2017年 10月 06日 ( 2 )

沖縄-辺野 高江-から-2017年10月6日

 文化というものを考える。
 芝居や歌が演じられ、本が作られる。
続けていく想いの篤さ。
 「県平和祈念資料館の特別企画展『戦世(いくさゆ)と沖縄(うちなー)芝居~夢(いみ)に見る沖縄 元姿(むとぅしがた)やしが~』が5日、糸満市の同館で始まった。」、と琉球新報。



 沖縄で起こっていること、その現場の事実をきちんと確認すること。
 2017年も、琉球新報と沖縄タイムスの記事を、「沖縄-辺野古-高江-から」を、報告します。

 2017年10月6日、沖縄-辺野古-高江の今を、沖縄タイムス、琉球新報は次のように表した。


(1)琉球新報-戦超え息づく沖縄芝居 衣装、写真で復興紹介 県平和資料館特別企画展-2017年10月6日 06:30


 琉球新報は、表題について次のように報じた。


①「県平和祈念資料館の特別企画展『戦世(いくさゆ)と沖縄(うちなー)芝居~夢(いみ)に見る沖縄 元姿(むとぅしがた)やしが~』が5日、糸満市の同館で始まった。戦前、戦中の文化統制や戦後の沖縄芸能の復興について当時の新聞記事や写真、衣装などを通して紹介している。入場無料。12月10日まで。」
②文化などのアイデンティティーの尊重や表現の自由が平和な社会につながることを再認識しようと企画された。戦時色が濃くなるにつれ、沖縄芝居でもうちなーぐちが禁じられたことなどを紹介している。琉球新報の連載『焦土に咲いた花』も参考にした。」
③「戦争で傷ついた人々を慰問するために沖縄民政府が設立した竹劇団の平良良勝(りょうしょう)団長の衣装も展示している。米軍の食糧袋をマラリアの薬で染め、紅型のような図柄を描いている。」
④「企画展を担当した渡邊尚子さん(48)は『沖縄芝居には郷土の文化が凝縮され、人々が大切に守ってきたことを若い人にも感じてほしい。平和の大切さを考える機会になればいい』と話した。見学した良勝さんの息子敏さん(81)は『戦後の芸能発祥の地であるうるま市に、芸能の資料館ができたらいい』と話した。」
⑤「関連催事として29日午後2時から同館で浦添市立港川小学校、県立南風原高校の児童生徒が劇や舞踊を上演する。企画展は来年1月20日から2月22日まで石垣市の八重山平和祈念館でも開かれる。問い合わせは県平和祈念資料館(電話)098(997)3844。」


(2)琉球新報-被覆ブロック製造進む 護岸用、1万個超必要か 辺野古-2017年10月6日 06:20


 琉球新報は、表題について次のように報じた。


①「【辺野古問題取材班】普天間飛行場の移設に伴う名護市辺野古の新基地建設で、名護市の米軍キャンプ・シュワブ内で5日、被覆ブロックが64個製造されているのが小型無人機による取材で分かった。シュワブ内の被覆ブロックの製造は9月25日に初めて確認された。その時点で8個造られていた。5日午後2時の時点では56個製造されていた。」
②「被覆ブロックは埋めて立て予定地の護岸建設に使われる。平和市民連絡会の北上田毅さんは『沖縄防衛局の資料によると、被覆ブロックはK9護岸で2894個、辺野古側の護岸工事で1万6283個が必要だ。全体の量から見れば全然足りない』と説明。『「作業スペースも限られているので、短期間で新基地建設工事が急激に進む可能性はほとんどない』と話した。」
③「沿岸部では『K1護岸』と『N5護岸』建設などに使う資材の搬入用道路の設置に向けた作業が続いた。 一方、新基地建設に反対する市民らは抗議船2隻とカヌー10艇で抗議した。シュワブゲート前では新基地建設に反対する市民ら約50人が座り込んだ。」


(3)沖縄タイムス-枝野幸男氏「辺野古新基地はゼロベースで」オスプレイは安全性・必要性を検証-2017年10月6日 06:03


 沖縄タイムスは、表題について次のように報じた。


①「【東京】立憲民主党の枝野幸男代表は5日、沖縄タイムスのインタビューで米軍普天間飛行場の移設先についてはゼロベースで検討を始め、結論を出す考えを示した。危険性の除去のため、新型輸送機オスプレイの安全性や必要性、訓練についても検証するという。」
②「安倍政権の辺野古新基地建設の進め方について『強引なやり方では沖縄の理解は得られず、結果として日米同盟に悪影響を与える。いったん立ち止まるべきだ』と指摘した。枝野氏は民主党政権時に、官房長官や沖縄担当相などを歴任。『(辺野古移設の)選択をしたのは当時の一つの判断だった。時間を区切り短い期間で結論を出すことにしてしまった。時間が経過し、米軍の国際戦略が変化するなど安全保障環境が変化した。(政権時の)経緯や、過去に辺野古へ決まったプロセスや結論も含めて時間を掛けた検証をすべきではないか。違った道を模索できる余地がないか再検証してみたい』と答えた。」
③「5年前、普天間飛行場にオスプレイが配備された時も民主党政権だった。枝野氏は『運用してみたら、思った以上に問題が指摘されている。安全性と必要性、県民に影響を与えない訓練などを検証したい。政府に対して説明を強く求める』と述べた。日米地位協定については、米国が日本以外と結んでいる協定と比較しても不公平感は強いとし『沖縄の声を踏まえて改定を求めていく。外交交渉の技術や能力の問題だ』とした。」


(4)沖縄タイムス-米軍機、嘉手納の旧駐機場を使用 場所を間違えたと釈明-2017年10月6日 13:25


 沖縄タイムスは、表題について次のように報じた。


①「米軍嘉手納基地(沖縄県)に所属するMC130特殊作戦機が5日正午ごろ、複数回、同基地の旧海軍駐機場を使った。エンジンをかけた状態で駐機場に入り、人員が乗り降りしている様子が目撃された。旧駐機場で音を発生する使用は『日米合意に違反する』と嘉手納町などが強く反対している。沖縄防衛局によると、米軍は『パイロットが駐機場所を誤認したもので、今後、関係者への周知徹底を図る』と釈明したという。」
②「嘉手納町によると、沖縄防衛局の中嶋浩一郎は同日午後、嘉手納基地で再発防止を求めた後に町役場を訪れた。中嶋局長は當山宏町長に対し、旧駐機場を米軍が誤って使用した経緯を報告した上で『厳重に抗議した』と伝えたという。」
③「當山町長は『なし崩し的な使用で(日米合意に基づく旧駐機場の不使用が)形骸化されては困る。今後こういうことがないよう対処してほしい』と中嶋局長に申し入れた。」
④「沖縄防衛局の目視調査によると、MC130は正午ごろ2回にわけて計4機が旧駐機場を使った。人員の乗り降りや使用目的などについて沖縄防衛局は『承知していない』としている。」


(5)沖縄タイムス-辺野古新基地:生コン車など工事車両116台が基地内へ-2017年10月6日 13:10


 沖縄タイムスは、「【名護】名護市辺野古の米軍キャンプ・シュワブで6日午前、新基地建設を阻止しようと工事用車両専用ゲート前に座りこむ市民を、機動隊員が2度排除した。午後0時20分までに生コン車や産業廃棄物収集運搬車、石や海上に浮かべるオイルフェンスを積んだ車両延べ116台が基地内に入った。海上では、『N5』護岸予定地近くの仮設道路工事に抗議する市民7人がフロートを越えた。海上保安官に拘束される女性もいた。」、と報じた。


(6)琉球新報-護岸用石材積み重ねる作業続く 工事車両70台が基地内へ 名護市辺野古-2017年10月6日 12:35


 琉球新報は、表題について次のように報じた。


①「【辺野古問題取材班】米軍普天間飛行場の移設に伴う名護市辺野古への新基地建設で、辺野古海上では袋入りの石材を積み重ねる様子が確認された。米軍キャンプ・シュワブゲート前では午前8時過ぎから、新基地建設に反対の市民らが抗議の声を上げた。」
②「辺野古海上の『N5護岸』建設予定地付近では、仮設道路工事作業が続けられた。市民は抗議船3隻、カヌー10艇で抗議を続けている。市民は『沖縄に来るたくさんの観光客は米軍基地を見に来るのではない。豊かな自然と文化を見に来る。基地は経済の阻害要因だ』と訴えた。」
③「一方、ゲート前では午前9時前から工事関係車両約70台が基地内に入る様子が確認された。ヘリ基地反対協議会の安次富浩共同代表は『愚直に、粘り強く闘いを続けることで(辺野古新基地建設阻止の動きが)広がる。きょうも1日頑張ろう』と述べた。」


(7)琉球新報-オスプレイ事故、情報開示求め米遺族提訴 米高官16年に欠陥認める-2017年10月5日 06:20


 琉球新報は、表題について次のように報じた。


①「【ワシントン=座波幸代本紙特派員】2000年にアリゾナ州で起きた米海兵隊垂直離着陸輸送機MV22オスプレイの墜落事故を巡り、ウォルター・ジョーンズ米下院議員(共和、ノースカロライナ州選出)と遺族は、情報の自由公開法(FOIA)に基づき、国防総省に対して事故に関連する全ての情報の開示を求め、ワシントンDC連邦地裁に訴訟を起こした。ジョーンズ議員らが3日、記者会見し、明らかにした。」
②「2000年、アリゾナ州ユマ海兵航空基地を飛び立った試験飛行中のオスプレイが墜落し、19人が死亡した。国防総省は当初、墜落の主な原因は操縦士2人の『人為的要因』と発表した。」
③「16年、ワーク国防副長官(当時)はジョーンズ議員宛てに書簡を送り、人為的要因が事故の一因だったことに疑いはないとする一方、操縦士2人にだけ責任があるのではなく、開発段階だったオスプレイに欠陥があったことを認めた。」
④「下院軍事委員会委員でもあるジョーンズ氏は、約15年にわたり事故に関する情報の提供を求めてきたが、十分な回答がなかったと説明。『オスプレイは、海兵隊がそうなると考えていたドリームマシン(夢の航空機)とは思わない』と述べた。」
⑤「原告となった操縦士2人の妻、トリシュ・ブロウさん、コニー・グルーバーさんは『求めているのは、全ての事実の開示と透明性だ』と訴えた。」




by asyagi-df-2014 | 2017-10-06 17:53 | 沖縄から | Comments(0)

社説、論説から。~信濃毎日新聞20171001~

全国の新聞社の気になる社説、論説を不定期に取り上げて考える。
多くの内容は、「社説・論説-47NEWS」からの紹介となる。



 「水銀に関する水俣条約」の第1回締約国会議が、スイスで9月29日まで開かれた。
 信濃毎日新聞(以下、信濃とする)は2017年10月1日、「あすへのとびら 水俣からの問い 『過去のこと』にさせない」、とこのことについて社説で論評した。
 信濃は、このように切り出す。


 介助なしでは歩けなくなり、言葉も出づらくなった。それでも、行って自分の口で話したいことがある―。
 「お母さんのおなかの中で水俣病になりました。これが最後だと思って来ました」
 スイスで29日まで開かれた「水銀に関する水俣条約」の第1回締約国会議。坂本しのぶさんは総会や公式行事で、言葉を絞り出すように訴えた。
 「水俣病は終わっていません。たくさんの人が闘っています」


 信濃は、坂本しのぶさんの姿を紹介する。


 水俣病が公式確認された1956年に生まれ、ずっと病気と向き合って生きてきた。原因企業チッソの加害責任を認める判決を勝ち取った第1次訴訟には、12歳で原告として加わった。還暦を過ぎた今も、根本的な解決は遠い。被害者が補償や救済を求め、いくつもの裁判が続いている。その現実が坂本さんの背を押し、スイスに向かわせた。


 2017年8月、「水銀に関する水俣条約」は発効した。
信濃は、この発効の意味を次のように押さえる。


(1)2013年に採択された水俣条約は、50カ国が締結した今年8月に発効した。水銀による環境汚染と健康被害を防ぐため、採掘、使用、輸出入など全ての段階で国際的な規制の枠組みを定める。
(2)条約名は日本政府が提案した。前文には「水俣病の教訓」の文言が明記されている。水銀の規制を具体的にどう前に進めていくか。政府が負った責任は重い。かつてに比べ大きく減ったとはいえ、国内でもまだ水銀は使われている。また、回収された水銀の多くが輸出されてきた。汚染被害につながらないよう、厳しい禁輸措置を取るべきだ。
(3)東南アジアや中南米などの途上国では小規模な金採掘現場で水銀が使われ、その仕事で生計を立てざるを得ない人たちがいる。背景にある貧困に目を向け、被害防止の取り組みを強めたい。
(4)そして何より、条約を主導する国として問い直さなければならないのが、水俣病の被害に向き合う姿勢である。坂本さんの訴えは日本政府に突きつけられている。


 坂本さんが日本政府に突きつけたものとは何なのか。
 信濃は、次のように押さえる。


(1)被害の全容は分かっていない。患者認定の条件は厳しく、被害者の大多数が取り残されたままだ。10万人を超すともいわれる被害者に対し、患者と認定された人は2300人に満たない。認定されない人の救済策も、実態にそぐわない線引きで対象者を限ってきた。一貫して見て取れるのは、被害を限定して捉え、外れる人を切り捨てるかの姿勢だ。
(2)水俣病は、原因不明とされた当初から化学工場の排水が疑われ、熊本大の研究班は早い段階で、排水に含まれる有機水銀が原因と指摘していた。チッソはそれを否定して排水を海に流し続け、規制しなかった行政も加担した。
(3)産業経済を支える企業活動の存続を優先したことが対策を遅らせたのは明らかだ。その間に不知火海の沿岸全域に被害は広がった。新潟で第2の水俣病が起きるのを防ぐこともできなかった。
(4)「負の教訓」が積み重なって戦後最大の公害は引き起こされ、現在に至る深刻な被害がある。行政と加害企業は重大な責任を直視しなければならない。
(5)今、政府がすべきことの第1は、不知火海沿岸一帯での広範な健康調査だ。被害の全体像の把握は、補償、救済に不可欠である。患者・被害者団体の度重なる要請を拒むかたくなな態度が、解決の道筋を見えなくしている。チッソの企業城下町で起きた水俣病は、地域を分断し、根深い差別意識を生んでもきた。そのために声を上げられない被害者はなお多い。調査によって、埋もれている被害を掘り起こしたい。
(6)患者の認定基準も改めるべきだ。13年の最高裁判決は、複数の症状の組み合わせが必要とする現行基準の根拠を否定し、硬直的な運用で被害を矮小(わいしょう)化してきた行政の姿勢を批判した。一方で、患者への補償とは切り離し、低額の一時金などを払う政治救済策で決着を図ったことが、問題を一層複雑にしてきた。公正な認定基準を定め、全ての被害者を対象に包括的な補償の仕組みを作り直す必要がある。
(7)水銀による環境汚染を将来にわたって防ぐ施策も欠かせない。水俣湾にある水銀汚泥の埋め立て地は、海を仕切った鋼板の腐食が進んでいる。一時しのぎでない対策を取るべきだ。


 信濃は、坂本さんの訴えに何を受け取ることができるのかと、最後に、こう訴える。


 行政は「あたり前のこと」をしてこなかった―。水俣病の研究に生涯取り組んだ医師の故原田正純さんは著書に記している。被害者は、やむにやまれず立ち上がり、道を開いてきた。
 坂本さんの訴えからは、個の尊厳をかけた強い意志が伝わってくる。水俣病を「過去のこと」にさせるわけにいかない。声を上げる人たちの側に立って、政府に厳しい目を向けていきたい。




by asyagi-df-2014 | 2017-10-06 07:42 | 書くことから-いろいろ | Comments(0)

壊される前に考えること。そして、新しい地平へ。「交流地帯」からの再出発。


by あしゃぎの人
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