人気ブログランキング | 話題のタグを見る

「防衛省概算要求 説明なき要塞化やめよ」、と沖縄タイムス。

 防衛省は2025年8月29日、2026年度予算の概算要求を公表した。
 この中で、防衛省の概算要求額は、過去最大の8兆8千億円となった。

 沖縄タイムスは2025年8月31日、沖縄県に関する概算要求額に関して、「陸自弾薬庫など190億円 防衛省概算要求 沖縄市の訓練場整備」(東京報道部・新垣卓也)、と次のように報じた。
1.【東京】防衛省は29日に公表した2026年度予算の概算要求で、陸上自衛隊沖縄訓練場(沖縄市)に補給拠点を整備する計画に関連し、弾薬庫の建設工事などに約190億円を計上した。航空自衛隊那覇基地に航空機を隠す施設を整備する経費は約145億円。
2.陸自宮古島駐屯地では、隊庁舎や通信施設の整備などを予定。48億円を盛り込んだ。
3.海上自衛隊那覇航空基地で新たに弾薬庫を新設するため、調査検討などに約36億円を充てる。
4.海自はP3C哨戒機をP1哨戒機へ更新する事業を全国で進めており、那覇にも25~27年度にかけて計10機を配備する。
5.空自の移動式警戒管制レーダーを北大東村に配備するため、施設整備費約144億円を盛り込んだ。
6.26年度に陸自石垣駐屯地で新設する電子戦部隊は約70人で、駐屯地の定員規模は約650人に増える。隊庁舎整備などに約5億円を充てる方針。(東京報道部・新垣卓也)
(https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/1660043 参照 2025年8月31日)

 この防衛省の概算要求額に関して、沖縄タイムスは2025年8月31日、「防衛省概算要求 説明なき要塞化やめよ」、と社説で論評した。
 この社説で、防衛省の2025年概算要求額に関して押さえる。

 最初に、、沖縄タイムスによる防衛省の2025年概算要求額の把握。
1.防衛省の2026年度予算の概算要求は過去最大の8兆8千億円となった。
2.重視する分野として七つの柱を掲げる。
2.その中で敵基地攻撃能力を持つ長射程ミサイルの配備を加速。攻撃や偵察に使う無人機の大量配備に向け調達費を盛り込んだ。
 その上で、「県内自衛隊の部隊増強や施設整備などいわゆる「南西シフト」の増強も際立つ内容となった。」、と指摘する。
 次に、「南西シフト」の増強について示す。
1.陸上自衛隊那覇駐屯地では、第15旅団の師団格上げに伴い普通科連隊を現在の一つから二つに増やすほか、攻撃機能を備えた装輪装甲車「16式機動戦闘車(MCV)」を県内で初めて配備する。
2.これにより隊員数は現在の約2300人から、約1・7倍増の約3900人になるという。
3.県内では22年の知念分屯地を皮切りに自衛隊の通信を防護したり、敵の通信機器を妨害したりする電子戦部隊の配備が進む。それが来年度中には石垣駐屯地にも配備されるほか、今回新たに与那国駐屯地への「対空電子戦部隊」の配備計画が判明した。
4.今後導入される「24式対空電子戦装置」を使い、陸上から敵の航空機レーダーを妨害する部隊で全国初となる。熊本県の健軍駐屯地でも発足する予定だ。
5.航空機を使った戦闘を有利にする役割を持ち、通常の電子戦部隊より実戦に即した部隊。27年度には那覇駐屯地に配備する方針もすでに示されている。電子領域での優勢確保は現代の防衛の要だ。県内での配備強化は南西諸島周辺で軍事的圧力を強める中国をけん制する狙いがある。
6.与那国ではすでに配備されている電子戦部隊も増強される。将来的には地対空ミサイル配備の計画もある。
 また、この与那国における電子戦部隊の増強について、次の懸念を示す。
1.部隊の増強は国境に近くなればなるほど、逆に周辺国との緊張を高めることにもつながりかねない。自衛隊のさらなる機能強化に懸念を抱く町民は多い。
2.今月の町長選では配備増強に前向きな前職が敗れ、慎重姿勢を示す上地常夫町長が就任したばかり。上地町長は対空電子戦部隊の配備計画について「知らされていない」と述べた。
3.この間、部隊や施設の新設計画については事前に説明もなく進められ、地元の反発を招いてきた。うるま市の陸自訓練場計画が白紙となったことは記憶に新しい。自衛隊の機能強化は地域の安全にも関わる。説明もなく痛みを強いることは許されない。
 最後に、沖縄タイムスは、沖縄の基地負担増大につながる防衛省の2026年度概算要求について、次のように締める。
1.日本周辺の安全保障環境は厳しくなっている。だからといって際限なく増強していい理由にはならない。
2.沖縄関係経費は本年度当初予算から1・4%増の2102億円となった。
3.一方、在沖海兵隊のグアム移転など米軍再編に関する経費は具体的な額の提示がない「事項要求」となっている。
4.米軍基地の過重な負担がのしかかる県内では、さらなる負担増の懸念もある。
 その上で、次のことを突きつける。
 「野放図な増強は『専守防衛』の空洞化にもつながりかねず、認められない。」、と。
(https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/1660014 参照)


by asyagi-df-2014 | 2025-09-27 18:59 | 安全保障 | Comments(0)

壊される前に考えること。そして、新しい地平へ。「交流地帯」からの再出発。


by あしゃぎの人