2018年 02月 11日 ( 2 )

沖縄-辺野 高江-から-2018年2月11日

 琉球新報は、久間章生元防衛相の「辺野古でも普天間でもそういう所に基地がいるのか。いらないのか」、との話を伝え、その必要性が揺らぐ。
これまた、辺野古新基地建設の根拠は、『政治的な理由』でしかないことの反証でもある。
大分県では、日出生台の米軍演習の移転に際し、『久間帰れ』とシュプレヒコールを浴びせた当事者の発言である。
「同時に自主防衛能力が高まっている現状を念頭に日米安保条約は『役割から中身まで考える時機に来ている』と指摘し、再考する必要性を示した。日米地位協定についても改定すべきと主張した。」(琉球新報)、というのあるならば、その意図を考慮に入れながらも、確かに、論議しなければならない。




 沖縄で起こっていること、その現場の事実をきちんと確認すること。
 2018年も、琉球新報と沖縄タイムスの記事を、「沖縄-辺野古-高江-から」を、報告します。
 2018年2月11日、沖縄-辺野古-高江の今を、沖縄タイムス、琉球新報は次のように表した。


(1)琉球新報-「辺野古 基地いるのか」 久間元防衛相、軍事技術進展理由に-2018年2月11日 06:30


 琉球新報は、表題について次のように報じた。


①「米軍普天間飛行場返還を巡り、SACO最終報告やキャンプ・シュワブ沿岸部案の合意時に防衛庁長官を務めた久間章生元防衛相が8日までに琉球新報のインタビューに応じ「辺野古でも普天間でもそういう所に基地がいるのか。いらないのか」と必要性を疑問視した。軍事技術の進展などから現状での基地の存在について疑問を呈したものだが、新基地建設を推進してきた当事者として極めて異例の発言となった。」
②「普天間飛行場移設を巡っては、これまでも森本敏防衛相(当時)が2012年に『軍事的には沖縄でなくてもよいが、政治的に考えると沖縄が最適地だ』と述べるなど、閣僚から『政治的な理由』で沖縄に基地を押し付ける発言が展開されてきた。久間氏の発言は補強する格好で、波紋を広げそうだ。」
③「久間氏は軍事技術が向上しており、ミサイル防衛態勢の強化や無人攻撃機といった防衛装備品も進歩しているとして『辺野古でも普天間でもそういう所に基地がいるのか。いらないのか。そういう議論をしなくても安保は昔と違ってきている』と指摘した。その上で『あんな広い飛行場もいらない』と面積の大きい飛行場建設も疑問視した。」
④「同時に自主防衛能力が高まっている現状を念頭に日米安保条約は『役割から中身まで考える時機に来ている』と指摘し、再考する必要性を示した。日米地位協定についても改定すべきと主張した。」
⑤「在沖海兵隊の存在についても異議を唱えながら『人質だと思えばいい。人質だと思えば気が軽い』などと語り、一定の人員が駐留すべきとの持論も展開した。辺野古新基地の現行計画にも理解を示した。一方、辺野古新基地について埋め立て方式に決まった理由について、外部からの攻撃を想定し『防衛庁(現・防衛省)で検討した』と証言した。当時の橋本龍太郎首相は撤去可能なメガフロート案を検討していたが、防衛省が基地を固定化する案を提示していたことになる。」
⑥「久間氏は1996年11月~98年7月、06年9月~07年1月に防衛庁長官、07年1月~同年7月まで初代の防衛相を務めた。」


(2)琉球新報-事故機の点検続く オスプレイ機体一部落下-2018年2月11日 07:00


 琉球新報は、表題について次のように報じた。


①「米軍普天間飛行場所属のMV22オスプレイが訓練中にエンジンの空気取り入れ口を海上で落下させた問題で、同飛行場では10日午前、部品を落下させたとみられるオスプレイの点検を行うような様子が確認された。この機体を含め、同日はオスプレイの飛行はなかった。」
②「10日午前9時ごろ、要員が部品を落下させたとみられるオスプレイの内部や部品が落下した部分を確認する様子が見られた。また、同型機のオスプレイがエンジンの調整を行っていた。」
③「機体の一部が見つかった伊計島では昨年1月と今年1月、米軍ヘリの不時着があり、島で初の抗議集会を開いたばかり。米軍機が島上空を飛ばないことなどを求める決議を採択した。伊計自治会の玉城正則会長は『防衛局に(集会決議の)文書を持っていったばかり。(日米両政府に)真剣に対応してもらいたい』と求めた。」
④「うるま市議会基地対策特別委員会の喜屋武力委員長は『(週明けにも)議会事務局や市の防災基地渉外課と相談し、どのように対応するか協議したい』と語った。」


(3)琉球新報-「尊厳ある埋葬を」 琉球・アイヌ遺骨 返還求め那覇で集会-2018年2月11日 05:00


 琉球新報は、表題について次のように報じた。


①「旧帝国大学の人類学者らに持ち出された遺骨が返還されていない問題で、『琉球・アイヌ民族の遺骨返還を求める沖縄集会』(アイヌ民族と連帯するウルマの会主催)が10日、那覇市の沖縄船員会館で開かれた。アイヌ遺骨返還運動で遺骨の受け皿となった団体『コタンの会』で副代表を務める葛野次雄さん(63)が『遺骨は持ち出された場所に返すのが当然だ。尊厳のある埋葬とは(研究対象の標本として)棚の上に置くことではなく、土に返すことだ』と訴えた。」
②「集会は『北方領土の日』(2月7日)について考える企画。毎年2月に開かれており、今回で20回目。登壇者は明治期に琉球、アイヌモシリ(北海道)を併合した日本の植民地主義を批判した。」
③「葛野さんは若い頃、好意を寄せていた女性からアイヌ民族であることを理由に『付き合えない』と差別された体験を告白。北海道大学に保管されている遺骨の返還を求めた訴訟で読み上げた陳述書を、アイヌ語で披露した。『和人たちはアイヌの尊い姿(お骨)を発掘して持って行った。いまだに返さず、謝罪する様子もない』と批判した。」
④「沖縄戦遺骨収集ボランティア『ガマフヤー』の具志堅隆松代表は、戦没者について『遺骨が帰る場所は国立戦没者墓苑ではなく、家族が眠る墓であるべきだ。遺骨収集は国の国民に対する戦争責任を問う作業だ』と強調した。琉球人遺骨問題について『誰がどう考えても元の場所に戻すべきだ』と述べた。本紙の宮城隆尋編集委員も登壇した。」


(4)沖縄タイムス-比謝川、日米が共同使用 嘉手納弾薬庫内2.8キロ 合同委で合意-2018年2月11日 12:56


 沖縄タイムスは、表題について次のように報じた。


①「沖縄市知花の米軍嘉手納弾薬庫内を流れる『比謝川』の日米共同使用が日米合同委員会で合意されていたことが9日、分かった。合意により、県が長年着手できずにいた河川の氾濫対策工事を進められることになる。県は今後、整備計画を作成し、工事を進めていく。」(中部報道部・比嘉太一)
②「同日、市役所で開かれた米軍牧港補給地区(キャンプ・キンザー)の倉庫群などの嘉手納弾薬庫知花地区への移設に関する第4回協議会後の会見で、防衛省が明らかにした。同省によると、昨年11月30日に開催された日米合同委員会で日米地位協定2条4項aの規定に基づき、日本側が米軍施設・区域内にある比謝川流域を使用できることに合意した。県が2018年度から測量やボーリング調査などができるという。」
③「比謝川は沖縄、うるま、嘉手納、読谷の4市町村にまたがる長さ約16キロの沖縄本島最大の2級河川(県管理)。15年以上前から大雨のたびに河川が増水し、知花集落が40センチ以上も漬かるなど住民生活に影響が出ていた。」
④「県土木建築部はこれまで『比謝川水系河川整備基本方針』に基づき、川の幅を広げる工事を段階的に進めていたが、知花集落内にある福地橋から下流約2・8キロは嘉手納弾薬庫地区内で、川幅を拡幅する工事ができなかった。16年2月から共同使用を求めていた県は、今回の合意に『合意が得られるまでに時間がかかった。大きな前進だ』と評価した上で、『今後、着実に整備を進めていきたい』と意向を示した。」
⑤「仲本兼明副市長は『本格的な河川の改修ができるようになり、かなり進捗(しんちょく)した』と話した。一方、同協議会では倉庫群などが移設されることに伴う市北部地域の交通渋滞などが課題に挙がっており、今後も解決に向けて取り組むことなどを確認した。」




by asyagi-df-2014 | 2018-02-11 17:40 | 沖縄から | Comments(0)

沖縄タイムスの『沖縄・基地白書』を読む。(2)

 沖縄タイムスは、「国内の米軍専用施設面積の70・4%が集中する沖縄では、名護市辺野古の新基地建設以外にも騒音や墜落の危険性などの問題を抱えている。国防や外交の視点ではなく、住民の暮らしの目線から沖縄の米軍基地問題を検証する。」、と『沖縄・基地白書』の連載を始めた。
 今回は、第1回-「『今もこんなだからね』 静かな集落、上空を旋回する米軍ヘリ」(2018年1月25日)から。


 「第1部 被害 名護市安部(上)」。
 話は、「沖縄本島東海岸に位置する名護市安部区。人口は約120人。西側の市街地とは打って変わり、集落ではざわざわと木々が風になびく音やカラスの鳴き声が聞こえ、砂浜では打ち寄せるさざ波の音が響く。」、という場所だったところ。


(1)「2016年12月13日夜。区の海岸にオスプレイが墜落した。残骸が見つかった場所は、地元では『ギミ崎』と呼ばれ、そこでは昔から住民が『イザリ漁』をして、捕った魚が食卓に並ぶ。住民にとって生活の糧を得る場所だ。」
(2)「川田正一さん(66)は、その日も夜のイザリ漁のために仮眠を取っていた。午後9時を回っていた。『バタバタバタ』と、けたたましく鳴るヘリのプロペラ音で目を覚ました。海岸へ向かうと、米軍ヘリとみられる機体が上空からライトを照らし、旋回していた。『何かおかしい。いつもの訓練とは違う』と直感した。」
(3)「墜落は翌朝の新聞報道で知った。『まさか、こんな所に』−。にわかには受け入れられなかった。正直、これまでは基地問題への関心は高くなかったが、墜落で意識が変わった。」
(4)「名護市が10年10月から市内7カ所に設置している米軍機などの『航空機等騒音測定装置』。安部での墜落が起こった16年度は779回(63デシベル以上)が計測され、年度統計のある11〜16年度では最多となった。墜落翌月の17年1月から集計データのある7月までで428回と、前年同期の251回の1・7倍に増えている。」
(5)「宮城美和子さん(62)は、墜落からほどなくして、米軍機が集落上空を飛行するようになったと話す。夜8時台が多いと感じ、ひどいときには自宅でテレビの音も聞こえないという。『あれから何も変わっていない』。機体の老朽化の指摘もあり、『米軍機がどこかで、いつ落ちてもおかしくない』と訴える。」
(6)「米軍機が関係する事故が続発している。『オスプレイが落ちて、これからはないと思っていた。だけど次々と米軍機が事故を起こすし、本当に考えられないよ、本当に』。川田さんは縁側に座って腕を組み、顔をしかめて語っていた。」
(7)「自宅の周囲では木々のさざめきが聞こえていたが、集落上空を米軍ヘリ2機が何度も旋回すると状況は一変。ごう音で辺りの音はかき消され、その度に会話も遮断された。
『今もこんなだからね』。川田さんはヘリを指さし、一層険しい表情を浮かべた。」
(「沖縄・基地白書」取材班・伊集竜太郎)



 例えば、この「宮城美和子さん(62)は、墜落からほどなくして、米軍機が集落上空を飛行するようになったと話す。夜8時台が多いと感じ、ひどいときには自宅でテレビの音も聞こえないという。『あれから何も変わっていない』。機体の老朽化の指摘もあり、『米軍機がどこかで、いつ落ちてもおかしくない』と訴える。」、との声は、何を意味するのか。
 また、「自宅の周囲では木々のさざめきが聞こえていたが、集落上空を米軍ヘリ2機が何度も旋回すると状況は一変。ごう音で辺りの音はかき消され、その度に会話も遮断された。『今もこんなだからね』。川田さんはヘリを指さし、一層険しい表情を浮かべた。」、との指摘がどのようなことを示しているのか。




by asyagi-df-2014 | 2018-02-11 07:26 | 書くことから-いろいろ | Comments(0)

壊される前に考えること。そして、新しい地平へ。「交流地帯」からの再出発。


by あしゃぎの人
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