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沖縄-辺野古-沖縄 高江から-2019年3月20日

「ジュゴンは18日夕方の漂着後、漁協関係者らの手で冷蔵されていた。19日正午ごろ、関係者や報道陣などに公開された死骸のジュゴンは皮膚が傷つき、出血もある痛々しい姿をあらわにした。作業を見守っていた50代男性漁師は『(ジュゴンは)映像では見ただけだった。残念だ』と肩を落とした。今帰仁漁協の與那嶺好和組合長は沖縄防衛局の調査で、沖縄近海では3頭しかジュゴンが確認されていないことに触れて『もっとジュゴンはいるのではないか』と語った。」、と琉球新報。
 この記事に、受け取ることは大きい。


 沖縄で起こっていること、その現場の事実をきちんと確認すること。
 2019年も、琉球新報と沖縄タイムスの記事を、「沖縄-辺野古-高江-から」を、報告します。
 2019年3月20日、沖縄-辺野古-高江の今を、沖縄タイムス、琉球新報は次のように表した。


(1)琉球新報-県、訴訟取り下げ言及 首相、工事中止明言せず 知事・首相会談<透視鏡>-2019年3月20日 05:30


 琉球新報は、表題について次のように報じた。


①「玉城デニー知事は19日に官邸で行われた安倍晋三首相との会談で、上告中の辺野古海域の岩礁破砕を巡る訴訟を取り下げる考えを伝えた。辺野古新基地建設に伴う埋め立ての賛否を問うた県民投票で示された反対の民意を背に、異例の頻度ともいえる今月2回目となった会談で、まずは県側から〝譲歩〟のカードを出した。同時に工事をいったん中止するよう安倍首相に再考を迫ったが明確な回答はなく、土砂投入が止まるのかは不透明なままだ。」 
②「上告取り下げの一報を受け、玉城知事を支える県政与党には戸惑いが広がった。『聞いていない』。政府から埋め立て中止を勝ち取れる担保のない上告取り下げに、驚きを隠さない県議もいれば、『県民投票で埋め立て反対の民意が明確となり、岩礁破砕訴訟でプラスに働く可能性があるのに、なぜ取り下げるのか』『容認できない』と眉をひそめる県議の姿もあった。」
③「事前通告がなかったことに不信感を募らせた与党3会派の代表者らは19日夕、謝花喜一郎副知事を呼んで経緯の説明を求めた。謝花副知事は『昨年から弁護士と協議し、知事も上告を取り下げた方が良いと考えていた』と明かしたが、与党幹部は『我々の後ろには県民の闘いがあり、世論があり、選挙がある。重大なことを、なぜ相談しないのか』と反発した。」
④「これに対して謝花副知事は、19日の玉城知事と安倍首相との面会が急きょ18日午後に決まり、与党に方針を伝達しようとした19日朝にはジュゴンを巡る対応に追われて事前説明ができなかったと釈明した。その上で『県の埋め立て承認撤回を巡る主張は全く揺るがない』と理解を求め、『今後は意思疎通をしっかりやりたい』と約束した。これに与党も辺野古埋め立て阻止に向けて協力していくことを誓い、この場を収めた。」
⑤「訴訟合戦を避けたい考えを示した玉城知事の狙いを、政府関係者は『(県敗訴の)結果が見えている裁判を取り下げても、県が失うものはない。首相が対話に応じないことを目立たせるカードとして使った方が有効だと判断したんだろう』と推測する。」
⑥「会談を経ても、玉城知事の思惑通りに政府側が要求に応じて立ち止まる気配はない。19日の参院外交防衛委員会で、工事を中止すべきだとの質問を受けた岩屋毅防衛相は語気を強めるように、『この問題が仮に再び漂流するということになれば、普天間飛行場は間違いなく固定化する』と答弁した。行き着く先が辺野古移設か普天間固定化しかないとの考えを色濃くにじませた。」
⑦「ただ菅義偉官房長官は同日の会見で、25日にも政府が予定する新たな区画への土砂投入に踏み切るかどうかは明言を避けた。辺野古を巡る問題の方針決定には、これまで官邸の意向が大きく影響してきただけに、防衛省関係者は『予定通りになるかは断言できない』と語った。」                                (山口哲人、當山幸都)


(2)琉球新報-生息精査、国に求める 漁協、保護団体 痛々しい姿に「残念」-2019年3月20日 06:00


 琉球新報は、表題について次のように報じた。


①「【今帰仁】ジュゴンの死骸が漂着して一夜明けた19日、死骸が保管されている今帰仁村の運天漁港には漁業関係者をはじめ村や県の担当者、研究者らが集まり、ジュゴンの様子を確認した。漁港に集まった人たちからは『残念だ』などの声が上がった。ジュゴンの保護に取り組んできた環境保護団体からは、国に沖縄近海のジュゴンの調査を求める声もあった。」
②「ジュゴンは18日夕方の漂着後、漁協関係者らの手で冷蔵されていた。19日正午ごろ、関係者や報道陣などに公開された死骸のジュゴンは皮膚が傷つき、出血もある痛々しい姿をあらわにした。作業を見守っていた50代男性漁師は『(ジュゴンは)映像では見ただけだった。残念だ』と肩を落とした。今帰仁漁協の與那嶺好和組合長は沖縄防衛局の調査で、沖縄近海では3頭しかジュゴンが確認されていないことに触れて『もっとジュゴンはいるのではないか』と語った。」

 ジュゴンネットワーク沖縄の細川太郎事務局長も死骸を確認した。死骸を見る限りでは死につながるような傷などは確認できなかったという。「唯一子育てが確認されていたジュゴンで、死はかなりの痛手だ」と嘆いた。北限のジュゴン調査チーム・ザンの鈴木雅子代表はジュゴンの死を聞き涙した。「ジュゴンが住める海をつくるために頑張らないといけない。市民の調査では限界もあり、国の抜本的調査が必要だ」と強調した。


(3)沖縄タイムス-辺野古反対は少ない? 宜野湾市長の答弁に市議が反論 「それを言えば市長選だって…」-2019年3月20日 00:38


 沖縄タイムスは、表題について次のように報じた。


①「沖縄県名護市辺野古の新基地建設の賛否を問う県民投票の宜野湾市の投票結果について、米軍普天間飛行場を抱える宜野湾市の松川正則市長は15日、『反対数は全体の有権者(投票資格者数)の3分の1で、少し少ないと感じている』と述べた。市議会定例会の一般質問で玉城健一郎氏(結・市民ネットワーク)の質問に答えた。」
②「松川市長は続けて『3分の2が投票しなかった、あるいは【辺野古賛成】【どちらでもない】を選択したことも一つの民意と分析している』と話した。」
③「玉城氏は『それを言えば、賛成数は投票資格者数の10%ほど。市長選では、65%が市長に投票しなかったことになる。そんな議論で数値が誤りというのはおかしい』と反論した。」


(3)沖縄タイムス-辺野古反対は少ない? 宜野湾市長の答弁に市議が反論 「それを言えば市長選だって…」-2019年3月20日 00:38


 沖縄県名護市辺野古の新基地建設の賛否を問う県民投票の宜野湾市の投票結果について、米軍普天間飛行場を抱える宜野湾市の松川正則市長は15日、「反対数は全体の有権者(投票資格者数)の3分の1で、少し少ないと感じている」と述べた。市議会定例会の一般質問で玉城健一郎氏(結・市民ネットワーク)の質問に答えた。

 松川市長は続けて「3分の2が投票しなかった、あるいは『辺野古賛成』『どちらでもない』を選択したことも一つの民意と分析している」と話した。

 玉城氏は「それを言えば、賛成数は投票資格者数の10%ほど。市長選では、65%が市長に投票しなかったことになる。そんな議論で数値が誤りというのはおかしい」と反論した。


(4)沖縄タイムス-絶滅危惧のジュゴン さらに危機的状況に 残り2頭も消息不明 環境団体「辺野古工事の影響か」-2019年3月20日 10:10


 忌は、表題について次のように報じた。


①「沖縄本島周辺で確認されていたジュゴンの1頭、通称『個体B』が死んだ。古宇利島周辺を主な生息域としていた個体Bは、辺戸岬から安田沖まで広範囲に移動していた記録があり、環境団体は名護市辺野古の新基地建設が影響した可能性を指摘する。残りの2頭も消息が途絶えており、沖縄のジュゴンは危機的な状況にある。」(社会部・松田麗香)
②「沖縄でジュゴンは古くから食用として漁獲されたり、信仰の対象として民話に登場したりと、沖縄の人にとって身近な生き物だった。しかし、沖縄戦後の食糧難の時代に乱獲で数が激減。1972年に国の天然記念物に指定された。79~2004年までに、県内で漁網にかかったり死骸で見つかったりした混獲・座礁事例は18件ある。」
③「07年から沖縄防衛局が実施した環境影響評価で、発見されたジュゴンはわずか3頭。残りは、個体Bの子とみられ大浦湾を行動範囲としていた個体Cと、嘉陽沖周辺の個体Aだ。個体Cは15年6月以降、個体Aも18年9月以降、行方が分からなくなっている。」
④「日本自然保護協会は19日の声明で、個体AとCが姿を見せなくなったのは新基地建設との関連性が高いと指摘。個体Bも、移動の際に土砂運搬船の影響を受けていた可能性があるとみる。」
⑤「新基地建設を巡っては、03年9月に日米の環境保護団体などがジュゴン保護のために工事中止を求めて米国防総省を提訴。現在は連邦高裁で控訴審が進行中だ。今回の事態が訴訟の行方に影響するのか、現段階では見通せない。」
⑥「訴訟に関わるジュゴン保護キャンペーンセンターの吉川秀樹さんは『数少ない1頭が亡くなり、沖縄のジュゴンはさらに危機的な状況になった』と国や県の保護を訴えている。」


(5)沖縄タイムス-「安倍政権に塩を送るようなもの」沖縄県の歩み寄り策が波紋 県政与党から疑問噴出-2019年3月20日 16:00


 沖縄タイムスは、表題について次のように報じた。


①「名護市辺野古の新基地建設を巡り、4度目となった玉城デニー知事と安倍晋三首相によるトップ会談。主張は平行線のままだったが、玉城知事は、岩礁破砕を伴う工事の差し止めを求めた訴訟の取り下げ方針を伝えるなど、歩み寄り策を示し、国に工事中断や対話を促した。だが、政府は建設続行は『法に基づく』と意に介さない。県政与党からは、衆院3区補選を前にした知事の政治判断に疑問の声も上がった。」           (政経部・銘苅一哲、大野亨恭、東京報道部・上地一姫)
②「知事は、18日に松川正則宜野湾市長と会談し普天間飛行場の危険性除去に向けた連携を模索するなど、新たな動きを見せる。県民投票の結果を受け、新基地阻止の実現は、知事にとってこれまで以上に重要さを増しており、県幹部は『圧倒的な反対の民意が後押しになっている』と知事の動きを解説した。」
③「県幹部は、玉城県政発足から半年が経過する中、国と一定の関係が築けてきたとみる。同時に『軟弱地盤の問題が国会で取り上げられ、県民投票も注目された。ジュゴンの死骸が見つかったことも大きな問題に発展するだろう。そうなれば、国は丁寧に県と向き合わざるを得なくなる』と現状を分析した。」
④「前県政と異なり、訴訟を取りやめ対話の場を求める県の方策は、昨年11月の集中協議の終盤から政府に漏れ伝わっていた。いずれの訴訟でも勝訴に自信をみせる政府関係者は『工事を止めるのと訴訟取り下げは交換条件にならない。軟弱地盤の改良の設計変更を遅延せずに審査するなら別だが』と冷静だ。県民投票の結果を受けても工事を続ける政府に批判の声が上がる中で会談を求める県について、別の関係者は『安倍政権に塩を送るようなものだ』と語った。」
⑤「一方で、訴訟取り下げの知事判断に驚いたのは県議会与党だ。19日夕、与党代表が待つ会派室に入った謝花喜一郎副知事は、裁判の見通しが厳しいことを明かし、弁護士らとの協議の結果、『最高裁判決を出さない方がいい』との結論に至ったと説明。『県としてぎりぎりの判断だった』と理解を求めた。今後、全国キャラバンなどを展開し、沖縄の民意や新基地建設に反対の思いを全国に訴えていく考えも示した。」
⑥「これに対し、与党からは疑問の声が噴出。代表者の一人は『裁判の勝ち負けだけではなく、これは政治的な戦いだ。衆院3区補選にどんな影響が出るのか相談すべきではないのか』」と不満をあらわにした。」
⑦「『県の戦略を相手に明かすことになる』と情報管理を強調する謝花氏に対し、与党幹部は『肝心なことは事前に伝えてほしい』め、謝花氏も理解を示したという。会派代表の一人は会派内に不満の声があることを認めつつ『これ以上、県と与党の不信感を助長するような言動は避けなければならない』と両者の溝の広がりに警戒感を示した。」


(6)琉球新報-寒さ、銃を持った米兵が監視…8時間の拘束「苦痛だった」 芥川賞作家の目取真俊さん 辺野古拘束違法判決 地位協定見直し求める-2019年3月20日 10:08


 琉球新報は、表題について次のように報じた。


①「『海上保安官の身柄引き受けは合理的理由のない遅延があり、引き続く緊急逮捕は違法』。平山馨裁判長が判決の要点を読み上げると、原告の目取真俊さん(58)=名護市=は弁護士らと握手を交わして喜びを分かち合った。沖縄県名護市辺野古の新基地建設への抗議活動中、米軍に長時間拘束され海上保安官に緊急逮捕された目取真さんが、国に損害賠償を求めた訴訟。逮捕の違法性認定を勝ち取り、新基地建設に反対する思いを新たにした。」
②「判決によると、目取真さんは辺野古沖の臨時制限区域内の浅瀬で拘束された後、2時間程度の時間をかけて米軍キャンプ・シュワブ内に連行され、ぬれたウエットスーツからの着替えも許されないまま、憲兵隊事務所内にとどめ置かれた。長いすに座らされ、正面約2メートルの距離で拳銃を携帯した米軍の警官に常時監視された。寒さに耐えられず体を温めるため、立ち上がって運動することもあった。」
③「判決は米軍に約8時間拘束された目取真さんを『寒さや不安、恐怖による精神的苦痛を感じる状況に長く置かれた』と認定した。長時間の身柄拘束を許した中城海上保安部の過失を認めた。」
④「判決を受け、目取真さんは『外部と全く連絡が取れず弁護士とも相談できない孤立した状態だった。銃を持った米兵と一緒は苦痛で緊張感を強いられた』と批判。『米軍基地内は治外法権で異常だ。境界線もはっきりしない場所で拘束され、(有罪でも)たった1年以下の軽い刑で緊急逮捕されることもおかしい。基地内であっても弁護士と接見できるよう地位協定を変えてほしい』と訴えた。」
⑤「代理人の齋藤祐介弁護士によると、ほかにも、同種事案で4時間拘束された例があったという。齋藤弁護士は『今後同様なことが起こった場合に、この判決は重要な参考になる』と評価した。新垣勉弁護士も『今後の市民の運動に関して国に教訓を与える判決だ』と指摘した。」




by asyagi-df-2014 | 2019-03-20 20:21 | 沖縄から | Comments(0)

壊される前に考えること。そして、新しい地平へ。「交流地帯」からの再出発。


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