2019年 11月 14日 ( 2 )

沖縄-辺野古-沖縄 高江から-2019年11月14日

 「米軍普天間飛行場の移設先とされる名護市辺野古の沿岸部で、沖縄防衛局が設置した浮具(フロート)が9月に沖縄地方へ接近した台風17号の影響により波に流され、固定のための鋼製いかり(アンカー)が海底を傷つけていたことが12日、明らかになった。沖縄防衛局によると、最大165メートルのアンカー痕が16カ所見つかり、一部は海草藻場を損傷させた。辺野古崎周辺の5カ所でサンゴが損傷した。」、と琉球新報。
 こんな生態系への暴挙が許さされてはいけない。
このことの異常さについて、琉球新報は「県は海草藻場が広がる辺野古側へのフロート設置を環境保護の観点から問題視してきた。埋め立て承認申請時に防衛局が提出した環境保全図書の約束と矛盾するとして、承認撤回の根拠の一つに挙げている。」、と指摘する。


 沖縄で起こっていること、その現場の事実をきちんと確認すること。
 2019年も、琉球新報と沖縄タイムスの記事を、「沖縄-辺野古-高江-から」を、報告します。
 2019年11月14日、沖縄-辺野古-高江の今を、沖縄タイムス、琉球新報は次のように表した。


(1)琉球新報-海底藻場、サンゴを損傷 辺野古新基地建設 台風でアンカー移動有料-2019年11月13日 16:55


 琉球新報は、表題について次のように報じた。


①「米軍普天間飛行場の移設先とされる名護市辺野古の沿岸部で、沖縄防衛局が設置した浮具(フロート)が9月に沖縄地方へ接近した台風17号の影響により波に流され、固定のための鋼製いかり(アンカー)が海底を傷つけていたことが12日、明らかになった。沖縄防衛局によると、最大165メートルのアンカー痕が16カ所見つかり、一部は海草藻場を損傷させた。辺野古崎周辺の5カ所でサンゴが損傷した。」
②「県は海草藻場が広がる辺野古側へのフロート設置を環境保護の観点から問題視してきた。埋め立て承認申請時に防衛局が提出した環境保全図書の約束と矛盾するとして、承認撤回の根拠の一つに挙げている。」
③「アンカーが海底を傷つけていたことについて、沖縄防衛局が12日の『普天間飛行場代替施設建設事業に係る環境監視等委員会』第22回会合で説明した。アンカー痕16本のうち幅が広いもので約1メートル、最深で約10センチ削られているという。台風接近に伴って対策を講じたが、急激な台風の発達で辺野古側のフロート撤去が間に合わなかった。フロートを辺野古沿岸部に設置すること自体は『問題ない』と説明した。」
④「防衛局は今後、台風接近が多い6~10月、作業員や作業船を増やすことで台風対策にかかる時間を短縮すると説明した。削った箇所の海草藻場を再生させる手だては検討していない。」


(2)沖縄タイムス-F15が緊急着陸 米軍嘉手納基地-2019年11月14日 09:19


 沖縄タイムスは、「沖縄県の米軍嘉手納基地で13日午後0時21分ごろ、同基地所属のF15戦闘機1機が南側滑走路に緊急着陸したのが確認された。目撃者によると、機体後部のフックを滑走路上のワイヤに引っ掛けるフックランディングで着陸した。この影響で滑走路が約20分間、閉鎖された。」、と報じた。


(3)沖縄タイムス-進む辺野古の基地建設 土砂投入から11カ月 埋め立て全体の4分の1に-2019年11月14日 08:04


 沖縄タイムスは、「沖縄県名護市辺野古の新基地建設を巡り、政府が昨年12月に辺野古側の埋め立て区域に土砂を投入してから14日で11カ月が経過する。13日に沖縄タイムスが小型無人機ドローンで確認したところ、埋め立て区域にトラックで土砂を運び、海中に投入する作業が確認された。辺野古側の区域が全て埋め立てられたとしても、新基地建設に必要な埋め立て面積の4分の1にとどまる。大部分を占める大浦湾側は軟弱地盤を抱え、県が改良工事を認めなければ政府は埋め立てに着手できない。国は有識者の助言を受けて地盤改良を県に申請を予定するが、玉城デニー知事は認めない見通しだ。」、と報じた。


(4)琉球新報-辺野古埋め立て作業続く 「K8」「K4」護岸で 市民、新基地に抗議-2019年11月14日 11:29


 琉球新報は、「【辺野古問題取材班】米軍普天間飛行場移設に伴う名護市辺野古の新基地建設で沖縄防衛局は14日午前、海上埋め立て工事を続けた。海上から辺野古崎東側の『K8』護岸に積み上げられた土砂をショベルカーがダンプカーに積み変える作業や、『K4』護岸でクレーン車が砕石を移動させる作業が確認できた。新基地建設に反対する市民は午前8時ごろ、カヌー5艇と船2隻で海に出たが、風雨が強いたため午前9時すぎ、港に戻った。市辺野古の米軍キャンプ・シュワブゲート前では、土砂を運び込む工事関係車両を前に、約100人の市民が座り込んで抗議した。」、と報じた。


(5)沖縄タイムス-川沿い鮮やか トックリキワタの花満開 沖縄名護-2019年11月14日 15:00


 沖縄タイムスは、「【名護】樹肌に鋭いとげがあるのが特徴の『トックリキワタ』(パンヤ科)の花が市大南の港橋近くで満開になり道行く人やドライバーらの目を楽しませている。一方通行の道路の川沿いに3本の木が植樹されており樹高およそ6~8メートル。枝幅が3本合わせて約8メートル。花はピンクで直径およそ15センチと大きい。トックリキワタの木の向かいで、京料理店の開店準備をしている山城和代さん(68)は「娘が店を出すので時々手伝いに来ている。2週間前から開花が見られた」と鮮やかに咲く花を眺めた。(玉城学通信員)」、と報じた。


(6)沖縄タイムス-埋め立て土砂の搬出桟橋 目的外使用か 使用許可条件に「土砂」なし-2019年11月14日 13:32


 沖縄タイムスは、表題について次のように報じた。


①「名護市辺野古の新基地建設を巡り、政府が埋め立て土砂の搬出で同市安和の琉球セメント所有の桟橋を使用するのは、県が同社に出した公有財産使用許可条件に違反する可能性があることが13日、分かった。沖縄平和市民連絡会の北上田毅氏が許可書を入手し、『施設の目的』に土砂が含まれていないと指摘。県に許可取り消しを求めている。」
②「桟橋の設置は公有財産である海底の占有に当たるため、県の許可が必要。2016年11月10日に発行された許可書は施設の目的を(1)セメントの出荷(2)石炭の荷揚げ(3)セメント副原料の荷揚げ(4)その他-とし、埋め立て土砂の記載はない。」
③「今年8月、北上田氏は謝花喜一郎副知事、上原国定土木建築部長と面談し問題を指摘。上原部長は『【その他】との事項があるため違反と言えない』との考えを示したという。」
④「北上田氏は『許可書はその他として【骨材など】としているが、骨材はコンクリートの材料にする砂や砂利。埋め立て土砂ではない』と違反を主張する。北上田氏は土砂を搬出する桟橋とは別の、セメント出荷などに使用されている古い桟橋の設置も問題視。1964年の旧桟橋の許可書は『新桟橋の設置まで活用する』としている。」
⑤「北上田氏は『旧桟橋は撤去されるべきだ』と指摘。埋め立て土砂搬出とセメント出荷が一つの桟橋で運用されれば、土砂の搬出量が減らせるとの考えだ。」




by asyagi-df-2014 | 2019-11-14 16:32 | 沖縄から | Comments(0)

安倍晋三首相の答弁。

 安倍晋三政権のその時々の実態を、生の現状として、こちら側が真摯に向き合うことはきつい。
 だからこうして、ある種のフィルターを通してみることになる。
 今回は、沖縄タイムス(以下、「タイムス」)が2019年11月10日、「[安倍首相の答弁]反省しているか疑問だ」、との声を取りあげた。
 「タイムス」は、「菅原一秀前経済産業相、河井克行前法相が相次いで辞任したことを受け国会は6、8の両日、衆参予算委員会でそれぞれ集中審議を開いた。安倍晋三首相は『国民に大変申し訳なく、任命した者として責任を痛感している』と陳謝した。その上で『国政に遅滞を生じることのないよう、行政を前に進めていくことに全力を尽くすことで、国民への責任を果たしていく』と繰り返した。閣僚辞任のたびに聞かされてきた言葉だ。どう任命責任をとるかについて言及がない。口先だけの陳謝で、説得力がないのである。」、と指摘する。
 また、「『行政を前に進めていくこと』と、任命責任は関係がない。どう責任をとるのか正面から答弁することを避けており、不誠実だ。」、との批判の根拠を次のように示す。


(1)安倍首相が任命責任を感じているのなら、少なくとも菅原、河井両氏に自ら事実関係をただし、国会で説明責任を果たすよう指示すべきである。だが、そんなことをしたような形跡はない。それどころか『政治活動については一人一人の政治家が自ら襟を正し、説明責任を果たすべきだ。今後とも自ら説明責任を果たしていくと考えている」と人ごとのような口ぶりである。
(2)一方、菅原、河井両氏にかけられているのは公職選挙法違反疑惑である。国会議員の資格に関わる重大な事案である。両氏とも国会で説明すると言っていたにもかかわらず、その当日になって辞任している。責任をとって辞任するというよりも、説明責任から逃れるために辞任しているのではないかとみられても仕方がない。その証しに両氏は今もって約束していた説明責任を果たさないままである。結局、菅原、河井両氏ともうわべでは説明責任といいながら、自らの言葉に従っていないのである。
(3)第2次安倍内閣以降、閣僚辞任は10人に及ぶ。陳謝と任命責任を口にして終わり、とする安倍首相の姿勢と、長期政権のおごりが閣僚辞任が止まらない要因ではないのか。


 このことに加えて、「国の予算で行われる首相主催の『桜を見る会』は参加者や予算が年々増えている。野党議員が8日、『首相も地元後援会を多数招待しているのではないか』と地元県議のブログなどを示しただした。安倍首相は『個々の招待者については従来、回答を差し控えている』と説明しなかった。」、と『閣僚辞任問題に限らず、安倍首相の答弁は説明責任からは程遠いのである。』」、と批判する。
 ただ、気になるのは、「タイムス」の問題ではなく、批判を受ける側の資質についてである。
 情けないことに、「タイムス」は、最後に、次のようにまとめるしかないのである。


 「安倍首相は両日とも閣僚席から質問をした野党議員を指さしながらやじを飛ばした。安倍首相のやじはこれまでもたびたび起きているが、2閣僚の辞任を受けた集中審議であることを考えれば、事態を本当に反省しているのか、大いに疑問である。6日は学校法人『加計学園』を巡り萩生田光一文部科学相の関与をうかがわせる文書を示した野党議員に対し『あなたが作ったんじゃないの』とやじった。8日にも別の野党議員に『共産党』と言い放った。国会軽視も甚だしく、首相と思えぬひどい振る舞いだ。猛省を求めたい。」


 この問題については、2019年11月7日、朝日新聞(以下、「朝日」)も「首相国会答弁 『任命責任』は口だけか」、と批判している。


(1)就任間もない重要閣僚の連続辞任という異例の事態を、どこまで深刻に受け止めているのか。安倍首相が認める「任命責任」は口だけと言うほかない。
(2)衆院予算委員会の集中審議がきのう開かれた。菅原一秀経済産業相と河井克行法相の辞任を受け、首相がどんな見解を示すかが最大の焦点だった。両氏には閣僚としての資質を危ぶむ声があったが、首相は「適材適所」の任命だったと強調。辞任という結果に「責任を痛感している」としながら、その責任の果たし方については「行政を前に進めることに全力を尽くす」の一点張りだった。
(3)辞任の理由となった疑惑について、両氏はいまだ公に説明していない。指導力を発揮するよう求める野党に対し、首相は「政治家として自ら説明責任を果たすべきだ」と、本人任せに終始した。これではとても、首相のめざす「国民の信頼回復」にはつながるまい。
(4)そもそも、2012年の政権復帰以降、疑惑や失言などで辞任した閣僚は10人にのぼる。真に反省し、教訓をくみ取っていれば、事態はこれほど繰り返されなかったはずだ。ひとごとのような答弁は、大学入学共通テストへの英語民間試験の導入見送りにも共通する。妥当ではあるが、遅すぎた決断に、多くの受験生や保護者、高校の教員らが振り回された。にもかかわらず、首相は「萩生田光一文部科学大臣の判断」と述べるだけで、政権全体としてこの問題を引き受ける姿勢は見られなかった。首相の設けた教育再生実行会議が6年前に方向性を決めた「改革」であるにもかかわらずである。
(5)加計学園の問題を追及する野党議員に対し、首相が自席からヤジを飛ばし、騒然とする場面もあった。首相のヤジはいまに始まったことではないが、政権の政治姿勢が問われている集中審議のさなかに、不見識きわまるふるまいである。
(6)野党側は、辞任した2閣僚の参考人としての出席を求めていた。両氏とも国会で予定されていた質疑を前に辞表を提出し、何ら疑問に答えていないのだから、当然の要求だ。ところが、与党側は「前例がない」として取り合わなかった。それどころか、自民党の質問者は両氏を「見識、人物ともに信頼できる方」と持ち上げるありさまだ。


 「朝日」は、「安倍政権では、疑惑をもたれて要職を辞した政治家が、その後、説明責任を果たさぬまま、復権を果たす例が相次いでいる。今回の連続辞任も、しばらくすれば国民は忘れてくれるだろうと高をくくっているのだとしたら、同じ過ちが繰り返されてもおかしくはない。」、と最後を締めている。


 ここでもまた、批判を受ける側の資質が問われる。




by asyagi-df-2014 | 2019-11-14 10:38 | 書くことから-いろいろ | Comments(0)

壊される前に考えること。そして、新しい地平へ。「交流地帯」からの再出発。


by あしゃぎの人
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