2018年 07月 02日 ( 2 )

沖縄-辺野古-沖縄 高江から-2018年7月2日

 今、この時に、稲嶺さんの話をじっくり考えてみよう。
 「稲嶺氏は辺野古新基地建設について『政府は順調に進んでいると言うが、全く違う。前知事と結んだ留意事項も履行されず工事が進められているのは本土では知られていない。安保の恩恵を受けるなら負担も応分に受けてというのが沖縄の主張だ。だがどこに移せという話ではない』と述べた。」(琉球新報)。



 沖縄で起こっていること、その現場の事実をきちんと確認すること。
 2018年も、琉球新報と沖縄タイムスの記事を、「沖縄-辺野古-高江-から」を、報告します。
 2018年7月2日、沖縄-辺野古-高江の今を、沖縄タイムス、琉球新報は次のように表した。


(1)琉球新報-「辺野古」で全国知事調査 基地引き取る会、今月にも-2018年7月2日 05:00


 琉球新報は、表題について次のように報じた。


①「【東京】沖縄の基地を引き取る会・東京は6月29日、東京都内の早稲田奉仕園で会見し、7月にも全国の知事に辺野古新基地建設の是非を問うアンケートを実施する計画を明らかにした。会見には会のアドバイザーを務める高橋哲哉東京大大学院教授と稲嶺進前名護市長も出席し、本土での基地引き取りの考え方と沖縄の現状をそれぞれ説明した。」
②「高橋教授は『圧倒的多数の国民は安保を支持しているが、その圧倒的多数がいる本土では基地が見えていない。戦後70年以上、構造的差別を押し付けてきたことを多くの国民が共有すべきだ。本土で引き取りの声が上がることで、日米が言う【辺野古が唯一】がそうではないと示すことにもなる』と意義を強調した。」
③「稲嶺氏は辺野古新基地建設について『政府は順調に進んでいると言うが、全く違う。前知事と結んだ留意事項も履行されず工事が進められているのは本土では知られていない。安保の恩恵を受けるなら負担も応分に受けてというのが沖縄の主張だ。だがどこに移せという話ではない』と述べた。」
④「引き取る会は併せて公開集会も開き、高橋教授と稲嶺氏も登壇した。安全保障を容認するなら沖縄に集中する基地を本土で等しく負担することを考えるべきだと訴えた。」


(2)沖縄タイムス-米海兵隊ネラー氏の「普天間」発言 根底に植民地政策の歴史 アメリカ有権者の抗議が必要-2018年7月2日 10:00


 沖縄タイムスは、表題について次のように報じた。


①「自分の利益のために他者から奪い、その行為を正当化するために事実関係をねじ曲げる。『普天間飛行場の建設時の写真を見ると、数キロ内に人は住んでいなかった』とのネラー米海兵隊総司令官の発言を理解するには、アメリカという国が侵略と戦争で領土を拡大してきた植民地政策の歴史を知る必要がある。」
②「新たな土地を求めてヨーロッパから北米大陸に上陸したコロンブスらは、その地に住んでいたアメリカ先住民を武力で制圧し、土地を剥奪。東海岸では18世紀半ばまでに13植民地が形成された。」
③「植民地主義とは、国家の主権や領土を拡大し、他国を支配する政策や思考だ。13植民地は後に北米全土に拡大。米国は何十もの戦争に参加して軍事力で他国に干渉し、領土を広げ、大国となった。」
④「アメリカ先住民で元米連邦上院議員のベン・ナイトホース・キャンベル氏は『かつて米国の土地は1億人以上のアメリカ先住民が100%を統治していたが、現在ではわずか200万人が2%を統治しているにすぎない』と指摘。米国は合衆国憲法で『連邦政府、外国政府、州政府、先住民の部族政府』と四つの主権政府を認め、多くの先住民部族と平和条約を結んだが『これらは後に全て破棄された』と回顧。先住民族と入植者の間で争いが生じると、米政府は軍を派遣して先住民を制圧し、『紙上の約束にすぎない先住民との条約よりも、有権者を大事にした』と奪われた歴史を回顧している。」(米国務省編さん資料)
⑤「米政府のこうした手法は今も変わらない。普天間は、戦時中に住民を収容所に入れ、米軍が奪った土地に造った基地だ。しかし、都合の悪い事実を正当化するために『人は住んでいなかった』ことにする。ネラー氏の発言は、武力で領土を拡大してきたアメリカの植民地政策が反映されたものなのだ。」
⑥「宜野湾市議会は先月8日、全会一致でネラー氏への抗議決議案を可決した。しかし、沖縄だけが声を上げても、米政府は耳を傾けようとはしないだろう。それを変えるには、米軍内部やアメリカの有権者らの抗議が不可欠だ。」
⑦「アメリカには沖縄からの移民や沖縄での駐留経験を持つ元軍人や沖縄を愛する人々が大勢いる。米国の不正義を正すために立ち上がって抗議し、間違った歴史認識にノーを突き付けてほしい。さもなければ、惜しみなく沖縄を奪う行為が永遠に続くことになる。」(平安名純代・米国特約記者)


(3)沖縄タイムス-名護市の保育料・給食費が無料に 議会で「再編交付金」使わず一般財源で可決-2018年7月2日 15:00


 沖縄タイムスは、「【名護】名護市議会(宮城弘子議長)6月定例会は2日、最終本会議を開いた。渡具知武豊市長の子育て支援策を実現する『再編交付金基金』20億946万円を含む補正予算案について、本年度分の給食費と保育料の各無料化の財源を再編交付金から財政調整基金に変更する修正案が野党市議から提案され、賛成多数で可決した。市が予算案の議決のやり直しを求め『再議』をする可能性がある。」、と報じた。


(4)沖縄タイムス-沖縄戦から73年 草木茂り、埋もれる阿嘉島の戦跡 「関心薄い」継承へ危機感-2018年7月2日 15:02


 沖縄タイムスは、表題について次のように報じた。


①「太平洋戦争末期に激しい地上戦で多くの住民が犠牲になった沖縄戦は、米軍が慶良間諸島に上陸したことで始まった。その一つの阿嘉島(座間味村)には、旧日本軍の特攻艇の秘匿壕や慰安所だった場所が残る。6月初旬、関西の市民らのフィールドワークに同行し、現地を訪ねた。戦跡の中には草が生い茂ってたどり着けない場所もあり、保存の必要性を感じた。」
②「阿嘉島は面積約4平方キロの小さな島だが、旧日本軍は米軍が沖縄本島を攻撃すると予想し、背後から襲撃するため海上挺進(ていしん)戦隊を置いていた。しかし、米軍は本島に先立ち1945年3月26日午前8時すぎ、阿嘉島の海岸に上陸。当時は砂浜だったが、現在はコンクリートで整備されている。」
③「戦時中、阿嘉島には『慰安婦がいた』と島民の女性(92)が話してくれた。集落外れの民家2軒が慰安所で、女性は区長に頼まれ給仕をした。午前10時ごろに朝食を用意し、夜食におにぎりも作った。朝鮮人女性7人と責任者の日本人男性1人がいた。慰安婦たちは日本語が上手で、故郷の話をする姿を覚えている。慰安所だった場所には今も民家がある。そこから約10分歩くと、海を望む『アリラン峠』がある。慰安婦たちが朝鮮民謡のアリランを歌い、古里をしのんだ場所だ。」
④「案内してくれた島民の与那嶺正次さん(70)は、住民らから歴史を聞き取り、約3年前から平和学習などで語り継ぐ活動を続ける。慰安所だった民家の所有者の親戚でもある。島では慰安所設置に反対の人もいたが、旧日本軍に『島民女性への暴行が起こり得る』と言われ、沈黙せざるを得なかったという。」
⑤「ポケットに米粒が入っていたことなどを理由に朝鮮人軍夫が処刑されたと伝えられる場所や特攻艇を格納した秘匿壕もあった。草木が生い茂り、歴史を伝える看板もない。『次の世代がどう受け継ぐか危機感を持っている』と与那嶺さん。住民の避難地など一部は行政による継承の動きがあるが、公的な記録のほとんどない慰安所や処刑場所は今のところ対象外だ。与那嶺さんは『住民の間でも関心が薄い』と懸念する。」
⑥「フィールドワークは2009年に関西の市民らで構成する『「魂魄(こんぱく)の会』が始めた。当初から参加する堺市の会社員仲嶌一仁さん(57)は『数年たてば歴史を語れる人はいなくなる。証言を聞く人を増やさないといけない』と話した。」


(5)琉球新報-渡具知市長が再議書を提出 再編交付金充てない補正予算案可決に異議 名護市議会-2018年7月2日 15:01


 琉球新報は、「【名護】名護市議会6月議会定例会本会議で賛成多数で可決された修正予算案について、渡具知武豊市長は異議があるとして、再議書を議会に提出した。渡具知市長は再議書で『当該修正議決が確定することは市民ニーズへの予算対応を実現可能な範囲で行っていくという健全な財政運営をより困難にしてしまう』と指摘している。午前の本会議では、渡具知市長が提案した給食費と保育料は辺野古新基地建設に協力姿勢を示した再編交付金ではなく、財政調整基金でまかなう修正予算案を野党が提出し、賛成多数で可決していた。」、と報じた。


(6)琉球新報-「米軍使用の可能性高い」 農園での銃弾発見に抗議決議 名護市議会-2018年7月2日 14:54


 琉球新報は、「【名護】名護市議会(宮城弘子議長)は2日の本会議で、名護市数久田区の農園で銃弾が発見された件に対する抗議決議と意見書を全会一致で可決した。徹底した原因究明と早期公表を求めた。数久田区は、米軍キャンプ・シュワブに隣接しており、過去にも3回の被弾事故が起きていることを指摘した上で、米軍がレンジ10を当分閉鎖させたことや米軍関係者を現場にたちあわせていることから、『米軍使用の銃弾の可能性が高い』として、環境是正を求めた。」、と報じた。




by asyagi-df-2014 | 2018-07-02 18:20 | 沖縄から | Comments(0)

「慰霊の日」。何を訴えているのか。(1)

 6月23日、「慰霊の日」。
 この日を、私たちは、どのように受け取ることができるのか。
 今必要とされていることは、この『慰霊の日』があることの意味をかみしめる中で、徹底した平和主義を体に刻み込む必要があるということである。
そのために。
 毎日新聞は2018年6月23日、平和の詩「生きる」の全文を掲載した。


 揺すぶられた魂は
 ほとばしる想いを解放する 
 あるのは見つめ続ける目
 真実を思う強い決意
 もはや 誰もが止められやしない

彼女は投げかける
 あなたちも あるはずの魂を揺さぶろうよと
美しいはずのあなたたちのちょっとしたまわりを
 守る必要があるとしたら

 誰もは生きようとしているのだから

 彼女の詩を体に刻み込もう


沖縄県浦添市立港川中学校 3年 相良倫子

私は、生きている。
マントルの熱を伝える大地を踏みしめ、心地よい湿気を孕んだ風を全身に受け、草の匂いを鼻孔に感じ、遠くから聞こえてくる潮騒に耳を傾けて。
 
私は今、生きている。
私の生きるこの島は、何と美しい島だろう。
青く輝く海、岩に打ち寄せしぶきを上げて光る波、山羊の嘶き、小川のせせらぎ、畑に続く小道、萌え出づる山の緑、優しい三線の響き、照りつける太陽の光。
 
私はなんと美しい島に、 生まれ育ったのだろう。
ありったけの私の感覚器で、感受性で、島を感じる。心がじわりと熱くなる。
 
私はこの瞬間を、生きている。
この瞬間の素晴らしさが
この瞬間の愛おしさが
今と言う安らぎとなり
私の中に広がりゆく。

たまらなく込み上げるこの気持ちを
どう表現しよう。
大切な今よ
かけがえのない今よ
私の生きる、この今よ。
 
七十三年前、
私の愛する島が、死の島と化したあの日。
小鳥のさえずりは、恐怖の悲鳴と変わった。
優しく響く三線は、爆撃の轟に消えた。
青く広がる大空は、鉄の雨に見えなくなった。
草の匂いは死臭で濁り、光り輝いていた海の水面は、戦艦で埋め尽くされた。
火炎放射器から吹き出す炎、幼子の泣き声、燃えつくされた民家、火薬の匂い。
着弾に揺れる大地。血に染まった海。
魑魅魍魎の如く、姿を変えた人々。
阿鼻叫喚の壮絶な戦の記憶。
 
みんな、生きていたのだ。
私と何も変わらない、懸命に生きる命だったのだ。
彼らの人生を、それぞれの未来を。
疑うことなく、思い描いていたんだ。
家族がいて、仲間がいて、恋人がいた。
仕事があった。生きがいがあった。
日々の小さな幸せを喜んだ。手をとり合って生きてきた、私と同じ、人間だった。
それなのに。
壊されて、奪われた。
生きた時代が違う。ただ、それだけで。
無辜の命を。あたり前に生きていた、あの日々を。
 
摩文仁の丘。眼下に広がる穏やかな海。
悲しくて、忘れることのできない、この島の全て。
私は手を強く握り、誓う。
われた命に想いを馳せて、心から、誓う。

私が生きている限り、こんなにもたくさんの命を犠牲にした戦争を、絶対に許さないことを。
もう二度と過去を未来にしないこと。
全ての人間が、国境を越え、人種を越え、宗教を越え、あらゆる利害を越えて、平和である世界を目指すこと。
生きる事、命を大切にできることを、誰からも侵されない世界を創ること。
平和を創造する努力を、厭わないことを。

あなたも、感じるだろう。
この島の美しさを。
あなたも、知っているだろう。
この島の悲しみを。
そして、あなたも、
私と同じこの瞬間(とき)を
一緒に生きているのだ。

今を一緒に、生きているのだ。
 
だから、きっとわかるはずなんだ。
戦争の無意味さを。本当の平和を。
頭じゃなくて、その心で。
戦力という愚かな力を持つことで、
得られる平和など、本当は無いことを。
平和とは、あたり前に生きること。
その命を精一杯輝かせて生きることだということを。

私は、今を生きている。
みんなと一緒に。
そして、これからも生きていく。
一日一日を大切に。
平和を想って。平和を祈って。
なぜなら、未来は、
この瞬間の延長線上にあるからだ。
つまり、未来は、今なんだ。

大好きな、私の島。
誇り高き、みんなの島。
そして、この島に生きる、すべての命。
私と共に今を生きる、私の友。私の家族。

これからも、共に生きてゆこう。
この青に囲まれた美しい故郷から。
真の平和を発進しよう。
一人一人が立ち上がって、みんなで未来を歩んでいこう。

摩文仁の丘の風に吹かれ、私の命が鳴っている。
過去と現在、未来の共鳴。
鎮魂歌よ届け。悲しみの過去に。
命よ響け。生きゆく未来に。
私は今を、生きていく。





by asyagi-df-2014 | 2018-07-02 06:56 | 書くことから-いろいろ | Comments(0)

壊される前に考えること。そして、新しい地平へ。「交流地帯」からの再出発。


by あしゃぎの人
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