2018年 02月 13日 ( 2 )

沖縄-辺野 高江-から-2018年2月12・13日

うるま市伊計島の大泊ビーチに9日オスプレイは機体の一部を落下させた。
 しかし、「米軍普天間飛行場の垂直離着陸機MV22オスプレイの機体一部落下事故を巡り、米軍が当初日本側に報告していなかった問題について『現在まだ正確な形で日本側に説明がない』と不快感を示した。」(琉球新報)、とされる中で、オスプレイは飛んだ。
米軍は、これまで、米軍は点検整備や安全確認を徹底して行ったことを一方的に強調することで、訓練を再開してきた。
 さて、日本政府は、こうした状況をどうすることができるのか。




 沖縄で起こっていること、その現場の事実をきちんと確認すること。
 2018年も、琉球新報と沖縄タイムスの記事を、「沖縄-辺野古-高江-から」を、報告します。
 2018年2月12・13日、沖縄-辺野古-高江の今を、沖縄タイムス、琉球新報は次のように表した。


(1)沖縄タイムス-「実感伴う平和教育を」 教員らが現場の取り組み報告-2018年2月12日 09:36


 沖縄タイムスは、表題について次のように報じた。


①「平和教育に関わる教員を招いたシンポジウム『平和教育をどうすすめていくか』」が11日、那覇市の県教育会館であった。学校現場で教える小学校や高校、大学の教員らが取り組みや今の子どもたちの考え方を紹介。年齢に応じて学習内容を変えたり、自分たちで調べさせるなど、実感を伴う教育の必要性が示された。県憲法普及協議会などが共催する『【建国記念の日】に反対する2・11沖縄県集会 歴史の真実を次代へ』の一環。約100人が聴講した。」
②「与那原小学校で平和担当を務める儀間奏子教諭は、沖縄戦体験者の話を全学年で一斉に聞いていた平和学習をやめ、1、2年生は絵本の読み聞かせ、3、4年生は学童疎開の体験談聴講、5、6年生は糸満市の県平和祈念資料館見学など年齢に合わせて内容を変えたことを紹介。『戦争を自分ごととして感じてもらうには身近なモデルが必要』と、地域の高齢者に協力して話しをしてもらっていることも報告した。」
③「那覇商業高校定時制の西原とも子教諭は、『何も知らんから』と言う生徒に、漫画を使ったり街中のデモの声を聞いたりして『生徒が何を学びたいと思っているかを感じ取ることが大切』と話した。」
④「琉球大学の北上田源講師は『沖縄の基地と戦跡』という授業で、学生に浦添市の小湾集落の戦前の生活を細かく調べさせ、戦後は米軍基地に接収され故郷に戻れないでいることを伝えた。」
⑤「反基地運動に否定的だった学生が『自分の考えは冷たすぎると思った』などと受け止め方が変わったといい、『沖縄戦と米軍基地の問題がつながっていることを実感できる歴史認識を育みたい』と話した。」


(2)琉球新報-オスプレイが飛行 機体一部落下後、初めて-2018年2月13日 10:22


 ルウは、表題について次のように報じた。


①「うるま市伊計島の大泊ビーチに9日、米軍普天間飛行場所属の垂直離着陸輸送機MV22オスプレイの機体の一部が流れ着いた問題で、8日に機体の一部を落下させて以降、飛行していなかったオスプレイが13日午前10時21分ごろ、飛行した。以降、複数のオスプレイが次々と離陸するとみられる。」
②「機体の一部を落下させた機体は普天間飛行場に待機した状態にあり、13日午前10時現在、修復や整備などの作業も行われていない。」
③「米軍普天間飛行場では13日午前9時前から、機体の一部を落下させた機体以外のオスプレイの周辺に1機につき10人程度の米兵が集まり、整備や点検とみられる作業を行っているのが確認された。」
④「在沖米海兵隊は8日に海上を飛行中、機体のエンジンの空気取り入れ口部分(約13キロ)を落下させていたことを9日、認めている。」
⑤「伊計島では昨年1月と今年1月にも米軍ヘリの不時着があった。さらに昨年12月には宜野湾市内の保育園や普天間第二小学校に米軍ヘリの部品が落下するなど、米軍絡みの不時着や事故などが相次いでおり、県民の不安や怒りは高まっていた。問題のたびに米軍は点検整備や安全確認を徹底して行ったことを強調した上で、数日後にも飛行や訓練を再開してきた。それでも事故が相次ぐことに対し、米軍の安全管理体制の甘さを指摘する声も強くなっていた。」


(3)琉球新報-通報遅れ「説明ない」 オスプレイ機体一部落下で防衛相-2018年2月13日 10:37


 琉球新報は、「【東京】小野寺五典防衛相は13日の閣議後会見で、米軍普天間飛行場の垂直離着陸機MV22オスプレイの機体一部落下事故を巡り、米軍が当初日本側に報告していなかった問題について『現在まだ正確な形で日本側に説明がない』と不快感を示した。米軍機の事故は日米合意で通報が義務付けられている。今回米軍は8日に落下させていながら、日本側からの連絡を受けて9日に事故を明らかにしていた。今後の対応について小野寺氏は『どのような経緯で通報がなかったかは確認している』とした。」、と報じた。


(4)琉球新報-車両115台が資材搬入 市民ら約20人強制的に移動-2018年2月13日 11:12


 琉球新報は、「【辺野古問題取材班】米軍普天間飛行場の移設に伴う名護市辺野古の新基地建設工事で13日午前9時すぎ、コンクリートミキサー車やダンプカーなどの工事車両115台が米軍キャンプ・シュワブ内に資材を運び入れた。 シュワブゲート前では基地建設に反対する市民ら約20人が早朝から座り込んでいたが、県警機動隊が強制的に移動させ、工事車両の車列が約1時間かけて資材を搬入した。市民は『違法な工事は許されない』など抗議の声を上げた。」、と報じた。


(5)沖縄タイムス-辺野古新基地:工事資材、午前中に115台が搬入-2018年2月13日 12:44


 沖縄タイムスは、「名護市辺野古の米軍キャンプ・シュワブゲート前で13日午前9時、コンクリートミキサー車や砕石などを積んだ車両115台がゲート内に工事資材を運び入れた。新基地建設に反対する市民約25人が座り込んで抗議したが、沖縄県警の機動隊に排除された。正午には2度目の搬入が始まり、市民らが『「違法な工事に加担するな』と声を上げた。シュワブ沖では辺野古新基地護岸『K4』『K2』で被覆ブロックが設置された。市民のカヌー隊がフロートを越えて抗議行動を展開した。」、と報じた。


(6)沖縄タイムス-無風の米、日本本土は沈黙 名護市長選と基地問題-2018年2月13日 12:00


 沖縄タイムスは、表題について次のように報じた。


①「自国の利益拡大を求め、国境を越えて突き進む。そこには地方自治の尊重や平和の理念はない。名護市長選を巡り、アメリカの民主主義の醜い側面を痛感したのは私一人ではない。」
②「稲嶺進氏が敗北した数日後、カリフォルニア州に50年近く住む名護出身の女性から電話をもらった。『私の庭には基地はない。しかし、古里の家族や親戚は20年以上も基地問題で引き裂かれ続けている。米国民の豊かな生活を支えるために、沖縄が犠牲となり続けるのを止められない』。電話口の向こうで、さめざめと泣いた。」
③「米軍基地を巡り、一つの地方自治体がここまで分断されたというのに、米国内の反応は皆無に等しい。」
④「オバマ政権時に沖縄の基地問題を担当した元米高官は、『予想が当たった』とまるでゲームを楽しんだかのような明るさで、『沖縄の人権や土地を奪っているとの批判は間違いだ。米国の政策は正しく、日本の利益にもなり、沖縄の振興にもつながる』と言い放った。」
⑤「米国の冷ややかな反応とは対照的に、日本では、国民が総じて評論家にでもなったかのように、選挙結果を分析する声であふれた。それはまるで、ずしりと重い荷物を背負う沖縄に向かって、『軽くならないのは、やり方がまずいからだ』と言っているようで、前述した元米高官の声に重なった。本土紙など私が目を通した範囲では、『自分の荷物は自分で持つよ』の声は皆無だった。」
⑥「名護市や沖縄が『基地か経済か』との問いを突き付けられてきた一方で、20年以上たっても、沖縄に対する日本人の責任を問う議論は深まらない。安倍晋三首相は『移設先となる本土の理解が得られない』から沖縄の米軍基地負担が軽減できないと言ったが、そうした考えの首相は安倍氏だけではない。歴代の首相のほとんどがそうだ。そしてその発言をいつも支えてきたのは、基地のない庭で暮らす日本国民の沈黙だ。」
⑦「名護市長選を巡り、真に問われるべきは、『新基地建設を可能にしているのは誰なのか』ということであろう。」

 日本人の責任とは、日米両政府と両国民による、沖縄への干渉と介入、依存を止め、そして安倍政権に新基地建設計画を断念させることだ。

 空から米軍ヘリの部品が落ちてくるのではないかとの不安を抱え、子どもを保育園や学校に送らざるを得ない親の心境を想像してほしい。沖縄は、外国の軍隊のために、子どもたちの教育現場が犠牲となる事態になってしまった。

 「政府は新基地建設計画を断念せよ」との声が日本中にこだまするのはいつの日か。沖縄はこれ以上、待てない。(平安名純代・米国特約記者)




by asyagi-df-2014 | 2018-02-13 17:22 | 沖縄から | Comments(0)

沖縄タイムスの『沖縄・基地白書』を読む。(3)

 沖縄タイムスは、「国内の米軍専用施設面積の70・4%が集中する沖縄では、名護市辺野古の新基地建設以外にも騒音や墜落の危険性などの問題を抱えている。国防や外交の視点ではなく、住民の暮らしの目線から沖縄の米軍基地問題を検証する。」、と『沖縄・基地白書』の連載を始めた。
 今回は、第2回-「住宅の上を飛ばないで…『これってそんなに難しいお願い?』」(2018年1月26日)から。


 ◆第1部 被害 名護市安部(下)
 話は、「沖縄本島東海岸に位置する名護市安部区。人口は約120人。西側の市街地とは打って変わり、集落ではざわざわと木々が風になびく音やカラスの鳴き声が聞こえ、砂浜では打ち寄せるさざ波の音が響く。」、という場所の続き。



(1)「『強行配備され、事故が起きなければ良いがと懸念されていたところ、現実にわれわれの地域で起きてしまいました』『区民は恐怖と不安と怒りでいっぱいです』。名護市安部区は海岸へのオスプレイ墜落を受けて、事故から13日後の2016年12月26日、臨時区民総会を開催。オスプレイの配備撤回と現場周辺の残骸回収を沖縄防衛局に求める決議を全会一致で可決した。」
(2)「安部区で基地関連の決議は初めてという。住民の1人は『基地問題の賛否は地域を分断してしまう恐れがある。でも、墜落で住民の危機感が高まった』と説明する。これまで、区内で基地関係で表立った活動はなかったというが墜落後、高齢の女性らが動いた。会を立ち上げ、墜落から1年の昨年12月13日に勉強会を開き、識者からオスプレイの構造上の問題などを学んだ。」
(3)「会を呼び掛けた1人の比嘉良枝さん(87)の自宅からは、約4キロ先にある辺野古の新基地建設現場が見渡せる。沖縄防衛局は本紙の取材に、離着陸の飛行経路が市街地から海上になるよう滑走路をV字型に変更し、日米両政府で合意したと説明。『施設完成後の米側の運用も、両政府で合意した内容にのっとり運用されると認識している』と答え、集落上空は飛ばないとの見解を示す。」
(4)「これに対し、比嘉さんは『それはうそ』と真っ向から反論する。現に今もヘリが集落を旋回しているためだ。現在の普天間飛行場も場周経路は全く守られず、市街地上空を飛び回っている。」
(5)「区によると、海中のオスプレイの残骸回収について、防衛局は作業でチャーターする漁船が、政府の進める辺野古新基地建設工事の海上での警戒船業務のため、業務のない『日曜日しか実施できない』と説明したという。回収は事故から1年以上たつ今も終わっていない。」
(5)「事故後、在沖米軍トップのニコルソン四軍調整官は区を訪ね、當山真寿美区長(39)らに謝罪。集落寄りとなっている飛行ルートの沖合への移動を住民側が求めると、ニコルソン氏は『分かりました』と応じた。それでも、区の上空での飛行、訓練は続いている。」
(6)「當山区長はつぶやいた。『住宅の上を飛ばないって、そんなに難しいお願いではないと思うんですけど』」
(「沖縄・基地白書」取材班・伊集竜太郎)



 確かに、「當山区長はつぶやいた。『住宅の上を飛ばないって、そんなに難しいお願いではないと思うんですけど』」、ということをはっきりさせたい。
 沖縄防衛局の「離着陸の飛行経路が市街地から海上になるよう滑走路をV字型に変更し、日米両政府で合意したと説明。『施設完成後の米側の運用も、両政府で合意した内容にのっとり運用されると認識している』と答え、集落上空は飛ばない。」(沖縄タイムス)との見解は、「比嘉さんは『それはうそ』と真っ向から反論する。現に今もヘリが集落を旋回しているためだ。現在の普天間飛行場も場周経路は全く守られず、市街地上空を飛び回っている。」、との安倍の女性の声にもろくも吹き飛ぶ。





by asyagi-df-2014 | 2018-02-13 06:57 | 書くことから-いろいろ | Comments(0)

壊される前に考えること。そして、新しい地平へ。「交流地帯」からの再出発。


by あしゃぎの人
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