2017年 08月 25日 ( 2 )

沖縄-辺野古 高江-から-2017年8月25日

 「(防衛は)国の専権事項と口を出させないのを沖縄にだけ適用している」(琉球新報)、と翁長雄志沖縄県知事。 
それはそうだろう。
 政府は、「オスプレイ墜落事故などを受け、陸上自衛隊が導入するオスプレイの配備先を佐賀空港(佐賀市)から暫定的に陸自駐屯地とする方針を固めた」、というのだから。



 沖縄で起こっていること、その現場の事実をきちんと確認すること。
 2017年も、琉球新報と沖縄タイムスの記事を、「沖縄-辺野古-高江-から」を、報告します。

 2017年8月25日、沖縄-辺野古-高江の今を、沖縄タイムス、琉球新報は次のように表した。


(1)琉球新報-ゴスペルで平和願う 辺野古、工事車両43台搬入-2017年8月25日 11:27


 琉球新報は、「米軍普天間飛行場の移設に伴う名護市辺野古への新基地建設で25日午前、米軍キャンプ・シュワブのゲート前では『普天間基地ゲート前でゴスペルを歌う会』のメンバーらが、ウィーシャルオーバーカムやアメージンググレイスなどの歌を披露した。参加者と共に声を合わせ、平和を願った。」、と報じた。
 また、「ゲート前には、基地建設に反対する市民30人以上が座り込み、抗議の声を上げている。午前9時40分ごろから機動隊が市民を排除した。その間に砕石や生コンクリートを積んだとみられる工事車両計43台が基地内に入った。一方、海上では、シュワブ沿岸部の『N5護岸』建設予定地付近の仮設道路工事現場で、積まれた砕石の上にクレーンを使って砂利のような資材を投下する作業が確認された。反対する市民らは抗議船2隻とカヌー9艇で抗議している。」、と報じた。


(2)琉球新報-辺野古新基地是非の県民投票「知事提案考えない」 知事会見-2017年8月25日 12:05


 琉球新報は、標題について次のように報じた。


①「翁長雄志知事は25日午前の定例記者会見で、埋め立て承認の一事由となり得る辺野古新基地建設の是非を問う県民投票の在り方について、『県民が主体となって十分議論されることが実施するか(否か)の大きなことで、私からは提案は考えていない』と述べ、知事からは必要な条例案の提案はせず、実施するならば住民発意であるべきだとの考えを明らかにした。」
②「日本復帰以後、沖縄振興特別措置法でとられている高率補助制度の見直し議論が研究者から出ていることについて『(高率補助見直しは)目標として当然あるべきで、前県政からある。いつと言える状況ではない。今回経済的要因が大きくなり、議論が活発になってくるのではないか』と述べた。」
③「辺野古新基地建設の埋め立て承認撤回の時期については『撤回は慎重に慎重を期して、(来年12月までの知事の)任期内かどうかは関係なく、意義の大きさを十分承知している。県民のいろいろな意見も耳に入っている。私が責任もって決断する』と明言しなかった。」


(3)琉球新報-防衛相「2025年度伝えてない」 普天間飛行場の返還時期-2017年8月25日 13:29


 琉球新報は、標題について次のように報じた。


①「小野寺五典防衛相は25日の閣議後会見で、マティス米国防長官が嘉手納より南の米軍基地の返還・統合計画を巡り、米軍普天間飛行場の返還時期を3年先送りするよう米国防総省に変更を指示したとされる一部報道を否定した。小野寺氏は『米側に移設計画が当初より遅れ、2025年度になるような見込みを伝えたことは当然ない。米側で検討しているということも防衛省として承知していない』と日本側からの提示もないと強調した。」
②「統合計画では普天間の返還時期は『22年度またはその後』とされている。一部報道によると、マティス氏は工事の遅れを踏まえて『25年度またはその後』に変更するよう国防総省内に指示したとされる。」
③「小野寺氏は17日に行われた外務・防衛担当閣僚による安全保障協議委員会(2プラス2)でもマティス氏から『そのような話はなかった』と否定した。」
④「統合計画は3年ごとに更新されることになっているが、今回の2プラス2共同発表では『可能な限り早期に更新する』とトーンダウンした。更新について小野寺氏は『現在、米側と協議中』とした。」


(4)琉球新報-沖縄と本土で政府対応に差 オスプレイ、翁長知事不満-2017年8月25日 13:35


 琉球新報は、「沖縄県の翁長雄志知事は25日の記者会見で、政府が米軍新型輸送機オスプレイ墜落事故などを受け、陸上自衛隊が導入するオスプレイの配備先を佐賀空港(佐賀市)から暫定的に陸自駐屯地とする方針を固めたことに関し「(防衛は)国の専権事項と口を出させないのを沖縄にだけ適用している」と述べ、沖縄と本土で政府対応に差があると強い不満を示した。政府が沖縄県の反対にもかかわらず、オスプレイが配備されている米軍普天間飛行場(宜野湾市)の名護市辺野古移設を進めていることなどを念頭に置いたとみられる。」、と報じた。


(5)沖縄タイムス-辺野古シュワブゲート前ひき逃げ 18歳の少年を逮捕 容疑を否認-2017年8月25日 08:52


 沖縄タイムスは、「沖縄県名護市辺野古の米軍キャンプ・シュワブゲート付近であったひき逃げ事件で、名護署は25日午前0時25分、那覇市の会社員の少年(18)を過失運転致傷と道交法違反(救護措置義務違反、事故不申告)の疑いで逮捕した。少年は24日午前6時ごろ、メインゲート前付近の国道329号で軽自動車を運転中、新基地建設に反対する抗議活動に訪れ、歩道の縁石に座っていた男女2人をひいて重軽傷を負わせ、現場から逃走した疑いがある。」、と報じた。
 また、「同署によると、少年は『縁石にぶつかったことは間違いないが、出勤時間に間に合わないと思い、何にぶつかったかはよく確認せずに去った』と、容疑を否認しているという。同署は24日夕方までに防犯カメラなどから逃走車両を特定し、事件当時に車を運転していた少年を割り出して任意で事情を聞いていた。被害にあった沖縄市の女性(83)は左すねの骨を折るなどの重傷、大阪府の男性(69)は左膝に切り傷を負った。」、と報じた。


(6)沖縄タイムス-名護市長「オスプレイ、危険極まりない機体」 国に県民大会決議文手渡す-2017年8月25日 07:53


 沖縄タイムスは、標題について次のように報じた。


①「12日に開かれた県民大会で共同代表を務めた稲嶺進名護市長らは24日、防衛省に福田達夫政務官を訪ね、MV22オスプレイの配備撤回と米軍普天間飛行場の即時閉鎖、撤去を求める特別決議文を手渡した。稲嶺市長は豪州沖での墜落など事故が相次いでいることを念頭に『危険極まりない機体だ』と批判した。福田政務官は『非常に強い懸念、心配をさせていることについて重く受け止める』と応じた。」
②「稲嶺市長は要請後、記者団に、名護市や宜野座村での低空飛行や夜間訓練を説明し『こんな現状が昨年の名護市安部の墜落事故、オーストラリアの事故につながっている』と強調した。」
③「同行した共同代表の高良鉄美琉球大学大学院教授は、県民大会の7日前に墜落事故が発生したことから『いつでもこういう事故が起こりうる可能性はある』と指摘した。ヘリ基地反対協議会共同代表の安次富浩氏は、名護市辺野古の新基地建設反対も伝えた。メンバーは外務省や内閣府にも要請した。」
④「特別決議は豪州沖での墜落事故を受け、辺野古の新基地建設阻止を訴える県民大会で緊急採択された。配備撤回などのほか、原因究明や国内での全面飛行禁止などを求めている。」


(7)沖縄タイムス-名護オスプレイ墜落 米軍報告書「機体構造に問題ない」で調整-2017年8月25日 08:22


 沖縄タイムスは、標題について次のように報じた。


①「防衛省と在日米軍が、昨年12月の沖縄県名護市安部で墜落したMV22オスプレイの事故調査報告書について『機体構造に問題はない』と結論づける方向で最終調整に入ったことが24日、分かった。在日米軍は沖縄タイムスの取材に『今週、防衛省と協議をして、追加の質問を受け付けている』と明らかにした。在日米軍は『調査報告書は最終確定した後、防衛省に提出する』としており、準備が整い次第、防衛省に提供される見通し。
②「防衛省は事故から6日後に『事故は乱気流などで給油ホースとプロペラが接触したことによるもの』『機体構造を原因とするものではない』などとした米軍の説明を公表して、飛行再開を容認した。今回の報告書も同様の結論になるものとみられる。」
③「防衛省は昨年12月19日に米軍に事故調査報告書の提供を要請。日米合同委員会合意で原則6カ月以内に提供されることになっているが公表されず、同合意に基づき、9月まで延長されていた。オスプレイは昨年の名護の墜落事故の調査報告書が提出されないまま、今月にも豪州沖で墜落し、安全性に対する懸念が強まっていた。」




by asyagi-df-2014 | 2017-08-25 17:57 | 沖縄から | Comments(0)

ハンギョレのコラム-米軍慰安婦、日本軍慰安婦-を読む。

 ハンギョレは2017年8月15日、「[コラム]米軍慰安婦、日本軍慰安婦」を掲載した。 ハンギョレのペク・キチョル論説委員によるこのコラムをどう捉えることができるのか。
それは、「光復(解放)72周年をむかえ、あらためて克日を考える。私たちが一歩後退することによって本当に勝利する、普遍性と客観性を取得することによって、精神的にも物質的にも優位に立つ民族として新たに出ることができるのではないだろうか。」、との提言を、私たちの日本軍慰安婦問題として捉え直すことができるのかということでもある。
 その意味で、このコラムを考える。
コラムは、まず、米軍慰安婦について次のように押さえる。


(1)在韓米軍基地村女性、言い換えれば米軍慰安婦問題が韓国のマスコミに本格的にスポットを当てられたのは「キム・ジョンジャ、私は誰か」(2014年7月5日付ハンギョレ 1面)という記事が最初だった。それから1年余り後、東京で開かれた韓日言論人の集いに参加したことがある。当時両国関係は悪化の一途を辿っていた。
(2)半日討論して、あまりに異なる両国の人々の考えを貫く共通基盤はないだろうかと考えた。ふと米軍慰安婦のことが頭をよぎった。国家が集娼村を事実上管理し、性病検査を実施して強制的に隔離して、「米軍によくすれば韓国がよくなる」という精神教育までさせた。


 続いて、米軍慰安婦と日本人慰安婦を通して、日本人慰安婦問題を指摘する。


(1)当時私は、韓国では米軍慰安婦にスポットを当てているのに、先進国である日本がはるかに深刻な日本軍慰安婦に目を閉ざすのは誤りだと主張した。米軍慰安婦が戦後のことであり、日本軍慰安婦は戦時に遠い異国の地でそれも植民地の女性が帝国の軍隊に踏みにじられた。同じ人権蹂躪とは言っても、その強度には差が大きい。
(2)韓日問題は民族の観点とは別個に、人類の普遍的価値という共通基準で見れば輪郭が明確になる。例えば、『帝国の慰安婦』の著者朴裕河(パク・ユハ)を検察が起訴すると、韓国国内で反対声明を出したのはその主張に同意するからではなく、学問の自由のためだった。産経新聞ソウル支局長の起訴についてもやはり、言論の自由の観点から批判的だった。
(3)韓国の内部問題をヒューマニズムの尺度できちんと見ることができるならば、外側に地平を拡げることができる。私たちが日本軍「慰安婦」被害者と連帯して共に戦うのは、日本に支配された民族的鬱憤を晴らすためではなく、彼女たちの踏みにじられた魂を慰労し、その辛酸たる苦痛に対する補償を受けるようにするためだ。10年前、米下院が慰安婦決議案を初めて採択したのは、そのヒューマニズム的響きに世界が共感したためだ。
(4)韓日関係は悪循環に陥っているが、そうであるほど普遍的基準に基づかなければならない。かつてのアイルランドの頻繁な暴力事態に見るように、隣り合った両国が植民支配-被支配であった場合、関係は険悪にならざるをえない。合理的に見るより民族の観点が優先する。慰安婦問題は安倍の逸脱的な逆回りで大幅に悪化したし、李明博(イ・ミョンバク)・朴槿恵(パク・クネ)政府の没歴史的対応で道に迷った。解決までに時間がかかっても、普遍的価値に立脚し不変の主張と要求を続けるしか道はない。
(5)今年初め、裁判所は米軍慰安婦訴訟で国家の強制隔離を不法と判決した。彼女たちの人権侵害を調査する法案も国会で発議された。来年にはベトナム戦争当時韓国軍により犠牲になった民間人問題を扱う市民法廷が開かれる。韓国社会がこれらの問題に熱心であるほど、日本軍慰安婦問題の解決を要求する声にも説得力が増す。


 また、コラムは、次のような視点を提起する。


(1)克日(日本を克服すること)は被害意識に捕われて日本に常に何か出せと脅かしていても実現しない。そのような形で毎度接近すれば、韓国は常に日本に対して被害者であり抑鬱された民族になる。
(2)克日の次元で少女像問題にももう少し幅広く接近すれば良い。日本大使館前の少女像を平安なところにきちんとむかえる日が来ることを望む。光化門(クァンファムン)広場に迎えても良いし、慰安婦展示館を作って迎えることもできる。もちろん、そうなるためには日本の誠意ある謝罪と賠償が必要だ。その過程は迂余曲折がありえるが、そうなるように両国が知恵を集めなければならない。


 さて、韓国で「克日」が実践される時、私たちは、どのような視点を持つことができるのか、を問われている。
 確かに、次の指摘は、重要である。


Ⅰ.「私たちが日本軍「慰安婦」被害者と連帯して共に戦うのは、日本に支配された民族的鬱憤を晴らすためではなく、彼女たちの踏みにじられた魂を慰労し、その辛酸たる苦痛に対する補償を受けるようにするためだ。」
Ⅱ.「韓日関係は悪循環に陥っているが、そうであるほど普遍的基準に基づかなければならない。」
Ⅲ.「かつてのアイルランドの頻繁な暴力事態に見るように、隣り合った両国が植民支配-被支配であった場合、関係は険悪にならざるをえない。合理的に見るより民族の観点が優先する。」
Ⅳ.「慰安婦問題は安倍の逸脱的な逆回りで大幅に悪化したし、李明博(イ・ミョンバク)・朴槿恵(パク・クネ)政府の没歴史的対応で道に迷った。解決までに時間がかかっても、普遍的価値に立脚し不変の主張と要求を続けるしか道はない。」




by asyagi-df-2014 | 2017-08-25 05:53 | 侵略戦争・戦後処理 | Comments(0)

壊される前に考えること。そして、新しい地平へ。「交流地帯」からの再出発。


by あしゃぎの人
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