沖縄タイムスの『沖縄・基地白書』を読む。(8)

 沖縄タイムスは、「国内の米軍専用施設面積の70・4%が集中する沖縄では、名護市辺野古の新基地建設以外にも騒音や墜落の危険性などの問題を抱えている。国防や外交の視点ではなく、住民の暮らしの目線から沖縄の米軍基地問題を検証する。」、と『沖縄・基地白書』の連載を始めた。
 今回は、第6回-「沖縄・基地白書(7)「民泊キャンセル「悲しかった」 米軍機炎上、観光への影響を懸念」(2018年2月15日)から。


 今回の話は、「第1部 被害 東村高江(中)」。
 何が起こったのか。
 「『沖縄修学旅行1日目でヘリの墜落を目の当たりにしてしまう。米軍ヤバイ』。昨年10月、東村高江で発生した米軍ヘリの炎上事故−。民泊で高江を訪れた高校生はヘリが炎上する瞬間を撮影し、ツイッターに投稿した。動画は瞬く間に拡散され、多くの人が牧草地でヘリが燃え続ける動画を目にすることとなった。」、ということから起こったこと。 それは、次のことだった。


(1)「動画を撮影した生徒と共に事故現場に駆け付けた高江洲義吉さん(77)は、当時、黒煙が上がっていた方向を指さしつぶやいた。『安部にオスプレイが落ちたからいつかここでも事故が起こると思っていた。まさか本当に落ちるなんて』。高江洲さんはパイナップルを育てる傍ら、修学旅行で東村を訪れた県外の中高生を自宅に泊める『民泊』に10年以上取り組んでいる。毎年、約180人の生徒を受け入れており、生徒の中には年賀状を送ってくれたり、結婚して子どもと一緒に高江洲さんの自宅を訪ねたりする人もいるという。『子どもの成長を見ているようで、来てくれるのはありがたい』と顔をほころばせる。」
(2)「高江洲さんの自宅から約2・5キロ離れた場所で事故は起こった。事故翌日、米兵はガスマスク姿で機体に何度も液体をかけた。マスコミはヘリの回転翼の安全装置に、放射性物質のストロンチウム90が使われている可能性があると報道。事故現場の周辺住民に放射線被ばくの不安が広がった。」
(3)「事故から2日後、高江洲さんは受け入れ予定だった民泊がキャンセルになったとの連絡を受ける。最初は『修学旅行自体が中止になったんだろう』と思っていたが、後で、キャンセルになったのは高江区だけだと知った。全国ニュースで事故の映像が流れたことで、生徒の保護者から高江には行かせないでほしいと要望があったという。『こちらに問題がない分、悲しかった。でも、放射性物質のことが報道されたら(親が)心配して断る気持ちも分かる』と複雑な心境を吐露する。」
(4)「民泊がキャンセルになったのはそのときのみで、以降は順調に予約が入っている。だが、高江洲さんは今度また被害があったら東村の民泊や観光業に影響が出ることを懸念している。民泊は安全安心が基本だとし『高江だけでなく、村全体に墜落の危険性がある。他の区にも米軍機は飛ばないでほしいと声を上げてもらいたい』と訴えた。」     (「沖縄・基地白書」取材班・比嘉桃乃)


 しかし、次のように別の大きな問題があきらかになった。


(1)「米軍は事故から3日後、ヘリの機体の一部に放射性物質が使用されていることを明らかにした。事故直後に消火活動に当たった国頭消防本部の隊員には知らされておらず、危険物の情報を提供することを定めたガイドラインが守られなかった。」
(2)「米軍機事故時の対応を定めたガイドラインでは、危険物などが搭載されている場合は、消防や警察に知らされることになっている。救助や消火活動を阻害する危険な搭載物や兵器の量、種類に関し、米軍は『判明次第、提供する』ことを確認している。だが、国頭消防の隊員らは、通常の装備で機体の数メートルまで近づき放水を続けた。」




by asyagi-df-2014 | 2018-02-26 07:21 | 書くことから-いろいろ | Comments(0)

壊される前に考えること。そして、新しい地平へ。「交流地帯」からの再出発。


by あしゃぎの人
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