2018年 06月 18日 ( 2 )

沖縄-辺野古-沖縄 高江から-2018年6月18日

 思慮の足りない政治力学がまかり通る。
 だとしたら、やはり、政治の質を問わざるを得ない。
 「政府、辺野古工事の手続き加速へ 8月土砂投入 名護市長との『協議』急ぐ。」、と琉球新報。




 沖縄で起こっていること、その現場の事実をきちんと確認すること。
 2018年も、琉球新報と沖縄タイムスの記事を、「沖縄-辺野古-高江-から」を、報告します。
 2018年6月18日、沖縄-辺野古-高江の今を、沖縄タイムス、琉球新報は次のように表した。


(1)琉球新報-政府、辺野古工事の手続き加速へ 8月土砂投入 名護市長との「協議」急ぐ-2018年6月18日 00:57


 琉球新報は、表題について次のように報じた。


①「米軍普天間飛行場の移設に伴う名護市辺野古の新基地建設を巡り、8月中旬に埋め立てに着手する政府と、前知事の埋め立て承認『撤回』に踏み切る県の攻防が激化している。その一方で、政府にとって移設工事を進めるためには名護市との『協議』や市の『許可』を得る手続きを要する。政府は2月の名護市長選直後から、辺野古移設に反対しない渡具知武豊市長に同意を取り付けるための準備を進めている。」
②「名護市辺野古の大浦湾では、護岸の建設工事が着々と進み、海域の護岸の一部が閉じようとしている。工事関係者は『護岸が閉じたら、どんどん土砂を投入する。もう後戻りできない』と話しており、8月中旬の土砂投入は、20年以上続く移設問題の大きな節目となる。」
③「仲井真弘多前知事は、在任中に仮設道路や辺野古沖の護岸建設に関する追加申請を承認し、現在まで工事が進む根拠となった。移設に反対していた名護市の稲嶺進前市長は、市長権限を行使して沖縄防衛局からの協議や申請に応じてこなかった。本体工事に必要な作業ヤード整備予定地の辺野古漁港の使用許可もその一つ。稲嶺前市長が申請に応じなかったため、工事を進めたい防衛局は名護市の関与を回避しようと工法を変え、移設を容認していた仲井真前知事に申請した。仲井真前知事は作業ヤード代替地としての仮設道路や、中仕切り護岸の追加申請を退任4日前に承認。完成した仮設道路や中仕切り護岸は現在、毎日資材を積んだダンプカーが往来し、工事の進ちょくを支えている。翁長雄志知事就任後は、県と名護市両方が移設反対の立場で協力し、埋め立て承認取り消しやその後の和解、裁判などもあり、工事が進むのに一定の歯止めがかかっていた。」
④「いくつかある市長権限の中でも、防衛省が工事を進める上で不可欠なものと重視するのが、美謝川の水路切り替えだ。防衛省関係者は『特に重く、避けられない手続き』と解説する。」
⑤「美謝川は名護市管理の辺野古ダムからキャンプ・シュワブ内を通り、大浦湾へと流れ出る。移設工事により河口部分が埋め立てられることから、政府は名護市の条例に沿って、流路を変更するため市と『協議』する必要がある。」
⑥「渡具知市長の就任で、政府にとっては手続きを進めやすい環境ができた。加えて、政府は辺野古崎の南側の海域から先行して埋め立て工事を進めるよう順序を変えたため、美謝川の切り替えに関する『協議』までに要する時間的余裕もあるとみられる。防衛省関係者は『丁寧に説明していく』と慎重に対応する考えを示す。」
⑦「一方の渡具知市長は『法令にのっとって対応する』として、今後、手続きを進める姿勢を見せる。渡具知市長のゴーサインで今後、工事が進むことになり、渡具知市長を全力で支援した安倍政権は秋の知事選をにらみ、次々と移設計画を加速させる見通しだ。」  (當山幸都、阪口彩子、清水柚里)


(2)沖縄タイムス-米軍、面会拒否 嘉手納町議会が異例の抗議「良き隣人といえない」-2018年6月18日 14:31


 沖縄タイムスは、表題について次のように報じた。


①「【嘉手納】米空軍第18航空団が嘉手納町議会(徳里直樹議長)の抗議申し入れに応じていない問題で、町議会は18日、航空団司令官の面会拒否に抗議する決議を全会一致で可決した。部品落下事故など嘉手納基地の運用に抗議する面会要請を昨年11月を最後に拒否し続けているとして『住民軽視に他ならず、激しい怒りを禁じ得ない』とした。同様の決議は初めて。」
②「町議会が可決した基地関連の抗議決議と意見書は1989年4月以降515件に上るが、今回のような面会拒否は極めて異例。防衛大臣など政府機関にも、面会拒否への対応を求める意見書を全会一致で可決した。」
③「決議は、町面積の約8割を米軍基地が占める嘉手納町民は『残されたわずかな土地での生活を強いられ、基地から派生する騒音や悪臭などにより、日常生活を営む上で多大な悪影響を被っている』と説明。住民の代表である議会の面会要請を『報道以上の事項について話せることはない』などと拒み続ける米軍側の対応について『これで【良き隣人】と言えるのか』と疑問視し『嘉手納飛行場の負担軽減を真に実現すべく、議会の面会要請に誠意を持って対応すべきだ』と求めた。」
④「町議会が13日に全会一致で可決したF15戦闘機の墜落事故に関する抗議申し入れに、米側は18日現在で回答していない。12日に可決したF22ステルス戦闘機の暫定配備など3件の抗議も『沖縄防衛局へたずねてほしい』として受け付けなかった。」


(3)沖縄タイムス-辺野古新基地:「K4」護岸現場で鉄板移送 ゲート前、海上で抗議-2018年6月18日 12:40


 沖縄タイムスは、「米軍新基地建設作業が進められている沖縄県名護市辺野古の米軍・キャンプシュワブゲート前で18日午前9時、大型ダンプカーやミキサー車など工事車両約150台の搬入があった。その間、工事に反対する市民ら45人が機動隊員に排除された。同日午前10時すぎ、キャンプシュワブ沿岸の通称『K4』護岸建設現場では、大型クレーンが鉄板を移送する様子などが確認された。海上では市民らが抗議船2隻、カヌー6艇に乗り込み『きれいな海を汚すな』との声を上げた。」、と報じた。


(4)沖縄タイムス-空自F15、米軍嘉手納基地に着陸 那覇空港の天候不良で目的地変更-2018年6月18日 16:56


 沖縄タイムスは、「航空自衛隊那覇基地所属のF15戦闘機2機が18日午後3時半、米軍嘉手納基地に着陸した。空自那覇基地によると、2機は沖縄周辺で緊急発進の任務を終えて那覇空港に戻ろうとした際、同空港付近の天候が悪かったため、目的値を変更して嘉手納基地に着陸した。」、と報じた。


(5)沖縄タイムス-「毎年手を合わせに行く」 チビチリガマ事件、4少年の区切りのリポート-2018年6月18日 12:18


 沖縄タイムスは、表題について次のように報じた。


①「沖縄戦で『集団自決(強制集団死)』が起きた沖縄県読谷村波平のチビチリガマが荒らされた昨年9月の事件で、保護観察処分を受けた少年4人が17日までに、73年前のガマで何が起きたかを調べたリポートや感想文を遺族会に提出した。『毎年6月にはチビチリガマで手を合わせに行きたい』。たどたどしい文字でつづられた自省の言葉。那覇保護観察所が義務付けた社会貢献活動などを終えた格好で、事件は一つの区切りを迎えた。」(中部報道部・篠原知恵、比嘉太一)
②「遺族会の與那覇徳雄会長(63)は『少年たちを変えようとし、変わってもきた。区切りは付いたが、義務でなくなっても付き合いを続けて立派な社会人になるまで見守りたい』と語った。」
③「少年4人のうち3人は17日、1月に野仏を共同制作した彫刻家・金城実さん(79)の村儀間の自宅を訪れた。3人の母親も同席した。與那覇会長が『これまでの整理をしよう』と呼び掛け、1時間半ほど向き合った。ガマの修復や清掃をした2月以来、久しぶりに與那覇会長らと顔を合わせた少年らは黙りがちで時折涙ぐんでいたという。」
④「與那覇会長は、少年たちに自分で稼いだお金で遺族会に修復費などを返すように伝えた。母親からは『今後一緒にガマの清掃活動をしていきたい』との申し出もあったという。」
⑤「リポートは少年たちが遺族に初めて直接謝罪した昨年12月、遺族側が提出を求めた。今月16日に観察所を通して與那覇会長の元に届いた。リポートで、少年の1人は『天皇陛下バンザイと叫ぶ人もいた』と『集団自決』の様子を記述。金城さんが面会時に『なぜ仲間同士で殺し合うのに【バンザイ】と言ったのか』と問うと、少年は『分からない』と答えたという。金城さんは『リポートは100点中50点』としながらも目を細め、今後も沖縄戦について学び続けるよう期待した。」

「大切な場所」気づき記す
⑥「『僕はなんであんな事したのか、平気でこわしたりしたのかなど考える事ができ本当にやってはいけない事をしたと思いました』。少年4人が提出したA4用紙各2枚のリポートには、学んだ史実と謝罪や反省の言葉がつづられている。4人は昨年12月からチビチリガマの凄惨(せいさん)な歴史を学び、遺族の苦しみと向き合った。今年1月には保護観察処分の一環で野仏を制作。リポートには『仏像作りなどをしてとても大変な事をしたなと後悔しました』とある。ある少年はガマの歴史について、避難民約140人のうち83人が『集団自決』で亡くなった場所であることを強調し『戦争の悲惨さを今に語り継いでいる』と書いた。別の1人は『人との会話でガマがどんだけ大事な場所なのか気づいた。これから毎年ガマに行って手を合わせようと思います』と記した。」


(6)沖縄タイムス-米軍F15墜落の原因究明を 沖縄市議会、抗議決議と意見書を可決-2018年6月18日 10:38


 沖縄タイムスは、「沖縄市議会(普久原朝健議長)は18日の6月定例会本会議で、米軍嘉手納基地所属F15戦闘機の墜落に対する抗議決議と意見書の両案を全会一致で可決した。墜落原因の究明と公表、安全管理体制の強化、同基地からの外来機の撤退などを求めている。抗議決議・意見書では『事故原因や安全対策について明確な公表もない』と指摘し、墜落事後の2日後にはF15戦闘機が訓練を再開したことを問題視。『米軍に対する不信感と怒りは増すばかり』と批判した上で、『一歩間違えれば住宅地への墜落となり、大惨事につながる今回の事故は、断じて容認できない』と指摘している。」、と報じた。




by asyagi-df-2014 | 2018-06-18 18:01 | 沖縄から | Comments(0)

あまりにも知らないで済ませてきた気がする。~西日本新聞20180609~

 知らないということが、どれだけ苦難を背負わされた人たちを追い込んでしまってきていたのか、ということにあらためて気づかされる。
 西日本新聞(以下、『西』)は、2018年6月9日の社説で、「犯罪被害者 救済制度の整備を着実に」、と論評した。
『西』は、次のように記す。


(1)「全国犯罪被害者の会が解散した。被害者家族と弁護士らが2000年に設立し、犯罪被害者基本法の制定などに尽力した。」
(2)「日本では戦後、冤罪(えんざい)事件への反省などから容疑者の人権擁護に力が注がれた。一方で被害者側には光が当たらなかった。その意味で、被害者の会の運動は画期的な地平を切り開いたといえる。解散の理由は、一定の目標を達したことや会員の高齢化だという。」
(3)「被害者救済制度の確立は道半ばである。3日の最終大会で会設立者の一人、岡村勲弁護士は『課題はまだある。次は国民の皆さんが立ち上がってほしい』と訴えた。真摯(しんし)に受け止め、救済制度の充実を目指す決意を新たにしたい。」
(4)「『被害者の権利は何一つ守られていない』-1990年代以降、被害家族から悲痛な声が上がり始めた。児童虐殺など凶悪事件が相次いで発生していた。犯罪に遭ったショックと、その後も続く肉体的・精神的な苦痛は、当事者でなければ容易には理解できない。だからこそ、被害者や家族を公的に支えていく仕組みづくりが必要だ。」
(5)「2004年の基本法制定を受け、被害者らが刑事裁判の法廷で被告に質問できるようになった。耐え難い被害感情を考慮し、殺人など凶悪犯罪の公訴時効は撤廃された。」
(6)「なお深刻なのは、損害賠償訴訟で勝訴しても、加害者に支払いの能力や意思がなく、泣き寝入りする被害者が多いことだ。事件で一家の大黒柱を失い、生活に困窮する遺族もいる。08年には、有罪判決後に同じ裁判所が刑事記録を調べるなどして損害賠償請求を審理する損害賠償命令制度が導入された。裁判を短期化し、被害者の負担を減らすのが狙いである。殺人事件などで数千万円の賠償が認められることもあるが、服役中の加害者に賠償能力があるのはまれだ。訴訟費用さえ被害者側が負担せざるを得ない場合もあり、被害者は理不尽さを重ねて味わうことになる。」
(6)「そうした点に着目したのが来年4月に基本的政策が施行される福岡県犯罪被害者支援条例である。損害賠償請求を適切に援助することなどを盛り込んだ。重要なことは、精神面のケアを含めて社会全体で総合的に支援する態勢である。」
(7)「大分県の犯罪被害者支援条例は、周囲の心ない言動による二次的被害の対策を柱とした。特に性犯罪被害者のケアが重要だ。想像を絶する苦痛と屈辱を被った上に、好奇の目や偏見にさらされる恐れがあるからだ。」


 「西」の「被害者の権利を尊重し、人間としての尊厳を取り戻せる環境を整えていきたい。」、との決意表明が熱い。


 ある会合で、「知らなかった。でもここまで手を広げられない」、との声を聞いたことがある。
でも、まずは聞く耳を持とうではないか。
 今回も、岡村勲弁護士は、「課題はまだある。次は国民の皆さんが立ち上がってほしい」、との声を届けている。




by asyagi-df-2014 | 2018-06-18 06:43 | 書くことから-いろいろ | Comments(0)

壊される前に考えること。そして、新しい地平へ。「交流地帯」からの再出発。


by あしゃぎの人
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