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沖縄-辺野古-沖縄 高江から-2019年6月4日

環境監視等委員会の役割とは何なのだろうか。
「米軍普天間飛行場移設に伴う名護市辺野古の新基地建設で、沖縄防衛局は3日、辺野古崎付近で建設中の護岸『K8』を埋め立て用土砂の陸揚げに使うと初めて表明した。3日に那覇市で開いた辺野古移設に関する環境監視等委員会で委員に説明し、事後の会見で公表した。」、と琉球新報。
 当然のことに、沖縄の見解は、「県は桟橋として利用する予定がなかった護岸を陸揚げに使うことは、埋め立て承認をした際の約束(留意事項)に違反しているとして問題視している。」(琉球新報)。
 「防衛局によると、環境監視等委員会の委員からはこの対応を問題視する意見は出なかった。防衛局は『一日も早い普天間飛行場の移設・返還を実現するために辺野古移設に向けた作業を少しでも進めたい』と説明した。予定外使用との指摘については『問題ない』と述べた。」、と新聞社は伝え続けるしかない。
改めて、環境監視等委員会の役割とは何なのか。


 沖縄で起こっていること、その現場の事実をきちんと確認すること。
 2019年も、琉球新報と沖縄タイムスの記事を、「沖縄-辺野古-高江-から」を、報告します。
 2019年6月4日、沖縄-辺野古-高江の今を、沖縄タイムス、琉球新報は次のように表した。


(1)琉球新報-桟橋として利用する予定なかったK8護岸でも土砂陸揚げ 防衛局が表明 沖縄県、留意事項違反と指摘-2019年6月4日 05:00


 琉球新報は、表題について次のように報じた。


①「米軍普天間飛行場移設に伴う名護市辺野古の新基地建設で、沖縄防衛局は3日、辺野古崎付近で建設中の護岸『K8』を埋め立て用土砂の陸揚げに使うと初めて表明した。3日に那覇市で開いた辺野古移設に関する環境監視等委員会で委員に説明し、事後の会見で公表した。県は桟橋として利用する予定がなかった護岸を陸揚げに使うことは、埋め立て承認をした際の約束(留意事項)に違反しているとして問題視している。」
②「防衛局は現在、埋め立て予定地北側のK9護岸のみを使って埋め立て用土砂を陸揚げしている。」
③「防衛局は作業加速に向けて陸揚げ場所を増やすため、先にサンゴを移植する予定を変えて護岸造成に着工した。完成すればサンゴ群に約50メートルの距離まで迫る。その護岸近くを土砂運搬船が出入りを繰り返すことになる。防衛局は海底を巻き上げないよう浅瀬では船を自走させず、ワイヤーロープで引っ張ると説明している。」
④「防衛局によると、環境監視等委員会の委員からはこの対応を問題視する意見は出なかった。防衛局は『一日も早い普天間飛行場の移設・返還を実現するために辺野古移設に向けた作業を少しでも進めたい』と説明した。予定外使用との指摘については『問題ない』と述べた。」
⑤「新たに建設中の護岸を陸揚げに使うことについて、3日現在、県に連絡はない。」


(2)琉球新報-火災時、住民の避難困難 先島配備の地対艦ミサイル 陸自教科書では「2分で爆発」 専門家「弾薬庫、生活圏近い」-2019年6月4日 05:30


 琉球新報は、表題について次のように報じた。


①「陸上自衛隊の教科書(教範)で、地対艦誘導弾(ミサイル)が火災に巻き込まれた際に爆発するまでの時間は約2分とし、その際は1キロ以上離れるか、物陰に隠れるなどの対応を示していることが3日までに分かった。軍事評論家の小西誠氏は宮古島市、石垣市へのミサイル配備と関連付け『有事の際はもちろん、平時でも火災の可能性は避けられない。住民は約2分で1キロも遠くへどのように逃げるのか』と疑問視した。破壊力が大きいミサイルの弾薬庫は危険性が高いため山中に設けるのが通例とし『生活圏の近くにその弾薬庫を置くこと自体がおかしい』と指摘した。教範は小西氏が情報開示請求で入手した。」
②「教範には地対艦誘導弾が火災に巻き込まれた場合、『弾頭が火災に包まれてから、発火、爆発等の反応が起こるまで約2分』『1キロ以上の距離又は遮蔽(しゃへい)のかげ等に避難する』と記載されている。」
③「小西氏が入手したのは陸自武器学校の教科書『火砲弾薬、ロケット弾及び誘導弾』とその関連資料で、全647ページ。各種弾薬の詳細な構造や機能、具体的な取り扱い方法を解説している。」
④「今年3月末に警備隊380人で開設された宮古島駐屯地には、2020年以降にミサイル部隊も配備される計画だ。それに伴って防衛省が保良地区に建設を計画している弾薬庫が完成すれば、地対艦・地対空ミサイルも保管される見通しだ。弾薬庫の建設予定地付近には住宅や道路などがあり、住民が行き来する生活圏となっている。」
⑤「石垣島には500~600人規模とされるミサイル部隊が配備される計画がある。駐屯地内に誘導弾の弾薬庫が設置される予定で、3月に駐屯地の造成が始まった。駐屯地の近隣には開南集落がある。」                           (明真南斗)


(3)琉球新報-小学校にジェット機が墜落…18人が死亡した事故を忘れないで 紙芝居で宮森小事故を伝える-2019年6月4日 06:00


 琉球新報は、表題について次のように報じた。


①「【うるま】うるま市石川地域の住民8人でつくる『平和グループ ソーミナー』が、1959年に宮森小学校で起きたジェット機墜落事故を描いた紙芝居『忘れないで なかよし地蔵のおともだちを』の新調版を完成させた。事故当時、宮森小5年生だった佐次田満さん(71)らの証言を基に、画家・荷川取純子さんらの協力を得て仕上げた。ソーミナー代表の金城周子さん(66)は『事故を風化させないためにも多くの子どもたちに知ってもらいたい』と、県内小中高への配布も検討していく。」
②「結成29年目を迎えるソーミナーは、地域の平和学習や戦跡巡りなどの活動に取り組んできた。自分たちの地域や足元の平和についても考えるきっかけにしたいと、宮森小の事故を紙芝居にしようと決め、約20年前に佐次田さんと、事故当時6年生の担任をしていた故伊波常雄さんから話を聞き取り、紙芝居を作った。」
③「県内外の小中学校で読み聞かせを続け、反響が広がる一方、紙芝居は原画のままで一つしかなかったため、依頼を断らざるを得ないこともあった。今年新調して50部を完成させた。紙芝居は14ページで、ジェット機が墜落し叫び苦しみ、混乱する子どもたちや保護者の様子を描き、事故後も大きな飛行機におびえる児童の様子などを紹介している。」
④「当時、宮森小近くの城前小1年だった金城さんは地域の人や子どもを亡くした母親の思いなどを聞いてきた。『遺族の方に聞いた【(事故を)思い出したくない。だけど、忘れないでほしい】との言葉が忘れられない。授業でぜひ使ってもらい、【平和って何か】を考えるきっかけにしてほしい』と語った。」
 (上江洲真梨子)


(4)沖縄タイムス-辺野古新基地建設巡り、埋め立て加速 「K8」護岸からも土砂陸揚げ-2019年6月4日 05:00


 沖縄タイムスは、表題について次のように報じた。


①「名護市辺野古の新基地建設を巡り、沖縄防衛局は3日、辺野古崎付近で整備を進める『K8』護岸を使用し、海上から運搬する土砂を陸揚げする考えを示した。現在陸揚げに使用する『K9』護岸と併用し、埋め立てを加速したい考え。月内にも、K8からの陸揚げに着手する見通しだ。同日、那覇市内で開いた有識者から意見を聞く「環境監視等委員会」で報告した。」
②「K8は250メートルを整備予定で、新基地建設に反対する市民によると、5月末で200メートルを超えている。整備計画は全長500メートルだが、予定地の一部に生息するサンゴの移植許可が県から下りないため、半分の250メートルまで整備を進める。」
③「県はK9からの土砂の陸揚げは当初の使用目的と異なるとして違法性を指摘しており、K8も問題視するのは必至。また、土砂が投入されている辺野古側が全て埋まっても、新基地建設に必要な埋め立て全体の4分の1にとどまる。残りの大部分の大浦湾側は軟弱地盤を抱え、県が改良工事を認めなければ政府は埋め立てに着手できない。」
④「防衛局は環境監視委で、K8に土砂を積んだ台船を接岸する際、水深の浅い海域で砂を巻き上げないよう、船と護岸をワイヤロープでつなぎ巻き上げて接岸すると説明。委員から異論や反対はなく、水中の濁りのモニタリングを求める意見があった。」
⑤「防衛局は委員にジュゴンの生息状況も説明。3月に今帰仁村で死骸が見つかった個体Bと船舶の航行の関係で、個体Bが確認されていた古宇利島沖は、新基地建設工事に関連する船舶が航行していないことを衛星利用測位システム(GPS)の記録と地図で示した。」


(5)沖縄タイムス-市民団体、ドローン監視の続行訴え 基地の環境破壊指摘-2019年6月4日 13:50


 沖縄タイムスは、表題について次のように報じた。


①「【東京】小型無人機ドローンの基地周辺飛行を原則禁止する改正ドローン規制法施行を前に、基地を上空から監視する市民団体『沖縄ドローンプロジェクト』と同法対策弁護団は3日、参院議員会館で、辺野古新基地建設の工事を巡り防衛省に公開質問した。市民らはドローンからの空撮写真を例示し『工事が環境破壊につながっている』と批判。改正法の施行後も、ドローンによる工事監視を規制すべきでないと訴えた。」
②「プロジェクトの奥間政則さんは、2月にK4護岸の上空で撮影した写真を示し、濁り水が海に流出していると指摘した。」
③「防衛省の担当者は『工事箇所に近いモニタリングポイントで調査を行っており、基準値を超える水の濁りは確認されていない』と主張。藻場などに影響はないとの見解を示した。」
④「奥間さんは『防衛省の調査がどこで行われていたか分からず、とんでもなく遠い可能性もある』と説明を疑問視。調査地点の公表を求めた。同席した糸数慶子参院議員はドローン空撮の必要性を訴えた。」


(6)沖縄タイムス-沖縄・辺野古で護岸作業続く 基地ゲート前では市民が抗議-2019年6月4日 14:18


 沖縄タイムスは、「沖縄県名護市辺野古の米軍新基地建設を巡り、6月中に海上から運搬する土砂の陸揚げに使われることが分かった辺野古崎付近の『K8』護岸で4日午前、クレーン車で鉄板をおろすなどの整備作業が始まった。K8護岸は250メートルを整備予定で、新基地建設に反対する市民によると、5月末で200メートル超が整備済みという。名護市辺野古の米軍キャンプ・シュワブゲート前では、4日午前から市民ら約30人が座り込み、『工事をやめろ』などと抗議を続けた。午後1時半までに県警機動隊による排除が2度あり、その間に164台の工事車両が基地内に入った。」、と報じた。


(7)琉球新報-普天間飛行場の司令官「使用状況把握せず」 有機フッ素化合物PFHxS-2019年6月4日 10:35


 琉球新報は、表題について次のように報じた。


①「【宜野湾】米軍基地からの汚染が指摘されている有機フッ素化合物(PFOS、PFOA、PFHxS)が普天間飛行場周辺の湧水などから検出された問題で、同飛行場の司令官が基地内におけるPFHxSの使用状況を把握していなかったことが分かった。宜野湾市議会が3日、市上下水道局など関係機関の担当者を招き開いた議会運営委員会で、市基地渉外課の吉村純課長が報告した。議員からは『一刻も早く米軍に状況を確認してもらい、抜本的解決と安全確保に努めてほしい』との要望が上がった。」
②「吉村課長によると先月28日、松川正則市長との意見交換の場で基地司令官デイビッド・スティール大佐が普天間飛行場内でのPFHxSの使用状況について『詳細を把握していない』と述べたという。市は今後、米軍に対しPFHxSの使用状況を調べ、情報があればその都度開示するよう求めていく。」
③「市環境対策課は県が水質を調査した地下水や湧水17地点のうち(1)主要な湧水(2)雑用水として使われている所(3)不特定多数が使用もしくは利用できる湧水―全ての要件に該当する6地点に、飲用禁止を呼び掛ける看板を設置する方針を報告した。各管理者の許可を得られ次第、今週から順次設置していく構え。」
④「市上下水道局は先月21日付で、宜野湾市を含む7市町村に水を供給する北谷浄水場を管理する県企業局に要請書を提出したと報告した。その際に(1)水道水の安全性を明確にし、広く周知すること(2)安全性の確認が取れるまで嘉手納井戸群以外で水源を確保すること(3)原因究明と抜本的な対策を講じること―を求めた。」



by asyagi-df-2014 | 2019-06-04 17:43 | 沖縄から | Comments(0)

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