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沖縄-辺野古-沖縄 高江から-2018年7月8日

 「土砂投入を許さない辺野古新基地建設断念を求める県民集会」が、2000人が集まる中で、辺野古の米軍キャンプ・シュワブゲート前で開かれた。
 この集会では、(1)希少なサンゴ類、ジュゴンやウミガメが生息する海草藻場を破壊させないこと(2)(新基地の)周辺集落は米国の安全基準を超えている。児童生徒と住民の生命と財産をないがしろにさせないこと(3)大浦湾側には活断層の疑いが、その付近の海底は超軟弱地盤。新基地の立地条件を見直し、計画の白紙撤回を求めること、との集会アピールを採択した。
いよいよ緊迫感が高まる。




 沖縄で起こっていること、その現場の事実をきちんと確認すること。
 2018年も、琉球新報と沖縄タイムスの記事を、「沖縄-辺野古-高江-から」を、報告します。
 2018年7月8日、沖縄-辺野古-高江の今を、沖縄タイムス、琉球新報は次のように表した。


(1)沖縄タイムス-沖縄県が漁協設立不認可 名護市東海岸、要件満たさず-2018年7月8日 05:00


 沖縄タイムスは、表題について次のように報じた。


①「沖縄県名護市東海岸に面した地域の住民35人でつくる『名護市東海岸漁業協同組合』(久志常春組合長)が県に漁協の認可を申請していた件で、県は6日までに不認可を決めた。県関係者によると、設立要件を満たしていなかったという。漁協側は『県からは何の通知も届いていないし、説明も受けていない』と困惑している。」
②「同漁協は地元の住民が海に入って水産物を取れる『入会漁業権』の確立を目的に、今年5月9日に認可申請した。漁協関係者によると今月6日現在、県からの通知文書は受け取っていない。9日に臨時総会を開き、対応を協議する方針。」
③「漁業権取得を目指している海域は、名護漁協が漁業権を放棄した辺野古新基地建設予定地周辺の海域も含まれるため、認可された場合、新基地工事に影響する可能性があった。」


(2)琉球新報-新基地阻止2000人訴え 辺野古県民集会 知事も「必ず撤回」-2018年7月8日 06:45


 琉球新報は、表題について次のように報じた。


①「【辺野古問題取材班】米軍普天間飛行場の移設に伴う名護市辺野古の新基地建設を巡り、『辺野古に新基地を造らせないオール沖縄会議』は7日、『ジュゴン・サンゴを守れ 土砂投入を許さない辺野古新基地建設断念を求める県民集会』を辺野古の米軍キャンプ・シュワブゲート前で開いた。沖縄防衛局は8月17日にも土砂投入を開始すると県に通知している。参加者らは『民意無視の基地建設をやめろ』などと抗議した。主催者発表で2千人が集まった。」
②「翁長雄志知事は日本政府に対し『自然環境への配慮を欠き民意を無視したもので、到底容認できない』とするメッセージを寄せた。前知事による埋め立て承認の撤回について『法的な観点からの検討を丁寧に行っており、環境保全措置などについて看過できない事態となれば、私は躊躇(ちゅうちょ)なく必ず撤回を決断する』とした。」
③「集会アピールも採択され(1)希少なサンゴ類、ジュゴンやウミガメが生息する海草藻場を破壊させないこと(2)(新基地の)周辺集落は米国の安全基準を超えている。児童生徒と住民の生命と財産をないがしろにさせないこと(3)大浦湾側には活断層の疑いが、その付近の海底は超軟弱地盤。新基地の立地条件を見直し、計画の白紙撤回を求めること―とした。」
④「オール沖縄会議は8月11日、土砂投入阻止に向けた県民大会を那覇市の奥武山公園陸上競技場で開き、3万人以上の参加を目指す。」


(3)沖縄タイムス-「慰霊の日」報道 全国紙との差に驚き 沖縄の児童が読み比べ-2018年7月8日 09:12


 沖縄タイムスは、表題について次のように報じた。


①「6月23日の『慰霊の日』翌日の沖縄県内紙と全国紙を読み比べる授業が3日、沖縄市の比屋根小学校(志堅原敦彦校長)であった。6年3組の児童31人が、24日付の沖縄タイムス、琉球新報、読売新聞、朝日新聞、毎日新聞を読み、沖縄戦や糸満市であった追悼式に関する記事の分量、扱い、内容の違いを分析。その背景を考え、戦争の起こらない社会の構築に向けて自分にできることは何かについて考えた。」
②「児童たちは複数のグループに分かれ、各紙の慰霊の日関連の記事の本数を数えた。児童たちの調べでは、県内紙がいずれも40本以上あったのに対し、全国紙は5~6本。一方で、全5紙が、最も伝えたい記事を載せる1面で報道していたことも分かった。」
③「全国紙を読んだグループは、1面の記事が『ひめゆりの塔の前で手を合わせる人たちの写真なのに、見出しは【辺野古移設】について書いている』と気付き、『写真と見出しが合っていないんじゃない?』『伝えたいことは何だろう』と議論した。」
④「県内紙を読んだグループは『73年たった今も忘れられない悲惨な戦争』『恒久平和を願う人々の様子』を読み取り、記事の本数や扱いだけでなく、内容にも違いがあることに気付いた。」
⑤「『(全国紙と県内紙の)記事の量の違いにびっくりした』という嘉数太一君(12)は『20万人以上の人が亡くなった悲惨な戦争は二度と起こらないでほしい。県外の人も含めて、みんなで平和について考えることができればいい』と感想を述べた。」
⑥「友利玲音さん(11)は『沖縄戦を学べる資料館に、観光客がもっと来てほしい』と提案した。6月28日、平和学習で糸満市の平和祈念資料館を訪れた児童たちは、観光客が談笑しながら館内を回っている様子に気付いたという。」
⑦「担任の仲村拓磨教諭(31)が『なぜだと思う?』と尋ねると、記事の分量の比較結果と照らし合わせ『普段から沖縄戦についての情報に触れる機会が少ないからでは』という意見が上がった。與儀慧子さん(11)は『県外の人と友達になって、沖縄戦のことを伝えたい』と、自分にできることを考えた。新屋明奈さん(11)は『県内紙を県外にも広めて、海外の人も読めるように、英語や韓国語などいろんな言葉で発信したらいいのでは』とのアイデアを披露した。」
⑧「仲村教諭は『授業を通して、沖縄戦について学び続け、次の世代に語り継いでいくこと、平和の大切さを発信する意義を児童たちに感じてほしい』と話した。」




by asyagi-df-2014 | 2018-07-08 18:43 | 沖縄から | Comments(0)

壊される前に考えること。そして、新しい地平へ。「交流地帯」からの再出発。


by あしゃぎの人