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沖縄-辺野古-沖縄 高江から-2018年8月11日

「宮里さんに打ち明けた。『2期目絶対やるからな。絶対引かない』。幼い頃から通った街で、2期目の出馬を堅く誓っていた。」(琉球新報)。
 いささか感傷的過ぎるとと感じながら。
 それでも、今日は、「8.11」だ。




 沖縄で起こっていること、その現場の事実をきちんと確認すること。
 2018年も、琉球新報と沖縄タイムスの記事を、「沖縄-辺野古-高江-から」を、報告します。
 2018年8月11日、沖縄-辺野古-高江の今を、沖縄タイムス、琉球新報は次のように表した。


(1)琉球新報-知人に「2期目絶対やるからな」 地元に愛された翁長雄志さん 居酒屋〝会議〟で熱く-2018年8月11日 05:00


 琉球新報は、表題について次のように報じた。


①「知事選投開票日の前日となった2014年11月15日夜、選挙運動の打ち上げ式が終わり、つかの間の安堵(あんど)感に包まれていた翁長雄志さんの選挙事務所に、翁長さん本人の姿はなかった。家族や後援会幹部にも告げず、翁長さんが向かったのは那覇市安里の栄町市場。午後9時ごろ事務所に戻ってきた翁長さんは、赤ら顔で『栄町で一人で打ち上げをしてきたよ』と明かしたという。」
②「那覇市大道で生まれた翁長さんは、栄町市場の周辺が幼い頃の遊び場だった。母・和子さんは市場内の通称『豆腐屋通り』で、かまぼこや漬物、雑貨を売る店を営んでいた。小学生の翁長さんは学校が終わると、店にランドセルを放り投げて遊びに向かった。」
③「和子さんの店があった場所の道向かいで、今も店を営む比屋根和子さん(78)は、翁長少年の様子を覚えている。比屋根さんは『翁長さんのお母さんには、商売をいろいろ教えてもらった。明るく話し掛けてくれた』と語る。市場内の各店は盆や正月以外は店を開けており、翁長少年が店先で紅白かまぼこの色付けを手伝う姿もあった。」
④「翁長さんは1985年に那覇市議当選後、県議2期、那覇市長4期を務めている時も、たびたび栄町を訪れた。街の商売人から愛されていた。翁長さんが那覇市長に当選した2000年、人事異動の発令に宮里千里さん(64)は『まさか』と驚いた。就任したばかりの翁長さんがつくった役職『市長公室長』に宮里さんを登用したからだ。」
⑤「翁長さんの父・助静さんと、宮里さんの父・栄輝さんは戦後、真和志村長選などで激しく競った政敵同士だった。互いの父親の闘いは熾烈(しれつ)で『南北戦争』とも言われた。父親の政敵の息子を市の幹部ポストに充てるとは思ってもいなかったという。」
⑥「宮里さんの市長公室長就任以来、翁長さんが大切な決断をする時は『豆腐屋通り』沿いにある居酒屋に共に向かった。口角泡を飛ばして熱く語る翁長さん。那覇市の人事、教科書検定意見の撤回を求める県民大会でのあいさつ…。居酒屋での〝会議〟は知事就任まで続き、いつしか2人は周囲から『盟友』と言われた。」
⑦「『翁長さんはいつも早口で、思いの丈を身ぶり手ぶりをつけて話すんだよ』。翁長さんが亡くなった翌日の9日、翁長さんがいなくなったカウンターで宮里さんが語り始めた。翁長さんは06年に胃がんを患い、胃の全摘手術を受けた後から、赤ワインを好んで飲んでいた。宮里さんは『これは雄志のワインだ』と、翁長さんがいなくなった居酒屋のカウンターに、注文した赤ワイン一杯を置いた。『いつもワーッと翁長さんが話して私は聞く方。【所信表明はこうしたい】とか、1時間以上考えを話し続けることもあったよ』と振り返る宮里さんの目は潤んだ。」
⑧「宮里さんによると、翁長さんが最後に栄町を訪れたのは、2月11日に開かれた栄町市場の新年会。翁長さんは石原裕次郎のまねをしながら那覇市歌を歌い、『栄町市場おばぁラッパーズ』とステージで踊った。帰り道、翁長さんを自宅まで送り届ける道すがら、宮里さんに打ち明けた。『2期目絶対やるからな。絶対引かない』。幼い頃から通った街で、2期目の出馬を堅く誓っていた。」                      (池田哲平)



(2)琉球新報-翁長知事の通夜、弔問続々 笑顔の遺影、参列者冥福祈る-2018年8月11日 07:00


 琉球新報は、表題について次のように報じた。


①「8日に死去した沖縄県の翁長雄志知事の通夜が10日夜、那覇市松山の大典寺でしめやかに営まれた。菅義偉官房長官、福井照沖縄担当相ら閣僚をはじめ、県内の政治・経済関係者のほか、多くの一般県民が訪れ、翁長氏の冥福を祈った。」
②「遺体が入ったひつぎの傍らには、晩年好んで飲んでいたワインの瓶が並び、笑顔の翁長知事の遺影が飾られた。遺族によると、遺影の写真はことし初めごろに孫3人を抱いて撮った写真から切り取られた。」
③「午後4時10分ごろ、自宅を出た翁長知事のひつぎは同50分ごろ、大典寺に到着し、親族らがひつぎをゆっくりと会場まで運んだ。午後5時半ごろから弔問客が続々と訪れて列ができ、午後6時から同9時まで弔問客は途切れなかった。弔問客の一人によると、翁長さんは闘病で体は痩せつつも穏やかな顔をしていたという。」
④「翁長知事の出棺は11日、告別式は13日午後3時から4時半、那覇市松山1の9の1の大典寺で行われる。告別式の前には、位牌(いはい)を乗せた車両が県庁正面玄関や、4期計14年間の市長時代に通った那覇市役所の正面を通過する。告別式の喪主は妻の樹子(みきこ)さん。」


(3)沖縄タイムス-翁長知事の最後の言葉を読み上げ きょう辺野古断念を求める県民大会-2018年8月11日 05:06


 沖縄タイムスは、「沖縄県名護市辺野古の新基地建設に反対する『土砂投入を許さない!ジュゴン・サンゴを守り、辺野古新基地建設断念を求める8・11県民大会』(主催・辺野古新基地を造らせないオール沖縄会議)は11日午前11時から那覇市の奥武山陸上競技場で開かれる。辺野古の海の色『辺野古ブルー』に合わせた青色の帽子やタオルなどの着用や、8日に膵臓(すいぞう)がんで亡くなった翁長雄志知事への追悼の意を込め、喪章や黒リボンを身に着けて参加するよう、呼び掛けている。3万人以上の参加を目指している。翁長知事の次男で那覇市議の雄治氏が、知事の最後の言葉を読み上げるほか、知事職務代理者の謝花喜一郎副知事、開催地の城間幹子那覇市長らがあいさつする。沖縄平和運動センターの山城博治議長が現地での活動を報告し、大会決議を採択する予定。」、と報じた。


(4)琉球新報-翁長知事が残した言葉「ウチナーンチュが心一つに闘うとき大きな力になる」 土砂投入許さない県民大会-2018年8月11日 11:18


 琉球新報は、表題について次のように報じた。


①「米軍普天間飛行場の県内移設に伴う名護市辺野古の埋め立て阻止に向けた『土砂投入を許さない!ジュゴン・サンゴを守り、辺野古新基地建設断念を求める8・11県民大会』(辺野古に新基地を造らせないオール沖縄会議主催)が11日午前、那覇市の奥武山公園内で開かれた。主催者発表で7万人が参加した。」
②「3万人以上の結集を目標とした大会は、8日に急逝した翁長雄志知事を哀悼する思いも重なり、午前10時の開場とともに多くの人々が続々と会場入りした。参加者は『県民は諦めない』などと書いたメッセージボードを掲げ、翁長知事が表明した埋め立て承認の撤回を支持する民意を示した。」
③「大会では、沖縄防衛局が辺野古地先への土砂投入を17日にも開始すると県に通知した事態に対し『沖縄県民の民意を踏みにじり、環境破壊につながる違法工事を強行し続けている』として、建設計画の断念を要求する8・11県民大会決議を採択した。」
④「参加者は辺野古の海と空をイメージした大会カラーの青色とともに、喪章や黒いリボンを身に着けて翁長雄志氏への追悼の意を示した。冒頭に1分間の黙とうをささげ、新基地建設阻止の公約を最後まで貫いた翁長知事の意思を受け継ぐ決意を確認した。」
⑤「翁長知事の息子の翁長雄治那覇市議が登壇し、知事が生前、『沖縄は試練の連続だ。しかし、一度もウチナーンチュとしての誇りを捨てることなく闘い続けてきた。ウチナーンチュが心を一つにして闘うときにはおまえが想像するよりもはるかに大きな力になる』と何度も口にしていたとことを明かし、『翁長雄志に辺野古新基地建設が止められたと報告できるようにみなさま頑張りましょう』と呼び掛けた。」
⑥「県知事職務代理者の謝花喜一郎副知事は、翁長知事が入院中も埋め立て承認の撤回を堅く決意していたことに触れた上で、『まさに闘いがここからというところで志半ばで病に倒れ、無念だった。この遺志を受け止め、阻止に全力で取り組む』と強調した。さらに撤回については『聴聞の審理が取りまとめられている。県政をお預かりしている我々として辺野古に新基地を造らせないという知事の熱い思いを受け止め、引き続き毅然として判断していく』と決意を示した。」
⑦「城間幹子那覇市長は翁長知事と高校で同級生だったことを明かした上で『彼の沖縄に対する強い思いをいろいろな形で耳にしてきた。沖縄に対する思いは少しもぶれていない。ウチナーンチュの心の寄り添ったウチナーンチュの心を体現、表現する行動をしていきた。残念ながら見届けることはできなかったが、私たちにそれが託されている』と力を込めた。その上で『承認撤回に向けて、あと一息手の届きそうなところにあって、無念でならなかったと思う。それぞれの立場で遺志を引き継いでいきたいと思う』と話した。」
⑧「壇上には翁長知事用のいすが用意され、県民大会でかぶる予定だった青色の帽子が置かれた。沖縄県による撤回を後押しする大会決議では『沖縄県民の命とくらし、沖縄の地方自治と日本の民主主義と平和を守るためこの不条理に全力で抗い続ける』と宣言した。」


(5)琉球新報-8・11県民大会 翁長雄志知事最後の言葉(次男・翁長雄治那覇市議あいさつ全文)-2018年8月11日 12:49


 琉球新報は、表題について次のように報じた。


①「『辺野古新基地建設断念を求める8・11県民大会』で故翁長雄志知事の次男、翁長雄治那覇市議が登壇し『故翁長雄志知事最後の言葉』を述べた。全文は以下の通り。」
②「はいさい、ぐすーよーちゅうがなびら。8・11県民大会にご参集の県民のみなさま、こんにちは。ただいまご紹介いただきました故翁長雄志の次男、翁長雄治と申します。県民のみなさま、多くの全国のみなさまに父の体のことでご心配をおかけしました。みなさまのご期待に添えるように最後まで頑張りましたが、残念な結果となりました。申し訳ございませんでした。」
③「最後の最後までどうやったら辺野古新基地建設を止められるのか、一生懸命病室のベッドの上でも資料を読みあさり頑張っておりました。今日は登壇をさせていただくのか、お願いをしていいのか、寸前まで迷いましたが、おそらくこれが最後の機会になるのではないかと思い、上がらせていただきました。今日は父が生前よく話していたこと、私に話していたこと、みなさまの前で話していたことを改めてお話しさせていただきたいと思います。」
④「沖縄に辺野古に新基地をつくる。どれほどの大義名分があるのでしょうか。そういう説明がしっかりとなされてきたのでしょうか。全国が受け入れないから沖縄に置いておけばいい。今われわれが納得できない、そういうものを将来の子どもたちに残してしまうんでしょうか。県民のみなさま、今一度しっかりわれわれの思いを形にしましょう。」
⑤「父は生前、『沖縄は試練の連続だ。しかし、一度もウチナーンチュとしての誇りを捨てることなく闘い続けてきた。ウチナーンチュが心を一つにして闘うときにはおまえが想像するよりもはるかに大きな力になる』と何度も何度も言っていました。現に今回の県民投票の署名も必要署名数の4倍以上になる10万票を集めることができたのは県民の大きな決意だと思います。」
⑥「日本全国のみなさま、多くの国民が必要であるというその日米安保、米軍基地。この国土の0・6%にすぎない沖縄に70%以上もあるのはいくらなんでも過重すぎはしませんか。全国的な議論のテーマに挙げていただいて、この問題は沖縄の問題ではなく日本国の問題、課題だと認識して議論してもらいたい。」
⑦「『国の専権事項だから』と言って今責任を持っているわれわれが何もせずに指をくわえているわけにはいきません。オール沖縄の大きな潮流は政治家のためにあるのではなく政争の具にするものでもございません。オール沖縄はわれわれウチナーンチュの強い決意です。覚悟です。その民意にわれわれ政治家が突き動かされているのです。最後までみなさま諦めずに。頑張って見届けることはできませんでしたが、父に翁長雄志に辺野古新基地建設が止められたと報告できるように皆様頑張りましょう。ありがとうございました。」


(6)琉球新報-「翁長さんの遺志を継ぐ」 全国20以上の地域で県民大会連帯の集い 東京・池袋には2800人(主催者発表)-2018年8月11日 14:20


 琉球新報は、表題について次のように報じた。


①「【東京】沖縄での県民大会に連帯する『埋めるな!辺野古 沖縄県民大会に呼応する8・11首都圏大行動』が11日、都内の東池袋中央公園で開かれた。」
②「翁長雄志知事の死去を悼み、辺野古新基地建設で17日に予定される土砂投入への反対を確認し合った。約2800人(主催者発表)の参加者らは『翁長さんの遺志を継ぐ』などのプラカードを掲げて池袋駅前をデモ行進し、新基地反対への連帯を沿道に訴え掛けた。集まりでは首都圏のほか、北海道・帯広から東北、中部、東海、関西、福岡など全国20以上の地域でも県民大会に連帯する集まりがもたれたことが報告された。」
③「首都圏大行動では、沖縄環境ネットワークの花輪伸一世話人が主催者あいさつし『知事職務代理者により一刻も早く埋め立て承認が撤回され、17日からの土砂投入を中止させることを強く要請する。新基地建設絶対反対を私たち自身の問題としてとらえ、全国の市民と連帯して新基地建設を中止に追い込みたい』と述べた。」
④「集まりの冒頭には翁長知事に黙祷をささげた。沖縄の県民大会での謝花喜一郎副知事の知事職務代理者のあいさつが中継され、拍手が起こった。」
⑤「街頭デモでは『沖縄差別を許さない』『首都圏に住むわれわれの問題だ』『工事をやめろ』『サンゴを守ろう』『辺野古の海を土砂で埋めるな』などと沿道に呼び掛けた。」
⑥「沿道にはコール(呼び掛け)に応じて口ずさむ人や、辺野古新基地反対のチラシを手に取り中身に見いる人の姿もあった。」


(7)沖縄タイムス-赤土対策を形式審査 沖縄防衛局、県に書類 辺野古土砂投入で-2018年8月11日 15:23


 沖縄タイムスは、表題について次のように報じた。


①「名護市辺野古の新基地建設で、沖縄防衛局は9日、『埋め立て区域(2)』の土砂投入前に必要な、県赤土等流出防止条例の形式審査の書類を県環境部に提出した。県が審査を終え、環境対策や埋め立て期日などを明記した事業行為通知書を防衛局が提出すれば、土砂投入の環境が整う。」
②「対象になっているのは、防衛局が17日にも土砂投入を予定している『埋め立て区域(2)-1』に隣接する辺野古側の区域。面積は約33ヘクタールで、今月2日に護岸がつながり、埋め立て区域が囲い込まれた。防衛局は土砂投入に向け、同区域に生息していた絶滅危惧種のオキナワハマサンゴの移植を7月28日に済ませていた。」
③「県の形式審査は通常1~2週間。書類や記載事項に不備がないと県が認めれば、土砂の投入日などを記した通知書を防衛局が提出し、さらに県が45日間の内容審査に入る。審査結果次第で県が計画変更を命じられるが、事業を止める権限はない。」
④「『埋め立て区域(2)-1』について県環境部は、翁長雄志知事の埋め立て承認撤回表明を理由に、事業行為通知書の内容を認める『確認済通知書』を防衛局に送付しなかった。埋め立て承認が撤回されれば、審査が中断される可能性もある。」




by asyagi-df-2014 | 2018-08-11 18:08 | 沖縄から | Comments(0)

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