沖縄-辺野古-沖縄 高江から-2018年9月7日

 「県民に足りないと言われるかもしれないけど、自分にできることは精いっぱいやった」(琉球新報)と言う政治家の死に、あらためて深く瞑目する。 
「国が一般職員まで脅すなんて不条理が本当にあるのでしょうか。それにもかかわらず、そう出てくると言うならば、その時こそペンの出番ですよ」(琉球新報)との熱い言葉の中で。




 沖縄で起こっていること、その現場の事実をきちんと確認すること。
 2018年も、琉球新報と沖縄タイムスの記事を、「沖縄-辺野古-高江-から」を、報告します。
 2018年9月7日、沖縄-辺野古-高江の今を、沖縄タイムス、琉球新報は次のように表した。


(1)琉球新報-死を覚悟、がんの転移伏せ 死去の翁長知事、妻が語る-2018年9月7日 05:00


 琉球新報は、表題について次のように報じた。


①「8月8日に急逝した翁長雄志沖縄県知事=享年67=の妻、樹子(みきこ)さん(62)が6日、那覇市の自宅で琉球新報のインタビューに応じ、翁長氏が4月下旬に膵臓(すいぞう)がんの切除手術を受けた直後に、肝臓への転移が発覚していたことを明かした。翁長氏は『12月まで持たないかもしれない』と死を覚悟しながら、家族以外には病状を伏せ、名護市辺野古の埋め立て承認撤回のために公務を続けていた。」 
②「樹子さんは『自分で最後まで撤回をやり遂げたかったと思う。でも、副知事ら県庁の人たちが遺志を継いで頑張ってくれたことを喜んでいるはずだ』と語った。」
③「7月27日に承認撤回を表明する記者会見を開いた翁長氏は、まともに歩けないほどの衰弱を隠していた。再入院した病室で『県民に足りないと言われるかもしれないけど、自分にできることは精いっぱいやった』と語る翁長氏に、樹子さんは『あなたに足りないと言うウチナーンチュはいない』とねぎらったという。」
④「樹子さんは『【県民が右と左で対立しているのを、後ろで笑っている人たちがいる。だから沖縄は一つにまとまらないといけない】とずっと言っていた。最期まで命懸けでウチナーンチュのために闘っていた』と話した。」


(2)琉球新報-「辺野古の撤回までは立たせて」  翁長知事の妻、主治医へすがる-2018年9月7日 05:01


 琉球新報は、表題について次のように報じた。


①「沖縄県の翁長雄志知事の死去から8日で1カ月を迎える。政治生活を二人三脚で支えてきた妻、樹(みき)子(こ)さん(62)は、那覇市長時代に胃がんを克服した翁長氏が、今度も病魔に打ち勝つと希望を捨てなかった。しかし、壮絶な闘病を世間に隠してまで公約を貫こうとする夫の姿に、政治家の妻としての思いは揺れ動いた。埋め立て承認撤回が目前までたどり着き、樹(みき)子さんは『後の命は要りませんから、撤回まで人前で真っすぐ立てるようにしてください』と主治医にすがっていた。」
②「翁長氏の体に変調が現れたのは、今年に入って体重が60キロ台まで落ち込んだことだった。樹子さんは『胃がんを患った際に【80キロを割ったのは中学校以来だ】と言っていたくらい元々は大きな人だった。痩せて見えないようにと、実は下着を3枚重ねて着ていた』と明かす。4月に検査入院で膵臓(すいぞう)がんが判明した。病部を切除する手術を受けたが、1週間後に心臓の不調を来した。検査の結果、がん細胞が飛び散り、肝臓まで転移していることが分かった。さまざまな抗がん剤を試したがどれも効果が出ず、副作用にも苦しんだ。口内炎がひどくなり食事も進まず、水を飲むことさえ困難になっていった。」
③「翁長氏は7月27日に記者会見で埋め立て承認撤回の方針を表明した。だが会見の前夜には、知事公舎に帰るなり、玄関に置いてあるいすに3分ほど座り込んだ。立ち上がってもすぐに台所やリビングのいすで休んでは息を整えた。玄関から着替えのため寝室に入るまで20分かかるほど、体力は衰えていた。」
④「会見の日の朝、『記者の質問に答えることができるだろうか』と弱音を吐いた翁長氏を、樹子さんは『大丈夫よ。できるでしょ』と送り出した。ただ『撤回という重大な決断をするのに、判断能力がないと思われてしまうわけにいかない。不安だったと思う』と夫の心中を推し量る。会見を終えて帰宅した翁長氏が『30分くらい自分の言葉で話ができた。よく保てた』とほっとした表情で報告するのを聞き、樹子さんは『神様ありがとう』と心の中で叫んだ。」
⑤「だが、会見から3日後の7月30日、病状が進み翁長氏は再入院する。翁長氏はがんの発覚後、死が迫ると感情を制御できず家族に当たってしまうことを心配していた。『そうなってもそれは本当のお父さんじゃないからね』と子どもたちに語っていたという。樹子さんは『治療の選択肢はどんどん狭まっていったが、最期まで死の恐怖に駆られることはなかった。最期までいつも通りのお父さんだった』と目頭を押さえた。」
⑥「保守政治家として『政治は妥協の芸術』を信条とした翁長氏だったが、辺野古新基地建設阻止だけは譲らなかった。『樹子、ウチナーンチュはみんな分かっているんだよ。生活や立場があるけれど、未来永劫(えいごう)、沖縄が今のままでいいと思っている県民は一人もいないんだよ』という翁長氏の言葉が忘れられない。樹子さんは『県民の思いが同じであれば、いつまでも基地問題を挟んで対立しているのは政治の責任でしかない』と訴える。」
⑦「承認を撤回して海上工事を止めれば、県の職員まで損害賠償が及ぶと国がちらつかせてきたことを翁長氏は知事として気に病んでいた。樹子さんは記者に対し『国が一般職員まで脅すなんて不条理が本当にあるのでしょうか。それにもかかわらず、そう出てくると言うならば、その時こそペンの出番ですよ』と言葉を掛けた。」


(3)沖縄タイムス-知事選までに国の対抗措置はあるのか 辺野古埋め立て承認撤回から1週間-2018年9月7日 13:16


 沖縄タイムスは、表題について次のように報じた。


①「沖縄県が名護市辺野古の新基地建設に伴う埋め立て承認を撤回して7日で1週間となった。国は『法的措置を取る』としているが、具体的な動きはない。政権が推す佐喜真淳前宜野湾市長(54)と、翁長雄志前知事の『後継』とされる玉城デニー氏(58)との事実上の一騎打ちとなる今月末の知事選への影響を回避したい思惑が透ける。一方の県は撤回後、サンゴの移植申請3件を不許可とし、国の出方を注視している。」      (政経部・銘苅一哲、大野亨恭、東京報道部・大城大輔)
②「国の対抗措置は裁判所への執行停止の申し立てや撤回の取り消し訴訟の提起などが想定され、県担当部局もさまざまな展開を想定しているが、『あとは相手の出方次第。今は待つしかない状況だ』(県幹部)。」
③「知事選告示が来週13日に迫る中、撤回が選挙に与える影響は県政与野党で見方が分かれる。玉城氏を推す与党幹部は『選挙戦略上、撤回は大前提だ。翁長氏が生きていたとしても撤回はしていた。今回の知事選の争点が撤回の是非になったことは明白だ』と語る。一方、佐喜真陣営の自民県連幹部は『進んでいる工事が止まるなら反対運動は盛り上がるだろうが、工事はしておらず目の前で起きていることは変わらない』とし、影響はないと断言。」
④「国は県が撤回した31日、小野寺五典防衛相が法的対抗措置に出ることを明言したが、その後の動きはない。即座に法廷闘争の意志を示しておきさえすれば、佐喜真氏が『法的にどうなるのか注視しなければならない』などと、辺野古の賛否について言及を避けることができるとの戦略も見え隠れする。」
⑤「辺野古海上では4日に資材の撤去を始めた。政府関係者は『県の撤回に関する資料は分厚く、精査には時間がかかる」』語り、知事選まで対抗措置は見送られる可能性もある。対抗措置を繰り出せば、県民感情を刺激する懸念もある。」
⑥「ある政府関係者は『佐喜真氏が勝てば撤回を取り下げることも、できないことはない』と語り、選挙情勢を見極めつつ、あらゆるパターンを選択肢に入れる。関係者は『もう1カ月もすれば分かることだ』と語った。」


(4)沖縄タイムス-米軍、海外70基地を削減 世界41カ国に517 最多は日本の121-2018年9月7日 12:12


 沖縄タイムスは、表題について次のように報じた。


①「【平安名純代・米国特約記者】米国防総省がこのほど公表した2017米会計年度基地構造報告書(16年9月末時点)によると、米国外にある米軍基地・施設数は計517で、前年度に比べて70削減されていることが5日までに分かった。07年度の米軍基地・施設数は計823で、10年間で37%減少したことになる。」

米軍基地・施設の分布 .
②「同省が所有する基地・施設数は、米国内50州に4166(陸軍1588、海軍787、空軍1528、海兵隊172、ワシントン本部管理部91)、グアム準州など八つの米領に110(陸軍39、海軍62、空軍9)だった。海外の基地・施設数は、41カ国に517(陸軍199、海軍125、空軍170、海兵隊23)で、陸軍は前年度比で56減り、海軍は3減、空軍は12の減少となった。海兵隊は1増となった。」
③「海外で最も多いのは日本の121(前年度比1減)で、資産評価額は775億7270万ドル(約8兆6114億円)。次いでドイツの120(同61減)で評価額は517億8460万ドル(5兆7486億円)、韓国の78(同5減)で229億1140万ドル(2兆5434億円)などとなり、日本が数・資産価値ともにドイツを大きく上回っている。」
④「報告書は、米国防総省が会計年度ごとに米議会へ提出していたが、トランプ政権発足後は作業が遅れ、2年半ぶりの公表となった。」




by asyagi-df-2014 | 2018-09-07 17:32 | 沖縄から | Comments(0)

壊される前に考えること。そして、新しい地平へ。「交流地帯」からの再出発。


by あしゃぎの人
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