沖縄-辺野古-沖縄 高江から-2019年5月31日

 日本という国の戦後の歩みを示すもの。
「51年前の1968年6月2日、福岡市の九州大学箱崎キャンパスに米空軍F4ファントム偵察機が墜落した事故を目撃した県民が宜野湾市にいる。当時、九大理学部の助手だった安仁屋眞昭さん(79)だ。事故は基地撤去の運動に火をつけ、ファントムが所属していた米軍板付基地の大部分の返還につながった。一方、沖縄では何度事故が起きようとも主要な基地は撤去されない。安仁屋さんは『沖縄では民意よりも米軍が優先。沖縄の戦後は終わっていない』と憤る。」、と琉球新報。
 それは、「構造的沖縄差別」を押しつけることによって成り立った歪な姿でもある。
「翻って沖縄はどうか。2004年8月、米軍ヘリが沖縄国際大(宜野湾市)に墜落。16年12月には米海兵隊輸送機MV22オスプレイが名護市安部の海岸に落ちた。17年10月にも東村高江に大型輸送ヘリが不時着、炎上した。いずれも米軍普天間飛行場所属の機体だ。『政府は普天間の危険性を認識していると言う。ではなぜ、飛行をやめさせないのか。(名護市)辺野古への移設を語る前にすべきことがあるはずだ』。飛行場のすぐそばで生まれ育ち、今も生活する安仁屋さんは憤る。さらに、九大の事故では警察や消防の現場検証が認められたものの、沖縄のこれらの事故では、米軍は日米地位協定などを盾に日本側の検証を拒否した。なぜ九大で認められたことが沖縄では許されないのか。なぜ政府は米軍の意向を優先するのか―。」、と琉球新報は続ける。


 沖縄で起こっていること、その現場の事実をきちんと確認すること。
 2019年も、琉球新報と沖縄タイムスの記事を、「沖縄-辺野古-高江-から」を、報告します。
 2019年5月31日、沖縄-辺野古-高江の今を、沖縄タイムス、琉球新報は次のように表した。


(1)琉球新報-「沖縄、民意より米軍」 戦後の重荷、74年変わらず-2019年5月31日 06:30


 沖縄タイムスは、表題について次のように報じた。


①「51年前の1968年6月2日、福岡市の九州大学箱崎キャンパスに米空軍F4ファントム偵察機が墜落した事故を目撃した県民が宜野湾市にいる。当時、九大理学部の助手だった安仁屋眞昭さん(79)だ。事故は基地撤去の運動に火をつけ、ファントムが所属していた米軍板付基地の大部分の返還につながった。一方、沖縄では何度事故が起きようとも主要な基地は撤去されない。安仁屋さんは『沖縄では民意よりも米軍が優先。沖縄の戦後は終わっていない』と憤る。」
②「夜、自宅アパートで風呂に入っている時だった。突然けたたましい音がした。周辺は航空機の飛行経路。『妻と冗談で飛行機でも落ちたかなと話していたら、大家さんから【九大に墜落した】と聞かされた』。300メートルしか離れていないキャンパスまで走った。墜落した現場は建設中の大型電算機センターだった。研究室から約100メートルの目と鼻の先。ごうごうと燃えさかる機体は今も忘れられない。『近くには住宅が立ち並び、キャンパスには放射線の研究施設もあった。ぞっとした』と顔をしかめる。」
③「当時はベトナム戦争の最中。学生や教職員が一体となって基地撤去運動に乗り出した。学長も先頭に立って街頭をデモ行進した。事故現場は学生らがバリケードで取り囲み、米軍が機体を回収するのを阻止した。残骸は約7カ月にわたって宙づり状態でさらされ、反戦の象徴になった。これらの運動もあり板付基地の大半が返還され、72年4月に『福岡空港』となった。」
④「翻って沖縄はどうか。2004年8月、米軍ヘリが沖縄国際大(宜野湾市)に墜落。16年12月には米海兵隊輸送機MV22オスプレイが名護市安部の海岸に落ちた。17年10月にも東村高江に大型輸送ヘリが不時着、炎上した。いずれも米軍普天間飛行場所属の機体だ。『政府は普天間の危険性を認識していると言う。ではなぜ、飛行をやめさせないのか。(名護市)辺野古への移設を語る前にすべきことがあるはずだ』。飛行場のすぐそばで生まれ育ち、今も生活する安仁屋さんは憤る。さらに、九大の事故では警察や消防の現場検証が認められたものの、沖縄のこれらの事故では、米軍は日米地位協定などを盾に日本側の検証を拒否した。なぜ九大で認められたことが沖縄では許されないのか。なぜ政府は米軍の意向を優先するのか―。」
⑤「安仁屋さんは6月2日、福岡市で開かれる集会に出席し、思いを語る。『戦後74年がたっても沖縄は重荷を背負っている。沖縄の戦後を終わらせるために活動していきたい』」
(高田佳典)


(2)琉球新報-基地負担軽減へ議論 万国津粱会議 初、委員長に柳沢氏-2019年5月31日 05:00


 琉球新報は、表題について次のように報じた。


①「玉城デニー知事が有識者の意見を聞く『万国津梁会議』の人権・平和をテーマにした第1回会合が30日、県庁で開催された。委員5人の互選で国際地政学研究所の柳沢協二氏を委員長に選任し、在沖米軍基地の縮小などについて議論を交わした。冒頭のみ公開された会議であいさつした玉城デニー知事は『在日米軍の駐留の在り方、海兵隊をはじめ在沖米軍の駐留の必要性などの再点検とともに在沖米軍基地の整理縮小に向けた議論を行っていただきたい』と求めた。」 
②「事務局によると、委員からは主に(1)日本を取り巻く安全保障環境の変化(2)在日米軍の駐留の在り方(3)在沖米軍(海兵隊)の駐留の必要性(4)日米特別行動委員会(SACO)の検証(5)米国の戦略の変化(6)日米地位協定―の6項目について意見が出された。今後の論点や議論の進め方を各委員で整理しながら、第2回の会合を8月上旬にも開催する。」
③「会議終了後、報道陣の取材に応じた柳沢委員長は『大きな意味での基地負担軽減を頭において議論してくれというのが知事の意向だと思っている』とした上で、『県知事の権限を超えたことを申し上げるつもりはない』と述べ、米軍普天間飛行場の名護市辺野古移設の代替案を提案する意向はないと強調した。」
④「今会議の議事概要は1週間後をめどに、発言委員を匿名にして県HPで公開する予定。委員の任期は2021年4月末までで、知事への提言は本年度以降になる可能性もあるが、議論の進展によってはその都度、知事に提言する可能性もあるという。」


(3)琉球新報-県、新たに国提訴検討 新基地阻止 来月議会提出へ-2019年5月31日 05:30


 琉球新報は、表題について次のように報じた。


①「米軍普天間飛行場の名護市辺野古移設を巡り、県による埋め立て承認撤回を取り消した国土交通相の決定への対抗措置で、県は新たな訴訟を起こす案を県議会6月定例会に提出することを検討している。議会の議決を得て県が提訴すれば、県と政府の対立が再び法廷闘争に入る。既に始まっている総務省第三者委員会・国地方係争処理委員会の審査とは別の法的措置だ。」
②「関係者によると、県幹部は6月3日までに方針を正式決定し、4日に県議会与党に説明するとみられる。与党との調整が付けば、提訴に必要な議決と訴訟費用を盛り込んだ補正予算案が18日から始まる予定の定例会に提出される見通しだ。」
③「石井啓一国交相は4月、承認撤回の取り消しを決めた。それによって埋め立て承認が復活したとして政府は辺野古の工事を続けている。県が取り得る対抗策は(1)地方自治法に基づいて国地方係争処理委員会に審査を申し出て不服があれば高裁に提訴する(2)行政事件訴訟法に基づいて那覇地裁に取り消しを求めて提訴する―の二つがあった。」
③「(1)は既に始まっており、近く判断が出る見込みだ。今回検討を進める(2)については法律で国交相の決定から6カ月以内と期限が決まっている。」


(4)沖縄タイムス-嘉手納基地にカナダ空軍の哨戒機が飛来 北朝鮮船の「瀬取り」対応で-2019年5月30日 19:19


 沖縄タイムスは、「沖縄県の米軍嘉手納基地に30日午後1時25分ごろ、カナダ空軍のCP―140哨戒機1機が飛来した。防衛省は、北朝鮮の船が別の船に横付けして物資を積み替える『瀬取り』などの違法海上活動に対し、カナダの哨戒機が6月上旬以降に嘉手納基地を拠点に警戒活動すると発表しており、今後任務に当たると見られる。同3時ごろにはカナダのCC―177輸送機も飛来した。哨戒機の機材輸送の可能性がある。カナダの哨戒機は昨年4月にも警戒活動のため飛来した。」、と報じた。


(5)琉球新報-Yナンバー車両とダンプが衝突 国道58号北向けが一時全面通行止め 渋滞最大7キロ-2019年5月31日 10:39


 琉球新報は、表題について次のように報じた。


①「31日午前7時ごろ、沖縄県浦添市仲西の国道58号の交差点で、Yナンバー車両とダンプカーが衝突する事故があった。浦添署によると、車を運転していた米軍関係者の男性が意識がある状態で病院へ搬送された。ダンプは事故で滑走し北向きの全3車線を防いだため、一時全面通行止めとなった。同9時23分に撤去されるまで、交差点には交通規制が敷かれた。交差点を起点に最大約7キロ渋滞が発生した。浦添署が事故原因を調べている。」
②「事故発生直後に現場を通りかかった近所の男性は『Yナンバー車のフロント部分はめちゃくちゃだった。交通規制で他の車は右折しかできなかった。でもバスは直進しかできないので、2、3台が止まっていた』と話した。」


(6)沖縄タイムス-米兵や軍属の道交法違反容疑相次ぐ 酒気帯びや検知拒否など2カ月で10人 基地周辺の首長「異常事態」-2019年5月31日 15:00


 沖縄タイムスは、表題について次のように報じた。


①「米軍人・軍属が酒気帯びや飲酒検知拒否等の道交法違反容疑で逮捕される事案が相次いでいる。本紙集計によると、4月から5月30日までに同容疑で10人が逮捕された。うち7人は米軍嘉手納基地に所属する兵士だった。管内に同基地がある沖縄署は29日、米軍の憲兵隊に対して再発防止と交通安全対策への協力を口頭で申し出た。周辺自治体の首長からは『異常事態』との声が上がる。」
②「米軍関係者が同容疑で逮捕されたのは1~3月の3カ月で計4件だったが、4月4件、5月6件と増えている。5月12日には酒に酔って器物損壊容疑で海兵隊員が逮捕された。発生時間は午前4時台が最も多かった。沖縄署は『逮捕者は沖縄に赴任したばかりの新兵が多い』とした上で、供述などから『アルコールが体内で残っている状態を認識せずに運転している米兵もいる』と明かす。」
③「『まさに異常事態だ』。嘉手納、北谷、沖縄3市町でつくる嘉手納基地に関する三市町連絡協議会(三連協)会長の當山宏嘉手納町長は29日、沖縄防衛局での抗議の場で強調した。当初、米軍のパラシュート降下訓練に対する要請のみを予定していたが、米兵による酒気帯びや交通死亡事故が相次いだことから緊急に再発防止を求めた。」
④「県警交通企画課によると、米軍基地を抱える署では、米兵らを対象に飲酒運転防止に関する研修や取り組みを実施している。沖縄署は来月、嘉手納基地での講話など取り組みを強化する方針。」



by asyagi-df-2014 | 2019-06-01 06:32 | 沖縄から | Comments(0)

壊される前に考えること。そして、新しい地平へ。「交流地帯」からの再出発。


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