2018年 10月 15日 ( 2 )

沖縄-辺野古-沖縄 高江から-2018年10月15日

「普天間第二小 運動会を開催 米軍機飛行なし 」
 例えば、この見出しをどのように受け取るのか。
この記事では、「事故後、防衛局が校内に配置していた監視員と誘導員も今月1日に解除した。運動会実施中の米軍機の飛行はなかった。児童は秋空の下、伸び伸びと駆けっこや演舞に励んだ。」(琉球新報)とも報じられた。
確かに、世界には児童がのびのびとかけっこをすることができない地域がある。
では、沖縄は何故なのか。


 沖縄で起こっていること、その現場の事実をきちんと確認すること。
 2018年も、琉球新報と沖縄タイムスの記事を、「沖縄-辺野古-高江-から」を、報告します。
 2018年10月15日、沖縄-辺野古-高江の今を、沖縄タイムス、琉球新報は次のように表した。


(1)琉球新報-「移民の父」金武魂を継承 當山久三生誕150年祭-2018年10月15日 06:00


 琉球新報は、表題について次のように報じた。


①「沖縄移民の父と呼ばれる當山久三(1868~1910年)の生誕150年記念祭(同実行委員会主催)が14日、出身地の金武町で開かれ、町内外から多くの人が訪れた。町民による大規模パレードや當山を描いた演劇を通して、困難に打ち勝ち移民事業を成功させた“金武魂”を再確認し、次世代に継承することを改めて誓った。」
②「當山は1868年に金武間切並里(現金武町並里)に生まれた。99年に県初の移民30人をハワイへ送り出した。その後も多くの県民が海外へと渡った。移民した県出身者は、沖縄が戦争で壊滅的な被害に遭うと、古里を助けようと多くの寄付を贈り、復興への足掛かりをつくった。」
③「当時、移民を見送る場所だったドンダン小(グヮー)(現金武町金武)で開かれた顕彰式では、町内5区が空手や獅子舞などを披露し、祭りを盛り上げた。」
④「宜野座村から友人と訪れた金城佑貴さん(28)は『移民の始まりが金武町だとは知らなかった。チャレンジ精神を大切にしていこうと思う』と笑顔で話した。」


(2)琉球新報-普天間第二小 運動会を開催 米軍機飛行なし-2018年10月15日 05:30


 琉球新報は、表題について次のように報じた。


①「【宜野湾】昨年12月に米軍ヘリ窓落下事故が発生した宜野湾市立普天間第二小学校(桃原修校長)で14日、運動会が催された。普天間第二小では、8月末に運動場の2カ所に避難所が完成。事故後、防衛局が校内に配置していた監視員と誘導員も今月1日に解除した。運動会実施中の米軍機の飛行はなかった。児童は秋空の下、伸び伸びと駆けっこや演舞に励んだ。」
②「学校は運動会に先立ち、実施中に米軍機が飛行しないよう市教育委員会を通じて、沖縄防衛局に要請していた。運動会が終わり、午後3時ごろから米軍機のエンジン調整音が基地内から聞こえ、その後飛行する様子が確認された。」
③「桃原校長は『100%事故が起きないとは言えないが、避難などすることなく運動会を終えられた。今後も児童の命を最優先に気を配っていく』と話した。」
④「4年生の女児の母親(36)=市新城=は『当日は飛ばないと話があったので大丈夫だと思うけど…』と前置きをした上で、『なるべく(学校を)避けると言っているが、今でも授業中に上空を飛んでいる。事故が予測できない中で、シェルターがあっても普通の運動や遊びはできないだろう』と不安を拭えない様子だった。」


(3)沖縄タイムス-神戸管制、再編早々のトラブル 那覇を廃止し新設 「予測できなかったのか」-2018年10月15日 06:00


 沖縄タイムスは、表題について次のように報じた。


①「10日に本格運用した神戸航空交通管制部(神戸市)で同日午後5時25分ごろ発生したシステムの不具合で、那覇空港発着の旅客85便に30分以上の遅れが生じた管制トラブル。最大で2時間半の遅延や欠航を余儀なくされた便もあった。国土交通省は11日、『サーバー内で予想を超えるデータ蓄積が発生しデータが処理できなくなった』と原因を説明。運用開始早々のトラブルに航空会社の関係者からは『大混乱で参った』とため息が漏れた。」                                   (社会部・豊島鉄博、山城響)
②「道路と違い、信号機のない上空の交通安全は、航空管制の指示が重要になる。国交省によると、トラブルから約2時間後に復旧するまでの間、バックアップシステムに切り替えて運用を続けた。すでに不具合は修正され、再発防止のために『改めてプログラムの点検などを実施している』という。」
③「神戸に管制部を新設した背景には、国内の航空需要の増加に伴う管制業務の再編計画が絡む。従来の札幌、東京、福岡、那覇の4管制部のうち那覇を廃止。今後、札幌も廃止し2025年度をめどに東京、神戸、福岡の3カ所になる見込みだ。」
④「これまで四つの管制部が地域別に空域を担当していたが、再編では上空約10キロを境界高度に設定し、それ以上の『高高度』を福岡、それ以下の『低高度』を東京と神戸に振り分ける予定。高度別に広域化して見ることで、従来の地域を縦割りで見る方法より航路の選択がスムーズになり、運航の効率化が図れるという。結果的に管制官一人一人の業務負担の改善につながると期待されている。」
⑤「新設の神戸管制部は1日に発足したが、別のシステム不具合のために運用開始が9日まで延期されていた。ある航空関係者は、本格的な運用が始まって早々のトラブルに困惑。『十分すぎるほどの準備がなされてしかるべきだ。予測できなかったトラブルなのか』と疑問を呈した。航空会社にとって今回のトラブルは、台風による運休や自衛隊機のトラブルで滑走路が閉鎖された場合と同様『不可抗力』に当たるため、欠航などに伴う乗客の宿泊先や移動手段などの手配は対象外。別の航空関係者は『影響の大きさを考えると(乗客には)大変申し訳ないが、民間機のトラブルで管制に迷惑を掛けることもあり、持ちつ持たれつの部分はある』と話した。」



by asyagi-df-2014 | 2018-10-15 17:37 | 沖縄から | Comments(0)

日米地位協定の欠陥が、悲惨さを倍加させる。~琉球新報20181007~

 2018年10月7日付けの琉球新報(以下、「新報」)の社説は、「若い女性の命も尊厳も奪った痛ましい事件の刑が確定した。」、と始められる。
それは、「今回の事件は日米地位協定の欠陥を改めて浮き彫りにした。米軍関係犯罪の元凶である米軍基地の在り方を解決しないことには、根本的な再発防止策にはならない。」、との痛烈な批判とともに。
この事件は次のものである。


(1)2016年4月に起きた米軍属女性暴行殺人事件で、殺人や強姦(ごうかん)致死などの罪に問われた元海兵隊員で事件当時軍属のケネス・フランクリン・シンザト(旧姓ガドソン)被告は、期限までに上告せず、無期懲役の判決が確定した。一審、二審判決とも、ケネス被告が被害者の頭部を殴ったり、首を絞めたりして、首付近をナイフで数回突き刺したとして、殺意を認めた。
(2)ケネス被告は公判で黙秘権を行使し、供述を拒んだ。反省の言葉や被害女性、遺族への謝罪はなかった。動機も本人の口からは語られず、「なぜ殺されたのか」という被害者の父親の疑問や無念さは晴らされなかった。不誠実な態度に終始したと言えよう。


 さて、「新報」は、この犯罪に関して、次のように指摘をする。


(1)今回の事件では、米軍人・軍属に特権を与えている日米地位協定の構造的欠陥も改めて指摘された。
(2)刑事面では、被告が基地内で証拠隠滅を図った可能性があるにもかかわらず、立ち入り捜査ができなかった。
(3)民事面では、遺族補償の肩代わりを、被告の「間接雇用」を理由に米側が拒否した。軍属は、地位協定で直接雇用・間接雇用を問わず、裁判権などの特権が認められている。一方で、賠償責任については直接雇用と間接雇用で区別し、米側は補償対象外として支払いを免れようとした。
(4)米政府は、責任を取らない間接雇用の軍属にまで特権を与えていることになる。今回は政治的判断で見舞金が支払われるものの、極めてご都合主義であり、許されない。


 結局、「地位協定が米軍絡みの犯罪の温床になっているだけでなく、悲しみに沈む遺族にさらに苦痛の追い打ちを掛け続けている。地位協定を改定しなければ、元凶は絶てない。」、と「新報」は訴えるのである。
 それにしても、「新報」の「だが日本政府は及び腰だ。事件後に取った対策は、軍属範囲の縮小とパトロール隊設置という小手先に終わった。軍属範囲を狭めた補足協定を政府は「画期的」と自賛したが、根本解決ではない。事件事故を起こす圧倒的多数の米兵には何の効果もない。車両100台で夜間に見回りをする『沖縄・地域安全パトロール隊』に至っては、犯罪抑止効果が疑わしい。隊が17年度に県警に通報した年間474件のうち、米軍人・軍属関係は4件しかなかった。年間約8億7千万円の税金を投じるだけの費用対効果はあるのだろうか。」、との指摘が非常に重い。
 「新報」は、最後に、「そもそも、基地がなければ米軍関連の犯罪は起こらない。被害女性の父親が『基地があるがゆえに起こる』と指摘する通り、最善の再発防止策は基地撤去である。国策による犠牲はもう要らない。日米両政府は地位協定改定と基地の抜本的削減をするべきだ。」、と今回も断じる。


 確かに、問題は、『基地があるがゆえに起こる』のである。また、その基地が一地域に、国策として強制され続けることは、もはや許されない。




by asyagi-df-2014 | 2018-10-15 07:10 | 書くことから-いろいろ | Comments(0)

壊される前に考えること。そして、新しい地平へ。「交流地帯」からの再出発。


by あしゃぎの人
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