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沖縄-辺野古-沖縄 高江から-2019年8月25日

翁長雄志のすごさと疲弊を改めて感じる。
「知事選出馬以降の話題に入ると樹子さんは声を落とした。知事になった翁長さんは新基地建設を阻止しようと、政府に何度も直訴したがなしのつぶて。『それまでの政治家人生は全身全霊喜びにあふれていた。知事の頃はほとんど心から笑っているのを見たことがない気がする』と吐露した。樹子さんは言葉を詰まらせながら、翁長さんが『政治家は使い捨て』と悲しい言葉を口にしながら、後進に期待していたことを説明。その上で、遺志を継ごうと集まった多くの県民に感謝した。」、と琉球新報。


 沖縄で起こっていること、その現場の事実をきちんと確認すること。
 2019年も、琉球新報と沖縄タイムスの記事を、「沖縄-辺野古-高江-から」を、報告します。
 2019年8月25日、沖縄-辺野古-高江の今を、沖縄タイムス、琉球新報は次のように表した。


(1)琉球新報-旧日本陸軍資料、相次ぐ出版 毒ガス戦や731部隊、活用期待-2019年8月24日 23:58


 琉球新報は、表題について次のように報じた。


①「旧日本陸軍が中国で実施した毒ガス戦を詳述した新たな報告書や、人体実験をした731部隊に関する資料が、戦後70年以上を経て相次ぎ出版されている。貴重な陸軍の1次資料が広く活用できるようになり、報告書を発掘した歴史研究者の松野誠也さんは『日中戦争期に戦場で何があったのかは、まだ分からないことが多い。悲惨な歴史を繰り返さないために実態を学び、考えるきっかけにしてほしい』と訴える。」
②「報告書は、毒ガス戦部隊の迫撃第5大隊が戦闘状況などをまとめた『戦闘詳報』が中心で、松野さんが昨年、入手した。毒ガス戦部隊が自ら使用の実態を記した戦闘詳報は初めての発見だ。」


(2)琉球新報-妻が明かす 翁長雄志前知事がプロポーズの言葉に込めた政治家としての覚悟-2019年8月23日 10:05


 琉球新報は、表題について次のように報じた。


①「翁長雄志さんをしのぶ会でお礼の言葉を述べた妻の樹子さん(63)は、参列者に感謝するとともに政治家として生きた翁長さんの素顔を紹介した。知事として名護市辺野古の新基地建設問題という重大な政治課題に立ち向かった翁長さん。共鳴した多くの県民が参列したことに『仏前に【皆さんが本当に心からしのんでくださった】と報告したい』と涙ぐんだ。」
②「樹子さんは翁長さんからのプロポーズが『政治家になりたい。選挙で選ばれず、何回も挑戦するかもしれない。僕に無理なら若い子を育てる。一生政治から離れられないかもしれない』と覚悟を迫る言葉だったと説明。それにも二つ返事で応えた。市議、県議と政治家の歩みを進めたが、帰りは遅く明け方になることも多かった。それが念願だった那覇市長に就任するとまっすぐ家に帰るようになり『とても困った。年に何回かしか作らなかった彼の夕飯を毎日作るようになった』と振り返った。」
③「知事選出馬以降の話題に入ると樹子さんは声を落とした。知事になった翁長さんは新基地建設を阻止しようと、政府に何度も直訴したがなしのつぶて。『それまでの政治家人生は全身全霊喜びにあふれていた。知事の頃はほとんど心から笑っているのを見たことがない気がする』と吐露した。」
④「樹子さんは言葉を詰まらせながら、翁長さんが『政治家は使い捨て』と悲しい言葉を口にしながら、後進に期待していたことを説明。その上で、遺志を継ごうと集まった多くの県民に感謝した。」


(3)沖縄タイムス-宮古島に弾薬庫、10月着工へ 中距離多目的誘導弾ミサイルや迫撃砲の弾薬が保管-2019年8月24日 16:30


 沖縄タイムスは、表題について次のように報じた。


①「【東京】陸上自衛隊の配備で宮古島市城辺保良で計画される弾薬庫設置を巡り、防衛省が10月にも工事を着工する方針であることが23日、分かった。用地取得に進展があったとみられるが、同省は『相手があること』として取得状況を明らかにしていない。弾薬庫には中距離多目的誘導弾ミサイルや迫撃砲の弾薬が保管される。同省によると、用地は2018年度に取得する予定だったが、手続きが現在まで続いている。21年度の使用開始を目指すという。」
②「宮古島市の下地敏彦市長は、市城辺保良の採石場『保良鉱山』での弾薬庫などの整備計画について、防衛省から説明を受けていないとした上で『10月の着工を目指すということは、防衛省としては【要件が整った】とみているのではないか』との認識を示した。」
③「また、予定地に隣接する保良と七又の両部落会が総会で配備反対の決議案を可決していることから『防衛省は住民説明会を開き、地域住民の理解を得る必要がある』と述べた。」
④「防衛省は3月、宮古島市上野野原のゴルフ場跡地に陸上自衛隊宮古島駐屯地を整備し宮古警備隊を発足。また地対空・地対艦ミサイル部隊を19年度末にも配備予定だ。」
⑤「弾薬庫を巡っては4月、住民へ説明しないまま陸自宮古島駐屯地に中距離多目的誘導弾ミサイルなどを保管していたことが明らかになり、住民の強い反発を招いた。防衛省は弾薬庫が完成するまで、これらの弾薬を島外で保管する。」
⑥「この問題を受け、岩屋毅防衛相は下地市長や駐屯地の地元・千代田区の代表者らに謝罪したが、その後、与那国町の陸自駐屯地でも弾薬庫を巡る政府の周知がされていなかったと問題視する声が上がるなど、政府の説明姿勢に疑問を持つ住民も多い。」


(4)沖縄タイムス-「知事は承認の再撤回を」「現時点で検討せず」 県民投票の民意どう尊重、有識者の見方-2019年8月25日 14:49


①「名護市辺野古の埋め立ての賛否を問う今年2月の県民投票から24日で半年。投票総数の7割以上が反対票を投じた結果について、住民投票に詳しい成蹊大学法科大学院の武田真一郎教授は『(公益性を理由に)再撤回の準備を進めるべきだ』と主張する。一方、県弁護団の加藤裕弁護士は17日のシンポジウムで『県は現時点で再撤回を検討しておらず、将来的にも議論が必要』と慎重な見方を示した。」
②県民投票から早くも半年が過ぎた。辺野古埋め立て工事に反対する意見は投票総数の7割に達したが、工事は強行されている。
③「『知事は承認の再撤回を』成蹊大学法科大学院教授(行政法)武田真一郎氏」
④「知事は投票結果を尊重する義務を負っている。そのために、いま何をすべきなのか。端的に結論を言えば、投票結果と軟弱地盤を理由として、埋め立て承認を再撤回することである。県民が強く反対する埋め立てが『国土利用上適正かつ合理的』(公有水面埋立法4条1項1号)であるはずがない。そして前例のない軟弱地盤の存在により、7万7千本もの杭の打設を必要とする埋め立てが『環境保全および災害防止に十分配慮されたもの』(同項2号)であるはずがない。埋め立て承認やその取り消し・撤回は知事の裁量行為である。上記の理由で知事が撤回すれば、裁判所も裁量権の逸脱濫用がある、つまり社会通念上著しく不合理であると判断することはできず、撤回は適法とされ、埋め立て承認はいったん白紙に返るだろう。これが県民投票条例を直接請求した際に県民投票の会が描いたシナリオである。この実現のために最も必要なのは、県が7月に提起した裁決取消訴訟(国の関与取消訴訟)で勝訴することである。
⑤「県が勝訴すれば、国が行政不服審査法を使っていわば身内の判断で撤回を違法とすることを裁判所が否定したことになる。その結果として、知事が再撤回すれば国が再び身内の判断で違法とすることはできなくなる。翁長雄志前知事が埋め立て承認を取り消したときも、裁判所は行審法ではなく地方自治法に基づいて解決するように和解勧告したのだから、この訴訟で県が勝訴する可能性は高い。」
⑥ところが県は再撤回には消極的であり、関与取消訴訟においても地方自治法に基づいて解決すべきことを十分に主張していない。その理由はおそらく昨年8月にした撤回に固執しているからである。実際に県はこの撤回の適法性を主張して、行政事件訴訟法に基づき、裁決取消訴訟(抗告訴訟)を提起した。しかし、抗告訴訟は国民の権利利益を保護する制度であり、自治体の権限を保護する制度ではないというのがこれまでの確立した裁判例である。裁判所がこの訴えを却下する可能性はきわめて高いだろう。よって知事は実務的に堅実な関与取消訴訟に傾注し、同時に再撤回の準備を進めるべきである。それが埋め立てを白紙に返し、投票結果を尊重するための最も確実な方法である。」
⑦「『裁判ではまだ主張せず』 県弁護団弁護士 加藤裕氏」
⑧「県が国を相手に起こした二つの訴訟で、県民投票の結果を主張できるか。まず「国の関与取消訴訟」では、国交相に裁決する権限があるか、ないかのみを形式的に争うため、県民の民意は関係ない。次に、抗告訴訟では、一般的に行政機関が処分し、それが裁判になったとき、処分の理由として示したこと以外を対象とすることはできない。今回の埋め立て承認撤回処分は、公有水面埋立法の『国土利用上適正かつ合理的であるか』『環境保全や災害防止に十分配慮しているか』といった承認要件が事後的に損なわれたことを理由とする。それとは別の理由の『県民投票で民意が示された』ことを裁判で争えるかどうか。県は現時点で主張していない。
⑨「『再撤回』できるか、どうか。今は県の承認撤回を、国交相の裁決で取り消した状態。国交相の裁決は『無効な処分』か、『取り消しうる処分』か。『無効』は重大明白な瑕疵(かし)があるためにそもそも効力が発生しない処分。『取り消しうる』は今は効力が発生するが、適切な手続きで効力を失わせることができる処分だ。無効な処分と取り消しうる処分というのは法的な考え方では論理的に違うが、実態として区別する必要はないのではないか。現時点で県は『裁決は無効』、つまり『承認撤回は有効』と訴えている。県の立場を前提に再撤回できるか、どうかを考えてほしい。」
⑩「では将来の話、二つの訴訟で県が敗訴し、国交相の裁決が有効となった場合、県民投票の結果を理由に再撤回できるか、どうか。一般的に新たな理由があれば撤回できる。ただ、県民投票の結果のような『公益性』を理由とした撤回は議論が割れている。一般的に公益上の撤回ができるのは、例えば無線の周波数帯を特定する免許で事後的に利用者が増え、周波数帯を変更しないといけない。そのため、公益上、免許を撤回することはあり得る。また、民間の使用していた公有施設を自治体が自ら使用するから使用許可を公益上の理由で取り消すことは裁判で認められた。今回のように、民意とか、県民全体の利益ということを理由に公益上の撤回が裁判で直接争われたケースはない。『できるか』『できないか』は、『公益上の撤回はできる』、ただ民意を理由とした公益上の取り消し、撤回は裁判例がないから『できる』とも『できない』とも、今の時点で言うことはできない。法律家で議論してほしい。」


(5)沖縄タイムス-家族だんらんの夢、目覚めると1人…「あの虚しさは今でも」 戦火のサイパン、引き裂かれた一家-2019年8月25日 15:29


 沖縄タイムスは、表題について次のように報じた。


①「サイパン島、テニアン島の県出身者計約9千人が犠牲になった地上戦から75年。50回目を迎える南洋群島帰還者会主催の慰霊の旅は、今年で最後となる。一方、体調などを理由に参加できない人たちもいる。25日からの出発を前に、参加者へと託す思いを聞いた。」(社会部・新垣卓也)
②「ジャングルを逃げ惑っていたさなか、20~30メートル先のサトウキビ畑から突然、人影が現れた。一歩一歩近づいて見ると、明らかに米軍兵だった。『母さん、あれは敵だよ!』。
③「太平洋戦争時、日本の委任統治領だった旧南洋群島のサイパン島で、日本軍の組織的戦闘が終わった後の1944年7月中旬。当時12歳だった高宮城清さん(87)=北谷町=は、一緒に島中をさまよっていた母に向かって叫んだ。後ろを振り返らず、一目散にジャングルへ逃げたが、乳飲み子の弟をおぶっていた母は捕まった。米軍の捕虜になったら辱めを受けて殺される-。そんな『戦前の教え』が頭をよぎり、母と弟の死を覚悟した。」
④「その1週間ほど前、父と8歳下の弟、妹2人を艦砲射撃で失った。家族7人で大木の根元に身を隠したが、艦砲の集中攻撃を受け、妹2人と弟は弾の破片で頭をやられて即死。腹に破片が刺さった父も、翌日の昼には息を引き取った。残ったのは『自分一人だけだ』。高宮城さんはそう思い込み、島の北東部から、サイパンで最も高いタッポーチョ山を目指して南下した。崖や畑を歩き回り、唯一持っていたかつお節の塊で、なんとか空腹を抑えた。歩き疲れ、ススキの茂みに隠れて眠った時、夢で見たのは家族だんらんの楽しい光景。目が覚めると、誰もいない現実に引き戻され、むなしさだけが募った。」
⑤「『戦時中はいろんなことがあったけど、あの時の気持ちはね、今でも言い表せないですよ』。当時を思い出し、高宮城さんは声を詰まらせた。」


(6)沖縄タイムス-密猟防止で沖縄の北部の村、夜間通行止め 24時間、カメラで監視-2019年8月25日 05:00


 沖縄タイムスは、表題について次のように報じた。


①「やんばる地域の希少な野生生物を密猟から守るため、県は環境省や国頭村、林野庁と協力し、同村全域の林道の夜間の通行止め実証実験を実施する。8月26日から10月21日までの約2カ月間、午後7時から午前5時まで、毎日通行止めゲートを設置。カメラも設置し、監視体制を整備する。」
②「同地域ではこれまでも、パトロールなどで密猟防止を図ってきたが、昨年国の天然記念物のリュウキュウヤマガメが密輸され香港で摘発されるなど、密猟が発生している。環境省が2011年から実施しているパトロールでも、密猟者が仕掛けるトラップが年平均15件見つかっている。」
③「実証実験では、林道の夜間通行を制限し監視カメラを24時間稼働する。期間中、交通量やトラップの件数を調査する。」
④「県庁で23日会見した県の棚原憲実環境部長は『住民に悪影響がなく効果が高い密猟対策を検証していきたい』と理解を呼び掛けた。国頭村の宮城久和村長は『資源を守り、世界自然遺産登録に向けた機運を高めていきたい』と話した。」



by asyagi-df-2014 | 2019-08-25 17:28 | 沖縄から | Comments(0)

壊される前に考えること。そして、新しい地平へ。「交流地帯」からの再出発。


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