2018年 07月 12日 ( 2 )

沖縄-辺野古-沖縄 高江から-2018年7月12日

平安名純代の直言は、何と本質を突くものであるか。
 どうやら、このところのもやもや感は、ここにあった。
沖縄タイムスの平安名純代米国特約記者は、「辺野古埋め立ての承認撤回、迫るリミット 決意表明はもういらない」、と突きつける。
 「決意表明はもういらない。私たちが翁長知事から聞きたいのは『撤回しました』という表明だ。土砂投入は来月17日以降。時間はもうない。」、との声をやはり、届けたい。




(1)沖縄タイムス-辺野古埋め立ての承認撤回、迫るリミット 決意表明はもういらない-2018年7月11日 10:00


 沖縄タイムスは、表題について次のように報じた。


①「感情は人を動かすが、感情に訴えるだけでは動かせない物もある。」
②「6月28日、米サンフランシスコの連邦地裁で沖縄ジュゴン訴訟を傍聴した。絶滅危惧種ジュゴンを守ろうと、沖縄の住民や日米の環境保護団体などが米国防総省を相手取り2003年に提訴。一度は門前払いとなったが、再び挑んだ勝負で差し戻しを勝ち取り、初の実質審理で国防総省をさらに追い込んだ。」
③「閉廷後、傍聴席を埋めた約60人が笑顔で抱き合う中、私が考えていたのは国防総省はなぜ埋め立て承認の有効性を強調し、自身に有利な展開を試みなかったのかという点だった。」
④「複数の米政府関係者に取材を試みたが誰も応じてくれない。何度も拒否されながら、『政府とは関係のない私個人の考え』と話してくれた何人かのコメントをまとめると、例えば裁判で『埋め立て承認は現在も有効だ。沖縄も同意している』と主張した後に翁長雄志知事が撤回したら、それこそ不利な展開となりかねないと検討したらしいことが浮かび上がってきた。裏を返せば、結審前に翁長知事が撤回していたら、事は沖縄側に有利に運んでいた可能性があったということだろう。」
⑤「マティス国防長官に近い同省高官に聞くと、原告(住民)側のサラ・バート弁護士の健闘ぶりをたたえた後、『もうすぐ埋め立てが始まる。懸念することは何もない』と余裕をうかがわせた。『もうすぐ始まる埋め立て』とは来月17日以降に予定されている土砂投入のことだ。海にいったん土砂が投入されてしまえば、原状回復はほぼ不可能となる。よって、県がそれ以降に撤回しても法廷闘争で勝つ見込みはなく、ジュゴン訴訟の判決も日本側の事情を踏まえたものとなる可能性があるのだそうだ。」
⑥「ジュゴン訴訟に関わる原告らはこうした危機意識を共有するが、県の認識はまるで違う。池田竹州知事公室長は6月28日の県議会で『公水法に基づく埋め立て承認がいま生きているので、それ(土砂投入)だけでは看過できない事態になるか判断できない』と答弁。翁長知事は7日の県民集会に寄せたメッセージで『必ず撤回を決断する』と繰り返した。」
⑦「米国の司法制度の下で沖縄に対する環境差別に異を唱え、正義を問う沖縄ジュゴン訴訟は、新基地建設を止めうる唯一のカードになり得るかもしれないが、知事が土砂投入前に撤回しなければ、それすら失ってしまうかもしれない。」
⑧「決意表明はもういらない。私たちが翁長知事から聞きたいのは『撤回しました』という表明だ。土砂投入は来月17日以降。時間はもうない。」(平安名純代・米国特約記者)


(2)琉球新報-戸田菜穂「普天間でごう音を何度も体験」 劇場版「返還交渉人」千葉の妻役-2018年7月12日 06:00


 琉球新報は、表題について次のように報じた。


①「【東京】沖縄返還の日米交渉に携わった千葉一夫外交官を描いたNHKのスペシャルドラマ『返還交渉人 いつか、沖縄を取り戻す』の劇場版が7日から、那覇市の桜坂劇場で公開される。千葉外交官の妻恵子役の戸田菜穂が沖縄公開を前に本紙取材に応じた。戸田は『普天間飛行場のそばで撮影して、ごう音を何度も何度も体験した。実際に行ってみないと分からない』と話し、『若い人たちには戦争を題材にした作品を見てもらい、悲惨さを伝えていくしかない』と思いを述べた。」 (聞き手 滝本匠)
②「―出演の話を受けて。:『千葉さんのことは知らず、教科書で習った沖縄返還の裏でこんなに尽力された人がいたのかと感動があった。絶対に諦めないという強い思いでおられ、千葉さんが動かなかったら、また状況は違っていたのかもしれない。』」
③「―千葉さんを支える妻恵子さんの役どころは。:『本当に聡明(そうめい)な方で、米国に一緒に行った時も自宅でホームパーティーを用意して、本当に千葉さんと二人三脚で、ただの奥さんというより、返還交渉にも大きく関わったのではないかと思うほど。千葉さんの一番の味方で、家庭は千葉さんがほっとできる唯一の場所。恵子さんはいろいろな役割を果たした奥さんだった。学生時代からの恋人で、言いたいことが言える、本当に仲良しという雰囲気が出せたらいいなと思って演じた。私の理想のような奥さん。』」
④「―タイトルには『いつか、沖縄を取り戻す』とあるが、基地の存在も含め本当は現在も取り戻せていないのではという思いを感じた。:『実際に普天間飛行場のそばで撮影して、ひっきりなしに米軍機が飛んできて、耳鳴りがして頭痛がするようなごう音を何度も何度も体験した。民家もあって、どんな思いで暮らされているのかとも思った。ニュースで見ているだけでは、実際に行ってみないと全然分からない。いろいろ不便や危険な思いをされていると改めて思った。』
⑤「―沖縄のイメージは。」:『小学校のころに家族で万座ビーチなどに旅行に来た。毎年のように宮古島にも行っている。』」
⑥「―一方で基地と隣り合わせに暮らしている。:『私自身、広島出身で、戦争の映画も見ている。リゾートのイメージだけではない。父方の祖父が原爆の日に救護の現場にいて、焼けただれた人たちが運ばれてくるのを目の当たりにしていた。私たちには何もしゃべらなかったが、手記を寄せていてあとでそれを知って、父も驚いていた。』『戦争を題材にした作品は特に身が引き締まる。皆さんの心に届くよう一生懸命演じるしかない。どんどん語り部さんも亡くなっていく中で、若い人たちにはそういう作品を見てもらって戦争の悲惨さを伝えていくしかない。』」
⑦「―千葉さんの沖縄へのこだわりも沖縄戦の体験がきっかけだった。:『今も終わっていない。苦しんでいる人がいる。』」


(3)琉球新報-台風対策用資材を撤去 浮具の重りとみられるもの打ち上げられる-2018年7月12日 12:23


 琉球新報は、表題について次のように報じた。


①「【辺野古問題取材班】名護市辺野古の新基地建設工事で12日午前、市民はカヌー13艇と抗議船を出して、台風8号が通過した後で初めての海上抗議をした。」
②「護岸上では台風対策で置かれたとみられる袋に砕石を入れた『根固め袋材』をクレーンでつり上げ、トラックに載せて搬出する作業が進められた。」
③「抗議船から護岸を見た市民は『対策をしたつもりかもしれないが、以前より護岸のブロックがずれて、隙間が空いている』と指摘した。」
④「辺野古崎の岩場では、浮具(フロート)の重りとみられるものが打ち上げられているのが確認できた。」


(4)琉球新報-絵画で新基地「NO」 東京・渋谷 フィッシャーさん平和訴え-2018年7月12日 10:59


 琉球新報は、表題について次のように報じた。


①「【東京】米兵犯罪に抗議し、日米地位協定の改定を訴えている東京在住のキャサリン・ジェーン・フィッシャーさんが、東京都渋谷で平和と愛を発信する絵画展『命どぅ宝』を開催している。辺野古新基地建設で8月に土砂が投入される前に、都会の真ん中で多くの人に辺野古に注目してほしいとの思いを込めている。」
②「31日まで。展示は渋谷駅すぐそばの画材店『ウエマツ』のウインドー。『フェニックス』や『辺野古』と題した作品は赤を基調に多彩な色使い。店の前を大勢の人が行き交う中、絵画に目を留める人の姿も見られた。」
③「オーストラリア人のフィッシャーさんは2002年に神奈川県横須賀市で米兵に暴行された経験を踏まえ、性被害を受けた被害者の支援活動を続けている。被害に遭った直後のフィッシャーさんの絵は、画面いっぱいに黒が広がる暗い作品。『二度とこんな暗い作品は作りたくない』。それが今の『もう同じような犯罪はさせない』との思いにもつながっている。さらに『日米地位協定を改定させるまで沖縄の犯罪は何も変わらない』と決意を込める。」
④「フィッシャーさんが活動を続けるのには理由がある。『孫とか次の世代のために責任がある。なぜ何もしなかったのかと言われたら言葉がない』。その思いで作品制作を続けている。」


(5)沖縄タイムス-台風一過のキャンプ・シュワブ沿岸 新基地護岸の造成作業なし-2018年7月12日 14:49


 沖縄タイムスは、「沖縄県名護市辺野古の米軍キャンプ・シュワブ沿岸で12日午前、台風8号の接近に伴い護岸に設置していた根固め袋材を回収する作業が続いた。台風対策のため護岸付近のフロートや汚濁防止膜が撤去されているため、護岸に石材を投下するなどの造成作業はなかった。辺野古崎の岩場では、フロートの重りとみられるブロックが打ち上がっていた。一方、シュワブのゲート前では、新基地建設に反対する市民約70人が座り込み抗議した。午後1時半、資材を積んだ工事車両229台が基地内に入った。」、と報じた。


(6)沖縄タイムス-沖縄県、辺野古の海草を「絶滅危惧」に追加 知事が撤回の根拠とする可能性-2018年7月12日 10:11


 沖縄タイムスは、表題について次のように報じた。


①「沖縄県環境部が絶滅の恐れがある動植物のリスト『レッドデータおきなわ』を12年ぶりに改訂し、名護市辺野古の新基地建設の建設予定地に生息する複数の海草を追加したことが11日、分かった。」
②「沖縄防衛局は新基地建設のための環境保全措置でジュゴンの餌場となる海草藻場の移植を盛り込んでいるが、護岸工事が進む中で移植は実施していない。レッド・データに記載された辺野古の海草が移植されない中で防衛局工事を進めることが、翁長雄志知事が埋め立て承認の撤回の理由となる可能性が高い。」
③「新基地建設を巡り沖縄防衛局が県に提出した環境影響評価書(アセスメント)の環境保全措置には、海草藻場について『海草類の移植(種苗など)や生育基盤の環境改善による生育範囲拡大に関する方法等を検討し、可能な限り実施する』としていた。」
④「一方で、防衛局は昨年4月から護岸工事に着手する中で海草藻場の移植を実施しておらず、8月17日には海域の一部を埋め立てる土砂の投入を予定している。今年6月には防衛省が野党国会議員に対し『保全方法は移植に限らない』との考えを示していた。」
⑤「翁長知事は埋め立て承認の撤回を巡り、県議会の答弁や市民が主催する集会で『法的観点から環境保全措置などについて看過できない事態となれば躊躇(ちゅうちょ)なく必ず撤回を決断する』との考えを繰り返し示していた。」
⑥「県は撤回の要件として大きく分けて『環境保全の不備』『設計変更の必要性』『承認の際の留意事項への違反』の3分野を検討してきたが、いずれも政府側の法的な違反や不備を明確に見いだせない状況が続いていた。」
⑦「県環境部がレッド・データを改訂し新たに辺野古の海草が追加されることで、翁長知事が希少な海草を移植せず新基地建設を進めることを『看過できない事態』と捉え、撤回の根拠とする可能性が高い。」                          (政経部・銘苅一哲)


(7)沖縄タイムス-沖縄県知事選:佐喜真氏、出馬受諾へ 菅長官に意欲伝える-2018年7月12日 07:09


 沖縄タイムスは、表題について次のように報じた。


①「【東京】佐喜真淳宜野湾市長(53)は11日、菅義偉官房長官と首相官邸で面会し、11月18日投開票の知事選に出馬する意欲を伝えた。自民党関係者によると佐喜真氏は、支持者との相談や後継市長の人選など出馬に向けた環境整備を急ぐ考えを示したという。佐喜真氏は自民県連などでつくる候補者選考委員会から立候補要請を受け、既に後継市長の人選にも着手しており、環境が整い次第、受諾する意向だ。」
②「佐喜真氏は面会後、記者団の取材に応じ、菅氏へ『現職(市長)であり、環境整備を含めいろんなことを今考えている』と述べ、検討を進めていることを説明したと明かした。菅氏は『判断への推移をみていきたい。しっかりと考えてほしい』と応じたという。」
③「また、佐喜真氏は環境整備に関し『今、いきなり市を投げ出したということもできない』とも述べ、9月に市議選を控えた与党議員や後援会、経済界へ丁寧に説明する必要性を強調した。佐喜真氏は、『骨太の方針2018』に西普天間住宅地区跡地への沖縄健康医療拠点形成の推進が明記されたことに謝意を伝えるため官邸を訪れた。」
④「保守系の候補者選考委は今月5日、政治キャリアや知名度の高さなどを評価し、佐喜真氏擁立の方針を決定。9日に立候補要請を受けた際には『県政奪還は必要不可欠だ。要請を重く受け止めたい』と前向きな姿勢を示した。」
⑤「一方、知事選にはシンバホールディングス会長の安里繁信氏(48)も出馬意向を崩しておらず、7日には那覇市内で事務所開きした。今後、保守一本化が図られるかに注目が集まっている。」









by asyagi-df-2014 | 2018-07-12 17:52 | 沖縄から | Comments(0)

「働き方改革」法が成立。この問題をきちんと押さえるために。(3)

 「この国は、また壊された。」
 毎日新聞の2018年6月29日付け「安倍政権が今国会の最重要課題と位置づけるは、29日午前の参院本会議で自民、公明両党と日本維新の会などの賛成多数で可決、成立した。残業時間の罰則付き上限規制が初めて設けられる一方、反対の声が根強い『高度プロフェッショナル制度』(高プロ)が創設される。施行は原則2019年4月だが、制度の適用は企業の規模などにより時期が異なる項目もある。」、との記事を上記のように捉えた。

このことを考えるために、今回は、東京新聞(以下、「東京」。)の社説から考える。
「東京」は2018年7月2日、「<北欧に見る「働く」とは>(6) 国民が安心できてこそ」、とその社説を掲載した。
「東京」は、安倍晋三政権が成立させた「働き方改革関連法」の立法趣旨の誤謬が何なのかを、北欧二カ国と日本を対比させる中で、次のように指摘する。
 

(1)「北欧二カ国を見て強く感じるのは、危機意識を持ち将来を見通し対策を練る姿勢だ。当たり前のようだが、先送りはしない。」
(2)「スウェーデンの職業訓練は絶えず改善が加えられている。フィンランドの社会実験は導入するか分からない制度の検証に国の予算を投じている。」
(3)「企業側ではなく働く側に立つ視点を忘れていない。国民が意欲を持って働けてこそ国が成り立つと考えている。経済界が求める高度プロフェッショナル制度を創設させた日本政府とは姿勢が違うのではないか。国の大小は関係ない。学びたいところだ。」


 だから、次に、「日本ではどうすべきだろうか。」、と問うことになる。


(1)「日本の働き方の特徴は終身雇用制度だ。これを大切にしながら、能力を生かすために転職したい人や、正社員になりたい非正規社員がそうなれるような職業訓練や教育の機会は増やすべきだ。」
(2)「今、支援が必要なのは、低収入で雇用が不安定な非正規社員と、個人で事業をする人たちだ。非正規は雇用されていても職場の健康保険や厚生年金に加入できないなど法制度の『保護の網』は限定されている。確かに企業の負担にかかわる。それでも網の拡大や正社員化は国の将来を見ればもっと進めるべきだろう。」
(3)「生活保護制度は収入があると利用しにくい。フィンランドのように働いても低収入なら、それを補う給付制度は検討に値する。」
(4)「日本では非正規の増加で格差拡大は最大の課題となっている。富の再配分の見直しを通して是正する必要がある。スウェーデンは再就職による安定した賃金確保で、フィンランドは低収入を補う社会保障の給付で格差をなくそうとしている。」
(5)「日本でも人工知能(AI)の進展などで個人で事業を始めたり起業する人が増えそうである。だが、『保護の網』は雇用される人が対象でこうした人はそこから漏れる。働き過ぎの防止や、最低賃金の保証、失業給付、労働災害の補償などがない。働き方が多様化している以上、それに対応した制度の改善に取り組まねばならない。」


 「東京」の核心は、「日常生活や将来に安心できてこそ働き続けられる。人の幸福の原点でもある。」、ということにある。 



by asyagi-df-2014 | 2018-07-12 06:26 | 書くことから-労働 | Comments(0)

壊される前に考えること。そして、新しい地平へ。「交流地帯」からの再出発。


by あしゃぎの人
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