2018年 06月 11日 ( 2 )

沖縄-辺野古-沖縄 高江から-2018年6月11日

 自然災害に向けての避難訓練は、参加者の自然への畏敬も含めてある種の共通認識が生まれる。
しかし、「米軍ヘリが比謝川方面に墜落した事態を想定し、米軍嘉手納基地近くの嘉手納中学校(沖縄県嘉手納町)は6日、全校生徒459人の避難訓練をした。」(沖縄タイムス)、との訓練は、何を感じ取ることができるだろうか。
 それは、「訓練中も同基地所属のHH60救難ヘリが上空を通過した。」(沖縄タイムス)、という中である。




 沖縄で起こっていること、その現場の事実をきちんと確認すること。
 2018年も、琉球新報と沖縄タイムスの記事を、「沖縄-辺野古-高江-から」を、報告します。
 2018年6月11日、沖縄-辺野古-高江の今を、沖縄タイムス、琉球新報は次のように表した。


(1)沖縄タイムス-米軍ヘリが墜落したら・・・嘉手納中459人が避難訓練 ヘリの飛ぶ下で-2018年6月11日 06:00


 沖縄タイムスは、表題について次のように報じた。


①「米軍ヘリが比謝川方面に墜落した事態を想定し、米軍嘉手納基地近くの嘉手納中学校(沖縄県嘉手納町)は6日、全校生徒459人の避難訓練をした。小雨の降る中、4分半~10分ほどかけて学校から約350メートル離れたロータリー広場まで移動。訓練中も同基地所属のHH60救難ヘリが上空を通過した。」
②「同校では沖縄国際大学に米軍ヘリが墜落した2004年から3年に1度、米軍機事故を想定した避難訓練を実施。04年当時、教頭で嘉手納中に赴任していた斉藤美喜夫校長は『沖国大の事故で、いつ墜落が起きてもおかしくないと思った。爆風で外に出られないなど、さまざまな事態を想定し、今後も安全面に対しできることは全てやる』と述べた。」
③「移動中におしゃべりをしてしまったという同中3年の女生徒は『もし事故が起きたら(おしゃべりをしないなどの防災標語)【おかしもち】を全て守れるようにしたい』と語った。」


(2)沖縄タイムス-パイロットを救出 米軍F15、那覇沖で墜落-2018年6月11日 09:08


 沖縄タイムスは、表題について次のように報じた。


①「防衛省や沖縄県警によると、11日午前6時25分ごろ、米軍嘉手納基地所属のF15戦闘機1機が那覇市の南の海上に墜落した。操縦士1人が乗っており、那覇市から南へ約90キロの海上で緊急脱出した。米軍と航空自衛隊が操縦士を捜索。空自那覇救難隊のUH60ヘリが操縦士を救助した。」
②「操縦士は午前8時20分ごろ、キャンプ瑞慶覧の海軍病院に搬送された。骨折などのけがを負っているが、意識はあり、命に別条はないという。」
③「米軍嘉手納基地は午前8時51分、公式ツイッターで、嘉手納所属のF15戦闘機が沖縄本島の南側の海上に墜落し、パイロットが救出されたと発信した。」
④「嘉手納町によると、沖縄防衛局から11日午前7時半ごろ、米軍嘉手納基地所属のF15戦闘機が午前6時24分に沖縄近海で『緊急脱出した』との情報が町に入った。嘉手納基地の滑走路が見渡せる嘉手納町屋良の『道の駅かでな』では午前8時半すぎ、米軍の輸送機1機が離陸した。この時間帯は通常の平日はF15戦闘機などの離着陸が多いが、この輸送機以外の動きは午前8時すぎから同9時ごろまでみられない。」
⑤「目撃者によると、墜落した機体は11日午前6時過ぎ、F22戦闘機とともに、嘉手納の滑走路を西側へ向かって離陸。沖縄周辺の海上で計7機で訓練していたとみられる。」
⑥「嘉手納基地所属のF15戦闘機は、最近では2013年5月に国頭村の東海上、06年に伊計島の東海上、02年8月に沖縄本島の南海上で墜落している。」


(3)琉球新報-F15墜落 操縦士は重体-2018年6月11日 15:34


 琉球新報は、「米軍嘉手納基地所属F15戦闘機の墜落に関し、同基地の第18航空団は11日午後3時ごろ、F15に乗っていた操縦士が重体であることを明かした。操縦士は11日朝、航空自衛隊那覇救難隊によって米軍キャンプ瑞慶覧内の海軍病院に搬送されていた。」、と報じた。


(4)琉球新報-三連協が12日沖縄防衛局に抗議へ 嘉手納飛行場所属F15墜落を受け-2018年6月11日 13:11


 琉球新報は、「嘉手納基地のF15戦闘機墜落を受け、沖縄市、嘉手納町、北谷町でつくる『米軍嘉手納飛行場に関する三市町連絡協議会』(三連協、会長・桑江朝千夫沖縄市長)は11日午前、緊急の幹事会を開き、沖縄防衛局に抗議することを決定した。3市町の首長と議長が12日午前8時、沖縄防衛局を訪れ抗議文書を手交する。抗議内容については、11日中に関係者と協議することで調整を進めている。」、と報じた。


(5)琉球新報-「看過できない」 F15墜落で當山嘉手納町長 原因究明までのF15飛行停止求める-2018年6月11日 13:25


 琉球新報は、「【嘉手納】米軍嘉手納基地所属のF15戦闘機が那覇沖で墜落したことを受け、沖縄防衛局の中嶋浩一郎局長は午前9時すぎ、嘉手納町役場に當山宏町長を訪れ、状況を説明した。當山町長との面談は非公開で行われた。當山町長は原因究明までのF15戦闘機の飛行中止を口頭で求めた。」、と報じた。
 また、「當山町長は取材に対し『墜落事故は絶対にあってはならない。たまたま洋上だったが、陸上だったら大変なことになる。決して看過することはできない』と事故を強く批判した。」、と報じた。


(6)琉球新報-「墜落は基地危険性の証」 辺野古抗議市民も怒り 「K4護岸」造成進む-2018年6月11日 14:58


 
 琉球新報は、「【辺野古問題取材班】米軍普天間飛行場の移設に伴う名護市辺野古への新基地建設で11日午前、辺野古沿岸部では『K4』護岸で砕石が投入される様子が確認された。工事に反対する市民らは抗議船とカヌーで抗議の意志を示した。米軍キャンプ・シュワブのゲート前では市民らが抗議する中、午前9時ごろと正午ごろに工事車両が砕石や物資などを搬入した。」、と報じた。
 また、「那覇市の南約80キロの海上に11日午前6時半ごろに米軍嘉手納基地所属のF15が墜落した一報を受け、市民からは『またか。事故が頻発していることが基地の危険性の証だ』など、不安を訴える声が上がった。」、と報じた。


(7)沖縄タイムス-「子や孫の将来に責任を持てない」 翁長知事、やまぬ事故に不快感-2018年6月11日 10:20


 沖縄タイムスは、表題について次のように報じた。


①「沖縄県の翁長雄志知事は11日午前、米軍嘉手納基地所属のF15戦闘機が同日早朝に那覇近海で墜落したことを受け、『昨年1年間で(米軍の)緊急着陸などが連続し、解決しない中でF15が落ちた。このような状況では将来の子や孫に責任を持てない。先進国でこういう国はないのではないか』と述べ、日米に抗議する考えを示した。県庁への登庁時に報道陣の質問に答えた。」
②「富川盛武副知事も『米軍には当然抗議をする。憤りしか感じない』と述べた。」
③「県基地対策課には11日午前7時ごろ、沖縄防衛局から『那覇南方50マイル付近で嘉手納基地所属のF15から操縦士が緊急脱出した』とのメールがあり、その後も情報収集に追われている。」


(8)沖縄タイムス-戦闘機飛来と夜間騒音で抗議 佐喜真・宜野湾市長が防衛局に-2018年6月11日 12:33


 沖縄タイムスは、表題について次のように報じた。


①「【宜野湾】米軍普天間飛行場の上空周辺で8日午前8時ごろ、嘉手納基地に暫定配備されているF22ステルス戦闘機が飛来したことを受け、佐喜真淳宜野湾市長は11日午前、沖縄防衛局で中嶋浩一郎局長に戦闘機の飛来と常態化する夜間の騒音被害に抗議した。」
②「佐喜真市長は『市民が実感できる基地負担の軽減を求める中で、戦闘機の飛来や、度重なる夜間騒音被害は断じて容認できるものではなく、極めて遺憾だ』と強調した。」
③「中嶋局長は『(F22の飛来時の高度は)あまり高くないものだと承知しており、あってはならないものだと思っている。改めて市長から要請を頂いている件も含めて強く米側に抗議、要請したい』と話した。」




by asyagi-df-2014 | 2018-06-11 18:40 | 沖縄から | Comments(0)

保育の無償化は、新たな格差を生むのか。~東京新聞20180604~

 東京新聞(以下、「東京」。)は、2018年6月4日の社説で、「保育の無償化 新たな格差生まないか」、と論評した。
「東京」のこの指摘は、このことに無自覚であったことをあらためて思い知らせる。
「東京:」は、「安倍政権が打ち出した幼児教育・保育の無償化策のうち課題となっていた認可外の保育施設の対象範囲が示された。支給額に上限を設ける案だが、これでは逆に利用者の負担格差は広がらないか。」、と次のように指摘する。
まずは、安倍晋三政権の「人づくり革命」にかかわっての幼児教育・保育の無償化の推進について。


(1)「安倍晋三首相が一月の施政方針演説でこう力説し『人づくり革命』の断行を宣言した。その目玉に昨年の衆院選公約で掲げた二兆円の政策パッケージの柱である幼児教育・保育の無償化の推進も表明した。」
(2)「だが、無償化は衆院選で首相の口から突然でてきた。認可外施設は当初対象外だったが、批判を浴びて方針を変えた。示された案を見ると、『革命』は泥縄式の対応と言わざるを得ない。」


 次に、「東京」は、具体的な問題点を指摘する。


(1)「確かに幼稚園や認可保育所などを利用する三~五歳児は全員を、ゼロ~二歳児は低所得層を無償化の対象とした。だが、認可外利用者への支援は、三~五歳児で認可施設の全国平均額である月三万七千円を上限とした。ベビーシッターなど幅広く対象としたのは歓迎されるが、なお負担は残る。」
(2)「認可外施設の利用料は自由価格のためばらつきがある。政府は『公平性の観点』から上限を設けたと説明するが、疑問がわく。利用者の多くは、認可施設に入所できなかったケースだろう。認可外は利用料が月七万円超の施設もある。やむなく高額な利用料を払っているのに、負担が残ることに利用者の不満は残るだろう。」
(3)「認可施設への入所は、就労状況などを勘案して決められるが、一般的に長く働く正社員が利用を認められがちだ。その結果、低賃金の非正規社員が認可外施設に子どもを預けざるを得ず、高い利用料負担を強いられている面もある。」
(4)「待機児童数は昨年十月時点で約五万五千人いた。どこにも入所できなければその恩恵を受けられない。この支援策を導入しても格差は残る。不公平ではないか。待機児童解消が優先されるべきだ。」
(4)「『保育の質』については、保育士の配置や設備などで一定の基準を設けるが、五年間に限り基準を満たしていない施設も対象とする。政府は自治体の監督体制の強化や、認可施設への移行を後押しすると説明するが、人材確保なども含め実効性が問われる。」
(5)「無償化の財源は消費税の増税分を充てる。本来は社会保障費への借金を減らすための財源のはずで、結局将来世代にツケを回している。そうならない財源確保や制度設計を工夫する必要がある。」


 確かに、「○○の無償化」、という言葉に力があるのは確かである。それは、現状の負担感や不公平性を鋭く突くものであるからだ。「保育の無償化」、という言葉にも同様なことが言える。
ただ、「無償化の財源は消費税の増税分を充てる。本来は社会保障費への借金を減らすための財源のはずで、結局将来世代にツケを回している。そうならない財源確保や制度設計を工夫する必要がある。」(東京新聞)の指定を受ける時、安倍晋三政権の負の構造がまたぞろ見えてくる。
 そもそも安倍晋三政権の手法は、成長戦略に基づく、利益の寡占を追求するための手段として多用されてきた。
この手法が、「保育の無償化」でも貫徹されるとするなら、より大きな格差しかもたされないのではないか。




by asyagi-df-2014 | 2018-06-11 07:37 | 持続可能な社会 | Comments(0)

壊される前に考えること。そして、新しい地平へ。「交流地帯」からの再出発。


by あしゃぎの人
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