沖縄-辺野古-沖縄 高江から-2019年5月30日

「沖縄県与那原町の町民平和の日の21日、町与那原の軽便与那原駅舎展示資料館前広場で記念式典が開かれた。地元中高生たちが平和の意味を掘り下げて作ったメッセージの朗読があり、不戦の心の継承を誓った。子どもから高齢者まで参加して戦没者を悼み、戦火にあった地域の記憶を共有した。」、と琉球新報。
不戦の心の継承の営みを忘れてしまったいないか。
いや、知ろうともしないのではないか。
「幼いので行事や言葉一つ一つの意味は分からないかもしれない。でも学ぶ年齢になった時、きょうの記憶とつながると思う」(琉球新報)との想い、行為が沖縄の「こころ」かもしれない。


 沖縄で起こっていること、その現場の事実をきちんと確認すること。
 2019年も、琉球新報と沖縄タイムスの記事を、「沖縄-辺野古-高江-から」を、報告します。
 2019年5月30日、沖縄-辺野古-高江の今を、沖縄タイムス、琉球新報は次のように表した。


(1)沖縄タイムス-辺野古:土砂投入や「N4」護岸での作業を確認 座り込みの60人排除-2019年5月30日 14:40


 沖縄タイムスは、「【名護】新基地建設が進む名護市辺野古の米軍キャンプ・シュワブ沿岸では30日午前、埋め立て地域への土砂投入や『N4』護岸での作業が確認された。新基地建設に反対する市民らは船2隻とカヌー4艇で海上から抗議した。午前9時すぎにはカヌーがフロートを越え、海上保安官に一時拘束された。シュワブゲート前では午前9時半と午後0時半に、座り込む市民ら約60人を機動隊が排除して工事車両の資材搬入があった。市民らは『無駄な埋め立てはやめろ』『法律を守ろう』などとシュプレヒコールを続けた。」、と報じた。


(2)沖縄タイムス-沖縄の中高生ら不戦の誓い 平和引き継ぐメッセージ朗読 「命どぅ宝」語り継ぐ-2019年5月30日 09:25


 沖縄タイムスは、表題について次のように報じた。


①「沖縄県与那原町の町民平和の日の21日、町与那原の軽便与那原駅舎展示資料館前広場で記念式典が開かれた。地元中高生たちが平和の意味を掘り下げて作ったメッセージの朗読があり、不戦の心の継承を誓った。子どもから高齢者まで参加して戦没者を悼み、戦火にあった地域の記憶を共有した。」                       (南部報道部・松田興平)
②「町内中高生らでつくるジュニアリーダークラブ13人は、平和学習を重ねて紡ぎ上げた言葉を交互に読んだ。平和を願う象徴的な言葉『命どぅ宝』の意味を素朴な表現を連ねて追求していく構成だ。74年前の光景を「空は戦闘機で黒く染まり」「赤く染まった地面の上では逃げまどう人々の叫び声が響き渡っていた」などと描写している。続いて現代を「青い空に飛行機雲が浮かびそれを見てはしゃぐ子ども達」「緑が広がる芝生の上で響きあう笑い声」などと対比させる表現で平穏な日々の価値を浮かび上がらせた。」
③「子ども3人と参加した上原薫さん(39)は『まだ幼いので行事や言葉一つ一つの意味は分からないかもしれない。でも学ぶ年齢になった時、きょうの記憶とつながると思う』と語った。」
④「与那原に移住した4年前から毎年参加している熊本県出身の加茂三國さん(78)は壇上であいさつ。『生きた人間の熱い血と涙を戦争は一瞬にして冷たいものにする。悲惨な犠牲の上に、今日の繁栄がある』と語った。」
⑤「式典では照屋勉町長の式辞や参列者による献花、シャンソン歌手の石坂美砂さんによる独唱、与那原小児童による合唱があった。町によると1945年5月21日に運玉森東側を米軍が占領。2011年にこの日を記念日に定めて毎年、沖縄戦で破壊された与那原駅舎を再現した同資料館前で式典を開いている。また戦時下に米軍が撮影した与那原の焦土と現在の写真を並列して展示する『撮影現場を探して』が役場仮庁舎の町社会福祉センターで始まっている。期間は未定。問い合わせは同町総務課、電話098(945)2201。」
【平和メッセージ全文】

戦(いく)さ世(ゆ)んしまち
みるく世(ゆ)ややがて
嘆くなよ臣下
命(ぬち)どぅ宝
沖縄(うちなー)芝居の中で
琉球王朝最後の国王
尚泰(しょうたい)王が民の前で詠んだ琉歌
沖縄の心を表す言葉として
受け継がれてきたこの言葉-
命どぅ宝
今となっては誰でもわかる聞きなれた言葉-
でもどれほど大事な言葉か
わからなかった
今から七十四年前、沖縄が戦場と化していった
空は戦闘機で黒く染まり
地上には火の粉が雨のように降りそそいだ
赤く染まった地面の上では
逃げまどう人々の
叫び声が響き渡っていた
女性や子ども、老人たちは
ガマや壕の中で飢えに耐えながら
今日を必死に生き延びようとしていた
だがその思いも叶(かな)わず
砲弾に倒れた人もいれば自ら命を絶つ人もいた
青年たちは夢や希望を捨て
国の為(ため)に戦った
自らの命も武器にして-
その人々はどのような思いで
命を絶ったのだろうか
あれから時が流れた今
青い空に飛行機雲が浮かび
それを見てはしゃぐ子ども達-
緑が広がる芝生の上で
響きあう笑い声-
今なら分かる気がする
大切な人と笑い合えること-
みんなが笑顔で幸せだと思えること-
命があり、平穏な日々を
何事もなく過ごせること-
語り継いでいこう
「命どぅ宝」
あの日と同じ過ちを
もう二度と
くり返さない為に-


(3)沖縄タイムス-「米軍、たがが緩んでいる」 沖縄・嘉手納町長 相次ぐ米兵事件・事故を批判-2019年5月30日 08:55


 沖縄タイムスは、表題について次のように報じた。


①「在沖米空軍兵や軍属による酒気帯び運転、交通死亡事故などが相次いでいることを受け、「嘉手納飛行場に関する三市町連絡協議会(三連協)」は29日の沖縄防衛局への要請で、実効性のある再発防止策を講じることや遺族への補償を求める要請文を田中利則局長に手渡した。23日から26日のわずか4日間に、米空軍兵や軍属による事件・事故は4件と続発している。」
②「会長の當山宏嘉手納町長は『毎日のように逮捕者が出ていてあまりにもひどすぎる』と急きょ、要請に至ったと説明。『以前は空軍兵の飲酒運転などの不祥事はほとんどなかった。たがが緩んでいるのではないか』と厳しく批判した。」
③「田中局長は『米側には綱紀粛正や再発防止を働き掛けている。個々の隊員の意識を高めていくことが重要だ』とした。補償については『公務外の事故は原則として当事者で解決が基本だが他方、いろんな制度があるのできちんと制度にのっとって適切に対応していきたい』との考えを示した。」


(4)沖縄タイムス-米軍に国内法適用必要 地位協定改定で集い 沖縄県、欧州4カ国と運用比較-2019年5月30日 08:46


 沖縄タイムスは、表題について次のように報じた。


①「斎藤勁元官房副長官が代表理事を務める勁草塾沖縄事務所の第3回講演会『鼎談(ていだん)・日米地位協定改定を加速させる集い』が29日、沖縄県那覇市で開かれた。沖縄県の池田竹州知事公室長は、NATO加盟の欧州4カ国を調査した結果、『自国の法律や規則を駐留米軍に適用することで自国の主権を確立し、米軍の活動をコントロールしている』と報告。日米地位協定とは大きな違いがあり、改定が必要であると強調した。」
②「池田氏と前泊博盛沖縄国際大学・大学院教授、太田昌克共同通信編集委員の3氏が意見を交わした」。
③「県は2017、18の両年度にドイツ、イタリア、ベルギー、イギリスを調査。池田氏は4カ国と日米地位協定との違いとして(1)国内法を米軍に適用する(2)地元自治体が基地内に立ち入る権利を確保している(3)米軍機の飛行を規制するなど訓練に関与できる(4)米側が基地所在地域に訓練や演習の情報を提供している-などを挙げた。」
④「池田氏は『米軍機事故は全国どこでも起きる。日本の主権がどうあるべきか。国民全体の問題として考えてほしい』と訴えた。」
⑤「1960年の締結以来、日米地位協定が改定されていないことに、太田氏は『(日本では)有事になれば米国が守ってくれるという意識が強すぎる』と指摘。『地位協定改定を言い出すと米国に何を言われるか分からない。日本の主権を脅かす問題であり、沖縄だけの話ではないと認識し、政治家を動かさなければいけない』と話した。」
⑥「前泊氏は『日本は外交権さえも地位協定で制限されている。辺野古にノーと言えなければ、返還後の北方領土での米軍基地建設にノーと言えない。ロシアのプーチン大統領には日本がどの程度主権を持っているか分からないと言われた』と問題点を取り上げた。」
⑥「斎藤代表理事は『地位協定改定を阻むモノがある。それが何かを考え、地方から中央へ、そして米国に改定を求める動きをつくりたい』と期待した。」


(5)沖縄タイムス-沖縄県、国を新たに提訴へ 名護市・辺野古の埋め立て巡り 「国交相裁決は違法」-2019年5月30日 08:20

 沖縄タイムスは、表題について次のように報じた。


①「沖縄県名護市辺野古の新基地建設を巡り、埋め立て承認の撤回を取り消した国土交通相の裁決を違法として沖縄県が新たな訴訟を提起する調整に入ったことが29日、分かった。県が裁判を起こすためには地方自治法の規定で県議会の同意が必要なため、6月定例会の議案に盛り込む方針。」
②「県は週明けに与党議員への議案説明を予定している。県議会は与党多数のため、議案が提案されれば可決される公算が大きい。県議会の同意が得られれば、辺野古問題は県と国の新たな裁判闘争に入る。」
③「国交相が今年4月に撤回を取り消した段階で県の選択肢は二つあった。一つは国と地方の意見の違いを裁判よりも迅速に判断するため、総務省が設置する第三者組織『国地方係争処理委員会』への審査の申し立て。県は4月23日に係争委へ審査を申し立てており、7月23日までに結論が出る。もう一つ想定されていたのが、行政事件訴訟法に基づき、権力に対する不服を主張し国の関与取り消しを求める抗告訴訟。県は国交相の撤回取り消しは違法として新たな訴訟を起こす考えだ。」
④「玉城デニー知事はこれまで『政府が自分たちの都合のいいような仕組みをつくり、法律を自分たちなりに解釈をねじ曲げてやろうとすることに対しては、しっかりと法的な訴えも起こしていく』と発言。謝花喜一郎副知事は抗告訴訟について『庁内で議論した上で、弁護士、専門家の意見を聞き、判断する』としていた。」


(6)琉球新報-アセス審査会が辺野古保全措置に疑問「適切か確認できない」-2019年5月30日 10:33


 琉球新報は、表題について次のように報じた。


①「県環境影響評価審査会(会長・宮城邦治沖国大名誉教授)が29日、浦添市のピーズスクエアで開かれた。米軍普天間飛行場の移設に伴う名護市辺野古の新基地建設について、沖縄防衛局が提出した2017年度の事後調査報告書に対する答申案を事務局が提案した。答申案は新基地建設工事の工程や工法が当初計画から変更されたことについて『変更後の工事計画に沿って適切に環境保全措置を講じる必要があるが、講じられた措置が適切なものか確認できない』と指摘した。工事に伴う海上作業が始まって以降、沖縄防衛局が確認していたジュゴン3頭のうち1頭が死亡し、2頭が行方不明となっていることについても原因究明や生息状況の把握に関する追加調査を求めた。」
②「この日の審査会で示された答申案に委員が出した意見を踏まえて委員会は今後、知事に審査結果を答申する。県はこれを受けて沖縄防衛局に対応を求める知事意見を出す予定。」
③「海上工事の後に辺野古周辺海域からジュゴンの行方が分からなくなっていることについて答申案は『工事による影響がないと断定できない限り、工事による影響の恐れがある』と指摘。海上工事や作業船の航行による水中音の分析、他の海域に生息域が移った可能性を調べるための海藻藻場の調査などが必要だとした。沖縄防衛局が移植対象のサンゴを移植せず、汚濁防止膜の設置で対応可能だとしてK8護岸の一部を建設したことに、答申案は『妥当性の検証とともに、周辺のサンゴ類の生息状況を調べ、影響があれば必要な措置を講じさせること』を求めた。」




by asyagi-df-2014 | 2019-05-30 19:55 | 沖縄から | Comments(0)

壊される前に考えること。そして、新しい地平へ。「交流地帯」からの再出発。


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