2019年 10月 07日 ( 2 )

沖縄-辺野古-沖縄 高江から-2019年10月6日

 『動物たちに静かで平和な森を返してあげたい』。そんな思いを聞きながら歩いていると、『キョキョキョキョ』とヤンバルクイナの鳴き声が聞こえてきた。」、と沖縄タイムス。
 本来の山原の森の姿。
 この姿をどうするのかは、私たちにかかっている。


 沖縄で起こっていること、その現場の事実をきちんと確認すること。
 2019年も、琉球新報と沖縄タイムスの記事を、「沖縄-辺野古-高江-から」を、報告します。
 2019年10月6日、沖縄-辺野古-高江の今を、沖縄タイムス、琉球新報は次のように表した。


(1)琉球新報-安倍首相、辺野古推進に意欲 所信表明演説、沖縄県関係・国会議員の反応-2019年10月5日 17:00


 琉球新報は、表題について次のように報じた。


①「【東京】安倍晋三首相は4日の所信表明演説で、米軍普天間飛行場の返還に向け、名護市辺野古の新基地建設を進める考えを改めて示した。米軍キャンプ瑞慶覧内にある『施設技術部地区』(11ヘクタール)の返還予定を2020年3月末と表明するなど、負担軽減を強調した。」
②「首相は『普天間飛行場の全面返還に向けて、辺野古への移設を進める』と述べた。その上で『昨年度の牧港補給地区に続き、今年度末に予定されるキャンプ瑞慶覧の一部返還に向けて準備を進める』と説明。『沖縄の皆さんの心に寄り添いながら、一つ一つ、確実に結果を出す』と強調し、通常国会の施政方針演説で使わなかった『沖縄に寄り添う』との文言を復活させた。」
③「国の責任を認めたハンセン病元患者家族訴訟に関しては、補償を早急に実施する考えを示すとともに、『差別、偏見の根絶に向けて、全力を尽くす』とした。」
④「国民生活に冷淡: 赤嶺政賢衆院議員(共産):『消費増税にあえぐ国民生活に冷淡な態度だ。憲法改悪押し付けで平和主義を壊すことは到底容認できない。民意を蹂躙(じゅうりん)し辺野古基地を押し付けておいて基地負担を軽減していると主張するのは恥ずべき演説だ。』」
⑤「口先だけの言葉:照屋寛徳衆院議員(社民):『口先だけ、歯の浮いた言葉ばかりの自己陶酔型演説は相変わらず。沖縄に寄り添う心があるなら今すぐ辺野古新基地建設から手を引け。平和憲法こそ国造りの道しるべ。非戦と護憲の立場で改憲策動に抗(あらが)う。』」
⑥「『寄り添う』空虚:屋良朝博衆院議員(国民):『所信表明に今回も【沖縄問題】が儀礼的に取り上げられた。辺野古を進めるとしながら、【沖縄の皆さんの心に寄り添う】と語るのが空虚だ。政策と国民幸福が伴わない。この国の在り方さえ虚(うつ)ろにする。』」
⑦「経済優先の内閣:西銘恒三郎衆院議員(自民):『自信に満ち力強かった。幼児教育無償化や全世代型社会保障などが大きなテーマになると思うが、しっかり取り組むという意志を感じた。消費税が上がった中で、景気を腰折れさせない経済最優先の内閣だ。』」
⑧「景気や生活配慮:国場幸之助衆院議員(自民):『幼児教育・保育の無償化や奨学金拡充、医療年金の安定などが消費税10%により形になるが、景気や生活に万全の配慮をする決意を感じた。沖縄の基地と振計、平和主義を貫く憲法論も活発に議論する決意。』」
⑧「議論を深めたい:下地幹郎衆院議員(維新):『一億総活躍社会に向けた取り組みには、わが党が主張する大胆な規制緩和と行政改革が必要であり、議論を深めたい。沖縄の米軍基地負担軽減ついては、具体的で綿密な負担軽減プランを示すことが大事だ。』」
⑨「多様な社会追求:宮崎政久衆院議員(自民):『【みんな違って、みんないい】多様性ある社会、差別偏見のない社会を追求する姿勢が示された。沖縄の基地負担軽減へも具体的に言及している。私も法務大臣政務官として沖縄のためにより一層尽力する。』」
⑩「県民投票尊重を:伊波洋一参院議員(沖縄の風):『【沖縄の心に寄り添う】のなら、県民投票の結果を尊重して辺野古新基地を断念し、普天間や嘉手納の危険性を除去するとともに、南西諸島へのミサイル配備ではなく外交で周辺国との緊張を解消すべきだ。』」
⑪「露骨な改憲意欲:高良鉄美参院議員(沖縄の風):『県民の心に寄り添うとうそぶく一方で、基地建設強行で踏みにじり、全ての子どものためとしながら外国籍は排除、みんな違っていいと言うものの多様性は認めない、改憲意欲むき出しの独善的な所信。』」


(2)沖縄タイムス-「この闘いを全国、世界に広げよう」 辺野古ゲート前、800人が新基地建設に反対の声-2019年10月5日 15:28


 沖縄タイムスは、表題について次のように報じた。


①「名護市辺野古の新基地建設に反対する『オール沖縄会議』は5日、米軍キャンプ・シュワブゲート前で毎月第1土曜日の『県民大行動』を開いた。主催者発表で800人が参加し、新基地建設阻止へ思いを一つにした。」
②「同会議共同代表や県選出の国会議員、県議らがマイクを握り『この闘いを全国、世界に広げよう』などと訴えた。」
③「同会議の稲嶺進共同代表は『辺野古の新基地建設は仮に進んだとしても20年もかかる。軟弱地盤の問題もあり使えない代物になる』と指摘。9月に共同代表への就任が決まった照屋義実氏は『改めて辺野古を止める闘いに合流し、皆さんと共に頑張っていきたい』と意気込みを語った。」
④「シュワブ沿岸ではこの日埋め立て作業が進められた。一方、ゲート前からの資材搬入はなかった。」


(3)沖縄タイムス-米軍が捨てたゴミが散乱 世界自然遺産の候補地、原状回復は遠く【深掘り】-2019年10月5日 15:00


 沖縄タイムスは、表題について次のように報じた。


①「国が世界自然遺産登録を目指すやんばるの森。生物多様性が高く、多くの固有種や希少種が息づく。中でも2016年に返還された米軍北部訓練場跡地には、良好な自然が保たれた森林が多い。一方で返還後、米軍のものとみられる廃棄物が相次いで発見され、原状回復が課題となっている。チョウ類研究者の宮城秋乃さん、空包などの回収を目的とする名護署の警察官と共に3日午後、返還地の森を歩いた。」(北部報道部・當銘悠)
②「午後1時前。国頭村の待ち合わせ場所で車を降りると、アスファルトを照り付ける太陽に汗が流れる。道路から、シイやカシの木に覆われた森に分け入る。先ほどとは打って変わり、うっそうと茂る木々の樹冠部が直射日光を遮り、長袖でも暑さを感じない。」
③「準絶滅危惧種のチョウ、リュウキュウウラボシシジミが優雅に舞う。歩く途中、ヒメハブにも遭遇した。『他の島々と交わることのなかったやんばるの森には独自の進化を遂げてきた生き物がたくさんいる』と宮城さん。『木も川も空もつながっている。森は一つだ』と強調する。」
④「しばらく歩き、着陸帯LZ-1・LZ-1A跡に着いた。木の根や落ちている枝に隠れて劣化した野戦食の袋が散らばっていた。それから1時間半ほど歩いた先が、返還地最大の着陸帯LZ-FBJ跡。近くの茂みの中で未使用の空包1発を発見した。着陸帯整地用のコケの生えた土のうや、さびた鉄板も至る所にあった。」
⑤「ここで宮城さんが9月27日に発見した未使用と不発の空包129発を警察官が数を確認して回収。その後、LZ-2・LZ-2A跡でも、今月2日に宮城さんが見つけた未使用空包262発を回収した。」
⑥「17年12月に支障除去を終えたとして地権者に引き渡されて以降、宮城さんが訓練場跡地で見つけた空包などの弾薬は1800発以上にもなる。『廃棄物処理のプロでない私でもこんなに見つかる。沖縄防衛局は支障除去を終えたと言うが、現状を見ればそうでないことは明らか』」
⑦「この日、半日歩くだけでも、米軍のものとみられる廃棄物が頻繁に見つかった。それは跡地の原状回復が十分でないことを示している。」
⑧「宮城さんは週4日ほど山に入る。『動物たちに静かで平和な森を返してあげたい』。そんな思いを聞きながら歩いていると、『キョキョキョキョ』とヤンバルクイナの鳴き声が聞こえてきた。」


(4)沖縄タイムス-安倍晋三首相「沖縄の心に寄り添う」 否めない空疎な印象…沖縄県と政府、断絶浮き彫り【深掘り】-2019年10月5日 16:00


 沖縄タイムスは、表題について次のように報じた。


①「玉城デニー知事が就任1年を迎え、名護市辺野古の新基地建設を強行する安倍政権を「政治の怠慢」と批判した4日、永田町では安倍晋三首相が所信表明で『辺野古への移設を進める』と明言した。普天間飛行場の返還手法を巡る県と政府の断絶が、改めて浮き彫りとなった。」
②「沖縄の基地負担軽減を巡っては、県内で保革を問わず政府に求めている要望として、米軍普天間飛行場の運用停止時期の明示と、日米地位協定の改定がある。通常国会が閉会して以降、9月に米軍オスプレイ墜落事故で搭乗していた機長が氏名不詳のまま書類送検され、日本側の捜査権限が限定されたとして地位協定の改定の必要性が再びクローズアップされた。同じ月に米軍普天間飛行場の負担軽減推進会議の作業部会があり、沖縄側は飛行場の運用停止期限の再設定を求めていた。」
③「首相の所信は一連の訴えを一顧だにせず、沖縄で反対の民意が示されている辺野古新基地建設と、すでに予定されていたキャンプ瑞慶覧の一部返還を負担軽減策としてアピールした。『沖縄の心に寄り添う』との言葉が復活したが、内実は伴わず、空疎な印象が否めない。」(東京報道部・又吉俊充)


(5)沖縄タイムス-外来機のE8地上監視早期警戒機 嘉手納に飛来 北朝鮮の動向警戒か-2019年10月6日 09:00


 沖縄タイムスは、「米軍嘉手納基地(沖縄県)に5日、外来機のE8地上監視早期警戒機が飛来した(読者提供)。同機は空から地上部隊を識別・監視できる能力があり、同基地を拠点に北朝鮮や南シナ海の動向を警戒する任務飛行に当たる可能性がある。目撃者によると、同機は午前11時52分に飛来した。3日にも同機種の飛来があり、現在は計2機が駐機している。」、と報じた。


(6)沖縄タイムス-「寝たので酒は抜けたと思った」酒気帯び運転の疑い 米軍三等軍曹を逮捕 那覇市久茂地の市道-2019年10月6日 09:00


 沖縄タイムスは、「那覇署は5日、道交法違反(酒気帯び運転)容疑で米軍キャンプ・シュワブ所属の海兵隊三等軍曹(24)を現行犯逮捕した。調べに対し『寝たので酒は抜けたと思った』と容疑を否認しているという。呼気からは基準値を若干上回るアルコールが検出された。逮捕容疑は5日午前6時40分ごろ、那覇市久茂地の市道で酒気を帯びた状態で乗用車を運転した疑い。」、と報じた。 


(7)琉球新報-「現在ミサイルの在庫がない」 米国防総省が沖縄配備計画を否定 米メディアは沖縄も言及-2019年10月6日 07:00


 琉球新報は、表題について次のように報じた。


①「核搭載可能な中距離ミサイルを沖縄に配備する米国の計画が本紙報道で明らかになったことに関し、米国防総省は5日、琉球新報の取材に『現在、地上発射型の中距離ミサイルや核ミサイルの在庫がない。そのため、沖縄に配備する計画はない』と回答した。」
②「一方で、エスパー国防長官は8月の『中距離核戦力(INF)廃棄条約』の失効後、アジア太平洋地域への中距離ミサイルの将来的な配備に言及している。INF廃棄条約で30年以上にわたり規制されてきた地上配備の中・短距離ミサイル(射程500~5500キロ)の開発を進めながら、今後、配備先となる同盟国に協議を打診する可能性がある。配備先について『日本が最有力』として沖縄への配備の可能性に触れる米メディアもある。」
③「米国とロシアのINF廃棄条約が失効した8月2日の声明で米国防総省は、初期段階にある移動式の地上発射型巡航、弾道ミサイルの開発を全面的に進めることを表明。条約失効直後の8月に巡航ミサイルの発射実験に成功したとし、11月にも弾道ミサイルの発射実験を計画しているという。」


(8)沖縄タイムス-毒ガス漏出「解毒剤打て」 後遺症に悩む米兵 初めて語る沖縄での事故 機密に阻まれ進まない実態解明-2019年10月7日 05:00


 沖縄タイムスは、表題について次のように報じた。


①「【ジョン・ミッチェル特約通信員】1969年7月に米軍知花弾薬庫(現嘉手納弾薬庫地区)で起きた毒ガス漏出事故で、被害に遭った米兵の一人、ダニエル・プレモンスさん(69)=米ミズーリ州=が初めて本紙の取材に応じた。プレモンスさんは、今なお後遺症に苦しみ、『機密』の壁で治療や実態解明が進まない現実を語った。」
②「事故のあった69年7月8日、当時19歳のプレモンスさんは、陸軍第267化学中隊の特技兵として、同弾薬庫で化学兵器の保守管理という最も危険で秘匿性の高い任務を行っていた。神経ガスの詰まった500ポンド(227キロ)爆弾を塗装し直す作業中だったという。『25個ほどやり終えた時、息苦しさと視界の異常を感じた。ほこりのせいだと思い少しの間外に出たが、戻った時にはみんな建物の外にいて、私に解毒剤を打てと叫んでいた。私は太ももの付け根に持っていたバネ仕掛けの注射針を打ち込んだ。痛かったが、おかげで命は助かった』」
③「その後1週間、軍医がプレモンスさんら20人以上の兵士の血液を検査した。だが検査結果は現在まで機密とされ、知らされていないという。」
④「事故1年後には肺炎のため2週間入院するなど、現在までプレモンスさんの呼吸器の問題は続いており、末梢まっしょう神経障害のため長時間眠ったり、立ち歩いたりすることができない状態だ。娘たちも深刻な健康問題を抱えており、プレモンスさんはそれも事故と関連があるのではないかという。」
⑤「米退役軍人省の複数の医療施設を訪ねたが、医師たちは『神経ガスによる長期的な健康被害について科学的な調査はなされていない』と語るだけだった。プレモンスさんは『』事故に遭った同僚の足跡をたどることもできず、彼らもこうした症状を抱えているのか、そもそも存命なのかすら分からない』と話した。」
⑥「毒ガス事故後、米陸軍第267化学中隊の特技兵だったプレモンスさんは、沖縄から船で約1時間の海域にコンクリートで固められた容器を投棄する作業に参加した。『事故現場を洗浄するのに用いた道具が詰められていたのでは』と推測している。」
⑦「知花弾薬庫での任務の間、プレモンスさんはしばしば、神経ガス漏出の警報器代わりのウサギを世話した。『貯蔵庫の検査の際、私たちは漏出をチェックするためウサギのかごを出入り口近くに置いた。(ガスに)さらされると人間より早く死ぬから』。7月の事故の際、同僚は周辺にいたウサギが死んだと話していたという。」
⑧「プレモンスさんによると、弾薬庫には製造後数十年たったマスタードガス弾も貯蔵されていた。砲弾からは頻繁に泡状の液体が漏れ、同僚らと共に除去しなければならなかったという。」
⑨「プレモンスさんは沖縄を離れる前に、今も忘れられない最後の任務遂行を命じられた。毒ガス検知に用いられたウサギの一部を殺害することだ。『上官たちは数百匹も私たちに殺すよう命じた。理由は分からない。子どもにでも売ればよかったのに』。プレモンスさんは現在、化学兵器と戦争全般に強く反対している。『沖縄の人々がこうした兵器による害を受けなかったのは幸いだ』とした上で『沖縄がもはや米国支配の下になく、かつてより大きく自立していることは喜ばしいことだ』と話した。」


(9)沖縄タイムス-辺野古新基地建設 ゲート前で市民ら抗議-2019年10月7日 13:47


 沖縄タイムスは、「名護市辺野古の新基地建設が進む米軍キャンプ・シュワブ沖では7日、新基地建設に反対する市民らがカヌー11艇と船2隻で抗議をした。K9護岸では船から陸揚げされた土砂をダンプカーで運び出す様子が確認された。シュワブのゲート前には市民ら約30人が集まり、『違法工事をやめろ』『海に生コンはいらない』と抗議の声を上げた。」、と報じた。


(10)沖縄タイムス-陸自の宮古島弾薬庫建設 「保良鉱山」へ資材搬入 防衛局と住民がにらみあい-2019年10月7日 11:10


 沖縄タイムスは、表題について次のように報じた。


①「陸上自衛隊が宮古島市城辺保良の採石場『保良鉱山』に弾薬庫建設を計画している件で7日午前6時半ごろ、資材を積んだトラック1台が同鉱山の敷地内に入った。作業員らが鉄製の柵を複数の入り口に設置するなど造成工事に向けた準備を進めている。」
②「午前8時前には、弾薬庫建設に反対する市民ら約10人が工事現場入り口に集まり、『違法工事はやめろ』『まだ説明会は終わっていない』など抗議の声を上げた。仮設用トイレと発電機を積んだトラック2台が敷地内に進入しようとしたが、市民らが阻止。沖縄防衛局職員や警察とのにらみ合いが続いている。」
③「防衛局は3日、保良農村総合管理センターで住民説明会を開き、参加した住民10人に対し工事開始日について『準備が整い次第着手したい』と話し、詳細な日時を示さなかった。一方、住民説明会では保良と七又の両集落の住民ら約100人が入室を拒否し、説明を聞いていないことから『説明会をやり直すべきだ』との声も出ている。」




by asyagi-df-2014 | 2019-10-07 18:30 | 沖縄から | Comments(0)

関電よ。「3.11」とはあなた達にとって何だったのか。(2)

「安全神話」を振りかざし、人びとを脅しつけてきた輩の姿は、残念なことにこんなもんだったということ。それも、ことは、東日本大震災が起きた2011年以降の7年間というのだから、本当に耐えられない。

 関電は、どういうことを行ってきたのか。
朝日新聞(以下、「朝日」)は2019年9月27日、「関電20人に金品3.2億円 岩根社長『一時的に保管』」「『関電、モラルの感覚失っている』 金品授受に厳しい声」、と伝えた。
このことについて、朝日新聞(以下、「朝日」)は2019年9月28日、「関電金品受領 経営陣は責任を免れぬ」、と社説で論評した。
「朝日」は、この社説を「驚くべき事態である。」、と始める。
「朝日」の指摘は次のもの。


(1)関西電力の岩根茂樹社長や八木誠会長を含む役員と社員計20人が18年までの7年間、同社の高浜原発がある福井県高浜町の元助役から、就任祝いなどとして計3億2千万円の金品を受け取っていた。
(2)発覚のきっかけは、原発工事を受注した土木建築会社への税務調査だった。この会社から元助役へ約3億円が流れ、その一部が関電側にわたっていたことが判明。これを受けて関電が昨年に調査したという。
(3)元助役は原発誘致に大きな役割を果たした人物で、関電も「助言・協力をいただいた」と認める。岩根社長は「返却を強く拒絶され、関係の悪化を恐れて、一時的に個人の管理下で保管していた」などと釈明し、「儀礼の範囲内」の分を除いて既に返却したと説明した。


 当然の「朝日」の結論は、「とうてい納得できない。そもそも、多額の金品を受け取ること自体が失格だ。お金の出所や趣旨をただしつつ受け取らないのが当然の対応である。」、となる。
 また、「朝日」は、「税務調査の結果からは、関電が土木建築会社に支払った工事代金の一部が関電側に還流した構図が浮かび上がる。元をただせば契約者が支払った電気料金だ。経営陣の責任は免れない。」、とも。
 さらに、「会見での説明も、調査自体も、全く不十分だ。」、と指摘は続けられる。


(1)1年余り前に調査結果をまとめながら公表してこなかった。会見では受け取った人数や総額は示したが、社長と会長以外は役職も示さず、受領時の詳しい状況や認識も語らなかった。
(2)税務調査を受けて7年間に限って調べたというが、なぜさらにさかのぼらないのか。調査には社外の弁護士も加わったものの、要は社内調査である。独立した第三者検証組織を設け、高浜原発事業の着手時にさかのぼって徹底的に調べるべきだ。
(3)土木建築会社から元助役への資金提供については、東京電力の福島第一原発事故で原発事業全体が厳しさを増すなか、工事の受注を期待していたのでは、との見方も出ている。そもそも原発をめぐっては、とりまとめ役となる地元有力者と電力会社との不明朗な関係が繰り返し指摘されてきた。そんな癒着の構図を断ち切らねばならない。
(4)関電の八木会長は「個人的なことについては一切答えない」と語ったが、公益企業のトップとしての自覚を欠いた発言というほかない。菅原経済産業相は、事実関係を踏まえて関電に厳正に対処する考えを表明した。当然だろう。


 「朝日」は、一つの結論を出す。
 「関電は、高浜原発3、4号機を再稼働させ、1、2号機でも再稼働に向けて対策を進めている。しかし、問題の全容を解明し、説明するのが先だ。」(「朝日」)、と。


 今回の関電の犯罪行為について、次のことを確認する。


1.犯罪行為である以上、「税務調査の結果からは、関電が土木建築会社に支払った工事代金の一部が関電側に還流した構図が浮かび上がる。元をただせば契約者が支払った電気料金だ。経営陣の責任は免れない。」(「朝日」)、ということ。
2.犯罪行為である以上、「税務調査を受けて7年間に限って調べたというが、なぜさらにさかのぼらないのか。調査には社外の弁護士も加わったものの、要は社内調査である。独立した第三者検証組織を設け、高浜原発事業の着手時にさかのぼって徹底的に調べるべきだ」(「朝日」)、ということ。
3.この犯罪行為の摘発を通して、「原発をめぐっては、とりまとめ役となる地元有力者と電力会社との不明朗な関係が繰り返し指摘されてきた。そんな癒着の構図を断ち切らねばならない。」(「朝日」)、ということ。
4.関電は、高浜原発3、4号機の再稼働及び1、2号機の再稼働に向けて対策を進める状況であるが、この犯罪行為の全容解明と説明が、すべてに優先されること。




by asyagi-df-2014 | 2019-10-07 07:09 | 書くことから-原発 | Comments(0)

壊される前に考えること。そして、新しい地平へ。「交流地帯」からの再出発。


by あしゃぎの人
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