2018年 05月 16日 ( 2 )

沖縄-辺野古-沖縄 高江から-2018年5月16日

 国際自然保護連合(IUCN)による『奄美大島、徳之島、沖縄島北部および西表島』の世界自然遺産登録『登録延期』勧告は、「IUCNは推薦地に隣接する米軍北部訓練場を推薦地全体の管理計画の中に組み込む仕組みづくりを求めた。基準に合致しない理由として挙げた『資産の分断』について、米軍北部訓練場と同訓練場返還跡地を推薦地に組み込まなかったことが主な要因だったことも明らかになった」、と琉球新報。
この「資産の分断」は、当たり前の判断ではないか。




 沖縄で起こっていること、その現場の事実をきちんと確認すること。
 2018年も、琉球新報と沖縄タイムスの記事を、「沖縄-辺野古-高江-から」を、報告します。
 2018年5月16日、沖縄-辺野古-高江の今を、沖縄タイムス、琉球新報は次のように表した。


(1)琉球新報-北部訓練場「管理計画を」 IUCN・世界遺産延期勧告 跡地が区域「分断」-2018年5月16日 07:00


 琉球新報は、表題について次のように報じた。


①「国連教育科学文化機関(ユネスコ)の諮問機関、国際自然保護連合(IUCN)は15日、『奄美大島、徳之島、沖縄島北部および西表島』の世界自然遺産登録に関し『登録延期』と勧告した判断理由の詳細をホームページで公表した。IUCNは推薦地に隣接する米軍北部訓練場を推薦地全体の管理計画の中に組み込む仕組みづくりを求めた。基準に合致しない理由として挙げた『資産の分断』について、米軍北部訓練場と同訓練場返還跡地を推薦地に組み込まなかったことが主な要因だったことも明らかになった。」
②「識者や自然保護団体などが指摘してきた推薦書の不備をIUCNも指摘した格好だ。基地内の管理計画策定には米軍との協議も必要で、今夏の世界自然遺産登録はさらに厳しい情勢となった。」
③「IUCNは、返還地を含む北部訓練場全体を高く評価。北部訓練場が推薦地やバッファーゾーン(緩衝地帯)にも指定されず、高い水準の景色や生態系の連続性があるにも関わらず、地図上は分断されているように見えると指摘した。」
④「日本政府は返還跡地を可能な限り早急に推薦地に含めると説明したが、推薦段階で含まれていなかったため、IUCNの調査団が視察できていなかったことにも言及した。」
⑤「勧告は、自然の価値や他地域との比較、保護・管理の体制などについて項目ごとにまとめられている。奄美・琉球は英文で12ページにわたり見解が示されている。」
⑥「今後、政府は6月末に始まる世界遺産委員会で諮るか、推薦を取り下げ新たな推薦書を作り直すか、沖縄と鹿児島両県や地元自治体と協議の上で決定する。中川雅治環境相は15日の会見で『4島が世界遺産登録の可能性を有していると明確に確認できた』と強調し、早期の登録を目指す考えを改めて示した。県の大浜浩志環境部長は『国が分析した上で方針が決まるものと思っている』と述べるにとどめた。」
⑦「IUCNは4日に勧告の概要を発表。勧告は『登録』『情報照会』『登録延期』『不登録』の4段階中、下から2番目の『登録延期』とした。推薦書を抜本的に見直す必要があり、登録まで少なくとも2年間を要する見込み。」


(2)琉球新報-「戦争につながる基地はいらない」 シュワブゲート前で抗議-2018年5月15日 15:35


 琉球新報は、「【辺野古問題取材班】米軍普天間飛行場移設に伴う名護市辺野古への新基地建設に反対する市民らは15日も米軍キャンプ・シュワブ前で抗議を続けた。同基地沿岸のK4護岸建設現場では15日午前、護岸北端部と南端部の少なくとも2カ所で、砕石の投入作業が確認された。基地建設に反対する市民らはカヌー13隻を出して抗議の声を上げた。15日午後2時までに、車両218台分の資材搬入があった。市民ら約30人が『戦争につながる基地はいらない』などと、資材搬入を続ける車両の運転手らに抗議した。」、と報じた。


(3)琉球新報-辺野古 囲われる海、続く抗議-2018年5月16日 05:00


 琉球新報は、「【辺野古問題取材班】米軍普天間飛行場移設に伴う名護市辺野古の米軍キャンプ・シュワブ沖での新基地建設で、国による工事強行が続いている。現在、国は埋め立て区域南側を覆うK4護岸の建設を進めており、15日、砕石を投入する作業が確認された。護岸建設工事を測量で監視している土木技術者の奥間政則さん(52)によると、K4護岸は14日時点で全長1029メートルのうち、約47%に当たる483メートルが完成している。奥間さんは『1日10メートル程度の護岸工事が進んでいる。護岸の約80%が完成している埋め立て区域もあり、この現状を県民に知ってほしい』と警鐘を鳴らす。K4護岸の建設が進むと、護岸で囲われた区域が現れる。国は7月にも土砂投入を始め、埋め立て工事を本格化させる方針だ。」、と報じた。
 また、「一方、基地建設に反対する市民らはカヌー13艇を出し、海上から抗議の声を上げた。同基地ゲートからは15日、車両324台分の資材搬入があった。市民ら約30人が『戦争につながる基地は要らない』などと、車両の運転手らに抗議した。」、と報じた。


(4)沖縄タイムス-ニュージーランド軍輸送機、嘉手納に飛来 多数の軍人降りる-2018年5月16日 15:30


 沖縄タイムスは、「16日午後1時10分ごろ、沖縄県の米軍嘉手納基地にニュージーランド空軍所属の輸送機1機が飛来した。横田基地を離陸した機体。目撃者によると飛来後、輸送機から多数の軍人が降りたという。嘉手納基地では、北朝鮮による『瀬取り』阻止のため4月28日からカナダやオーストラリアの空軍の哨戒機が警戒監視活動を展開。他国の外来機の飛来が相次いでいる。」、と報じた。


(5)沖縄タイムス-辺野古:シュワブ沖で早朝行動、基地建設に抗議-2018年5月16日 14:12


 沖縄タイムスは、「沖縄県名護市辺野古の新基地建設は16日、キャンプ・シュワブ沿岸で『K4』護岸建設現場で砕石の投下や被覆ブロックの設置作業が進められた。建設に反対する市民は午前7時からシュワブ沖合で早朝行動をし、海上から資材を搬入する砕石船の到着に合わせて抗議船5隻、カヌー14艇から『沖縄の海を壊すな』『大浦湾から出て行け』などと訴えた。」、と報じた。
 また、「一方、シュワブゲート前では市民約200人が集まり、資機材を搬入するダンプカーなどに対し、抗議の声を上げた。」、と報じた。


(6)沖縄タイムス-辺野古の汚濁防止膜、藻場を損傷か 沖縄県は承認手続き要求-2018年5月16日 07:45


 沖縄タイムスは、表題について次のように報じた。


①「沖縄県名護市辺野古の新基地建設で沖縄防衛局が設置した汚濁防止膜が、海底の藻場を広範囲に損傷させている可能性が高いことが15日、分かった。本紙が上空から撮影した写真では『K4』護岸の防止膜周辺に白いラインができ、藻場が荒らされている状況を確認できる。防衛局の環境保全図書では海草藻場の損傷可能性を理由に防止膜を『設置しない』としており、県は図書の変更に当たるとして承認手続きをするよう求めている。」
②「カーテン状に垂れ下がる防止膜の底の部分には重りの鎖がついており、波風で揺れると海底生物を傷つける恐れがある。藻場損傷の指摘に対し、防衛局は『広範囲の損傷を考慮し、施工箇所に限定して適切に設置している』と回答した。」
③「損傷を受けているとみられる海底は海草類の密度が高いエリア。保全図書によると、一定の面積で海草類の生育割合を示す被度は50%以上を示している。」
④「沖縄平和市民連絡会の北上田毅さんは『希少サンゴを守るために防衛局は防止膜を四重にしているが、結果的に藻場を荒らしている』と指摘。現場周辺ではジュゴンの食み跡も確認されており、『沖縄ジュゴン訴訟』原告団の東恩納琢磨名護市議は『藻場の損傷は有力な裁判証拠になる』と話した。」


(7)琉球新報-134台が資材搬入 ゲート前で市民ら抗議-2018年5月16日 13:35


 琉球新報は、「【辺野古問題取材班】米軍普天間飛行場の移設に伴う名護市辺野古への新基地建設で、市民らは16日午前8時すぎから、米軍キャンプシュワブゲート前で座り込み「新基地反対」と声をあげ、新基地建設に抗議した。この日の午前中、資材搬入のための工事車両134台が基地内へ入るのが確認された。」、と報じた。


(8)琉球新報-「戦争につながる基地はいらない」 シュワブゲート前で抗議-2018年5月15日 15:35


 琉球新報は、「【辺野古問題取材班】米軍普天間飛行場移設に伴う名護市辺野古への新基地建設に反対する市民らは15日も米軍キャンプ・シュワブ前で抗議を続けた。同基地沿岸のK4護岸建設現場では15日午前、護岸北端部と南端部の少なくとも2カ所で、砕石の投入作業が確認された。基地建設に反対する市民らはカヌー13隻を出して抗議の声を上げた。15日午後2時までに、車両218台分の資材搬入があった。市民ら約30人が『戦争につながる基地はいらない』などと、資材搬入を続ける車両の運転手らに抗議した。」、と報じた。




by asyagi-df-2014 | 2018-05-16 18:35 | 沖縄から | Comments(0)

「目下の同盟」を本旨とする安倍晋三政権は、やはり、「地位協定」には疑問を持たないのか。

 金平茂紀の新・ワジワジー通信(35)は2018年5月8日 、「地位協定そのままに改憲?憲法及ばぬ沖縄への根源的問い」、と投げかけた。
これを読んで、「目下の同盟」を本旨とする安倍晋三政権は、やはり、「地位協定」には疑問を持たないのか、と思わず言ってしまった。
さて、金平茂紀は、次のように記す。


(1)「この文章を書いている今日5月3日は憲法記念日だ。新聞社の原稿もいろんな締め切りの約束事というものがありまして(笑)、この原稿が掲載されるのはおそらく憲法記念日が過ぎた頃だろう。でもさすがに憲法記念日の日ばかりは、新聞もテレビも憲法をめぐるニュースや特集を比較的多く報じていた。このところの政権側の“改憲”への前のめり姿勢も強く反映しているのだろう。それらを概観してみて、多くのマスメディアが、この期に及んでも、“改憲”“護憲”の両論併記的な『バランス感覚』という名のある種の『傍観者の場所』へ逃げ込んでいるのではないか、という印象を強くもった。僕自身は、そうした姿勢は、現実に対して全く無力な責任放棄のレベルに達しているのではないか、と思えてならない。もちろんバランスを配慮するのはメディアとして当然だろうという声もあることはあるが。」


 そして、沖縄の地から日本国憲法を語る意味について次のように押さえる。


(1)「さて、憲法をめぐる諸状況を考える時、沖縄の地から憲法を語るということは、本土とは違うある特別な重みを持つ。こういう言い方が適切なのかどうかは分からないが、より切迫した緊張感とリアリティーをもって、憲法が語られる必然性があるように思うのだ。」
(2)「日本国憲法施行71年というが、沖縄の場合、それは事実ではない。沖縄は憲法が施行されてから46年しかたっていない。1972年の本土復帰に先立つ27年間は、米軍占領統治下の『無憲法状態』にあった。だから本土復帰の実現によって、沖縄が日本国憲法の庇護(ひご)下に入ったことを当時の県民は素直に喜んだ。これでいつの日かは憲法の平和主義によって、在沖米軍基地は撤去されることになるだろう、本土並みに、と。亡くなられた元沖縄県知事の大田昌秀さんは、お会いしたたびに『本土復帰で、ああこれで沖縄も憲法に守られることになったという熱い思いがあったんですよ』と話されていた。だがこの思いは無残に裏切られた。沖縄は、今の日本の都道府県の中で最も憲法が蹂躙(じゅうりん)され、ないがしろにされている反憲法的な状況に置かれ続けている。翁長雄志沖縄県知事も、記者会見等で再三述べている。『地位協定が憲法の上にあるんじゃないかと』。沖縄県民はそれを肌感覚で知っている。つまり、日本国憲法の上に日米安保条約と日米地位協定があるということを。」


 金平茂紀は、このことに関して、「言葉の正確な意味で、日本国憲法が施行されていない」実態を示す。


(1)「いくつかの光景を思い出してみよう。1995年9月、米兵による少女暴行事件が起きた際、米軍当局は当初、米兵3人の身柄を沖縄県警に引き渡そうとはしなかった。米兵らはどんな凶悪事件を起こそうと、日米地位協定に守られていたのだ。2004年8月、米軍海兵隊のヘリコプターが沖縄国際大学の構内に墜落炎上した際、米軍は事故現場一帯を『封鎖』して、銃で武装した兵士が、沖縄県警、沖縄の消防、行政職員、報道機関の記者やカメラマン、さらにはあきれたことに沖縄国際大学の教職員、学長に対してさえ構内への立ち入りを禁じた。何の権限で? 日米地位協定によってだ。これほど憲法に反した振る舞いがあるだろうか。警察や消防の、国民の基本権を守るための職務行為を妨げる。行政職員の正当な業務遂行を妨げる。メディアの取材活動を妨げることで国民の知る権利を侵害している。ましてや大学の最高管理責任者である学長の職務まで妨げる。これを反憲法的と言わずしてどう言えばいいのか。沖縄ではこうした反憲法的な行為が米軍によって本土復帰後も繰り返されてきたのである。もっとはっきりと問おう。沖縄では復帰から46年たった今も、言葉の正確な意味で、日本国憲法が施行されていないのではないか。」
(2)「在沖米軍の兵士・家族らは、沖縄県の高速道路を走っても高速料金が実質的に免除されている。在沖米軍基地内のバーで働くバーテンダーたちの給料、ナイトクラブ支配人の給料、ゴルフコースの維持管理従業員の給料、ボウリング場の従業員の給料などは、日本国民の税金でまかなわれている。在沖米軍基地内の将校用住宅の庭の芝生用スプリンクラー料金は、日本国民の税金から支払われている。思いやり予算。こんなことで驚いてはいけない。過去、在沖米兵たちが起こした数々の刑事犯罪の犠牲者・家族に対する弔慰金、慰謝料、見舞金なども、日米地位協定に基づく『特別勘定』『基金』などから支出されてきた疑いがある。まるで『植民地』ではないか。何が憲法の庇護だ。法の下の平等を宣言している日本国憲法の精神に著しく反していないのか。沖縄の人々は、それを訴え出る権利がある。日本国憲法を改正とか言う前に、日本国憲法を沖縄県にきちんと施行してほしいと。日米地位協定さえ改定できない日本の政権与党が、今こそ改憲の時だとは。笑止である。」


 金平茂紀は、最後に、「おしまいに。畏友・白井聡さんの新著『国体論 菊と星条旗』(集英社新書)は、なぜ以上のような事態が出現したのかを考えるための根源的思考がなされた労作である。他人の著作ながら熱烈にお薦めしておきたいのだ。沖縄のことを考えるためにも。」、と紹介する。


 確かに、「日米地位協定さえ改定できない日本の政権与党が、今こそ改憲の時だとは。笑止である。」ことは間違いない。




by asyagi-df-2014 | 2018-05-16 06:59 | 沖縄から | Comments(0)

壊される前に考えること。そして、新しい地平へ。「交流地帯」からの再出発。


by あしゃぎの人
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