発表し配備を強行した。」


 そして、オスプレイが引き起こしている問題の本質。


(1)「普天間への配備に際し、日米両政府は①できる限り学校や病院を含む人口密集地上空を回避②ヘリモードは米軍基地内に限定③転換モードは飛行時間を制限④移動は可能な限り水上を飛行−を柱にした運用ルールを合意した。しかし、街の真ん中にある飛行場での運用はいずれの内容も形骸化しているのが実情だ。」
(2)「配備後は事故が多発している。16年12月には名護市安部の海岸に墜落し、県民の不安が現実となった。17年8月には普天間所属のオスプレイがオーストラリア沖で強襲揚陸艦への着艦訓練の際に墜落し、3人の米兵が死亡した。」
(3)「米海兵隊のオーストラリアの事故報告書によると、垂直着陸時に自らのプロペラが下方向へ吹き下ろす風(ダウンウォッシュ)が甲板に跳ね返り、気流が乱れてバランスを崩したことが原因とされ、構造的な問題が浮き彫りとなっている。」


 今回の報告からあぶり出されてきたこと。


(1)「普天間飛行場の騒音被害の損害賠償を国に求める騒音訴訟の団長を務める山城賢栄さん(79)は、宜野湾市内で特に騒音が激しい上大謝名に暮らしている。基地のフェンスが目の前にある上大謝名は滑走路の南側に位置し『オスプレイや米軍機の事故のニュースを見るたびに、明日はわが身だと背筋が凍る』と言う。」
(2)「オスプレイの重低音は体の中にまで振動が伝わり、音が聞こえれば必ず空を確認する生活。趣味で作詞する歌の一節に、不条理への思いを込めた。『だれがこの空をオスプレイの通り道だと決めたのか』」
(「沖縄・基地白書」取材班・銘苅一哲)

※[メモ]全海兵隊の平均 事故率で上回る
「米海兵隊は米軍機の事故で死者が出たり、200万ドル(約2億2千万円)以上の損害が出た事故を『クラスA』の重大事故と分類し、10万時間飛行当たりのAクラスの事故発生率を『事故率』として算出している。」
「オスプレイの2017年9月の事故率は3・24で、海兵隊全機の平均を上回っっている。日米両政府は2012年にオスプレイを普天間に配備する前に事故率を1・65としており、配備後の相次ぐ事故で危険性は急上昇している。」


 日本中のあちこちで、「だれがこの空をオスプレイの通り道だと決めたのか」、との声が満ちあふれた時、この問題は、どのような方向に向かうのか。




by asyagi-df-2014 | 2018-06-24 06:59 | 書くことから-いろいろ | Comments(0)

沖縄-辺野古-沖縄 高江から-2018年6月23日

 沖縄が、「慰霊の日」を持つことの意味を考えたい。
一つには、「犠牲者の名前を刻んだ『平和の礎」は新たに58人が追加され、総数は24万1525人となっている。」(琉球新報)との意味を。
もしかしたら、それは、沖縄からの声を体に刻み込むことかもしれない。
 「あの時代を生きた誰もが苦しみ、悲しみ、胸の傷をかばいながら生きてきた」
 「23日を迎えるたび戦争の悲惨さを感じる。絶対に繰り返してはいけない」
「母が最も恐れていたのは沖縄戦が忘れられ、再び戦争が起きてしまうことだった」
また、この声を、「継母の池原ウタさん(享年38)と、8歳と5歳ぐらいだった妹のトミ子さん、敏子さん。戦後の混乱で戸籍から漏れていた3人の戸籍登載が昨年、家庭裁判所に認められた。「もう人生に後悔はない」。戦災孤児となり辛酸をなめた戦後を振り返りながら、家族の供養が節目を迎えたことをかみ締めた。」、「戦争がなければ家族は元気に暮らしていたし、私もこんなに哀れしなかった」。妹たちの生きた証しを残し『悔いはない』と言い切る一方で、やり場のない怒りが涙となり、何度も頬を伝った。}(沖縄タイムス)。




 沖縄で起こっていること、その現場の事実をきちんと確認すること。
 2018年も、琉球新報と沖縄タイムスの記事を、「沖縄-辺野古-高江-から」を、報告します。
 2018年6月23日、沖縄-辺野古-高江の今を、沖縄タイムス、琉球新報は次のように表した。


(1)琉球新報-「戦争繰り返さない」 きょう慰霊の日 糸満で戦没者追悼式-2018年6月23日 05:00


 琉球新報は、表題について次のように報じた。


①「沖縄県は23日、『慰霊の日』を迎えた。住民を巻き込んだ沖縄戦の組織的な戦闘が終結してから73年。激戦地となった糸満市摩文仁の平和祈念公園では、午前11時50分から県と県議会主催の沖縄全戦没者追悼式が開かれる。20万人以上の戦没者に思いを寄せ、恒久平和を希求する。」
②「追悼式では翁長雄志知事が平和宣言をするほか、浦添市立港川中3年の相良倫子さん(14)が平和の詩『生きる』を朗読する。安倍晋三首相や関係閣僚、衆参両院議長も出席する。」
③「犠牲者の名前を刻んだ『平和の礎」は新たに58人が追加され、総数は24万1525人となっている。22日も亡き家族をしのんで足を運ぶ人たちの姿があった。娘(57)と共に訪れた南城市の森山千代子さん(84)は、11歳のときに沖縄戦を経験し、兄の元長さん=当時(24)=と元孝さん=当時(18)=を失った。」
④「礎の前で膝をつき、線香と花を供え『兄さん、千代子が来たよ。今年も子どもや孫が健康に過ごせるよう見守って』と語り掛けた。『23日を迎えるたび戦争の悲惨さを感じる。絶対に繰り返してはいけない』と力を込めた。


(2)琉球新報-基地隣接、響く射撃音 名護「流弾」 米軍、使用回答せず-2018年6月23日 05:00


 琉球新報は、表題について次のように報じた。


①「21日に銃弾のような物が見つかった名護市数久田の果樹園は、国道58号から直線距離で約250メートルの位置にあるが、人里離れた山の頂上付近に立地し、一般の人はめったに訪れない。周辺は木々が生い茂る閉ざされた空間だ。森を隔てて米軍キャンプ・シュワブに隣接し、同基地の射撃場『レンジ10』では頻繁に実弾訓練が実施されている。」
②「『ダッダッダッダ』。果樹園の管理者の男性は22日午前6時半ごろにいつもと変わらない音を聞いた。シュワブの実弾演習で発射される機関銃からの銃声だ。男性は『昨日の報道を見ていないのか。普通なら配慮するけどな』と、米軍の対応をいぶかしがった。」
③「米海兵隊は22日昼すぎ、取材に対し、シュワブの射撃場『レンジ10』を閉鎖すると回答したが、自らが使用する銃弾か否かについては回答しなかった。過去にはレンジ10からの流弾が数久田をはじめとした近隣に被弾している。今回もシュワブから発射された銃弾の可能性が高い。」
④「男性は『時間帯や場所とかがずれていたら私に危害が及んでいたかもしれない』と、声を落とした。」
⑤「22日に現場を視察した県の池田竹州知事公室長は『一歩間違えば県民や観光客の生命財産に深刻な影響が出る。決して許されるものとは思えない』と語った。」


(3)琉球新報-「慰霊の日」直前に遺した言葉 元学徒宮城さん「苦しみ、悲しみ もう二度と」-2018年6月23日 07:00


 琉球新報は、表題について次のように報じた。


①「沖縄戦の語り部で19日に死去した宮城幸子さん=沖縄県宜野湾市=は命が尽きるその直前まで、平和を願い沖縄戦を語り継ごうとした。戦時中、瑞泉学徒隊の看護要員として日本軍に従軍した幸子さんは19日、娘の宮城千恵さん(59)が勤める県立宜野湾高校での23日の『慰霊の日』に向けた平和教育講演会に孫の平良美乃(よしの)さん(25)と出席し、対談形式で体験談を語る予定だった。しかし会の開始直前に意識を失い、二度と目覚めることなく息を引き取った。90歳だった。」 
②「凄惨な戦世の記憶を風化させないように、子や孫に同じ経験をさせないように―。幸子さんが何よりも願った平和と反戦、伝えたかったメッセージ。千恵さんと平良さんは幸子さんの残した『遺言』を、代弁していくことを誓った。」
③「渡嘉敷島出身の幸子さんは1942年、旧県立首里高等女学校(41期生)へ入学。憧れのセーラー服を着て、学友と共に学ぶ喜びを体感するはずだった。だが、戦況の悪化により学生生活は打ち切られ、看護要員として戦場へ駆り出された。配属先の第62師団野戦病院では切断された人の手足を運び、負傷兵の排泄物やウジ虫を処理した。敗戦後、両親が渡嘉敷島の「集団自決」で亡くなったことを知った。今月1日に本紙取材にも応じていた幸子さんは、戦争で奪われた青春時代の記憶をたぐり寄せた。」
④「『あの時代を生きた誰もが苦しみ、悲しみ、胸の傷をかばいながら生きてきた』。生前の幸子さんは常々そう語り、今もなお続く沖縄の過重な基地負担を憂いていた。」
⑤「『母が最も恐れていたのは沖縄戦が忘れられ、再び戦争が起きてしまうことだった』と語る千恵さん。講演会の前日夜まで幸子さんと準備に励んだ平良さんは『祖母は高校生たちに【戦争が起きたら、一番に戦場へ駆り出されるのはあなたたち。だからこそ平和を大切に、みんな仲良く生きてほしい】と伝えようとしていた』と振り返る。」
⑥「『戦争を憎み、平和を愛したばあちゃんたちの思いを、何としてでも後世へ伝えていかないと』。千恵さんと平良さんは、幸子さんの遺志を引き継いでいく。」      (當銘千絵)


(4)琉球新報-慰霊の日ってどんな日? 沖縄県民なら誰もが知っているメモリアルデーには紆余曲折の歴史があった-2018年6月23日 05:00


 琉球新報は、表題について次のように報じた。


①「6月23日。全国で沖縄だけこの日は公休日(土日と重なった場合は振り替えなし)と定められ、国の機関以外の役所や学校が休みになる。」
②「おびただしい数の住民を巻き込んだ地上戦が繰り広げられた沖縄で、組織的な戦闘が終わった日とされ、犠牲になった人たちに祈りをささげる日だ。毎年、沖縄では県主催の慰霊祭が開かれ、正午になるとあちこちで一斉に黙とうが行われる。甲子園予選を兼ねた高校野球の試合も中断され、球児たちが脱帽して目を閉じる光景は風物詩のようなものになっている。」
③「すっかり県民に浸透したメモリアルデーだが、一方で、制定された由来や変遷を知る人は案外少ない。平成最後の年、慰霊の日の『そもそも』をまとめた。」
④「慰霊の日が公休日として定められたのは、沖縄が米統治下にあった1961年(昭和36年)にさかのぼる。『沖縄戦没者慰霊奉賛会』(現在の沖縄県平和祈念財団)が、『戦没者慰霊の日』を制定するよう琉球政府へ陳情した。陳情では6月23日を慰霊の日にするよう提案している。その根拠は、沖縄に配備された日本軍の牛島満司令官と長勇(ちょう・いさむ)参謀長が自決した日で、『軍司令部の機能が崩壊および全軍の組織ある防衛戦闘終止で玉砕の日に相当する』とある。その後、琉球政府立法院で『住民の祝祭日に関する立法』が審議される過程で、23日ではなく22日を慰霊の日と決定。他の祝祭日と一緒に公布された。」
⑤「1961年に公休日として制定された『住民の祝祭日』。当初、8月15日の『平和の日』もあったが慰霊の日と趣旨が同じなどとして削除された。なぜ軍人が自決した日を選んだのか?陳情書で23日だったのがどうして22日に変わったのか?当時の会議録を調べてもはっきりとした理由は探せなかった。だが、議論の痕跡を見ることはできた。」
⑥「『(米軍資料を訳した)琉球新報の記事によると6月22日午前4時前後に牛島中将が切腹して終了したことになっております』。『いつやるかということは相当の異論があるわけです。占領をアメリカが宣言した日をやるのか、あるいは事実上日本軍が崩壊した日をやるのか。あるいは軍司令官が死んでしまったその日をやるのか』。『アメリカが占領したというよりも日本側が完全にザ・エンドしたという日を求めるのが妥当かと思います。住民はそのときには勝利者の側ではないのです。日本の軍隊が消滅した日を探してその日とすべきじゃないですか』」
⑦「とはいえ、『琉球政府創立記念日』や『国際親善の日』、『平和の日』などが活発に論議されたのに対し、『慰霊の日』は案外すんなりと話が進んだようだ。当時立法院議員だった古堅実吉さん(88)はこう振り返る。『最高指揮者の司令官の自決とともに全てが収まったという意味合いは最初から持っていなかった。しかし組織的な戦闘が終了したということについて異存はなかったように思う。司令官が死んだのが22日、だから慰霊の日を22日にしたほうがいいというつなぎはすんなりいった』。こうして、慰霊の日は『6・22』として産声を上げた。1962年、初の慰霊の日で行われた『平和大行進』。遺族らが那覇から本島南部までを歩いた。」
⑧「 慰霊の日が『6・23』になったのは、最初の制定から4年後のこと。『住民の祝祭日に関する立法』の改正により、慰霊の日の変更について再調査が行われた。その際、参考人として呼ばれた沖縄観光協会事務局長の山城善三氏がこう発言している。『戦争史を研究しておりますが、それによるとちょっと一日のずれがあるのではないかというふうな感じをいたすのであります』。自決した日について、沖縄で編集されたほとんどの書籍が22日午前4時半とあるのに対し、大本営や東京で出版されたものは23日午前4時半とあると説明。さらに、沖縄戦時の高級参謀だった八原博通(やはら・ひろみち)氏に直接聞き取りし、はっきり23日だと答えたという。」
⑨「山城氏の証言を元に、『慰霊の日は23日とする』と定めた条例が公布された。古堅さんは「22日だ23日だということにかんかんがくがく論議するということはなく、『ああそうか、ならそのように変えたらいいじゃないか』というふうにして23日に変わった。自信を持ってというよりは、関係した軍部の上層部が内情を知っていてそう言うなら、という程度だった』と話す。」

■日本復帰でも影響を受けた
⑩「沖縄が日本復帰した1972年。日本の法律が適用されるため、慰霊の日を含む沖縄独自の休日が法的には休日から除外されることになった。しかし条例により県職員は継続して慰霊の日を休みとして認められ、市町村などもそれにならった。さらに74年には県が『【慰霊の日】を定める条例』を公布し、『6・23』は県民の休日として広く浸透していくことになった。」
⑪「72年の慰霊の日を巡る動きは、当時の新聞などを見てもとりたてて大きな話題にはなっていない。当時、県の職員だった大城貴代子さん(78)は『アメリカと日本では制度が違う。日本に復帰することで身分や賃金の保証はどうなるのかや、物価の変動の方が関心が高かったのかもしれない』と回想する。」
⑫「山口県出身の大城さんは青年団の交流で沖縄出身の夫と知り合い、結婚を機に沖縄へ移住した。最初に慰霊の日を知ったのは、沖縄に渡ってすぐのころ。夫や青年団のメンバーと戦後初の慰霊塔でもある『魂魄の塔』の慰霊祭に参加したときだ。沖縄戦で多くの犠牲者が出たことは知っていたが、土地の人たちの悲しみを肌で感じた。『家族や友人といった身近な人がどこで亡くなったか分からないから毎年来ているという人もいた。沖縄戦を忘れないために休日にして、皆が喪に服すというのはすごいことだと思いましたよ』」
⑬「 時代は進み、1988年。慰霊の日を休みにするのはやめようという動きが出た。『日本人は働き過ぎ』と国際的批判を浴びていた日本は、この年、週休2日制の推進のため国の機関に土曜閉庁を導入した。同時に、地方自治法を改正。自治体の休日も国の機関に合わせることを義務付けたため、地方独自の休日が認められないことになった。それは『慰霊の日』が休日でなくなることを意味し、大きな関心をよんだ。」
⑭「平成元年の89年6月、県議会へ『慰霊の日』の休日廃止を盛り込んだ条例案が提出されると、反発のうねりはみるみる大きくなっていく。「法定休日がなくなれば一家そろって慰霊祭や平和行進に参加できなくなる」。「地方の独自性を否定し、地方の文化や生活を踏みにじるものだ」。当時の紙面にも強い批判の言葉が並ぶ。」
⑮「県職員労働組合、遺族連合会、県教職員組合といった各団体、学者や法曹関係者などが次々と抗議の声を上げ、知念高校では休日の賛否を問うアンケートが行われるなどまさに全県的な運動に波及していった。時の西銘順治知事はこうした反発に対して、かたくなに廃止を主張した。議員たちは県民感情に配慮し、与野党を超えて『休日存続』で足並みをそろえた。結局、議決されないまま持ち越され続け、90年には県議会史上初めて、県知事提案に対して『廃案』とする事態に。西銘知事は『撤回する気はない』と対抗、議論は平行線をたどった。」
⑯「局面ががらっと変わったのは、90年6月23日。内閣総理大臣・海部俊樹氏が歴代首相として初めて県主催の『沖縄全戦没者追悼式』に参列した。その場の会見で首相は『従来通り県職員の休日として存続できるよう検討する』と明言。予期せぬタイミングで国側が〝特別措置〟の道を示したことで、西銘知事も一気に『休日存続』へ方向転換、間もなく自治大臣への要請に赴いた。」
⑰「大田昌秀知事に代わった91年、国会で『特別な歴史的、社会的意義を有し、住民がこぞって記念することが定着している日』であれば休日にできるとした地方自治法の改正が可決された。県も条例を改正し、それまで通り慰霊の日は県職員の休日となり、市町村や学校現場も続いた。当時の琉球新報はこの流れを『県民世論の逆転サヨナラ勝ち』と表現した。」
⑱「県庁の各職場でも、組合が労働者へ共闘を呼び掛けるオルグ活動が盛んに行われていたといい、大城さんは『存続が決まったときは特別にお祝いしたような記憶はないけれど、【よかったね】【頑張ったかいがあったね】と喜んだのは覚えている』と懐かしむ。」
⑲「『慰霊の日』の根拠となった牛島司令官と長参謀長が自決した日については、今でも議論されている。86年に見つかった米軍の資料では、複数の捕虜の証言により自決は6月22日午前3時40分だと明記されている。2人の遺体を確認し、糸満市摩文仁に建てられた墓標を書いたという人も22日だと断言している。そもそも軍人が自決した日を〝沖縄戦が終結した〟とすることに疑問を投げ掛ける人も多い。牛島司令官は自決前に各部隊へ『最後まで敢闘せよ』との言葉を残して徹底抗戦を指示。このため、彼らの自決後も軍人や住民に多くの犠牲者が出ることになったからだ。」
⑳「日本軍と連合国側双方の代表が沖縄で降伏文書にサインした9月7日を慰霊の日とすべきだと主張する人もいる。89年に公休日廃止の議論が沸いたとき、教育現場では『慰霊の日で休校になっても遊んでいては意味がない。単なる普通の休みととらえている子が多いのではないか』『平和教育は慰霊の日だけの問題ではなく日常生活の中で常に語り合わなければならない』といった懸念の声があった。これは30年たった今も変わらない課題だ。」
㉑「慰霊の日の制定に立ち会った古堅さんは、14~19歳の少年が集められた『鉄血勤皇隊』として沖縄戦に動員された後、捕虜になってハワイへ送られた経験を持つ。毎年、慰霊の日には摩文仁にある沖縄師範学校の慰霊塔『沖縄師範健児之塔』での慰霊祭へ足を運び、犠牲になった旧友たちを思う。『一緒に立っておって吹っ飛ぶも者もいればけがをしないで済む者もいる。そういう中で偶然生き残った者として、どんな生き方をするのか死ぬまで問われ続ける問題です。二度と戦世を引き起こしてはならんという立場に立たされている者がね、慰霊やそれに関わるような問題についていささかもないがしろすることは許されないですよ』。戦後73年。また一つ、平成という時代が終わる。薄れゆく戦争の記憶をつなぐ『慰霊の日』はこの先も特別な日であってほしいと願う。」
(デジタル編集担当 大城周子)


(5)沖縄タイムス-平和な世祈る夏 慰霊の日、沖縄戦の犠牲者悼む-2018年6月23日 12:20


 沖縄タイムスは、表題について次のように報じた。


①「戦後73年の『慰霊の日』を迎えた23日、県内各地で20万人を超える沖縄戦の犠牲者を追悼する催しが営まれ、不戦と恒久平和を誓う祈りに包まれた。」
②「沖縄戦最後の激戦地となた糸満市摩文仁の平和祈念公園内にある「平和の礎」や、同市米須の「魂魄(こんぱく)の塔」には、朝早くから多くの戦争体験者や遺族、関係者らが訪れた。亡き家族や友人の思い出、凄惨な戦場の記憶を呼び覚まし目を潤ませながら鎮魂の祈りをささげる高齢者が子や孫らとともに線香や花を手向けた。悲惨な体験を後世に語り継ごうとする家族連れの様子もみられた。」
③「同公園では、午前11時50分から沖縄全戦没者追悼式(主催・県、県議会)が執り行われ、正午の時報に合わせて黙とうした。翁長雄志知事は平和宣言で、平和を希求する沖縄の心を発信。安倍晋三首相をはじめ、衆参両院議長、関係閣僚らが出席した。」
④「沖縄は戦後73年がたっても全国の米軍専用施設の70・3%が集中している。昨年10月の東村高江の民間地への米軍大型輸送ヘリの不時着、炎上、同12月の宜野湾市普天間の小学校運動場への米軍ヘリの窓落下、今年1月に相次いだ米軍ヘリ不時着、今月も本島近海へのF15戦闘機墜落があった。県民が負担軽減の実感することがないままに、名護市辺野古では政府による新基地建設が進められている。」
⑤「沖縄戦では一般県民約9万4千人と、日米軍人・軍属などを合わせて20万人余が亡くなった。国籍を問わず、沖縄戦などの戦没者らの名を刻む『平和の礎』には、今年新たに58人(県内47人、県外11人)が加わり、刻銘者は計24万1525人となった。」


(6)沖縄タイムス-恒久平和誓う慰霊の日 沖縄全戦没者追悼式 翁長知事、辺野古新基地見直し求める-2018年6月23日 12:50


 沖縄タイムスは、表題について次のように報じた。


①「戦後73年の「慰霊の日」の23日、沖縄県糸満市摩文仁の平和祈念公園で沖縄全戦没者追悼式(主催・県、県議会)が執り行われた。県内外から遺族や関係者ら約5100人が参列。正午に合わせて黙とうし、住民を巻き込んだ凄惨(せいさん)な沖縄戦で亡くなった20万人を超える犠牲者の冥福を祈り、不戦と恒久平和を誓った。」
②「翁長雄志知事は平和宣言で、戦後73年を経ても全国の米軍専用施設の70・3%が沖縄に集中し、基地から派生する事件・事故や環境問題に悩まされ続けている理不尽さを訴えた。先日の米朝首脳会談など緊張緩和に向けた東アジアの安全保障環境の変容に触れ、『20年以上も前に合意した辺野古への移設が普天間飛行場問題の唯一の解決策と言えるのか』と日米両政府に現行計画の見直しを求めた。さらに、民意を顧みない辺野古新基地建設は沖縄の基地負担軽減だけでなく、アジアの緊張緩和にも逆行していると指摘。『【辺野古に新基地を造らせない】との私の決意は県民と共にあり、これからもみじんも揺らぐことはない』と強調した。」
③「県遺族連合会の宮城篤正会長は『米軍普天間飛行場の早急な移設を熱望すると同時に戦争につながる新たな基地建設に断固反対する』と訴えた。老朽化する県内各地の慰霊塔を国の責任で維持・管理するよう求めた。」
④「安倍晋三首相は来賓あいさつで、沖縄の過重な基地負担の現状を『何としても変えていかなければならない。政府として一つ一つ確実に結果を出していく』と決意。西普天間住宅地区跡地の引き渡しが3月に実現したことで『跡地利用の取り組みが進んでいる。引き続き、沖縄の基地負担軽減に全力を尽くす』と述べた。沖縄が日本の振興発展をけん引する流れをさらに加速させるため、『私が先頭に立って沖縄振興を前に進める』とした。」
⑤「大島理森衆院議長と伊達忠一参院議長、福井照沖縄担当相ら関係閣僚も参列した。」
⑥「同公園内の『平和の礎』には朝早くから遺族らが多く訪れ、亡き家族・親族に思いをはせ、鎮魂の祈りをささげていた。」


(7)沖縄タイムス-名護の銃弾発見「命に関わる重大な問題」 安倍首相が認識示す-2018年6月23日 13:26


 沖縄タイムスは、表題について次のように報じた。


①「安倍晋三首相は23日、沖縄県糸満市摩文仁で、名護市数久田で米軍のものとみられる銃弾が見つかったことに『命に関わる重大な問題』との認識を示した。22日にハガティ駐日米大使に対し、実弾射撃訓練を実施するキャンプ・シュワブのレンジ10を閉鎖するよう求め、受け入れられたとも明らかにした。沖縄全戦没者追悼式後に記者団に答えた。」
②「名護市辺野古の新基地建設では、『世界一危険といわれる普天間飛行場の固定化を避ければならない』と強調。三つの機能のうち、一つだけが辺野古に移転されるとして、騒音被害や学校、住宅などの上空の飛行が減るなどと説明し、理解を求めた。」
③「また航空機事故が相次いでいることには『子どもや住民の安全、安心が最優先であり、トランプ米大統領にも厳正な安全確保を強く要請している』と述べた。」


(8)沖縄タイムス-母と妹の生きた証しを形に 戦災孤児、苦難を超え戸籍登載 平和の礎刻銘も-2018年6月23日 16:30


 沖縄タイムスは、表題について次のように報じた。


①「妹たちの存在を証明したい。自らに課した使命を、沖縄県金武町の山川信子さん(86)は戦後70年以上たって果たした。太平洋戦争中の1945年8月、フィリピン・ミンダナオ島の戦いで犠牲になった継母の池原ウタさん(享年38)と、8歳と5歳ぐらいだった妹のトミ子さん、敏子さん。戦後の混乱で戸籍から漏れていた3人の戸籍登載が昨年、家庭裁判所に認められた。『もう人生に後悔はない』。戦災孤児となり辛酸をなめた戦後を振り返りながら、家族の供養が節目を迎えたことをかみ締めた。」       (社会部・新垣綾子)
②「山川さんは戦前、フィリピンに渡った旧金武村伊芸出身の父福助さんと母カマさんの間に生まれた。しかし、カマさんが急死したため父はウタさんと再婚。トミ子さんを授かった。『トミ子はいつも【ネーネー】と言って寄ってきて、実母を亡くした寂しさを癒やしてくれた』。山川さんはその後、一時家族と離れ、カマさんの遺骨を抱いて帰郷し、沖縄戦に巻き込まれた。【きっとフィリピンでは平和な生活が続いている】。そう信じて戦渦を耐えたが、待っていたのは両親とトミ子さん、そして山川さんが帰郷後に誕生した末妹の敏子さんの死という現実だった。」
③「福助さんは艦砲射撃で足に重傷を負い、力尽きた。臨月だったウタさんも思うように動けず、代わりに食糧探しを担った幼い2人の子と共に消息不明になった-。フィリピンから引き揚げてきた親戚はそう打ち明け、『自分の家族を守るのがやっと。手助けできず後悔している』と語った。」
④「孤児になり、親戚宅を転々とした山川さんは、23歳で結婚すると7人の子に恵まれた。我慢と辛抱を重ねながら築き上げた大家族の日々に幸せを感じるたび、戸籍上存在しない妹たちのことが胸を締め付けた。『私がやらないと誰がやる』。約2年前から家裁への戸籍訂正手続きに取り掛かり、フィリピンへの渡航者名簿や写真のほか、叔母の仲間春子さん(89)、叔父の小橋川萬三さんの証言などで妹たちの存在を証明した。」
⑤「23日には子や孫と一緒に糸満市の平和の礎へ足を運ぶ。今年は新たに刻銘された58人の中に、トミ子さんと敏子さんの名もある。「戦争がなければ家族は元気に暮らしていたし、私もこんなに哀れしなかった」。妹たちの生きた証しを残し「悔いはない」と言い切る一方で、やり場のない怒りが涙となり、何度も頬を伝った。


(9)沖縄タイムス-「慰霊の日」前に相次ぐ米軍の事故 沖縄県幹部・県政与党に不満-2018年6月23日 15:16


 沖縄タイムスは、表題について次のように報じた。


①「6月23日の慰霊の日を前に沖縄県内で米軍による事故が相次いでいる。戦後73年が経過しても県民の命を脅かす事故が続く現状に不満の声が上がる一方で、政府内では関係閣僚から認識の乖離(かいり)ともいえる発言があった。」
②「県議会米軍基地関係特別委員会の仲宗根悟委員長は22日、嘉手納基地所属のF15戦闘機の墜落への抗議で外務省沖縄事務所と沖縄防衛局の担当者を呼び出して訴えた。」
③「F15が所属する嘉手納基地は県議会や嘉手納町議会の抗議を拒否し、反発が高まっている。与党幹部は『戦後73年たっても、まるで米軍の占領下にいるようだ』と吐き捨てた。」
④「同じく22日、キャンプ・シュワブに隣接する名護市数久田の民間地で銃弾のような物が発見されたことを受け、在沖海兵隊がシュワブ内の実弾射撃訓練を行うレンジ10の使用を一時的に停止すると発表した。」
⑤「一報を受けた県幹部は『米軍の流弾の蓋然(がいぜん)性が高まったか』とつぶやいた。」
⑥「夕暮れの県庁内が沖縄全戦没者追悼式の準備で慌ただしくなる中で『慰霊の日は沖縄戦の組織的戦闘が終わった日。同時に米軍統治による人権侵害が始まり、現在の基地問題につながる日。6月23日の直前に米軍の事故が起きるのは本当に残念だ』と唇をかんだ。」
⑦「一方、東京では22日、基地問題を巡る政府と沖縄の乖離を露呈する場面もあった。沖縄全戦没者追悼式に参列する小野寺五典防衛相は記者会見で『二度とあのような戦争を起こさないためにも、しっかりと抑止力を高めていく』と語った。『抑止力』は政府が日米安全保障の重要性や、名護市辺野古の新基地建設を進める根拠とする際に強調する。だが、『抑止力』は沖縄に全国の7割が集中する在日米軍基地の上に成り立ち、そのほとんどは沖縄戦後に強制的に接収されて建設された。小野寺氏の発言に、県選出野党国会議員の1人は『あの戦争を思い出す日に、沖縄の基地機能の強化を正当化するような発言だ』と批判し、語気を強めた。」                           (政経部・銘苅一哲、大野亨恭、東京報道部・大城大輔)


(10)沖縄タイムス-「帰れ」「政治利用するな」 沖縄追悼式で首相と知事にやじ-2016年6月23日 12:46


 沖縄タイムスは、「沖縄県糸満市摩文仁の平和祈念公園で開かれた慰霊の日の戦没者追悼式で23日、安倍晋三首相と翁長雄志知事に対し、参列者らからやじが飛ぶ場面があった。追悼式の前には、会場に入ろうとする安倍首相に『安倍帰れ』とやじが飛んだ。来賓あいさつ後にも『帰れ』と声が上がった。翁長知事が平和宣言をする直前には男性が『政治利用するなよ、翁長。靖国神社に参拝してこい』と叫び、警察官に会場から連れ出された。」、と報じた。


(11)沖縄タイムス-在沖米軍、射撃施設「レンジ10」一時閉鎖 名護「流弾」県警が解明急ぐ-2018年6月23日 10:41


 沖縄タイムスは、表題について次のように報じた。


①「米軍キャンプ・シュワブに隣接する沖縄県名護市数久田の農作業用小屋で銃弾のような物が見つかった問題で、在沖海兵隊は22日、同基地内の実弾射撃訓練施設『レンジ10』を予防措置として一時的に閉鎖したことを明らかにした。本紙取材に答えた。県警は同日、窓ガラスが割れた小屋の実況見分を実施。米軍演習の流れ弾による器物損壊事件などを視野に、鑑定結果から立件の可能性を見極める方針。」
②「海兵隊は、発見された銃弾のような物が米軍の弾かは明言しなかったが『地域社会の安全を大切にし、問題を非常に真摯(しんし)に受け止める。県警とできる限り協力して調査を支援する』としている。13日、県に対し、18~24日にレンジ10を含むシュワブ内での実弾射撃訓練の実施を通知していた。」
③「県警は実況見分に米軍の捜査局を立ち会わせ、米軍の銃弾と特定した場合の捜査協力を求めた。山田聡名護署長の指揮で捜査を進め、被弾の方向や角度、速度などの解明を急ぐ。」
④「沖縄防衛局の中嶋浩一郎局長は同日、名護市の渡具知武豊市長と数久田区の比嘉幹和区長をそれぞれ訪れ、現場の状況やレンジ10の一時閉鎖について報告した。中嶋局長は名護市役所で『警察の捜査結果を踏まえ、局としても適切に対応したい』と説明した。」
⑤「中嶋局長からレンジ10の一時閉鎖を聞かされた渡具知市長は、銃弾が米軍由来である可能性について『現時点では不明確な面があるので、それが米側からの物なのかも含めて、われわれとしては県警に一刻も早い原因究明を求めていきたい。それを踏まえて今後対応したい』と述べた。」
⑥「小野寺五典防衛相は同日の記者会見で『過去、この近傍では米軍の弾が発見された事案も起こっている。米側にしっかり確認した上で、結果を踏まえ適切に対応したい』と述べた。」
⑦「謝花喜一郎副知事は『米軍の流弾の可能性が高まった。狭い沖縄本島で実弾訓練をすることに限界があるのだろう』と述べ、米軍の事故と確定すれば抗議する考えを示した。」
⑧「名護市によると市内で発生した過去の米軍流弾事故6件のうち、5件がレンジ10から発射された。2002年の事故後は市議会がレンジ10での射撃訓練廃止を求める決議を採択した。」




by asyagi-df-2014 | 2018-06-23 17:39 | 沖縄から | Comments(0)

沖縄-辺野古-沖縄 高江から-2018年6月22日

 自分たちの生活圏の中で、銃弾が見つかったらどんなに大事になるだろうか。
「21日午後2時2分ごろ、名護市数久田の農業小屋に銃弾のようなものが落ちているのを、所有者が見付け県警に通報した。」、と琉球新報。
それも、「小屋は5、6人が座れる程度の広さで、休憩したり、選果などの作業をしたりする。小嶺さんは『普段から(米軍の)射撃の音が聞こえている。(弾は)米軍の物だと思う。管理された安全な場所だと思っていたので再発防止を求めたい』と話した。」、とのこと。
当然、「仮に今回も米軍のものであすとすれば怒りを禁じ得ない」だけで納めてはいけない問題だ。




 沖縄で起こっていること、その現場の事実をきちんと確認すること。
 2018年も、琉球新報と沖縄タイムスの記事を、「沖縄-辺野古-高江-から」を、報告します。
 2018年6月22日、沖縄-辺野古-高江の今を、沖縄タイムス、琉球新報は次のように表した。


(1)琉球新報-5センチの銃弾のようなもの見つかる 名護市数久田-2018年6月21日 18:50


 琉球新報は、表題について次のように報じた。


①「【名護】21日午後2時2分ごろ、名護市数久田の農業小屋に銃弾のようなものが落ちているのを、所有者が見付け県警に通報した。数久田は米軍キャンプ・シュワブに隣接し、同基地では実弾演習も実施されている。名護署によると、現場はマンゴー農家で小屋のガラスが2枚割れていた。人的被害は確認されていない。銃弾のようなものは長さ約5センチ。県警は現場を規制し、調べている。」
②「所有者の男性(43)は『まさかなーと思った。普段から射撃の音が聞こえている。最初に小屋を見た時、窓ガラスが割れて周辺に散らばっていた。管理された安全な場所だと思っていたので再発防止を求めたい』と話した。」


(2)琉球新報-謝花副知事「仮に米軍のものなら怒り禁じ得ない」 名護市数久田で銃弾のようなもの発見-2018年6月21日 19:46


 琉球新報は、「名護市数久田の農家で銃弾のような物が発見されたことを受け、県の謝花喜一郎副知事は21日夜、マスコミの取材に対し『昨年は恩納村安富祖で米軍の流弾があり、緊張の中で抗議もし、県警にも動いてもらった。今は名護署の調べを待っているところだが、仮に今回も米軍のものであすとすれば怒りを禁じ得ない』と述べた。県の担当部局に情報収集に当たらせている対応を説明した。」、と報じた。


(3)琉球新報-流弾か、作業小屋のガラス破損 名護の農園、県警が米軍視野に捜査-2018年6月22日 06:30


 琉球新報は、表題について次のように報じた。


①「21日午後2時ごろ、沖縄県名護市数久田の果樹園内の作業小屋で、銃弾のような物が見つかった。人的被害はないが、作業小屋内のガラス2枚が破損していた。管理者の小嶺雅彦さん(44)=同市=によると、弾のような物の長さは約5センチ、直径は1・2センチ。南東の方角から飛んできて、引き戸のガラスを割り、その先の壁から高窓に跳弾をしたとみられる。数久田は実弾訓練をしている米軍キャンプ・シュワブと隣接し、過去にも被弾事件が起きている。県警は今回も米軍の銃弾である可能性もあるとみて、捜査を進めている。」
②「銃弾のような物は名護署が発見・保管しており、関係機関で鑑定し、結果によっては米軍に照会をかける方針。」
③「県や名護市など周辺市町村には18日から24日の終日、米軍キャンプ・シュワブで実弾演習を実施するとの通知が沖縄防衛局からあった。県基地対策課は22日以降、被弾状況を確認するため現場に訪れる方向で調整している。」
④「小嶺さんによると、午前中の作業後、外出から戻った21日午後0時半ごろに小屋内でガラスが割れていることに気づいた。室内を調べ、同2時2分ごろに通報。前日の20日午後5時ごろには室内を掃除しており、その際に異変はなかった。小屋は5、6人が座れる程度の広さで、休憩したり、選果などの作業をしたりする。小嶺さんは『普段から(米軍の)射撃の音が聞こえている。(弾は)米軍の物だと思う。管理された安全な場所だと思っていたので再発防止を求めたい』と話した。」
⑤「防衛省沖縄防衛局は本紙の取材に『情報収集している』と回答した。」
⑥「名護市数久田では2002年、畑で作業中の農家男性の至近距離に米軍のM2重機関銃弾が打ち込まれる被弾事件が発生していた。」


(4)沖縄タイムス-米海兵隊、キャンプ・シュワブ「レンジ10」を一時閉鎖 流弾発見受け予防措置-2018年6月22日 16:49


 沖縄タイムスは、「在沖海兵隊は22日、キャンプ・シュワブに隣接する沖縄県名護市数久田の民間地で銃弾のような物が発見されたことを受け、同基地内で実弾射撃訓練が行われる『レンジ10』を予防措置として一時的に閉鎖すると発表した。沖縄タイムスの取材に回答した。発見された銃弾のような物が米軍の銃弾かは明言しなかったが『地域社会の安全を大切にし、この問題を非常に真摯(しんし)に受け止める。県警とできる限り協力して調査を支援する』としている。」、と報じた。


(5)沖縄タイムス-沖縄戦チビチリガマの悲劇、ジオラマで再現 読谷「ユンタンザミュージアム」23日オープン-2018年6月22日 16:00


 沖縄タイムスは、表題について次のように報じた。


①「先史時代からの読谷の歴史や自然、戦前・戦後の暮らしを模型や写真などで紹介する『世界遺産座喜味城跡ユンタンザミュージアム』が23日、沖縄県読谷村座喜味にオープンする。沖縄戦を伝えるコーナーでは村波平の自然壕チビチリガマで起きた『集団自決(強制集団死)』を再現したジオラマが設けられた。伊波寛館長は『多くの子どもに見てもらい、戦争は駄目だということを感じてほしい』と歴史を継承する場に使ってほしいと願う。」
②「チビチリガマでは1945年4月2日、避難していた住民約140人のうち85人が亡くなった。生き残った人の証言を基に暗くて狭い部屋がつくられ、『アメリカー(米兵)に殺されるくらいならお母さんの手で殺して』と訴える18歳の娘の状況が再現された。」
③「ミュージアムは村立歴史民俗資料館と村立美術館を全面的に改装。新たに地上2階、地下1階を造り両施設を結んだ。延べ面積約3850平方メートルは県内の市町村立博物館で最も広い。総事業費約12億560万円のうち約9億4300万円は一括交付金が充てられた。」
④「城壁が曲線でできた座喜味城跡の模型や伝統工芸のほか、北部と南部の境界にある読谷の地質や生息する植物・動物など幅広く紹介。戦前・戦後の暮らしぶりを伝えるコーナーでは亀甲墓が常設される。人間国宝の陶芸家・故金城次郎さんのコーナーも拡充されて常設する。7月にはやちむんの企画展が開かれる。」


(6)沖縄タイムス-辺野古新基地「県民投票」 署名協力増えたが…必要数の半分以下-2018年6月22日 14:54


 沖縄タイムスは、表題について次のように報じた。


①「名護市辺野古の新基地建設の賛否を問う県民投票の実現に向け、23日で『【辺野古】県民投票の会』(元山仁士郎代表)が署名集めを開始してから1カ月を迎える。県民投票へ協力を決めた政党・団体も増え、運動も徐々に広がりつつあるが、複数の関係者によると、署名は最低限必要な数の半分にも達していない。署名期間は残り1カ月。伸び悩む現状に、協力を決めた政党や労働組合は危機感を募らせている。同会は、民意を明確に示すために有権者の1割に当たる11万5千筆を目標に掲げている。」
②「条例制定を求めるために最低限2万4千筆の署名が必要だが、複数の関係者によると、これまでに集約している署名は約5千筆という。ただ、署名活動は離島を含めた県内各地で行われ、集計しきれていない署名もあるため、実際は5千筆より、数千筆多い可能性もある。」
③「県民投票を巡っては、これまでに県政与党や翁長雄志知事を支持する無所属で保守・中道の市町村議員を中心につくる政策集団『新しい風・にぬふぁぶし』、浦添、糸満などの島ぐるみ会議などが協力を表明。」
④「1996年の米軍基地の整理縮小などの賛否を問う県民投票で、主導的役割を果たした県内最大労組の連合沖縄も協力を決めるなど、支援者は着々と増えつつある。署名期限が残り1カ月と迫る中、関係者の一人は運動が失敗に終わった際の影響は大きいとし、『動き始めた以上は成功させないといけない』と気を引き締めた。」


(7)沖縄タイムス-辺野古新基地:砕石の海路搬入に抗議 海保が拘束・規制-2018年6月22日 13:51


 沖縄タイムスは、表題について次のように報じた。


①「沖縄県名護市辺野古の新基地建設に反対する市民は22日朝、米軍キャンプ・シュワブ沖にカヌー14艇と船3隻を出して運搬船による砕石の海路搬入に抗議した。海上保安官に拘束、規制され、運搬船に近づくことはできなかった。」
②「市民らは21日に名護市内で銃弾のような物が見つかった事件を受け『新基地ができればもっと多くの命が脅かされる』と声を上げた。」
③「シュワブ沿岸では護岸工事が進んだ。慰霊の日を翌日に控え、ゲート前では慰霊祭があり、戦没者の冥福を祈った。」


(8)沖縄タイムス-名護「銃弾」に緊張の沖縄県 「怒りを禁じ得ない」断定後に抗議へ-2018年6月22日 13:22


 沖縄タイムスは、表題について次のように報じた。


①「沖縄県名護市数久田の農作業小屋で銃弾のような物が見つかった21日、米軍の流弾と断定されていないものの、県や名護市の関係者の頭には過去の流弾事故がよぎった。県職員が情報収集に追われる中で、謝花喜一郎副知事は米軍と断定されれば抗議する考えを強調した。」
②「謝花副知事は21日午後6時半すぎ、県議会一般質問を終えて退庁する間際のエレベーター前で報道陣から一報を知らされた。すぐに副知事室に引き返し職員と情報を確認後、取材に応じ『警察が通報を受けて捜査中という情報しか入っていないが、米軍ならば一歩間違えれば大変な問題で、怒りを禁じ得ない』」とコメント。」
③「警察の捜査を待つ考えを示す一方で、恩納村安富祖の基地内で日本人作業員の車などに流弾が当たったことに触れ『昨年の事故も米軍に抗議した。もし今回も米軍の銃弾ならば、反省がなされていないということだ』と述べた。」
④「名護市には沖縄防衛局から午後5時50分ごろ連絡が入り、渡具知武豊市長が午後7時半に現場に駆け付けた。記者に米軍の銃弾かを問われ『心配しているのはその辺だ。(警察の)調査結果が出てからのコメントになるが、いずれにしてもそのようなことが考えられるので現場に来た』と緊張感を漂わせた。」
⑤「政府関係者は名護市辺野古の新基地建設で8月に土砂投入を予定する中での出来事に『名護で、まさかこのタイミングで』とつぶやきつつ、『まだ銃弾かどうかも分からない』と自らに言い聞かせるように話した。」


(9)沖縄タイムス-F15墜落、沖縄県が米軍に抗議 司令官から謝罪なし-2018年6月22日 12:56


 沖縄県の謝花喜一郎副知事は22日午前、米軍嘉手納基地に第18航空団司令官のケース・カニングハム准将を訪ね、同基地所属のF15戦闘機が本島近海で墜落した事故に抗議し、原因究明までの同機種の飛行中止や再発防止などを求めた。

 謝花副知事によると、カニングハム司令官は事故原因は調査中のため明らかにできないと述べるにとどめ、墜落への直接の謝罪はなかったという。

 F15は今月11日に本島の南の近海に墜落し、嘉手納基地は2日後の13日に同機種の飛行訓練を再開している。




by asyagi-df-2014 | 2018-06-22 23:42 | 沖縄から | Comments(0)

またもや米軍F15墜落。(2)~琉球新報20180612~

 またもや米軍F15墜落。
  琉球新報は2018年6月12日、「F15墜落 全米軍機の飛行止めよ」、と社説で論評した。
 この琉球新報の「全米軍機の飛行止めよ」について、どのように受けとめることができるのか。
琉球新報の主張は、「県民の生命・財産を脅かす重大事故がまたしても起きてしまった。米軍嘉手納基地所属のF15戦闘機が11日午前、那覇市の南約80キロの海上に墜落した。米軍機墜落は復帰後48件目だ。このままでは尊い県民の命が奪われかねない。同型機を含む全米軍機の即時飛行停止を強く求める。」、ということである。
 また、その根拠を次のように示す。


(1)「F15の墜落事故はこれまでに10件発生している。近年では2013年5月に嘉手納基地所属のF15が沖縄本島東方海上沖に墜落した。重大事故につながりかねない緊急着陸は頻繁に起きている。」
(2)「現時点で墜落の原因は明らかになっていない。欠陥機との指摘が根強いF15が連日、県民の頭上を飛び続けていること自体、異常だ。米軍は墜落原因を究明し、速やかに公表すべきだ。原因究明を待たずに訓練を再開するなど到底容認できない。」
(3)「墜落現場が洋上だからといって、今回の事故の重大性を軽視するようなことがあってはならない。沖縄周辺海域は漁場であり、漁民の生活の場だ。いつ戦闘機が落ちてくるか分からないという状況下では、漁民は安心して操業することができない。」
(4)「県民の根強い反対を押し切って普天間飛行場に強行配備された垂直離着陸輸送機MV22オスプレイが2016年12月、名護市安部に墜落した。県民が危惧していたことが現実となった。その後も、米軍機の不時着が相次いでいる。」
(5)「普天間第二小学校や緑ヶ丘保育園に普天間飛行場所属のヘリコプターの部品が落下し、市民を恐怖に陥れたことは記憶に新しい。政府は県民の危機感を直視し、強い姿勢で全面飛行停止と原因究明を米軍に申し入れるべきだ。」


 琉球新報は、こうした問題の責任の一端を日本政府に突きつける。


①「今回のF15墜落を受け、小野寺五典防衛相は『今回の原因は何だったのか、速やかに情報提供を求めたい。分かり次第、関連自治体に報告したい』と述べた。沖縄防衛局は原因究明や再発防止を米側に申し入れている。」
②「このような対応では生ぬるいのだ。県民の不安を払拭することはできない。小野寺防衛相は直ちに全面飛行停止を米側に迫るべきだ。そうでなければ県民の生命・財産を守ることはできない。翁長雄志知事が厳しく批判するように、政府には『当事者能力」が欠落していると断じざるを得ない。」
③「米軍が大規模に駐留するイタリアやドイツでは、受け入れ国側が米軍基地の管理権を確保している。ドイツ駐留米軍はドイツ側への訓練計画の事前提出は義務で、イタリア駐留米軍はイタリア側と訓練内容を調整し、許可を得る仕組みだ。当事者能力を行使するのは主権国家として当然だ。」
①「1959年6月、米軍機が旧石川市の宮森小学校に墜落し、児童ら18人の命を奪った。61年12月には旧具志川村に米軍機が落ち、2人がなくなった。このような不幸を繰り返してはならない。大惨事が起きてからでは遅いのである。」


 確かに、今私たちに必要なのは、米軍F15墜落を全米軍機の飛行中止につなげる意思と運動である。




by asyagi-df-2014 | 2018-06-22 07:05 | 書くことから-いろいろ | Comments(0)

トランプ政権は、「理念」ではなく「取引」」を優先。国連人権理から脱退。

 朝日新聞は2018年6月21日、表題について次のように報じた。


(1)「トランプ米政権は19日、国連人権理事会(本部スイス・ジュネーブ)からの脱退を表明した。背景にはパレスチナ問題でイスラエルを批判する人権理事会への不満があり、ポンペオ米国務長官は会見で『明らかな偏向は常識外れだ』と批判した。」
(2)「米政権は昨年10月に国連教育科学文化機関(ユネスコ)に脱退を通告。地球温暖化対策の国際枠組み『パリ協定』やイラン核合意からの離脱も表明しており、国際協調に背を向ける姿勢を改めて鮮明にした形だ。」
(3)「ポンペオ氏と共に会見したヘイリー米国連大使は『終わらないイスラエルへの敵意は、理事会が人権ではなく、政治的偏向によって突き動かされている証拠だ』と非難した。」
(4)「人権理事会はパレスチナへの攻撃でイスラエルへの非難決議を度々、採択。今年5月には、米大使館のエルサレム移転に抗議した市民へのイスラエル軍の銃撃などを巡り、理事会は独立した調査団を派遣する決議を可決した。議題の項目として『パレスチナなど占領地の人権状況』が常時、挙げられている。」
(5)「現在の人権高等弁務官はヨルダン王族出身のザイド氏で、イスラエルによるデモ鎮圧などでの過剰な武力行使を批判している。そのため、イスラエル寄りの姿勢を示すトランプ政権と対立してきた。ヘイリー氏は会見で、米国が人権状況を問題視する中国やベネズエラも理事国になっているとし、『(人権理事会の)名に値しない』と断じ、『人権をあざ笑う偽善で利己的な組織だ』と語った。人権理事会に改革を求めていたが、達成されなかったため、脱退を決定したとした。」
(6)「人権理事会はブッシュ(子)元政権下の2006年に発足。理事国は47カ国で、米国は発足時には理事国を選ぶ基準に反発して立候補をしなかった。国際協調や人権を重視したオバマ前政権下の09年に初めて立候補して当選した。人権理事会は18日に約3週間の会期が始まったばかりだった。ザイド人権高等弁務官は、ツイッターの声明で『驚きのニュースではないにしても、残念だ。今の世界の人権状況を鑑みれば、米国は取り組みを促進すべきで、後退すべきではない』と述べた。」
(ワシントン=杉山正、ウィーン=吉武祐)




by asyagi-df-2014 | 2018-06-21 22:09 | 人権・自由権 | Comments(0)

政府は、北朝鮮の弾道ミサイルに対しての住民避難訓練を中止する方針。

 朝日新聞は2018年6月21日、表題について次のように報じた。


(1)「政府は、北朝鮮の弾道ミサイル発射を想定して今年度中に全国各地で予定していた住民避難訓練を中止する方針を固めた。米朝首脳会談が開かれるなど対話ムードが高まる中、北朝鮮によるミサイル発射の可能性は低いと判断した。21日、政府関係者が明らかにした。」
(2)「政府関係者によると、訓練を中止するのは宮城、栃木、新潟、富山、石川、奈良、徳島、香川、熊本の9県。総務省が近く通知を出し、正式に伝える。」
(3)「訓練は政府や地元自治体が主催し、ミサイル発射を全国瞬時警報システム(Jアラート)や防災行政無線で伝え、住民らが学校や公共施設に避難するもの。昨年3月以降、25都道県で行い、今年度も12日の米朝首脳会談の直前に群馬と福岡の各県で実施した。」
(4)「政府関係者は『北朝鮮が非核化に向けて動き出す中、ミサイル発射の可能性は低いと判断した。ただ、情勢が変われば、再開もあり得る』と話す。」
(峯俊一平)




by asyagi-df-2014 | 2018-06-21 19:55 | 米軍再編 | Comments(0)

壊される前に考えること。そして、新しい地平へ。「交流地帯」からの再出発。


by あしゃぎの人
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