2018年 07月 13日 ( 1 )

「働き方改革」法が成立。この問題をきちんと押さえるために。(4)

 「この国は、また壊された。」
 何故なのか。
 「労働者の命と健康を犠牲にする」法律を作ってしまったから。

 毎日新聞の2018年6月29日付け「安倍政権が今国会の最重要課題と位置づけるは、29日午前の参院本会議で自民、公明両党と日本維新の会などの賛成多数で可決、成立した。残業時間の罰則付き上限規制が初めて設けられる一方、反対の声が根強い『高度プロフェッショナル制度』(高プロ)が創設される。施行は原則2019年4月だが、制度の適用は企業の規模などにより時期が異なる項目もある。」、との記事を上記のように捉えた。

この問題をきちんと整理するために、日本労働弁護団の「働き方改革関連法案の採決強行に対する抗議声明(2018年7月3日)」(以下、「声明」。)で考える。
「声明」は、次のように問題点を指摘する。


(1)「日本のほとんどの労働組合と組合員及び過労死を考える家族の会などの市民団体をはじめとする多くの国民が反対し、日本弁護士連合会や過労死弁護団、日本労働弁護団など法律家団体の多くが反対する中で、安倍晋三政権は、働き方改革関連法案の採決を強行し、成立させたこと」
(2)「国会の会期を延長し、もっと十分な審議時間があったにもかかわらず、法案の問題点や疑問点が多数残されたままで審議を尽くすことなく、野党の多くが反対するのを押し切って採決を行ったこと」
(3)「高プロ制度を望む労働組合や労働者など誰もいないにもかかわらず強行採決したこと」
(4)「高プロ制度は、労働基準法に基づく労働時間規制を全て外してしまい、使用者が対象労働者に対して際限のない長時間労働をさせることが可能となるという意味で、労働基準法による労働者保護規制の破壊であり、わが国で働く労働者に取り返しのつかない弊害をもたらすものであること」
(5)「改正法は、政府与党が説明するような『労働者が自らの意思で柔軟な働き方を選択できる』制度ではなく、『時間ではなく成果で評価され賃金が支払われる』制度でないことが明らかであること。何故なら、『高プロ』制度は、『長時間労働を助長し、過労死を増加させる危険が高い』『定額の固定賃金で働かせ放題になる』ものでしかなく、政府が働き方改革関連法案で掲げる『長時間労働の是正の目的』と高プロ制度の本質は完全に矛盾するものであるから」
(6)「『労働者の命と健康を犠牲にする』法律は断じて作ってはならないこと」


 日本労働弁護団は「声明」で、「労働基準法の労働時間規制を破壊する改正法に断固として反対し、政府与党に対し、速やかに高プロ制度を創設する法律を撤回することを求める。」、と要求する。
 この上で、「全ての労働組合と労働者に対して、それぞれの職場で働く労働者の命と健康を守るために、高プロ制度の導入に反対し、この制度を使わないまま廃止させることを強く呼び掛ける。」、と決意表明をする。
 また、「今後、もし、高プロ制度を導入する企業があるならば、当該企業は『ブラック企業』の烙印を押され、社会的な批判・非難の対象となることを免れ得ないであろう。」、と警告する。


 私たちも続けて、「高プロ制度を導入する企業があるならば、当該企業は『ブラック企業』の烙印を押され、社会的な批判・非難の対象となることを免れ得ない」、と高らかに宣言しよう。



by asyagi-df-2014 | 2018-07-13 07:12 | 書くことから-労働 | Comments(0)

壊される前に考えること。そして、新しい地平へ。「交流地帯」からの再出発。


by あしゃぎの人
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