2019年 01月 22日 ( 2 )

沖縄-辺野古-沖縄 高江から-2019年1月22日

日本人は、この琉球新報の記事をどのように受けとめることができるか。
ハッキリしているのは、沖縄からの「抗議」の声がいかに深刻であるということだ。
「米軍普天間飛行場の移設に伴う名護市辺野古の新基地建設を巡り、政府が埋め立て予定海域で確認された軟弱地盤の改良工事に向け、今春にも設計変更に着手する方針であることが21日までに分かった。3月までにボーリング地質調査の結果をまとめ、年内に設計変更を県に申請する。県はこれまで軟弱地盤の存在による工事長期化などを指摘し、玉城デニー知事は計画変更を承認しない構えを見せている。新たな対立点として表面化し、県と政府の攻防が激しくなりそうだ。一方、沖縄防衛局は21日、県に対し現在の土砂投入区域に隣接する『「埋め立て区域2』の土砂投入を3月25日から始めると通知した。」(琉球新報)


 沖縄で起こっていること、その現場の事実をきちんと確認すること。
 2019年も、琉球新報と沖縄タイムスの記事を、「沖縄-辺野古-高江-から」を、報告します。
 2019年1月22日、沖縄-辺野古-高江の今を、沖縄タイムス、琉球新報は次のように表した。


(1)琉球新報-辺野古、設計変更へ 政府、軟弱地盤認める 改良申請、沖縄県は不承認へ 3月25日、新工区に土砂-2019年1月22日 05:00


 琉球新報は、表題について次のように報じた。


①「米軍普天間飛行場の移設に伴う名護市辺野古の新基地建設を巡り、政府が埋め立て予定海域で確認された軟弱地盤の改良工事に向け、今春にも設計変更に着手する方針であることが21日までに分かった。3月までにボーリング地質調査の結果をまとめ、年内に設計変更を県に申請する。県はこれまで軟弱地盤の存在による工事長期化などを指摘し、玉城デニー知事は計画変更を承認しない構えを見せている。新たな対立点として表面化し、県と政府の攻防が激しくなりそうだ。一方、沖縄防衛局は21日、県に対し現在の土砂投入区域に隣接する『「埋め立て区域2』の土砂投入を3月25日から始めると通知した。」
②「改良工事に向けた設計変更について政府関係者が明らかにした。軟弱地盤が存在するとの指摘に対し、防衛省は調査中として、これまで言及を避けてきたが、これを認めた上で地盤改良が必要と判断した。」
③「設計変更が必要になるのは大浦湾側の水深のある海域で、これまで防衛省が実施したボーリング地質調査で地盤強度を示す『N値』がゼロを示す地点が複数見つかった。」
④「防衛省は実施中の追加調査を踏まえ、地盤の強度を「総合的に判断する」と説明してきた。地質調査は本年度内に結果がまとまる予定だ。政府は調査結果を受けて改良工事に向けた設計変更の手続きに入り、準備が整い次第、県に申請する。」
⑤「軟弱地盤の存在は、県が昨年8月に埋め立て承認を撤回した際に挙げた根拠の柱の一つとなった。玉城知事は地盤改良により当初計画より工期が長引いたり工費が膨らんだりすることなどから、政府が進める辺野古移設こそが普天間飛行場の固定化につながると訴えている。」


(2)琉球新報-憲法学者が反対声明へ 新基地建設 120人超が「憲法違反」-2019年1月20日 05:00


 琉球新報は、表題について次のように報じた。


①「【東京】安倍政権による辺野古新基地建設強行が憲法の重要な原理を侵害し憲法違反だとする声明を全国の憲法研究者ら有志が準備している。20日時点で、小林武沖縄大客員教授や高良沙哉沖縄大准教授、飯島滋明名古屋学院大教授ら126人が賛同している。24日に東京都内で記者会見して発表する。」
②「声明は、昨年9月の県知事選で辺野古新基地に反対の民意が出たにもかかわらず安倍政権は建設を強行していると指摘し『【基本的人権の尊重】や【民主主義】【地方自治】という日本国憲法の重要な原理を侵害、空洞化するものだ』と強調した。その上で『辺野古新基地建設に関わる憲法違反の実態と法的問題を社会に喚起することが憲法研究者の社会的役割であると考え、新基地建設に反対する』と訴えている。」
③「20日時点で声明に賛同する憲法研究者は、井端正幸沖縄国際大教授や田島泰彦元上智大教授、青井未帆学習院大教授、水島朝穂早稲田大教授、安原陽平沖縄国際大講師ら126人。」
④「辺野古新基地建設を巡っては、県の埋め立て承認撤回に対し沖縄防衛局が行政不服審査法に基づく対抗措置を取ったことに、行政法の研究者ら110人が2018年10月に、国の措置は『違法』だと批判する声明を出した。」


(3)沖縄タイムス-「K9」護岸で土砂を陸揚げ 辺野古・シュワブ沿岸-2019年1月22日 14:08


 沖縄タイムスは、「沖縄県名護市辺野古の米軍キャンプシュワブ沿岸の『K9』護岸では22日午前、辺野古新基地建設用の土砂を陸揚げする作業が続いた。同午前10時半、土砂の陸揚げを終えて空になった台船が離岸。同11時半には、入れ替わるように土砂を積んだ台車が接岸し、ショベルカーがトラックに土砂を積み込んでいった。台船の接岸を止めようと、7艇のカヌーがフロートを超え、海上保安官に拘束された。」、と報じた。


(4)沖縄タイムス-沖縄県民投票:選択肢増なら参加に前向き 宮古島・沖縄市長-2019年1月22日 12:02


 沖縄タイムスは、表題について次のように報じた。


①「辺野古新基地建設の賛否を問う県民投票への不参加を表明している下地敏彦宮古島市長と、桑江朝千夫沖縄市長は21日、新里米吉県議会議長が調整に乗り出した賛成、反対の選択肢を変更する県条例改正の動きについて、相次いで評価した。下地市長は『それなりに反応しなければならない』と指摘。桑江市長は3択なら『(参加は)あり得る。県議会の動きを注視したい』と述べた。」
②「宮古島市役所で報道各社の取材に応じた下地市長は、全市町村で投票が実施できるよう、県民投票条例の改正を要望する文書を自民党県連に提出したことを明らかにした。」
③「不参加の『最大の原因は議会の反対』と指摘。膠着(こうちゃく)状態を脱するには『柔軟な対応が必要』とし、『全県実施のため条例を改正した方が良い。県議会の動きを注視している』と述べた。一方、市長から『参加の担保を得る』前に、県が市町村長や議会に改正の経緯と内容を説明し、理解を得るのが先だとの見解も示した。」
④「桑江市長は県議会の動きを静観する姿勢を保ちながらも『(3択案は)私からも提案した』と前向きな発言。関連予算案を市議会が2度否決した状況から『議会を尊重する考えが私にはある』と述べ、県条例が改正される場合、市議会との調整が必要とした。また、県や県議会から条例改正の意向を聞いていないと強調した上で、仮に3択になれば『あり得る。議論の余地はある。(新里)議長も(県議会与野党の)折衷案に動いているし、見ていきたい。(市議会与党とは)まったく話していない』と話した。」




by asyagi-df-2014 | 2019-01-22 18:02 | 沖縄から | Comments(0)

「県議会が条例を制定したので執行するのは市町村の義務。拒否すれば民主主義が軽々に扱われる」、との意味。

 沖縄で、どういうことが起きているのか。
沖縄タイムス(以下、「タイムス」)の2019年1月13日と14日の記事を見る。
「タイムス」は2019年1月13日、「保守系の『勉強会』が予算否決を後押し 県民投票 地方議員、統一見解求める」、と次のように報じた。


(1)名護市辺野古の新基地建設の賛否を問う県民投票に沖縄、宜野湾、宮古島、石垣の各市長が不参加を表明し、全県実施に向け打開策が見通せない状況が続く。いずれの首長にも共通する最大の理由に、関連予算を否決した「市議会の意思の尊重」がある。
(中部報道部・勝浦大輔、比嘉太一)
(2)不参加意向はいずれも政権に近い保守系の首長たち。議会構成はその首長を支える与党市議が多数を占める。投票実施を求める側からは、不参加の決定には「国からの圧力がある」などさまざまな臆測も飛ぶ。
(3)昨年12月の議会前や予算案審議が始まる間際に、自民党関係者や本島中部の保守系議員らが集まって勉強会を開催した。県が説明する「義務的経費」に当たるか、予算案否決の結果で議員が訴えられる可能性はあるのかなど、宮崎政久衆院議員が作成した資料を基に議論が交わされた。参加した議員の一人は「勉強会が議会で決議する際の判断材料になった」と明かす。
(4)政府が辺野古に移設を目指す米軍普天間飛行場を抱える宜野湾市。予算否決への皮切りとなる県民投票条例に反対する意見書を提案した呉屋等市議は、最大の懸念は“普天間の固定化”だと語気を強める。「条例には『普天間の危険性除去のための辺野古移設』という大前提が抜け落ち、賛否に正しい選択ができない。万一、固定化につながれば、誰が責任を取れるのか。絶対に認められない」との思いが行動の起点と強調する。
(5)宮崎氏が開いた任意参加型の勉強会には、宜野湾の与党市議の姿も数人あった。参加した市議は「判断のため、法的根拠を学ぶのは当然必要だ」と話した。
(6)関連予算を否決した沖縄市の自民系市議は「党本部からの圧力は全くない。地方議会の判断に委ねられていた」と党本部や政府の働き掛けがないことを断言する。ただ、自民党に近い関係者は「地方の議員から保守系県議に対し、県民投票への統一見解を示すよう求める声があった」と内情を明かす。宜野湾市のように絶対的な反対理由がない上に指針もなく、方向性を見いだせない議員らは、県民投票条例を審議した県議らにすがった。だが、県議が見解を示すことはなかった。
(7)保守系議員の勉強会は、判断に揺れる議員には「後押し」に、投票反対に向かう議員には「理論武装」の後ろ盾となり、予算否決へ背中を押した。


 さらに、「タイムス」は翌日、問題となっているこの「指南書」を作成したとされる宮崎政久衆院議員に関して、「宮崎衆院議員と一問一答 『各議員が判断 強制できない』 参考資料作成で反論」、と報じた。
 この中では、「自民党の宮崎政久衆院議員は13日、沖縄タイムスが同日紙面で県民投票に関する宮崎氏作成の資料が保守系議員に配布されたとの報道を認めた上で、『私が一定の見解を強制できるものではなく、その後の判断は有権者の負託を受けた各議員の考えによる』とのコメントを発表した。その上で『直接民主制としての住民投票は尊重されるべきものであると考える。しかし、今回の県民条例は普天間飛行場の危険性除去という最大の目的に触れておらず、埋め立ての賛否のみの二者択一で問うていることから、県議会で再考されることも視野に入れるべき』と説明している。」、と伝えている。


 さて、この問題について、「タイムス」は2019年1月14日、「[県民投票で「指南書」]事実関係の究明を急げ」、と社説で論評した。
沖縄県の県民投票で起こっている深刻な問題の一部経過について、「タイムス」は次のように指摘する。


(1)辺野古埋め立ての賛否を問う県民投票を巡り、議会で否決するに当たって地方自治法の解釈を示した複数の資料が出回っている。
(2)自民党の宮崎政久衆院議員が作成したA4判2枚の「県民投票条例への対応について」と、「県民投票について『内部資料』」と書かれた作成者および出所不明の文書だ。こちらはA4判15枚で詳細にわたり、県民投票を否決する「指南書」ともいえるものだ。
(3)宮崎氏がまとめた昨年12月5日付の資料には「県民投票の関連予算を議会が否決した場合、実際に執行したら議会軽視で、不適切である」と書かれている。
(4)「内部資料」は、「県民投票の関連予算を必ず可決しなければならない法律上の根拠は見いだせない」「地方分権において県・市町村は対等な立場」-などと県民投票の関連予算を否決しても法的に問題はないという内容である。
(5)住民から議員個人へ損害賠償請求できるとの見方に対しては「『門前払い』になる」との見解を示している。県民投票に関する経費について県は「義務的経費」と主張するが、これにも否定的な見解を示している。


 また、宮崎議員への取材結果について、次のように報告する。


(1)宮崎氏は、うるま、沖縄、那覇の保守系市議らと勉強会を開いたことをフェイスブックで明らかにしている。
(2)本紙のインタビューに対し宮崎氏は13日、「参加議員たちに否決するように仕向ける」との見方を否定し、「『議員の意思に従って判断することだ』とはっきり伝えている。県の主張を含めいろんな考えを説明した」と語る。官邸や自民党本部の指示、総務省との調整も「ない」とした。


 「タイムス」は、この『内部資料』について、問題点のいくつかを指摘する。


(1)「内部資料」について宮崎氏は作成や勉強会での配布を否定している。それでは「内部資料」はどのような場で配られたのか。そもそも誰が作成したのか。詳細な法解釈は誰の見解なのか。総務省からの聞き取りの結果なのか。地方自治に関する文献からの引用なのか。県民投票条例をことごとく批判する中身であり、まずはそれを明らかにするのが先決だ。
(2)県民投票に不参加を表明している4市は自民党が推した首長で、議会は保守系議員らが多数を占めている。市長の不参加表明まで4市ともほぼ同じ経緯をたどっている。関連予算案を議会で否決、市長が付した再議を再度否決。市長が不参加を表明する流れである。
(3)勉強会は議会で否決される前に行われた。
(4)議会で2度否決されたにもかかわらず、与那国町のように関連経費の支出を決定した自治体もある。外間守吉町長は「県議会が条例を制定したので執行するのは市町村の義務。拒否すれば民主主義が軽々に扱われる」と話す。
(5)玉城デニー知事は「仮に事務を執行しない場合、県条例と地方自治法の規定に違反する」と強調し、今週にも投票事務に法的義務の生じる「是正の要求」をする方針だ。


 「タイムス」は最後に、、沖縄県の県民投票について、「県には最後まで全市町村が参加した県民投票の実現を追求してもらいたい。与野党ともどこまでなら折り合えるのか合意点を探るべきだ。」、とその見解を明白にする。


 沖縄県与那国町の外間守吉町長は、「県議会が条例を制定したので執行するのは市町村の義務。拒否すれば民主主義が軽々に扱われる」「県議会が条例を制定したので執行するのは市町村の義務。拒否すれば民主主義が軽々に扱われる」として関連経費の支出を決定した。
 じっくり考えても、これが筋というものではないか。




by asyagi-df-2014 | 2019-01-22 09:38 | 書くことから-いろいろ | Comments(0)

壊される前に考えること。そして、新しい地平へ。「交流地帯」からの再出発。


by あしゃぎの人
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