東京都議会が、ヘイト規制条例を可決した。

 朝日新聞は2018年10月4日、表題について次のように報じた。


①「人権の尊重をうたう東京都の条例案が3日、都議会総務委員会で賛成多数で可決された。ヘイトスピーチ規制と、性的少数者を理由にした差別の禁止が柱で、いずれも都道府県の条例で初となる内容だ。5日の本議会で成立し、来年4月に全面施行される見通しだが、恣意(しい)的な運用や「表現の自由」への影響を心配する声があがっている。」
②「可決されたのは『オリンピック憲章にうたわれる人権尊重の理念の実現を目指す条例案』。2020年東京五輪・パラリンピックに向けアピールするため、小池百合子知事が昨年12月に制定方針を表明していた。」
③「条例案では、ヘイトスピーチ対策として、公園やホールなど都の施設の利用制限を盛り込んだ。都によると、差別的な言動の可能性が高く危険性が明らかな場合を想定しているが、都が具体的な利用制限の基準を設けるのは条例成立後だ。」
④「施設利用の事前制限は、川崎市が昨年11月にガイドラインを公表。京都府や京都市も同様のガイドラインを作るなど動きが広がりつつある。一方で、16年に全国で初めてヘイトスピーチの抑止条例を設けた大阪市も事前の利用制限を検討したが、最終的に見送った。」
⑤「都の条例案に対し、田島泰彦・元上智大教授やジャーナリスト有志らが『表現の自由を侵害し、自由な言論やジャーナリズムを脅かしかねない』と反対声明を発表。市民団体『外国人人権法連絡会』共同代表の丹羽雅雄弁護士は『東京で条例ができることは評価できる』としつつ、制限基準が条例に書かれない点を『知事が恣意(しい)的に基準をつくれてしまう』と問題視する。」
⑥「大阪市は条例をつくる前に弁護士や大学教授らの検討部会を立ち上げ、議論を重ねた。東京都は個別に有識者から意見を聞いて条例案を作っており、都議会自民党は『議論が不十分』と批判、3日の委員会で反対した。」
 (井上裕一)
⑦「条例案のもう一つの特徴が、LGBTなど性的少数者に焦点をあて、『性自認及び性的指向を理由とする不当な差別的取り扱いをしてはならない』と明記したことだ。「あらゆる場面で差別や偏見がある』。2日の総務委員会で質疑を傍聴した元タカラジェンヌの東(ひがし)小雪さん(33)は言う。自身はレズビアン。『条例で差別はだめだということが明文化され、共通認識になることに価値がある』と評価する。」
⑧「条例案は啓発のための基本計画作りが盛り込まれたが、具体的な検討はこれからだ。心と体の性が一致しないトランスジェンダーで、NPO法人『東京レインボープライド』の共同代表を務める杉山文野(ふみの)さん(37)は『具体化には僕たちも声をあげていきたい』と強調。条例により全ての人たちの人権を守ることにもつながってほしいと期待する。」
 (斉藤寛子)
⑨「<ヘイトスピーチ規制>:◆都の施設での不当な差別的言動を防ぐため、利用制限の基準を定める、◆差別的言動の拡散を防ぎ、言動の概要を公表する、◆公表前に審査会の意見を聴かなければならない 」
 <性的少数者の差別禁止>
⑩「性自認や性的指向を理由とする不当な差別的取り扱いをしてはならない」、◆啓発のための基本計画を定める」




by asyagi-df-2014 | 2018-10-05 20:59 | 書くことから-ヘイトクライム | Comments(0)

壊される前に考えること。そして、新しい地平へ。「交流地帯」からの再出発。


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