2018年 07月 29日 ( 2 )

沖縄-辺野古-沖縄 高江から-2018年7月29日

 「沖縄戦の実相 詩集に 全編しまくとぅばで執筆」、との山入端さんの記事を心を柔らかくして読む。
「るくぐゎちぬあみぬひや ちむしからーはぬ」(6月の雨の日は心寂しくなる)。
「さんしんしかりーちきてぃ やーぬしーすび うゆぇーさびん むらやじこうはねーち うみちとぅうっさたん」(三線で果報をつけて家の完成祝いをします。村はたいへんにぎやかで、とってもうれしかった)」
「にんぎんたーよー またとぅすてぃちかむるゆぬなかぬいくさや なあーいがにどうやー」(人間たちよ、ソテツを食べる戦争はもう二度と起こしてはいけないよ)
人の営みには、じっと見つめる柔らかなこころが必要である。



 沖縄で起こっていること、その現場の事実をきちんと確認すること。
 2018年も、琉球新報と沖縄タイムスの記事を、「沖縄-辺野古-高江-から」を、報告します。
 2018年7月29日、沖縄-辺野古-高江の今を、沖縄タイムス、琉球新報は次のように表した。


(1)琉球新報-メトロポリタン美術館に石川さん写真収蔵 70年代 基地の町の女性撮影-2018年7月29日 10:43


 琉球新報は、表題について次のように報じた。


①「写真家の石川真生さん(65)の写真『赤花 アカバナー 沖縄の女』シリーズの10点が、米ニューヨーク市のメトロポリタン美術館に収蔵されることが決まった。同美術館のホームページ上で先月公表された。石川さんが27日、自身の会員制交流サイト(SNS)で伝えた。」
②「2017年11月に、写真専門の見本市『パリフォト』に参加した際、メトロポリタン美術館の学芸員が訪れ、その場で収蔵の話になったという。」
③「石川さんは『メイドインオキナワを“見れ見れ攻撃”したい私としては、とてもうれしい。沖縄の写真を米国の美術館が未来永劫(えいごう)管理して、見せてくれるのはありがたい』と話した。」
④「作品は1975~77年にかけて、コザや金武で撮影した基地の町で働く女性が中心の写真。黒人を相手に働く女性を見下す人が多かった当時、『何が悪いの』と強くたくましく、とても明るく生きる女性たちに石川さんは大きな影響を受けたという。」
⑤「『作品に対し、政治的背景などを考える人が日本には多いが、外国では純粋に明るい表情の彼女たちへの評価が高かった』と語った。石川さんの作品が海外の美術館に収蔵されるのは、米ヒューストン美術館に次いで2館目。」
⑥「現在、沖縄の歴史を写真に収める『大琉球写真絵巻』に取り組んでおり、8月21から26日まで、那覇市民ギャラリーで最新作パート5を含む全パートの展示会を開催する。」


(2)沖縄タイムス-辺野古埋め立て承認撤回 社説で取り上げた4紙の論調は-2018年7月29日 12:25


 沖縄タイムスは、表題について次のように報じた。


①「【東京】辺野古新基地建設に関し、翁長雄志知事が埋め立て承認を撤回する意向を表明したことを受け、在京全国紙・ブロック紙のうち4紙が、28日朝刊の社説で取り上げた。」
②「朝日新聞は『目にあまる政府の背信』という見出しで、辺野古沖の一部が軟弱地盤であることやその説明が十分にされていないと指摘。『権力をもつ側がルールや手続きを平然と踏みにじる。これでは民主主義はなり立たない』と政府対応を批判した。」
③「毎日新聞は『知事選を待った方がよい』との見出し。翁長知事の決断は『移設反対派の置かれた苦しい状況を物語る』とし、土砂投入開始の時期を遅らせることで求心力を保つ狙いがあると分析。『知事選の結果を待ったうえで土砂投入の是非を判断した方がよい』と主張した。」
④「読売新聞は『承認撤回は政治利用が過ぎる』と知事の姿勢に疑問を呈した。政府は県との協議に応じているとし『工事停止ありきの姿勢は、強引との批判を免れまい』と強調。辺野古移設は現実的な選択肢として、政府へは丁寧な説明と理解を得る努力を求めた。」
⑤「産経新聞は『知事は【承認撤回】中止を』との見出しで『県民を含む国民の安全確保と、北東アジア地域の平和の保持に逆行する誤った対応』と主張。北朝鮮は核・弾道ミサイルを放棄せず、中国の軍事的圧力は高まっているとし『翁長氏の情勢認識は間違っている』と批判した。」


(3)沖縄タイムス-沖縄の米海軍兵、傷害容疑で逮捕 酒に酔い、ガラス片で切り付ける-2018年7月29日 14:05


 沖縄タイムスは、「沖縄県警沖縄署は29日、酒に酔った状態で男性をガラス片で切り付けてけがをさせたとして、傷害の疑いで、米海軍の2等兵曹(23)を逮捕した。同署によると、黙秘している。男性の命に別条はない。逮捕容疑は29日午前4時5分ごろ、沖縄県北谷町の路上で、男性会社員(23)の左首をガラス片で切り付け負傷させた疑い。沖縄署によると、酒に酔った様子で北谷町の路上に停車中の車のドアミラーを壊していた2等兵曹を男性が発見し110番。2人がかりで制止しようとしたところ、2等兵曹が割れたドアミラーのガラス片で男性の左首を切り付けた。」、と報じた。(共同通信)


(4)沖縄タイムス-沖縄戦の実相 詩集に 全編しまくとぅばで執筆-2018年7月29日 08:40


 沖縄タイムスは、表題について次のように報じた。


①「『るくぐゎちぬあみぬひや ちむしからーはぬ』(6月の雨の日は心寂しくなる)。まるで子や孫に語り掛けるようなやわらかい響きが、聞き手を包み込む。那覇市の山入端利子さん(79)の詩集『ゆるんねんいくさば(夜のない戦場)』に付いている朗読CDの一節だ。山入端さん本人が声を吹き込んだ。5歳の時に体験した沖縄戦の実相を後世に残したいと詩を書いた。筆を取った時、自然と心に浮かんできたのは共通語ではなく、ふるさとの言葉だった。」(社会部・西江千尋)
②「1939年、大宜味村田港に生まれた。母は田港、父は那覇市首里の出身。両方の言葉を聞いて育った山入端さんは、自身の言葉を『まんちゃー』と呼ぶ。これまで出版した7冊の詩集は、和裁仕立ての仕事の合間に書いてきた。」
②「9歳の頃から好きで作詩してきたが、戦の体験をつづったのは初めて。2005年、鮮明に残る記憶を全編しまくとぅばで書いた。丸2日かけて書き終えた途端、不整脈で病院に運ばれた。『戦の世界に入り込みすぎたんでしょうね』と推測するが、それでも書きたかった。『込み上げるものがあって、子や孫には戦の体験を話せない。だからせめて詩で残さないといけない』と。」
③「田港集落に住んでいた一家は、戦争の足音が近づく1945年4月ごろ、押川の山に避難した。艦砲射撃が山を揺らしてとどろき、昼は岩穴で息を潜めた。より安全な地を求め山奥へとさまよった。夜の山中、食べ物を探していると周囲が急にぱっと明るくなった。米軍の照明弾だ。とっさに地に伏せた。『いんにがたがたー ゆるんねんいくさば』(恐怖におびえ、夜のない戦場)。米軍の捕虜になり、喜如嘉の収容所で頭からDDTをまかれた時の気持ちはこう記した。『なちんなからんくとぅ わらーてぃるういたんどー』(泣くに泣けないから、笑っていたんだよ)。泣きたくても、感情が整理できず涙が出ない。そんな複雑な心情はしまくとぅばでしか表せなかった。」
④「書いた後で共通語の訳をつけたが、『ぴったり合う言葉がなかなか見つからず、この作業に一番苦労した』という。しまくとぅばでしか表せない感情やニュアンスがあるからだ。例えば、田港では会話の頭や最後によく『わいー』と付ける。『はんめーなー、ひーちきてぃへーりよー、わいー(あらまあ、気をつけて帰ってね)』だと、相手を気遣うやさしいニュアンスで使う。悪さをした子どもを親がしかるときも『わいー!』。この場合は強めに言う。」
⑤「凄惨(せいさん)な戦場とは対照的に、詩集には故郷の日常をつづった作品も集録されている。「ねーんなて行ちゅる言葉たぁ(消えていく言葉たち)」では新しい家の完成を喜ぶ人々の様子を表現した。「さんしんしかりーちきてぃ やーぬしーすび うゆぇーさびん むらやじこうはねーち うみちとぅうっさたん」(三線で果報をつけて家の完成祝いをします。村はたいへんにぎやかで、とってもうれしかった)
⑥「独特のまじないも出てくる。『きんやよーく るーやつーく』(着物は弱く体は強く)。新調した服に袖を通す前に、母は必ず襟を家の柱にこすり、こう唱えていた。山入端さんも子どもたちに教え、親となった娘は今もこのまじないで健康を祈願するという。山入端さんは『言葉は生きている。人々の息づかい、言霊が宿る。だからふるさとの言葉を聞くとほっとするんでしょうね』とほほ笑む。」
⑦「豊かな清流、山、海に囲まれた田港集落。そこに暮らす人々のささやかな日常を、戦が一変させた。『すてぃちぬるーついむにー(蘇鉄(ソテツ)の独り言)』では、戦中戦後の食糧難を見つめたソテツの思いをこう代弁した。「にんぎんたーよー またとぅすてぃちかむるゆぬなかぬいくさや なあーいがにどうやー」(人間たちよ、ソテツを食べる戦争はもう二度と起こしてはいけないよ)


(5)沖縄タイムス-沖縄防衛局、港湾審議委員を強制排除 県「委員の個人調査は想定せず」-2018年7月29日 12:52


 沖縄タイムスは、表題について次のように報じた。


①「港湾労働者の労働組合、全港湾沖縄地方本部(組合員約750人)の山口順市委員長が27日、本部港塩川地区(沖縄県本部町)で辺野古新基地建設に向けた土砂搬出の現場を視察しようとしたが、沖縄防衛局や県警機動隊によって強制排除された。山口さんは県地方港湾審議会の委員としての活動であることを告げていた。」
②「山口さんは『港湾は公共施設であり、基本的には立ち入り自由だ。まして審議会委員の視察を、使用許可を受けているわけでもない防衛局や機動隊が妨害することは許されない』と批判した。」
③「抗議行動でけが人が出ていること、防衛局などが県の許可を得ずに荷さばき地に多数の駐車をしていることも問題視。県北部土木事務所の職員を呼んで改善を求めた。」
④「県港湾課は取材に対し、『審議会は知事の諮問に応じて調査する。委員個人の調査は想定されていない』と説明。防衛局などによる駐車については事実関係を確認する考えを示した。」
⑤「全港湾は辺野古新基地建設に反対の立場を取っている。」


(6)琉球新報-自衛隊に電子攻撃機の導入検討 敵の通信を妨害-2018年7月29日 07:00


 琉球新報は、表題について次のように報じた。


①「防衛省は敵のレーダーや通信の妨害機能を備えた電子攻撃機を自衛隊に導入する検討を始めた。攻撃と防御の両面でネットワーク化が進む現代戦への対応力を高める。しかし、電子攻撃機は政府が否定する敵基地攻撃能力の保有につながる可能性があり、『専守防衛』との整合性が問われそうだ。」
②「航空、海上両自衛隊は、敵の航空機や艦船が発する電波を分析する電子情報収集機と、訓練時に自衛隊機に電波妨害をかける電子訓練支援機を保有しているが、いずれも敵に対する電波妨害は想定していない。」
②「空自が導入を進めるF35ステルス戦闘機には一定の電子戦能力があるが、防衛省はより能力の高い電子戦機が必要と判断。開発に向け、民間企業から関連技術の説明を受けている。
③「独自に開発する場合、空自のC2輸送機や民間旅客機を改造する案が有力だ。敵のミサイルが届かない場所から電波妨害をかける『スタンドオフ電子戦機』としての運用を想定している。敵の脅威圏内に入って電波妨害をかける機種の導入に関しては、防衛省に危険性を懸念する声がある。」
④「防衛省は、空中発射型ミサイルに搭載可能な電子妨害装置の研究にも着手している。自衛隊機が遠方から敵に電波妨害をかけることが可能で、民間企業に6月、情報提供を求めた。現代戦は航空機や艦船をネットワーク化し、レーダーや衛星などで捉えた敵の位置情報をリアルタイムで共有し、効率的な攻撃や防御を図る戦術が主流になっている。電子攻撃機導入には、ネットワーク化を進める中国やロシアに対する抑止力を高める狙いがある。」
⑤「政府は敵基地攻撃能力の保有を否定しているが、戦闘機に搭載する長射程巡航ミサイルの導入を今年度から進めるなど、技術的には保有に近づいている。電波妨害はミサイルや戦闘機が敵のレーダー網をかいくぐることに応用できるため、防衛省はこれまで、電子攻撃機の導入に慎重だった経緯がある。」                     【秋山信一】(毎日新聞)




by asyagi-df-2014 | 2018-07-29 17:54 | 沖縄から | Comments(0)

この場合、「生産性」という表現に差別の根源がある。

 朝日新聞(以下、「朝日」。)は2018年7月25日、「LGBT 自民の認識が問われる」、と社説を掲げた。
 どういうことだったのか。
 「朝日」は、ことの成行を、「自民党の杉田水脈(みお)衆院議員(比例中国ブロック)が『【LGBT】支援の度が過ぎる』と題した月刊誌『新潮45』への寄稿で、同性カップルを念頭にこんな持論を展開した。『彼ら彼女らは子供を作らない、つまり【生産性】がないのです。そこに税金を投入することが果たしていいのかどうか』」、と始める。
「朝日」は、この問題そのものについて、次のように切り込む。


(1)「異性のカップルであっても、子どもを産むか産まないかは、個人の選択である。それを「生産性」という観点で評価する感覚にぞっとする。歴史的に少数者を排除してきた優生思想の差別的考えとどこが違うのか。」
(2)「杉田氏は、日本は寛容な社会で、LGBTへの差別はそれほどないという見方も示した。事実誤認もはなはだしい。学校や職場、地域での偏見や差別は各種の報告で明らかだ。」
(3)「さまざまな性的指向を認めれば、『兄弟婚を認めろ、親子婚を認めろ、それどころかペット婚や、機械と結婚させろという声も出てくるかもしれません』という主張に至っては、噴飯物というしかない。」
(4)「同じ自民党内の若手議員から「劣情をあおるのは政治ではなくて単なるヘイト」といった批判があがったのも当然だ。」


 だが、「朝日」は、「ただ、こうした認識は党内で共有されていないようだ。」、ともう一つの問題点、「自民党の地金」について指摘する。


(1)「驚いたのは、きのうの二階俊博幹事長の記者会見である。『人それぞれ政治的立場、いろんな人生観がある』『右から左まで各方面の人が集まって自民党は成り立っている』。杉田氏の見解を全く問題視しない考えを示したのだ。」
(2)「自民党はもともと伝統的な家族観を重んじる議員が多い。しかし、国内外の潮流に押される形で、昨秋の衆院選の公約に『性的指向・性自認に関する広く正しい理解の増進を目的とした議員立法の制定を目指す』と明記、『多様性を受け入れていく社会の実現を図る』と掲げた。杉田氏の主張は、この党の方針に明らかに反する。」
(3)「杉田氏はSNSで自身への批判が広がった後、ツイッターで『大臣クラス』の先輩議員らから『間違ったこと言ってないんだから、胸張ってればいいよ』などと声をかけられたとつぶやいた。こちらが自民党の地金ではないかと疑う。」


 つまり、「朝日」は、「少数者も受け入れ、多様な社会を実現する気が本当にあるのか。問われているのは、一所属議員だけでなく、自民党全体の認識である。」、と断じる。


 確かに、この場合の「生産性」とは、少数者を排除の「優生思想」でしかない。



by asyagi-df-2014 | 2018-07-29 05:51 | 人権・自由権 | Comments(0)

壊される前に考えること。そして、新しい地平へ。「交流地帯」からの再出発。


by あしゃぎの人
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