沖縄の民意を確認する。-沖縄タイムスの[遺志 意思の1票](4)から。-

 沖縄タイムス(以下、「タイムス」)は、[遺志 意思の1票]との特集を組んだ。
 その意図は、「急逝した翁長雄志前知事の『遺志』を継ぐと訴えた玉城デニーさんが当選した沖縄県知事選。40万近くの得票は、沖縄の今や未来を見つめ、玉城さんに1票を託した県民の『意思』の積み重ねだ。有権者が見た知事選を追う。」、と説明する。
沖縄の民意を確認するために、この特集を考える。


 2018年10月14日の[遺志 意思の1票](4)は、「『飛び交うネット情報』 非難や虚偽 惑う有権者」、とされた。
 「タイムス」は、私たちが考える以上に「ネット情報」が影響を与えている事実を、次のように報告する。


(1)3連休の真ん中の9月23日、那覇市の会社員、村吉政一郎さん(40)は、妻と3人の子どもと一緒に知事選の候補者の話を聞きに行った。まずは佐喜真淳さん(54)の演説に耳を傾け、その後に玉城デニーさん(58)の集会に向かった。2人の話を聞いた上で、誰に投票するか決めようと思った。
(2)「共産党出馬の翁長知事が訪米しても政府関係者の誰にも会えなかったし、沖縄の米軍基地の中にすら入れなかった」と書かれたツイッターの画面。沖縄タイムスは取材で「フェイクニュース」と判断した。それまで、村吉さんはツイッターなどで知事選に関する情報を見て悩んでいた。目に入るのは、候補者に対する非難や疑惑。ネットだけでは何が正しいか分からなかった。
(3)玉城さんの集会では驚いた。玉城さんの口から出たのは、性的少数者(LGBT)といったマイノリティーに配慮した社会。「そういうことも訴えていたんだ」と初めて知り、「翁長前知事の遺志を継ぐ」「新基地反対」だけというイメージが変わった。直接、候補者の表情や雰囲気を見て、声を聞くことで、「文字にならない部分」も見えた。二人を比べた結果、政策の実現が期待できそうな佐喜真さんに1票を託した。
(4)今回の知事選では、候補者を巡る真偽不明の情報がネットを通して飛び交った。沖縄タイムスが検証し、虚偽の「フェイクニュース」と判断したものもある。
(5)糸満市の30代男性は9月中旬、玉城さんの街頭演説に向かった。買い物をしていた妻と合流しても、内容は口に出さなかった。もめると思ったからだ。「基地がないと中国が侵略してきて大変でしょう」。名護市辺野古の新基地建設について、妻から予想外の言葉を聞いたのは2年前。誤った情報だと思い、妻に反論するとけんかになった。「あれ以来、政治の話は一切していません」。男性は苦笑した。2年前までいた県外では、職場の上司から真剣な顔で翁長雄志前知事の家族に対する根拠のないうわさ話を聞かされた。沖縄の友人も「デマ」を信じている人が多いように思う。男性は今回の知事選で、会員制交流サイト(SNS)では政策ではなく候補者の人格を否定する内容が多くあったと感じた。そういった情報だけで判断する若者もいるのではないかと気をもむ。「ネットの情報をうのみにするのではなく、自分で学び、考えた上で1票を投じてほしい」       (社会部・岡田将平、比嘉桃乃)


 確かに、自分の見たい情報を集めるための手段として、『ネット情報』を利用している。そこには、あえて真実を求めるとの想いは希薄である。
 「直接、候補者の表情や雰囲気を見て、声を聞くことで、『文字にならない部分』も見えた。二人を比べた結果、政策の実現が期待できそうな佐喜真さんに1票を託した。」、との「タイムス」の報告は、記憶に残る。



by asyagi-df-2014 | 2018-10-25 08:03 | 書くことから-いろいろ | Comments(0)

壊される前に考えること。そして、新しい地平へ。「交流地帯」からの再出発。


by あしゃぎの人
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