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沖縄-辺野古-高江から-2021年1月22日


 「米国防総省は米議会に提出した2020会計年度の報告書で、新型ステルス戦闘機F35に871件の欠陥(昨年10月現在)が認められたことを21日までに明らかにした。そのうち10件は、乗員の安全などに関わる『カテゴリー1』に分類されている。F35は、米軍嘉手納基地や普天間飛行場、伊江島補助飛行場などで頻繁に訓練している。同省の運用試験・評価局が、報告書を公表した。同局は、欠陥の詳細を開示していないものの、『問題は、機体の構造的なものから、ソフトウエアのプログラミングにわたる領域まで広範囲に認められる』と指摘。前年度の欠陥は873件で、そのうち13件が『カテゴリー1』だった点について言及した上で、『修正しても、新たな欠陥が発見され続けているため、未解決の欠陥の総数は変わらない』と指摘した。」、と沖縄タイムス。
 このf35は、「19年4月には、航空自衛隊三沢基地(青森県)のF35Aが訓練中に太平洋上で墜落している。」(沖縄タイムス)、という代物。
 まずは、このことを考えよう。


 沖縄で起こっていること、その現場の事実をきちんと確認すること。
 何よりも、自らが沖縄から受け取るものを明確にするために。
 2021年も、琉球新報と沖縄タイムスの記事を、「沖縄-辺野古-高江-から」を、報告します。
 2021年1月22日、沖縄-辺野古-高江の今を、沖縄タイムス、琉球新報は次のように表した。


(1)琉球新報-在沖海兵隊、駐留見直し可能性も 米新政権、普天間精通の人材起用 米軍分散の必要性指摘-2021年1月22日 05:30


 琉球新報は、表題について次のように報じた。


①「第46代米大統領に就任したジョー・バイデン氏は、安全保障や外交を担う幹部にオバマ政権時代のスタッフを多く起用している。国家安全保障会議(NSC)に『インド太平洋調整官』のポストを新設し、米軍普天間飛行場の移設問題に精通するカート・キャンベル元国務次官補を起用するなど、『アジア政策重視』の姿勢を打ち出した。」
②「同盟強化を掲げる新政権は、辺野古移設についても引き続き日本政府と歩調を合わせることが予想される。ただ、キャンベル氏は少数の基地に依存することが脆弱性につながるとし、兵力の分散にも関心がある。新政権のアジア戦略や辺野古移設を含む在沖米軍基地の問題にどう取り組むのかを探った。」
③「バイデン政権は前政権と同様に、中国に対する強硬姿勢は維持するものとみられる。国務長官候補のアントニー・ブリンケン元国務副長官は19日の上院委員会の公聴会で、『トランプ大統領が対中強硬姿勢を採ったことは正しかった』と強調した。」
④「国防長官候補のロイド・オースティン元中央軍司令官も『中国は既に地域の覇権国で、目標は支配的な世界の大国になることだ』と強い警戒心を示した。その上で、同盟関係を再構築する考えを示している。」
⑤「知日派のキャンベル氏は1996年、日米両政府が普天間返還で合意した際の国防副次官補を務め、日米防衛協力のための指針(ガイドライン)見直しなども担った。2009年から13年にはオバマ政権の国務次官補として対日・対中政策を担当。アジア太平洋へのリバランス(再均衡)政策を立案した。」
⑥「キャンベル氏は12日、外交誌へ寄稿し、中国の軍事力を抑止し米国の優位性を保つには、空母よりも長距離の巡航・弾道ミサイルなどの開発に投資するよう提起した。東南アジアやインド洋に米軍を分散する必要性も指摘。『東アジアにある少数の脆弱(ぜいじゃく)な施設への依存を減らすことになる』とし、沖縄の基地負担軽減の可能性を示唆している。」
⑦「米シンクタンクの研究者も中国のミサイル能力向上を念頭に、嘉手納基地など沖縄の米軍基地の脆弱性が高まっていることや、基地が集中することの危険性を指摘する。」
⑧「新政権下では、在日米軍の兵力構成の見直しに向けた日米間協議を始めるとの米有識者の見方もある。それに伴い在沖海兵隊の駐留見直しの可能性も出てきそうだ。」     (問山栄恵)


(2)琉球新報-日米で兵力再検討必要 「辺野古計画」問題視も-2021年1月22日 05:50


 琉球新報は、表題について次のように報じた。


①「 米ジョージワシントン大のマイク・モチヅキ准教授(日本政治、日米関係論)に、新大統領就任に伴う、米軍普天間飛行場移設問題や米国のアジア政策への影響について聞いた。」
②「―新政権の安全保障政策はどのようになるか。」「『カート・キャンベル氏が国家安全保障会議(NSC)に新設するインド太平洋調整官のポストに起用された。今後、インド太平洋地域をマネジメントすることになる。キャンベル氏は意欲的で非常に強い政策立案者である。調整役ではなく、国防総省、国務省でもリーダーシップを発揮することになるだろう』『言えることは、中国に対する警戒は、前政権と同じように続けるということだ。キャンベル氏はオバマ政権でリバランスの枠組みを出し、それで政権が中国に対して厳しい政策を採るようになった。インド太平洋地域において米中競争が国際関係の一つの構図として出来上がっている』」
③「―沖縄への影響は。」「『米中の対立で、軍事的な衝突の可能性があるとすれば、台湾問題だ。危機にならないよう対応はするが、バイデン政権はできるだけ軍事力を増強し米軍の効率的な運用を探るだろう。これは、基地負担を軽減したい沖縄県民にとって、米中対立の中で厳しい状況だ』『辺野古移設についても、安倍政権や菅政権が辺野古への新基地建設を進めると、米国にはっきり言っている。米国側からノーとは言わない。だが、辺野古移設計画には問題があり、完成しても軍事的には不十分な施設であるとの見解が米国内にもある。代替案が表に出ないから、欠点があってもやらなければならないとなっている』」
④「―今後の安全保障や沖縄問題に関する動きは。」「『地域の軍事バランスがかなり変わり、第1列島線の中で中国の軍事力が増し米国が対抗する兵力を置くことが非常に難しくなってきた。沖縄に米軍施設を集中させることはまずいという考えが、結構出てきている。米国の空軍、陸軍、海軍、海兵隊は新しい作戦構想を提案し、海兵隊からはEABO(遠征前方基地作戦)を出している』『日米間で兵力構成を見直す協議を始めなければいけなくなると考える。ブッシュ政権時に米軍再編があった。中国の軍事力増強で包括的な軍事力のレビュー(再検討)が必要だ。協議の中で沖縄の基地負担軽減の可能性が出てくるのではないか。しかし、代わりに日本が日米同盟に貢献するという動きを見せないといけなくなる。戦略的に、対話から辺野古移設を修正することが一番、合理的である』」
 (聞き手・問山栄恵)


(3)沖縄タイムス- 嘉手納や普天間で頻繁に訓練…新型ステルス戦闘機F35に「871件の欠陥」 米報告書-2021年1月22日 16:11


 沖縄タイムスは、表題について次のように報じた。


①「【平安名純代・米国特約記者】米国防総省は米議会に提出した2020会計年度の報告書で、新型ステルス戦闘機F35に871件の欠陥(昨年10月現在)が認められたことを21日までに明らかにした。そのうち10件は、乗員の安全などに関わる「カテゴリー1」に分類されている。F35は、米軍嘉手納基地や普天間飛行場、伊江島補助飛行場などで頻繁に訓練している。」
②同省の運用試験・評価局が、報告書を公表した。同局は、欠陥の詳細を開示していないものの、『問題は、機体の構造的なものから、ソフトウエアのプログラミングにわたる領域まで広範囲に認められる』と指摘。前年度の欠陥は873件で、そのうち13件が「カテゴリー1」だった点について言及した上で、『修正しても、新たな欠陥が発見され続けているため、未解決の欠陥の総数は変わらない』と指摘した。」
③「また、こうした欠陥の修理に予想以上の時間を要するため、運用面でも支障を来していると指摘している。製造元のロッキード社によると、20年度に発見された新たな欠陥は約100件という。」
④「航空自衛隊も導入を進めており、19年4月には、航空自衛隊三沢基地(青森県)のF35Aが訓練中に太平洋上で墜落している。」


(4)沖縄タイムス-「5年たっても数値が下がっていない」湧き水から有機フッ素化合物 基地内の調査、宜野湾市長が県に要請-2021年1月22日 14:30


 沖縄タイムスは、表題について次のように報じた。


①「米軍普天間飛行場周辺の湧き水から指針値を超える高濃度の有機フッ素化合物が検出されている問題で、松川正則宜野湾市長は21日、県庁に富川盛武副知事を訪ね、政府に立ち入り調査を求めるよう要請した。富川氏は『重大なことと認識している』と応じ、立ち入りを求める考えを示した。」
②「昨年9月の県の夏季調査で、普天間飛行場周辺はPFOS(ピーホス)とPFOA(ピーホア)の合計値が、19地点中11地点で指針値を超過。最大値は1リットル当たり2千ナノグラムで、指針値の40倍だった。」
③「松川氏は『5年たっても数値が下がっていない』と懸念。推測される基地由来との原因を特定するため、県と共同で基地内で地下水や土壌のサンプリング調査をしたい考えを示した。」
④「嘉手納基地周辺でも同様に高濃度で検出されていることから、嘉手納町と北谷町、沖縄市でつくる三市町連絡協議会(三連協)とも連携したい考えを伝え、富川氏も『歩調を一緒にして要請したい』と賛同した。」
⑤「基地周辺でピーホスなどが検出されていることを受け、県はこれまでも立ち入り調査を求めているが、実現していない。」
⑥「昨年、普天間飛行場でピーホスなどを含む泡消火剤の漏出事故が発生し、環境補足協定に基づき立ち入り調査が認められたが、調査地点や対象物質は限定的だった。」



by asyagi-df-2014 | 2021-01-23 06:15 | 沖縄から | Comments(0)

壊される前に考えること。そして、新しい地平へ。「交流地帯」からの再出発。


by あしゃぎの人