2019年 09月 11日 ( 3 )

沖縄-辺野古-沖縄 高江から-2019年9月11日

『静かな空を返してほしい』、との訴え。
 『音というより痛み。体が爆発し、ばらばらになってしまうような感覚だ』『体がばらばらになる音』、というのだ
「『静かな空を返してほしい』。1982年の第1次嘉手納爆音差止訴訟の提起から37年が経過したが、原告らの願いはいまだ実現していない。第3次訴訟の控訴審判決が11日、福岡高裁那覇支部で言い渡される。騒音が受忍限度を超える違法状態だと司法が認定した空を、今も米軍機が飛び交う。原告らは被害救済の抜本的な解決のため、飛行差し止めを求めている。」、と琉球新報。
 しかし、日本の司法には届かない。
 「米軍嘉手納基地周辺の住民2万2千人余りが深夜・早朝の米軍機飛行差し止めと損害賠償などを国に求めた第3次嘉手納爆音訴訟の控訴審判決が11日、福岡高裁那覇支部であった。大久保正道裁判長は、米軍機に支配は及ばないとして差し止め請求を棄却した一審那覇地裁沖縄支部判決を支持、住民側の控訴を棄却した。」、と沖縄タイムス。
結局、『爆音訴訟は嘉手納周辺の住民だけでなく、日本全体のプライドに関わる問題。司法が、未来の子どもたちも安心して暮らせるような判断を示してほしい。それに尽きます』(沖縄タイムス)、との命をかけた声を日本の司法は、見捨てた。


 沖縄で起こっていること、その現場の事実をきちんと確認すること。
 2019年も、琉球新報と沖縄タイムスの記事を、「沖縄-辺野古-高江-から」を、報告します。
 2019年9月11日、沖縄-辺野古-高江の今を、沖縄タイムス、琉球新報は次のように表した。


(1)琉球新報-基地爆音、補聴器が増幅 北谷町・今さん感覚、体験を絵本に-2019年9月11日 05:00


 琉球新報は、表題について次のように報じた。


①「『静かな空を返してほしい』。1982年の第1次嘉手納爆音差止訴訟の提起から37年が経過したが、原告らの願いはいまだ実現していない。第3次訴訟の控訴審判決が11日、福岡高裁那覇支部で言い渡される。騒音が受忍限度を超える違法状態だと司法が認定した空を、今も米軍機が飛び交う。原告らは被害救済の抜本的な解決のため、飛行差し止めを求めている。」
②「突然、頭の中心を突き刺すような激しい痛みが襲った。北谷町の自宅で過ごしていた今秀子さん(71)は、とっさに左耳に付けていた補聴器の電池を外した。痛みはやんだ。静寂の中で窓から空を見上げると、米軍機が飛んでいた。『音というより痛み。体が爆発し、ばらばらになってしまうような感覚だ』。補聴器が爆音を増幅してしまっていた。以来、米軍機に恐怖感を抱き、嘉手納基地の方向から鈍い音がすると慌てて補聴器を外した。使い始めて数年をかけ、やっと自分の耳に合う補聴器を見つけた頃だった。
③「中途難聴になったのは20年ほど前。自宅でテレビを見ていると、娘に『どうしたの、こんなに大きな音で』と驚かれた。知人に声を掛けられても気づかず、後で『無視された』と言われて人と関わることが怖くなった。医師には『難聴だが老人性ではなく、原因は不明』と診断された。」
④「知人に『うるさいなら補聴器を外せば』と言われたこともある。だが外しては会話もままならず、誰かが訪ねて来ても気づかない。『米軍機はいつ飛ぶか予測できない。編隊で通過したり何度も旋回したりする。そのたびに外していては生活ができない』。2000年提訴の第2次嘉手納爆音訴訟で、原告に加わった。」
⑤「第3次訴訟は法廷で意見陳述し、補聴器で増幅される爆音に悩まされる実態を訴えた。『爆音と難聴の関係は分からない。しかし恐ろしい音におびえることなく当たり前の生活を送る権利は誰にもあるはずだ』。今さんは『体がばらばらになる音』を伝えるために6月、体験を絵本『どうしよう、どうしよう』にまとめ、出版した。主人公の女の子は耳が聞こえづらくなっていくことに戸惑い、補聴器で聞く爆音におびえる。『爆音さえなければ、補聴器に助けられて再び人と関わるありがたみを実感できたはずだ。裁判所は米軍機の飛行を差し止めてほしい』と願った。」                     (宮城隆尋)


(2)琉球新報-機銃むき出しの装甲車が国道走行 陸自の偵察警戒車-2019年9月10日 10:44


 琉球新報は、表題について次のように報じた。


①「8日午後5時半ごろ、沖縄県浦添市仲西の国道58号の那覇向け車線で、陸上自衛隊第15旅団所属とみられる装甲車が、機銃を進行方向に向けた状態で走行している様子が確認された。」                                 ②「撮影した男性によると車両は2台で走っており『銃にカバーを付けず、陸自の車両が走っているのは初めて見た』と語った。琉球新報の取材に対し、陸自は『通常の移動であり、問題はないと考えている』と回答した。」
③「車両は陸自の87式偵察警戒車とみられ、第15旅団第15偵察隊が発足時に県内に配備されたとみられる。隊員が車両から顔を出し、25ミリ機関砲が前を向いた状態で走行していた。陸自は銃口にカバーを装着していたとしている。」


(3)沖縄タイムス-第3次嘉手納爆音訴訟 住民側の控訴を棄却 飛行差し止め請求退ける-2019年9月11日 14:09


 沖縄タイムスは、表題について次のように報じた。


①「米軍嘉手納基地周辺の住民2万2千人余りが深夜・早朝の米軍機飛行差し止めと損害賠償などを国に求めた第3次嘉手納爆音訴訟の控訴審判決が11日、福岡高裁那覇支部であった。」
②「大久保正道裁判長は、米軍機に支配は及ばないとして差し止め請求を棄却した一審那覇地裁沖縄支部判決を支持、住民側の控訴を棄却した。」
③「一方、原告の一部が米国政府に対して差し止めなどを求めた対米訴訟も裁判権が及ばないなどの理由から退けられた。」


(4)沖縄タイムス-宮古島が市民提訴 議案書に不備 「原告が市でなく市長名」 行政法の専門家が指摘-2019年9月11日 17:00


 沖縄タイムスは、表題について次のように報じた。


①「宮古島市の不法投棄ごみ撤去事業を巡り、市が住民訴訟を起こした市民6人に名誉を毀損(きそん)されたとして損害賠償訴訟を起こす考えを示している問題で、提訴のため市議会に提案した議案書に、原告が『宮古島市長 下地敏彦』と記載されている。識者は『法人の市が名誉を毀損されたと主張するなら、原告は市となるはずで議案書の体を成していない』と指摘。仮に同議案が市議会で可決されても『地方自治法96条で定めた議会の議決を経たことにならず無効だ』としている。」(社会部・伊集竜太郎)
②「指摘するのは、九州大名誉教授(行政法)の木佐茂男弁護士。木佐弁護士は、同議案が可決されて訴訟になっても『市民側は無効を主張すれば、市の訴訟提起自体が不適法として却下されるだろう』と話した。市の顧問弁護士は本紙取材に、『原告はあくまで市であり、市の代表者として市長名を明記した。それが誤解を与えるというのであれば、誤解を与えないように修正して、議案の中身について議会で審議してもらいたい』と話した。」
③「一方、議案書では民法723条の引用として『公然と事実を摘示して他人の名誉を毀損した者』と記載しているが、実際は刑法230条を引用していた。市側は議会で『必ずしも723条そっくりそのまま(の引用)ではない』と釈明した。」
④「木佐弁護士は刑法と民法の名誉毀損の要件は異なり、『それを混同しているのはとんでもないミスで、明らかに検討不足だ』と指摘。原告や民法の表記については、市議会で指摘が相次いでいる。今回の市の訴訟方針について、木佐弁護士は『市の名誉とは市民全体を指す。全市民を愚弄(ぐろう)するような表現が使われている場合なら、公法人として提訴することもありうるだろう』とした。その上で、住民訴訟での原告の批判は市長や市幹部ら事業の責任を問われる人だけであり、『それを市への名誉毀損と主張すること自体、飛躍が過ぎる』と強調。住民訴訟は、市民が『より良い自治』を実現するために訴えたものであり、『その権利を侵害するものだ』と話している。」


(5)沖縄タイムス-「名誉毀損の実害は」「市長が市の名誉回復したいと」 宮古島市議会で市民提訴の議案審議-2019年9月11日 17:30


 沖縄タイムスは、表題について次のように報じた。


①「沖縄県の宮古島市議会総務財政委員会(山里雅彦委員長)は10日、市の不法投棄ごみ撤去事業を巡って市長らを提訴した市民6人に対し、名誉毀損(きそん)で1100万円の損害賠償を求める提訴議案を審議した。宮国高宣総務部長は『議案の提案者は下地敏彦市長だ』と初めて明かした。市議らは『名誉毀損で市に実害が出たのか』などと追及。民法を引用して損害賠償ができるとした議案書の記述は『刑法の規定だ』との指摘も上がった。11日にも採決される見通し。」
②「与党の前里光健氏は、上程に至った経緯について質問。宮国部長は、市民が7月に開いた報告会で『市民側代理人が【不正な行政手法は許されないという基盤が確立された】とか、【技術的に可能な範囲のごみを撤去する契約である】と主張した』と述べ、名誉毀損に当たるとして議案上程に至ったと説明した。」
③「一方、野党の國仲昌二氏は、『代理人の発言がなぜ市民の提訴につながるのか』と反発。宮国部長は『代理人と原告市民は同じ主張だと考えている』と述べた。また、國仲氏は議案書にある『民法では、他人の名誉を毀損した者に対し、損害賠償ができると規定している』との記述部分は刑法の規定だと指摘。『誤った事実を記載したまま、議案を提案するのは非常に問題だ』と議案の不備を強調した。宮国部長は『解釈の違いじゃないか』と述べるにとどめた。」
④「中立の濱元雅浩氏は『名誉毀損で市に実害は出たのか』とただした。宮国部長は『何をもって実害というか分からないが、市長は【市の名誉を回復したい】と発言した』と述べ、明確な答弁は避けた。『市民側から反訴されることも考えられるがさらに公金を使うのか』との質問には『予算を伴うので、その際は議会で議論していただきたい』と述べた。」 


(6)沖縄タイムス-「喉が痛むほどの刺激」さわやかな朝を奪う悪臭 “黒い殺し屋”の墜落、頭を離れず-2019年9月11日 17:24-2.2万人 平穏を願って〜第3次嘉手納爆音控訴審判決〜](下)-


 沖縄タイムスは、表題について次のように報じた。


(1)「『毎朝、気持ちよく空気が吸えない』−。嘉手納町屋良の嶺井末子さん(66)は早朝、部屋の空気を入れ替える際、嘉手納基地内に常駐するE3早期警戒管制機の排ガスによるものとみられる『喉が痛むほど刺激がある』悪臭にさいなまれてきた。自宅は基地から約100メートルの県道沿いにあり、風呂に入っていてもテレビを見ていても『いつか事故が起きるのではないか』との思いが常に頭を離れない。」
(2)町内でも特に騒音の激しい屋良で生まれ育った。県外の看護学校を卒業し、那覇市や浦添市内の病院で看護師として40年近く勤務後、以前住んでいた実家に2011年に戻った。中高生の頃はベトナム戦争の真っただ中で、戦闘機が多数飛来する日常に囲まれていた。1968年、高校1年の時にはベトナム戦争で爆撃を繰り返し、当時“黒い殺し屋”と呼ばれたB52戦略爆撃機の墜落事故にも遭遇した。午前4時過ぎ、自室で寝ていると『ドーン』という地響きで跳び起きた。トタン屋根の砂ぼこりが舞い、ガラスサッシが揺れる中、父親が『戦争が起きた。標的になるから電気を消せ』と叫んでいたのが忘れられない。」
(3)「嘉手納での数十年ぶりの生活で、もともと低かった血圧は上がり、耳鳴りも起きるようになった。それでも住み続けるのは、祖先が残してきた土地を手放せないという信念からだ。『そもそも嘉手納基地は住民の土地を奪って造られた。他の場所に引っ越す理由はさらさらない』と力を込める。」
(4)「町屋良に8年住んで改めて実感したのは『人権がないがしろにされている』ということ。そんな強い思いに駆られ、第3次訴訟から原告団に加わった。活動をする中で、県外だけでなく本島中部以外の県内在住者も、騒音などの基地被害への関心が薄いと感じている。『爆音訴訟は嘉手納周辺の住民だけでなく、日本全体のプライドに関わる問題。司法が、未来の子どもたちも安心して暮らせるような判断を示してほしい。それに尽きます』」(中部報道部・豊島鉄博)




by asyagi-df-2014 | 2019-09-11 18:55 | 沖縄から | Comments(0)

原発処理水は「放出のほか選択肢ない」、と次の一手を打つ。

 辞める大臣に言わせてみせる。官房長官は、一応否定してみせる。そして、次は・・・。
シナリオは決まっているんだろう。
東京新聞は2019年9月10日、表題について次のように報じた。


(1)東京電力福島第一原発で増え続ける汚染水を浄化した後の処理水に関し、原田義昭環境相=写真=は十日の記者会見で「所管外ではあるが、思い切って放出して希釈する他に選択肢はない」と述べた。海洋放出計画の有無に懸念を示す韓国政府に、日本政府は「処分方法は未定」と回答しており、現職閣僚の原田氏の発言は議論を呼ぶ可能性もある。
(2)内閣改造を前に、就任約一年間の仕事を振り返った感想として答えた。第一原発敷地内に立ち並ぶ処理水保管タンクを視察したことや、原子力規制委員会が海洋放出案を支持している点を理由に挙げた。
(3)複数の処分計画案を検討してきた政府小委員会では八月、長期保管の可否についても本格的な議論が始まった。福島県の漁業関係者らは風評被害を心配し海洋放出に反対している。
(4)放出の影響に関し原田氏は、韓国を念頭に「国によっては意見が出ると思うが、誠意を尽くして説明することが何よりも大切だ」と話した。




by asyagi-df-2014 | 2019-09-11 12:19 | 書くことから-原発 | Comments(0)

長崎新聞。-朝鮮人徴用工 「終わった話」ではない-

 長崎新聞は2019年5月13日、「朝鮮人徴用工 『終わった話』ではない」、と山口響さんの記事を記載している。
山口響さんは、「次のような話が仮にあったとする。あなたは、日本人として、どう感じるだろうか。」と始める。


(1)次のような話が仮にあったとする。あなたは、日本人として、どう感じるだろうか。(2)-19XX年、韓国は武力を背景に日本を併合した。韓国は、日本の内政外交の全ての権限を握った。それから30年ほどたって、韓国はA国との戦争を始めた。A国の圧倒的な戦力の前に劣勢となった韓国は、労働力不足の埋め合わせのため、日本人を強制的に徴用し、韓国内の工場などで働かせた。しかし、韓国は結局A国に敗北した。それまで日本人は国籍上は「韓国人」とされていたが、ある日突然、韓国籍を放棄するよう迫られた。韓国企業に徴用されていた日本人は、未払い賃金を支給されることなく、放逐された。
(3)韓国の敗戦から20年たって、かつての植民地宗主国であった韓国は日本と新たな協定を結ぶことになった。韓国の過去の行為が違法であったかどうかについては問わないまま、韓国が日本に対して一定の経済協力を行う玉虫色の解決だった。日本人が過去の韓国の行いに対する損害賠償の請求権を持つかどうかは、あいまいなままだった。当時の日本は民主主義国ではなかったため、被害を受けた日本人が政府間交渉への意見を述べることは一切できなかった。
(4)さらに数十年がたち、存命中の元日本人徴用工のほとんどは90歳を超えた。彼らは、最後の力を振り絞り、かつて勤めた韓国企業に対する損害賠償請求の裁判を日本国内で始めた。幸い、裁判に勝つことは勝ったが、韓国企業は「問題は過去の協定で解決済み」との立場を取り、賠償金支払いに応じようとしない。韓国政府も同じ立場だ。これに業を煮やした日本人の原告側は、日本国内にあるそれら韓国企業の資産差し押さえを日本の裁判所に請求した。
(5)これに対する韓国内の世論のほとんどは、「もう終わった話を蒸し返すな」「日本人はまともに話ができる相手ではない」「日本とは断交だ」といった空気である-。


 続けて、山口響さんは、「あらためて聞く。あなたは、日本人として、この韓国人の態度をどう感じるだろうか。」、と。
そして、このように問いかける。


(1)言うまでもなく、現実に起きているのは、この架空の話の「日本」と「韓国」を丸ごと入れ替えた事態である。もしあなたが、この作り話の中の「韓国人」の手前勝手さに憤りを感じるとしたら、それがまともな感覚だと思う。
(2)「確かにわれわれはあなた方の国をかつて植民地化した。しかし、それは合意の上でなしたことで、合法だ。国どうしの決着もすでに見ており、何十年もたってから被害者個人が文句を言うことは許されない」と拒絶されたら、あなたは納得できるだろうか。


 そうなのだ。
 じっくり考えればわかることではないか。
その気さへあれば。



by asyagi-df-2014 | 2019-09-11 06:10 | 侵略戦争・戦後処理 | Comments(0)

壊される前に考えること。そして、新しい地平へ。「交流地帯」からの再出発。


by あしゃぎの人
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