2018年 04月 10日 ( 2 )

沖縄-辺野古-沖縄 高江から-2018年4月9・10日

 単なる異常事態ではない。 
琉球新報は、「米軍機また墜落 4日間で4機7人死亡 米南部でAH64ヘリ事故」、と伝える。また、「米下院軍事委員会のマック・ソーンベリー委員長(共和)は『米軍の即応態勢は危機的な状況にある』と警鐘を鳴らした。」、とも。
 安倍晋三政権は、米軍の危機的状況とは、日本にとっては人命を脅かすものであるとの自覚に立って、早急に対応しなけねばならない。




 沖縄で起こっていること、その現場の事実をきちんと確認すること。
 2018年も、琉球新報と沖縄タイムスの記事を、「沖縄-辺野古-高江-から」を、報告します。
 2018年4月9・10日、沖縄-辺野古-高江の今を、沖縄タイムス、琉球新報は次のように表した。


(1)琉球新報-米軍機また墜落 4日間で4機7人死亡 米南部でAH64ヘリ事故-2018年4月9日 06:30


 琉球新報は、表題について次のように報じた。


①「【ワシントン=座波幸代本紙特派員】米軍機の墜落事故が相次ぐ中、米南部ケンタッキー州のフォート・キャンベル陸軍航空基地で6日午後9時50分(現地時間)、米陸軍のAH64E戦闘ヘリコプターが訓練中に墜落し、2人が死亡した。同基地が7日明らかにした。米軍機の訓練中の墜落事故は3日以降、4日間で4件、死者数7人に上っている。米下院軍事委員会のマック・ソーンベリー委員長(共和)は『米軍の即応態勢は危機的な状況にある』と警鐘を鳴らした。」
②「死亡した兵士は同基地の陸軍第101空挺師団所属。同基地によると、死亡した2人以外にけが人などはいない。事故原因は現在、調査中。」
③「米メディアは訓練中の事故で死者が相次ぐ異常な状況を一斉に報じている。米軍機の老朽化やオバマ前政権時の国防予算削減が機材不足や整備に深刻な影響を与えているという指摘が以前からある。米FOXニュースは2018会計年度の国防予算は7千億ドルを計上しており、航空機の修理や操縦士の訓練に役立つはずだと指摘している。」
④「米下院軍事委のソーンベリー委員長はCNNの取材に対し、米連邦議会が即応態勢回復のために国防予算の大幅な増額を承認したことを説明し『国防総省にとって、米軍機の安全確保とパイロットが必要な訓練を受けることほど優先度の高いものはない』と強調した。一方、米国防総省のマッケンジー統合参謀本部事務局長(中将)は5日の定例会見で、相次ぐ墜落事故について『現時点では事故の連鎖や危機と言うことは否定する』と述べていた。一方、短期間で事故が続いた現状は『正常ではない』とも説明し、各事故を精査し、関連性があったかについても今後調査する方針を示している。」
⑤「米軍機を巡っては、今月に入り、カリフォルニア州で海兵隊の大型輸送ヘリCH53Eが3日に墜落し、乗員4人が死亡。アフリカ東部のジブチで海兵隊のAV8Bハリアー戦闘攻撃機が墜落、CH53Eが着陸の際に機体を損傷する事故も起きた。4日には、ネバダ州で空軍のF16戦闘機が墜落し、操縦士1人が死亡した。」
⑥「3月14日には、米フロリダ州で米海軍のFA18戦闘攻撃機が墜落し、操縦士ら2人が死亡。翌15日にはイラク西部でHH60ヘリコプターが墜落し、米空軍の兵士7人が死亡している。」


(2)沖縄タイムス-響く砲撃音、実戦さながら… 沖縄の記者が見た「日本版海兵隊」 離島奪回、強化進む-2018年4月10日 05:00


 沖縄タイムスは、表題について次のように報じた。


①「陸上自衛隊に新設された離島防衛の専門部隊『水陸機動団』の7日の発足式では、長崎県佐世保市の相浦駐屯地のグラウンドを占拠された離島と見立て奪回する訓練展示が、多くの報道陣が見守る中、公開された。陸自初の水陸両用作戦が披露され、自衛隊の強化が進んでいることを示す場となった。」
②「2機のヘリが編隊を組んで向かってくる。陸自のCH47ヘリと在沖米海兵隊のCH53ヘリだ。ホバリングしたCH47からロープが垂らされ、隊員が続々と降りてくる。CH53からも在沖米海兵隊員が出てきた。これに、今秋にも陸自に導入されるオスプレイも加わる。」
③「水陸機動団は『日本版海兵隊』とも呼ばれ、発足前から海兵隊と共同訓練も実施し、ノウハウを学んでいる。日米の一体化が進んでいることを見せつけられた。」
④「先に乗り込んだ部隊が敵の出足を抑える間に、島の端で白い煙幕が上がる。その中から姿を現したのが水陸両用車『AAV7』だ。10機が地面の土を芝生ごと巻き上げながら上陸してきた。『ドドドドド』。心臓に響くような鈍い砲撃音。少しずつ敵陣に向け前進し、一定距離まで近づくと銃を抱え、顔を迷彩色に塗った隊員が降りてきた。地面に身を伏せながら、敵と銃撃戦を繰り広げ、ついに敵陣を制圧した。」
⑤「デモンストレーションとはいえ、焦土と化す戦争の恐ろしさをまざまざと見せつけられた。水陸機動団は沖縄を含む南西諸島防衛が念頭にある。これが住民が住んでいる島で起きたら-と、背筋が凍った。」                         (東京報道部・大城大輔)


(3)沖縄タイムス-砂浜に石材投下…辺野古・新たな護岸工事に着手 市民ら抗議-2018年4月9日 13:58


 沖縄タイムスは、表題について次のように報じた。


①「沖縄防衛局は9日午前、名護市辺野古の沿岸で新たな護岸『N3』の建設に着手したと発表した。米軍キャンプ・シュワブ内にある辺野古崎では、突端部分の砂浜に次々と石材が投下された。新基地建設に反対する市民は抗議船2隻、カヌー8艇を出して抗議。『これ以上、海を汚すな』と声を上げた。」
②「また、『K9』護岸には石材を積んだ台船が着岸し、待機していたダンプカーに石材を積み替える作業が行われた。」
③「この日午後1時半までに、キャンプ・シュワブのゲートから鉄材や木材を積んだ工事関係車両192台が入った。ゲート前に座り込んで抗議する市民50人超を県警機動隊が2度にわたり、排除した。」


(4)沖縄タイムス-辺野古新基地周辺、高さ制限超過 沖縄高専が危険空間内に-2018年4月9日 06:24


 沖縄タイムスは、表題について次のように報じた。


①「沖縄県名護市辺野古の国立沖縄工業高等専門学校(沖縄高専)の校舎が、辺野古新基地の周辺に設定される建造物高さ制限を超えていることが分かった。米軍基準で危険とされる空間に、もともとあった高専が取り込まれることになるが、沖縄防衛局は高専側に説明しないまま着工した。本紙取材に対し、防衛局、在沖米海兵隊ともに事実関係の確認を避けた。」(北部報道部・阿部岳)
②「飛行場周辺には建造物の高さの上限となる『制限表面』という面が複数設定され、空間を区切っている。航空機が安全に離着陸するため、制限表面より上は障害物がない状態にしている。米国防総省策定の基準によると、8種類ある制限表面のうち『水平表面』は滑走路の周囲2286メートル。高さは辺野古新基地の場合、標高約55メートルになる。沖縄高専は高台にあり、最も高い校舎「創造・実践棟」は標高約70メートル。815人の学生のうち552人が暮らす学生寮も約59メートルあり、主要な建物は全て水平表面の上に出てしまう。」
③「高専によると、工事が始まっている現時点でも防衛局からの説明はない。高専の担当者は『学校が後からできたわけではないので対応のしようがない。校長が3月、他の大学長と連名で発表したように、学校周辺での米軍機飛行中止を求めていく』と述べた。」
④「防衛局は米軍基準に基づいて新基地を設計しており、内容を把握している。高専の高さ制限超過について尋ねる本紙取材に、『米側や関係機関とさまざまな協議や調整をしているが、相手方もあることから具体的な答えは差し控える』とコメントしなかった。」
⑤「在沖米海兵隊報道部も『全ての事項について日本政府と緊密に連携している』とだけ答えた。」
⑥「『安全確保に疑問』航空評論家・青木謙知氏の話:『米軍普天間飛行場の危険性を除去するために造る新しい飛行場で、なぜ学校の建物が制限表面に抵触するようなことが起きるのか。事前の調査を尽くしたのか。安全を確保できるのか疑問だ。このまま建設計画が変わらないとすれば、学校上空を通らないように離着陸経路を設定するくらいしか方法がない。それも米軍が守る保障はなく、軍事上必要な飛行と言われれば日本政府も反論できない。制限表面の上に出る建造物を例外的に認めることは福岡空港でもあった。ただ、これはあくまで例外で、しかも飛行場が先にある。辺野古は後から飛行場ができるのに例外を作るというのはおかしな話で、根本的な解決にはならない。』」
⑦「【ことば】米軍の飛行場設置基準」:滑走路や管制塔の仕様について、米国防総省の統一施設基準書「飛行場・ヘリポートの計画と設計」(UFC3-260-01)=2008年11月更新=が詳細に定める。建造物の高さ上限となる制限表面は8種類。このうち水平表面は、滑走路から2286メートル(7500フィート)の範囲に設定される。」


(5)沖縄タイムス-「私たちが決めることできる」「選挙で意思は何度も示した」 辺野古問う県民投票、割れる意見-2018年4月9日 16:07


 沖縄タイムスは、表題について次のように報じた。


①「名護市辺野古の新基地建設の賛否を問う県民投票を巡り、『実施すべきだ』『県民が分断される』などさまざまな意見が出ている。翁長雄志知事を支えてきた『オール沖縄』勢力内でも意見が分かれ、県民投票実施を訴えていた企業が脱退。大学生や経済関係者らでつくる『辺野古県民投票を考える会』が署名活動を計画するなどの動きもある。1996年の県民投票に関わった人や辺野古ゲート前に通う市民、若者らに意見を聞いた。」
②「県内では96年に『米軍基地の整理・縮小』と『日米地位協定の見直し』の是非を問う県民投票、97年には海上ヘリ基地の賛否を問う名護市民投票が行われた。」
③「96年の県民投票の際に、当時琉大生で投票を呼び掛けたボーダーインク編集者の喜納えりかさん(42)は『自分たちの意思を表明することは大事』と賛成の立場だ。前回は設問で県民の混乱を招いたことを挙げ『「設問の有効性を高めないといけない』とする。
④「これまで何度も示されてきた基地反対の民意。喜納さんは『県民からバトンを託されても、政府は受け取らなかった。政府には本当にこれでいいのか考えてもらいたい』と訴えた。」
⑤「『考える会』の元山仁士郎さん(26)は、現状を『閉塞(へいそく)感が広がっている』とみる。だが、県民投票で反対票が上回れば、知事の埋め立て承認撤回の根拠になるとし『私たちが辺野古新基地を造るか造らないかを決めることができる、というメッセージを伝えたい。県民投票による民意に基づいて撤回するしか選択肢はない』と強調した。」
⑥「浦添市在住の男子大学生(21)は『辺野古で新基地建設が進み、やばい状況というのは分かっているけど、知事選前に県民投票をするのはリスクが高いと思う』とぽつりつぶやいた。今年は市町村の首長選や議員選挙が続く選挙イヤー。『県民投票に回すエネルギーがあるのか。もし、基地に賛成の民意が示されたらどうなるのか想像しただけで怖い』。⑦「辺野古のゲート前に通う男性(71)は『県民投票が正解かどうか、今は判断できない。沖縄が分断されるだろうし、県民が真の1票を投じることができるのか』と複雑な心境を吐露した。」
⑧「基地反対運動や環境保全に取り組むうるま市の伊波義安さんは『新基地建設反対の民意はこれまでの選挙で何度も示されている。これ以上時間をかけて県民投票をすれば、辺野古の海は破壊される』と語気を強めた。」


(6)琉球新報-新護岸の海上作業進む 辺野古新基地建設-2018年4月10日 12:20


 琉球新報は、「【辺野古問題取材班】米軍普天間飛行場の移設に伴う名護市辺野古の新基地建設で沖縄防衛局は10日午前、9日に着工したキャンプ・シュワブ沖合の新護岸の海上作業を進めた。採石を積み替えたり、海上に投下したりする作業が確認された。ゲート前では多数の車両が入り、基地内に資材を運搬した。」、と報じた。


(7)沖縄タイムス-辺野古新基地:「基地で未来守れない」 ゲート前に座り込み-2018年4月10日 12:48


 沖縄タイムスは、「【名護】辺野古新基地護岸N3の工事着手から一夜明けた10日午前、米軍キャンプ・シュワブゲート前ではこれまでと変わらない市民の座り込みが始まった。約40人が『新基地建設では沖縄の未来は守れない』と声を上げた。午前9時すぎには県警機動隊が市民を強制移動させ、土砂や石材を積んだダンプカー90台余りがゲート内へ入った。」、と報じた。
 また、「抗議集会では沖縄平和運動センターの山城博治議長が新基地建設の賛否を問う県民投票に意見。『7月にも海中に土砂が投入されるというのに県民投票でお茶を濁してはいけない。今必要なのはゲート前に多くの市民が結集し、反対の民意を強く発信すること。諦めムードをまん延させてはいけない』と訴えた。シュワブ沿岸のK4護岸で石材の投下が、辺野古崎ではN3護岸の造成工事が進んでいる。」、と報じた。


(8)沖縄タイムス-嘉手納暫定配備のF35に実弾装填 3機で確認-2018年4月10日 08:35


 沖縄タイムスは、「【嘉手納】米軍嘉手納基地で9日、同基地に暫定配備されている最新鋭ステルス戦闘機F35Aに実弾を装填(そうてん)する作業が確認された。目撃者によると、午後5時ごろから滑走路わきに大型の爆弾やミサイルが台車で運ばれ、米兵が機体に格納する様子が見られた。同6時ごろまでに3機に装填された。在沖米空軍第18航空団は9~13日、即応訓練を実施すると発表している。今回の装填作業が、訓練と関連しているかは明らかになっていない。」、と報じた。


(9)沖縄タイムス-翁長知事「根治できると聞いている」 すい臓に腫瘍、手術後に早期復帰へ-2018年4月10日 17:23


  沖縄タイムスは、表題について次のように報じた。


①「翁長雄志知事は10日午後5時、浦添市内の病院で会見し、人間ドックと検査入院の結果、すい臓に腫瘍が見つかったと発表した。診断結果を受け、今月中に治療のための手術を受けるとし『医師から根治できる状況と聞いている。手術後に早期に復帰し、私に与えられた知事としての責任を全うしたい』との考えを示した。」
②「11月に知事選が想定される中で、2期目への立候補など自身の進退については『知事選に出る、出ないを考えていない状況で今の状況になった。早めに病気を治し、復帰を果たしたいというのが今の気持ち』と述べるにとどめた。」
③「同席した医師は腫瘍について、知事が以前に胃がんの全摘手術受けたためすい臓の細胞の検査などができない状態とした上で『限られた精密検査をしたが、今のところ正確に悪性か良性かという診断ができない状況。手術をして最終的に判断する』と説明した。すい臓以外の臓器を検査したが、異常はなかったという。」
④「翁長知事は今月5日の人間ドックで再検査が必要との医師の指示を受け、7日まで入院。8~11日に予定していた中国訪問を取りやめ、那覇市内の知事公舎で休養していた。」




by asyagi-df-2014 | 2018-04-10 17:44 | 沖縄から | Comments(0)

やはり、ともに、心に染みる歌を歌い続けよう。

「10代の9割が、20代の8割が稲嶺候補『ではない』側に投票していた。10代の名護市の若者たちにとっては、基地反対運動なんかよりも『名護市にスターバックスが来る』という選択や、『ごみ分別が16種から5種に減る』方が、もっと重要だと判断したんだろうか。たとえば、小泉進次郎議員が遊説スタート地点に選んだ県立名護高校前に集まった君たちも、そのように投票したんだろうか。それはそれでいいや。僕は何にも言いたくない。『国策』である辺野古新基地建設の是非を、若いというか、まだ幼い君らに背負わせている本土の人間である僕らの方に途轍(とてつ)もない責任があるのだから。」、という金平茂紀の主張への読者からの答えである。
 2018年4月3日付けの金平茂紀の新ワジワジー通信は、「名護の若者たちを批判しているのではない 運動の現場に、魅力的な歌を【金平茂紀の新・ワジワジー通信(34)】」、とこのように語りかけます。


(1)「僕らは今、政治の言葉の劣化を日々まざまざと目撃している。あったものをなかったとウソをつき、ひそかに改ざんした公文書を、国権の最高機関である国会に提出してでも、自らの保身と延命を図ろうとする政治家や官僚たちが跋扈(ばっこ)する国に僕らは暮らしている。何か根源的なものが決壊してしまったのだ。言葉の劣化は政治の世界にとどまらない。批評の世界の言葉もそうなっていないかどうか。」
(2)「3月5日付けの本欄(〈どこへゆくオキナワンボーイ 歌が聞こえなかった名護市長選〉)に関して、熊本博之さんという方が本紙3月23日の文化欄に寄稿されているのを読んだ。〈名護の若者は『未熟』か 批判は暴力的 民意尊重を〉との見出しで、僕の文章を批判されていた。僕は熊本さんという方を全く存じあげていない。未知の方からの批判ではあるけれど、読者の誤解を防ぐために以下、書かせていただく。今のタイミングで本欄ではもっと他に書くべきことがたくさんあるが、やむを得ない。」
(3)「名護市長選挙において、若者票を取り込む戦略を渡具知武豊陣営がいかに重視していたかは別の箇所ですでに記しているので、お時間のある方や熊本さんもそちらをご参照いただければ幸いである(『調査情報』3/4月号『あまりにも誠実な人物が、あまりにも残酷に扱われるのを、僕は見ていた』や、WEBRONZA【漂流キャスター日誌71】『最も誠実な市長が、最も残酷な形で…』)。そこでは例えば、渡具知陣営に多くの若者運動員を見かけたので、直接身元を確かめてみたら、公明党青年局の若者たちが県内から動員されていた事実があったことや、小泉進次郎議員が最初の遊説場所として名護高校近くを選んで、そこで高校生たちからスマホ撮影攻めにあっていた行状などを紹介した。」
(4)「それに比べて稲嶺進陣営には高齢者が多く、そして若者たちが少なかった。もちろん少数の例外はある。選挙運動の基盤をなす資金力、動員力、宣伝力では比較にならないほど差があったことは、現場を取材すると残酷なくらい伝わってきた。けれども勝敗の決定的な要因はやはり、公明党沖縄が今回は『稲嶺おろし』に回ったこと、そして18歳、19歳といった新規有権者の若者たちの投票動向だったと僕は取材を通じて実感した。公明党票の動向は予想できたが、若者たちの票を獲得することは、稲嶺陣営にとっては喫緊の課題だったはずだ。でもその取り組みがなされていないように僕は取材を通じて思った。」


 金平茂紀は、答えの核心に触れる。


(1)「だからこそ僕は、若者たちにとって、とても大事なもの=音楽という要素を通して、稲嶺陣営には歌がなかったこと、運動の場で歌がどんな力を参加者に与えてくれるのかを問いかけたつもりだ。稲嶺陣営には歌を発するという発想がそもそもなかった。」
(2)「で、熊本さんの批判だが、全く的を外している。大体僕はタイトルにある『未熟』などという言葉を記してはいない。基地反対運動よりも、スタバが来るとかごみ分別簡略化が〈もっと重要だと判断したのだろうか〉とは記した。彼ら若者たちに直接呼びかける形にしたかったからだ。一部の評論家や世論調査学者のような、自分をカッコに入れるような仕方ではなく。〈まあ、それでいいや、僕は何も言いたくない〉の表現を熊本さんは『言論人としての責任を放棄している』とおっしゃる。何を言っているのだろう。」
(3)「僕は、スタバやごみ分別の方が基地反対運動よりも重要だと、たとえ彼らが判断しても、それはそれで仕方がないと思っている。熊本さんが記していた、ゲート前の『住民と敵対する運動のあり方』なるものをみて『辺野古を前に進める』とか叫んだ渡具知陣営の若者がいたとしても、ほんとうに悲しい気持ちがしても、それもやむを得ない現実だと思っているのだ。それくらい〈彼ら〉=国家は『暴力的に』基地建設工事を進めているのだから。『暴力的』という形容詞はこういう際に使うのであって『幼い』という言葉を使ったことが『暴力的』とは、熊本さんは本当の暴力をみたことがおありなのだろうか?」
(4)「大体『幼』くたっていいではないか。投票権はある。今の総理大臣夫妻の方がよほど『幼い』。さらにこれは大きな誤解だが、僕が〈あなたの歌っているその歌は、名護の若者のこころには全くもって響いていなかった〉が古謝美佐子さんの歌だなんて、僕は1行も書いていない。僕が念頭にあったのは、〈どうせ歌うならかっこいい歌を歌おう〉と、古謝さんや知念良吉さんのように。」
(5)「基地反対運動の現場で歌われている歌は、あえて書くのだが、魅力が乏しい。『座り込め、ここへ』とかは、今の若者たちが一緒に歌いづらいと思う。『沖縄を返せ』の歌詞の主語は〈本土〉の人間ではないか、という鋭い問題意識から、大工哲弘さんは〈沖縄をかえせ 沖縄『へ』かえせ〉と歌い替えた。そのまんまは気色悪い。沖縄には豊かな歌がもっとある、あるいは生み出せるのではないか。」
(6)「熊本さんが紹介していた、渡具知市長の方が『辺野古が前に進む』からマシだと思ったらしい若者は今どう思っているのだろうか。渡具知市長が就任早々、定例記者会見制度を廃止しても、市民の要望を国に直接伝えてくれて市政がよくなったと思っているのだったら、それはそれでいいのだ。僕は熊本さんの言うように『さげすみに似た嘲笑』なんかする気は全くない。だって僕は今も目の前に、沖縄のことなんか全く眼中にもない本土の若者たちに日々接しているのだから。」
(7)「沖縄の若者たちとどのように関わりをもっていくか。去年、チビチリガマの遺品を傷つけた沖縄の若者たちを指導した金城実さんらの行動に僕は敬意を表する。金城さんは、少年たちにチビチリガマの歴史を説いたうえで、遺族らへの謝罪を経て、少年らとともに仏像をつくってガマの前に12体を設置した。」


 金平茂紀さんは、「いつの日か『幼い』名護の少年たちがゲート前に座り込む日も来るかもしれない。銃規制を求めて米首都ワシントンで『命のための行進』を行った若者たちのように。僕はそう思っている。」、この答えを結ぶ。


 確かに、沖縄に対しての思いは、金平茂紀さんの「『さげすみに似た嘲笑』なんかする気は全くない。だって僕は今も目の前に、沖縄のことなんか全く眼中にもない本土の若者たちに日々接しているのだから。」、との思いに深く共感する。
 だとしたら、やはり、繰り返すことになる。

「あなたの歌っているその歌は、名護の若者のこころには全くもって響いていなかった。僕はそう思う。」
 でも、心に染みる歌を歌い続けよう。
できたら、一緒に。




by asyagi-df-2014 | 2018-04-10 07:13 | 沖縄から | Comments(0)

壊される前に考えること。そして、新しい地平へ。「交流地帯」からの再出発。


by あしゃぎの人
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