2018年 05月 04日 ( 2 )

沖縄-辺野古-沖縄 高江から-2018年5月3・4日

 「【東京】国連教育科学文化機関(ユネスコ)の諮問機関が、日本政府が世界自然遺産に推薦した『奄美大島、徳之島、沖縄島北部および西表島』(鹿児島、沖縄)について『登録延期』を勧告したことを受け、環境省は4日会見し、2016年に過半が返還された北部訓練場を推薦地に加え、基準に満たない小規模地域を除くなど再調整が求められたと明らかにした。」、と沖縄タイムス。
北部訓練場が悪影響をもたらしているのは、当たり前の判断ではないか。




 沖縄で起こっていること、その現場の事実をきちんと確認すること。
 2018年も、琉球新報と沖縄タイムスの記事を、「沖縄-辺野古-高江-から」を、報告します。
 2018年5月3・4日、沖縄-辺野古-高江の今を、沖縄タイムス、琉球新報は次のように表した。


(1)沖縄タイムス-ユネスコ、北部訓練場返還地を加えるよう指摘 世界自然遺産-2018年5月4日 12:50


 沖縄タイムスは、表題について次のように報じた。


①「【東京】国連教育科学文化機関(ユネスコ)の諮問機関が、日本政府が世界自然遺産に推薦した『奄美大島、徳之島、沖縄島北部および西表島』(鹿児島、沖縄)について『登録延期』を勧告したことを受け、環境省は4日会見し、2016年に過半が返還された北部訓練場を推薦地に加え、基準に満たない小規模地域を除くなど再調整が求められたと明らかにした。」
②「国際自然保護連合(IUCN)の勧告では、4島には絶滅危惧種や固有種の種数や割合も高く、世界的な絶滅危惧種の保護のためにかけがえない地域と認め、生物多様性の基準には合うことが示された。推薦地域に含まれていない北部訓練場返還地も同様の価値があるため、種の長期的保護などのために推薦地に統合するよう指摘。推薦に値しない不適切な区域を除去すれば『評価基準に合致する可能性がある』と登録を延期して構成地域を練り直すよう提起した。」
③「一方、生態系の基準では、4島は大陸などの進化過程の顕著な例を保護しているとは認められたが、細かく分断されている地域があるため生態学的な持続可能性に懸念があり『評価基準には合致しない』と判断された。」
④「政府は、勧告内容をさらに分析し今後の対応を検討する。IUCNの勧告に事実誤認があれば、6月8日までに世界遺産委員会に文書を提出する。推薦を取り下げず、委員会構成国から発言を求められれば、説明する機会ができるという。」


(2)琉球新報-奄美・琉球 IUCNが登録延期を勧告 世界自然遺産-2018年5月4日 13:41


 琉球新報は、表題について次のように報じた。


①「【東京】国連教育科学文化機関(ユネスコ)の諮問機関の国際自然保護連合(IUCN)は日本時間の4日未明、政府が世界自然遺産に推薦した『奄美大島、徳之島、沖縄島北部および西表島』に対し、内容の抜本見直しを求める『登録延期』を勧告した。」
②「候補地が細かく分断されるなど生態系の持続可能性に懸念が残ることや、米軍北部訓練場返還地の編入計画などについても指摘があり、構成要素の再選定などを求めた。」
③「環境省で会見した環境省自然環境計画課の奥田直久課長は『真摯に指摘を受け止め、今後、関係機関と対応を考えたい』と話した。」
④「最終的な登録の可否は6月24日からバーレーンで開かれるユネスコ世界遺産委員会で決まる。国内の世界自然遺産候補地で『登録延期』という評価を受けたのは今回が初めて。」
⑤「政府は今後、推薦書の見直しをするが、当初目指していた2018年夏の登録は見送られる可能性が高い。環境省は推薦に自信を見せてきただけに、『想定外』(担当者)の結果となり遺産登録は厳しい情勢となっている。」
⑥「IUCNの勧告は『登録』『情報照会』『登録延期』『不登録』の4段階。『「登録延期』は推薦書の根本的な見直しを求めるもので、再提出後にIUCNの現地調査などを再度踏まえる必要がある。次回以降に再審議する『「情報照会」より時間が掛かり、登録まで早くても数年を要する。奥田氏によると、IUCNは2016年12月に返還された米軍北部訓練場跡地が推薦地域に含まれていないことなどを挙げ『多くの修正が必要だ』などと勧告した。奥田氏は『(見通しが)かなり甘かったと言われても仕方ない』と釈明した。一方で、推薦地域周辺に北部訓練場がある影響については『(勧告に)マイナスの評価を及ぼしたとは考えていない』と否定した。」
⑦「推薦地域は、本島北部と西表島、鹿児島県の奄美大島と徳之島の陸域計約3万8千ヘクタール。亜熱帯照葉樹林に多く固有種が生息し、政府が昨年2月に『生物多様性を守る上で重要な地域』として登録を推薦した。」


(3)琉球新報-嘉手納基地で大量の泡 消火剤か-2018年5月4日 15:21


 琉球新報は、「【嘉手納】嘉手納町水釜近くの米軍嘉手納基地内で4日午後0時半頃、消火剤とみられる白い泡が大量に目撃された。目撃者によるとフェンスの約200メートル内側で、消火剤とみられる泡が確認された。風に吹かれて周辺に舞い上がっていたという。泡は正午頃から現れはじめ、米軍の作業員が回収するまで約2時間程度、確認できたという。泡は高さ5メートルにも達しているように見えたという。パトカー数台が出動し、交通規制が行われていた。炎などは確認されていない。基地内で何らかのトラブルがあり、消火剤がもれた可能性があるとみられる。」、と報じた。


(4)琉球新報-ネラー総司令官発言要旨 普天間、移設先確保まで運用-2018年5月4日 10:34


 琉球新報は、表題について次のように報じた。


①「ネラー海兵隊総司令官の会見での発言要旨は次の通り。」
②「普天間飛行場の代替施設は数多くの理由で遅れている。日本政府と沖縄県の間の議論、環境、法的、埋め立て許可の問題があったが、ようやく解決できたと思っている。また、(体調不良の)翁長県知事の早期回復を祈っている。」
③「(在沖海兵隊のグアム移転に伴う)マリアナ諸島での訓練施設建設は環境問題はまだ残っている。(日米両政府の)合意は沖縄から海兵隊員の数を減らす、キャンプ・シュワブに代替施設を造る、海兵隊員はグアムへ移ること。計画に変更はない。スケジュールは明らかに遅れている。ようやく少しの進歩を見た。隊員の数をいつ減らせるかはグアムの訓練施設がいつ使用できるようになるかによる。代替施設はしばらく時間がかかる。」
④「普天間飛行場は非常に古い施設で第2次世界大戦にさかのぼる。普天間の建設当初の写真では数キロ以内に住む人はいなかった。今は普天間周辺の市街地はフェンスのすぐ近くに広がる。周辺住民が私たちの飛行機にレーザーを照射したり、飛行経路でたこや風船を飛ばしたりしなければ、(安全に)役立つだろう。われわれは皆が安全であることを願っている。私たちは日本の防衛のため、日本政府との条約で駐留している。」
⑤「移設先が確保できれば、喜んで普天間飛行場を出て行く。それまではできる限り安全に運用し続ける。乗組員は、問題があれば、安全な場所に着陸するよう訓練され、機体の安全を確保し、修理する。」
⑥「沖縄の人々に、乗組員と沖縄の人々の安全のために行っていることの理解を求めたい。沖縄の大部分の人々が米国の駐留を高く評価していることを知っている。私たちの大多数は良き隣人であり、良き友人だ。」




by asyagi-df-2014 | 2018-05-04 21:16 | 沖縄から | Comments(0)

沖縄タイムスの『沖縄・基地白書』を読む。(19)

 沖縄タイムスは、「国内の米軍専用施設面積の70・4%が集中する沖縄では、名護市辺野古の新基地建設以外にも騒音や墜落の危険性などの問題を抱えている。国防や外交の視点ではなく、住民の暮らしの目線から沖縄の米軍基地問題を検証する。」、と『沖縄・基地白書』の連載を始めた。

 今回は、第18回-「沖縄・基地白書(18)「宇宙一危険」怒る住民 米軍が「最後まで失いたくない基地」 普天間より多い事故やトラブル」(2018年4月29日)から。
 今回の話は、第1部 被害 嘉手納町(1)。
被害・嘉手納町は、「嘉手納町屋良の民家兼中古車販売店の屋上に上ると、眼前には嘉手納基地が広がる。3700メートルの滑走路2本。20日午後、南側からF15戦闘機が編隊で離陸し、10分もたたないうちに、FA18戦闘攻撃機が8機連続で飛び立った。その間、手前の北側滑走路にKC135空中給油機が着陸した。」、と始まる。
その被害の実態を、次のように指摘する。


(1) この家で生まれ育ち、父から店を継いだ仲本兼作さん(44)は『まさに戦場。ひどい日はこんなもんじゃない』とつぶやいた。」
(2)「極東最大の米軍施設といわれ、米国防総省は米軍の海外基地の中で、『資産価値』を1位と評価する。いわば『最後まで失いたくない基地』だ。」
(3)「48機のF15を配備。いかなる場合でも24時間以内に24機を、48時間以内に残り24機を朝鮮半島に送り込むといった即応体制の維持が主要な任務だ。西太平洋地域で唯一の空中給油機能や隣接する嘉手納弾薬庫も基地の重要性を上塗りする。」
(4)「屋良の70デシベル以上の騒音発生回数は2015年度は2万3944回、16年度2万2922回に上る。テレビの音声が聞こえず、電話の声が途切れる。睡眠を妨げられる夜、目覚まし時計を必要としない朝も多い。『幼い頃はこの環境が当たり前だと考えていた』と仲本さん。基地の成り立ちや、役割を学べば学ぶほど『うるささは変わらないのに、ストレスが生じるようになった』という。」
(5)「戦争で負けたから土地を奪われ、好き勝手に使われる。そこで訓練する空軍機がイラクやアフガニスタンで誤爆し、罪のない人々の命が犠牲になったというニュースを見る。」
(6)「沖縄でもそうだ。宜野湾市内の小学校に米軍ヘリの窓が落ちたのに、6日後に同型機の飛行を再開した。『沖縄で事故が起きても米軍は誤爆と同じように【ミスでした】で済ませるんじゃないか』。自分の家族に置き換え、想像したとき、音の質が変わる。」


 沖縄タイムスは、今回の報告を次のようにまとめる。


「普天間飛行場の危険性を理由に名護市辺野古の新基地建設が進められる。住宅地に隣接するという点では嘉手納基地も同じだ。事故やトラブルは普天間の何倍も多い。『普天間が世界一危険なら、嘉手納は宇宙一危険。それなのに重要だからという理由で遠慮し、諦め、わずかな振興策で目をつむり、【基地はいらない】と声を出せない。それっておかしいでしょ』。
 取材中、F15やFA18が頭上を何度も旋回した。
 『近くに住んでいると音に慣れるっていうけど、あれはうそ。感情を押し殺すだけで慣れるわけがない』」
(「沖縄・基地白書」取材班・福元大輔)

※[メモ]外来機頻繁飛来 爆音被害に悩む

 嘉手納基地は沖縄市、北谷町、嘉手納町の3市町にまたがる。面積1985ヘクタール。2658ヘクタールの嘉手納弾薬庫を含めた面積は、青森県の三沢、東京都の横田、神奈川県の厚木と横須賀、山口県の岩国、長崎県の佐世保の米軍6施設の合計4303ヘクタールを上回る。
 嘉手納基地は1944年、旧日本軍の中飛行場として開設。45年4月、上陸した米軍が占領した。朝鮮戦争やベトナム戦争では多くの軍用機の出撃拠点となった。約100機が常駐し、外来機も頻繁に飛来する。周辺住民は基地からの爆音に悩まされている。


 確かに、「米国防総省は米軍の海外基地の中で、『資産価値』を1位と評価する。いわば『最後まで失いたくない基地』だ。」(沖縄タイムス)からこそ、「まさに戦場。ひどい日はこんなもんじゃない」、ということになる。
「自分の家族に置き換え、想像したとき、音の質が変わる。」(沖縄タイムス)、との声を、本当の意味で受けとめきれるのか。





by asyagi-df-2014 | 2018-05-04 16:16 | 書くことから-いろいろ | Comments(0)

壊される前に考えること。そして、新しい地平へ。「交流地帯」からの再出発。


by あしゃぎの人
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