沖縄-辺野古-沖縄 高江から-2018年12月26日

『普天間に残るか、辺野古に移るかの動きしか見えない。普天間飛行場の早期返還の実現に向け建設的な話し合いで解決してほしい』(琉球新報)。
 向き合うのは、『辺野古が唯一の選択』への『否』であったはずだ。
県民投票は、少数者が闘う方歩法の一つだったのだが。


 沖縄で起こっていること、その現場の事実をきちんと確認すること。
 2018年も、琉球新報と沖縄タイムスの記事を、「沖縄-辺野古-高江-から」を、報告します。
 2018年12月26日、沖縄-辺野古-高江の今を、沖縄タイムス、琉球新報は次のように表した。


(1)琉球新報-「当事者」民意示せず 宜野湾市民「投票したい」  宜野湾・県民投票不参加-2018年12月26日 05:00


 琉球新報は、表題について次のように報じた。


①「【宜野湾】宜野湾市の松川正則市長が県民投票を実施しない方針を示したことに、市民からは『辺野古移設反対は必ずしも普天間飛行場の固定化ではないはずだ』と、投票結果が普天間の固定化につながるとの市長の理由に反発する声や『県民の一人として投票したかった』と落胆の声が上がった。一方、9月に市民によって選出されたばかりの市議会議員と市長の判断に『市民の意思になるだろう』と一定程度、支持する意見もあった。」
②「市内の公園を歩いていた新里実宏さん(77)=市宜野湾=は『もっと市民の声を聞いた上で判断すべきだった』と語り、市当局が十分に耳を傾けていないと不満をあらわにした。新里さんは『議論を深める前に(投票の)権利を奪われたことに疑問が残る。投票に行きたかった』と市長の対応を疑問視し、肩を落とした。」
②「オスプレイが自宅上空を通過するという60代男性=市野嵩=は『辺野古移設反対は必ずしも普天間飛行場の固定化ではないはずだ。県民投票の話の中で理論がすり替えられていると感じる』とし、県民投票は普天間の移設先に対する賛否であり、移設そのものの賛否ではないと強調する。男性は『基地は普天間に限らず県内からなくなった方がいい。政治に無関心な人が増えているから今の事態になっているのかもしれない』と声を落とした。」
③「市役所を訪れていた会社員の赤嶺直都さん(31)=市嘉数=は『選挙で選ばれた代表の判断は、市民の意思でもある』と支持した。『普天間に残るか、辺野古に移るかの動きしか見えない。普天間飛行場の早期返還の実現に向け建設的な話し合いで解決してほしい』と訴えた。」


(2)沖縄タイムス-県民投票、市町村〝否決〟続く 県政与党はお願いしかなく・・・【深掘り】-2018年12月26日 05:56


 沖縄タイムスは、表題について次のように報じた。


①「沖縄県名護市辺野古の新基地建設のための埋め立ての賛否を問う県民投票を巡り、普天間飛行場を抱える宜野湾市の松川正則市長は25日、県民投票に係る予算を執行しない意向を表明した。県は宮古島市と同様、地方自治法に基づき勧告という対応を取る見通しだが、強制力がないため最終的には首長の判断に懸かっている。市町村での否決が相次ぐ状況に、条例を可決した県政与党からは懸念の声も上がる。」(政経部・嘉良謙太朗、大野亨恭)
②「『宜野湾市は当事者。県民投票の意義を失いかねない重大な問題だ』。同市が投票不参加を決めたことを知った与党県議は、深いため息をついた。県政与党には、当初から『穴だらけ実施』(与党議員)に懸念があった。『こうなることは自明だったからこそ、県民投票に消極的だった』と愚痴さえこぼす与党関係者もいる。」
③「一部では住民や県が代わりに投票所を設置することはできないのか、との声も聞こえる。だが、投票資格者名簿の調製や投開票事務などは『市町村が処理することとする』と条例で定める。関係者は『仮に条例を改正したとしても、同名簿の調製は市町村選挙管理委員会でないと難しい』との見方を示す。」
④「25日午前、知事室で与党会派の代表者6人と玉城デニー知事、県三役らが対応を協議した。謝花喜一郎副知事は、宮古島市が不参加不実施を正式に決定した場合『是正勧告を含め対応を検討する』と言及したという。だが、地方自治法改正により機関委任事務制度が廃止され、県に事務を強制する権限はない。県民投票は代執行など強い関与が認められている法定受託事務ではなく自治事務で、県も関与は『是正の要求まで』との認識だ。不参加を決めた市町村に『お願い』せざるを得ない現状に、与党幹部は『県は対抗手段を持ち合わせていないのではないか』と疑念を持つ。」
⑤「一方、今回の県民投票に否定的な自民党は静観する。県連関係者は『今回の2択の投票は必要ない。ただ、最終的に判断するのは市町村長で、賛成でも反対でもその意向は尊重せざるを得ない』と語る。」


(3)琉球新報-沖縄県が「使用を認められない」としている護岸から陸揚げ 辺野古埋め立て-2018年12月26日 15:01


 琉球新報は、表題について次のように報じた。


①「【辺野古問題取材班】米軍普天間飛行場移設に伴う名護市辺野古の新基地建設工事で26日、沖縄防衛局は米軍キャンプ・シュワブ沿岸の『K9』護岸からの土砂の陸揚げと、辺野古側埋め立て予定区域への土砂投入などを続けている。」
②「26日午前、米軍キャンプ・シュワブ沖では、埋め立て用の土砂を積んだ台船がK9護岸に接岸し、ダンプカーに土砂を移した。K9護岸からの陸揚げについて、県は、設計概要説明書の記載とは異なる状態で継続的に利用され、環境影響の変化が強く懸念されることから『使用を認められない』としている。」
③「K9護岸で土砂を積んだダンプカーはキャンプ・シュワブ内を通り、辺野古側の埋め立て区域に土砂を投入していた。」
④「一方、米軍キャンプ・シュワブゲート前では、午前と正午すぎの2回、砕石など埋め立て工事の資材を積んだダンプカーなどが基地内に計154台入った。雨が強くなる中、市民ら約70人が搬入を阻止するため座り込み、『美しい海を埋め立てるな』『違法工事はやめなさい』などと声を上げた。」
⑤「名護市安和の琉球セメント桟橋では、積み込みや搬出などの作業は確認されなかった。」


(4)琉球新報-与那国町議会、県民投票予算を再議で否決も…外間町長は原案執行権を行使 県民投票実施へ-2018年12月26日 11:59


 琉球新報は、「【与那国】米軍普天間飛行場の移設に伴う名護市辺野古の埋め立ての賛否を問う県民投票を巡り、与那国町議会(前西原武三議長)は26日午前、投票経費を含んだ補正予算案の再議を、議長裁決で否決した。一方で、外間守吉町長は原案執行権を行使する考えで、与那国町では県民投票は実施される方針だ。再議では前回、投票経費を除く修正予算案に賛成した野党議員1人が退席。県民投票に反対する与党と賛成する野党が4人ずつの可否同数となり、与党から選出されている前西原議長の判断で否決した。」、と報じた。


(5)沖縄タイムス-辺野古で海上作業続く 台船からダンプカーへ土砂を積み替え-2018年12月26日 14:00


 沖縄タイムスは、「米軍の新基地建設が進む名護市辺野古沖では26日午前、海上作業が確認された。沖合には運搬船が3隻、台船2隻が停泊。『K9』護岸では、作業員たちが台船からダンプカーへ土砂を積み替えた。米軍キャンプ・シュワブのゲート前では午前と午後にダンプカーによる資材などの搬入があり、市民が座りこんで抗議したが、県警機動隊によって排除された。」、と報じた。


(6)沖縄タイムス-県民投票「東京の自民から電話がすごかった」-2018年12月26日 12:04


 沖縄タイムスは、表題について次のように報じた。


①「沖縄県名護市辺野古の埋め立ての賛否を問う県民投票を巡り、石垣市議会(平良秀之議長)は25日の12月定例会最終本会議で投票事務に必要な補正予算案を賛成少数(賛成9、反対11、退席1)で否決した。再議でも同様に否決。中山義隆市長は終了後、『議会の判断なので重く受け止めたい。他市町村の動向も踏まえて最終判断は慎重にしたい』と述べるにとどめた。」
②「反対したのは、与党で最大会派『自由民主石垣』と態度を保留していた『公明石垣』、保守系野党の1人。与党会派『未来』の2人は県議会の議決を受け、当初は賛成の意向を示していたが、1人が退席した。」
③「反対討論は『2択では県民の意志を表明できない』『普天間飛行場の危険性除去が原点だが、まったく触れられていない』と指摘。賛成討論では知事選など選挙で示された民意がないがしろにされたなどと反論し『反対は民主主義を冒涜(ぼうとく)するもの』との声もあった。」
④「与党で唯一賛成討論に立った『未来』の箕底用一氏は『(反対の)意見書は賛成したが、県議会にあげた意見書を元に41市町村を代表する県議会の場で審議を得た議決だ。しっかり予算を執行すべき』と述べた。」
⑤「県民投票に関する補正予算案を賛成少数で否決した石垣市議会は25日、採決直前に与党側が休憩を求めて調整に入るなど一時空転。予算否決の背景には、中山義隆市長や自民関係者による翻意を促した強い働き掛けが見え隠れする。最初の休憩は午前11時ごろ。採決前に賛成すると明言した与党会派『未来』の2人だったが、午後2時の再開後も含めて断続的に4時間ほど続いた『調整』後、下された決断は1人が賛成を貫き、1人は退席。別の保守系議員は反対に回った。」
⑥「与党控室や市長室では『未来』の2人が呼ばれて部屋に入る姿や頻繁に電話する様子が確認された。退席を決めた1人は『支援者に強く求められた』と濁したが、『東京の自民関係者からも電話がすごかった』『「午後の2時間でやられてしまった』との声もあった。」
⑦「議会後、中山市長は記者から『説得の動きがあったのでは』などの質問に『どういった議論をしたかは話せないが、いろいろな意見があったのでそれを聞かせていただいた』と述べるにとどめた。」


(7)沖縄タイムス-県民投票【解説】与党との関係重視 宜野湾市長、住民不在の判断-2018年12月26日 12:02


 沖縄タイムスは、表題について次のように報じた。


①「松川正則宜野湾市長は、名護市辺野古の新基地建設の賛否を問う県民投票の実施に必要な予算案を否決した議会と『今後の関係性』を最重視し、投票を実施しない判断を下した。市政の安定運営を理由に市長が持つ執行権を行使せず、住民を置き去りにしたと言わざるを得ない。」(中部報道部・勝浦大輔)
②「松川市長は『市政運営において市議会との信頼関係は不可欠。その意に反した投票事務の実施は致しかねる』とも述べた。だが、市議会の同予算の議決は再議も含め賛成10反対15で全会一致の否決ではない。議会判断を根拠に市内全有権者の投票権を奪うのはあまりに乱暴ではないか。」
③「県民投票条例は住民の直接請求によるもので、宜野湾市は4813人(有効筆数)の署名が集まっている。県民投票を求める市民の意思表示は、市長でさえも奪う権利はないはずだ。かねて指摘がある訴訟、さらには解職請求といった住民の動きも考えられる。それだけのリスクも背負うことになる。」
④「米軍普天間飛行場の危険性除去について明記がないこと、固定化への懸念は理解できる。それならば条例制定前に地元が受け入れられる条例の在り方を市長や市議会として発信できる方法があったのではないか。一方で、普天間を抱える宜野湾市の不参加表明を、県も重く受け取る必要がある。松川市長は想定される県の勧告や是正に対し『これだけ大きな決断。一朝一夕で変わるものではない』と断言する。宜野湾市で投票が実施できないとなれば、普天間の基地被害に、現に苦しむ約7万6千人の有権者の声が届かなくなる。『地元』の一つが抜け落ちた県民投票の意義自体が問われかねない。」




by asyagi-df-2014 | 2018-12-26 18:04 | 沖縄から | Comments(0)

壊される前に考えること。そして、新しい地平へ。「交流地帯」からの再出発。


by あしゃぎの人
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