社説、論説から。~沖縄タイムス20180207~

 沖縄タイムスは2018年2月7日、「[陸自ヘリ民家に墜落]沖縄でも尽きない不安」、とその社説で論評した。
 沖縄タイムスは、「ニュースで墜落の映像を見て、人ごととは思えない衝撃を受けたのは、普天間第二小学校の運動場に米軍ヘリの窓が落下した時の映像と重なったからだ。」
「住宅地に隣接する基地から日常的に米軍機が飛び立つ沖縄は大丈夫か。『この次は…』との不安が広がる。」、という視点から、この事故を見つめる。
沖縄タイムスは、まずは、次のように伝える。


(1)「佐賀県神埼市の住宅に、陸上自衛隊のAH64D戦闘ヘリコプターが墜落し、炎上した。」
(2)「家で1人で留守番をしていた11歳の女の子は、割れた窓から素足で飛び出し、奇跡的に助かった。ヘリが突っ込んだのは、女の子がいたリビングの反対側だった。近くにいた車のドライブレコーダーにバランスを崩したヘリが、真っ逆さまに落ちていく様子が捉えられている。住民に与えた恐怖は計り知れない。」
(3)「この事故でヘリに乗っていた自衛隊員2人が亡くなった。事故原因は調査中だが、メインローター(主回転翼)が上空で脱落したとの目撃情報がある。事故機は飛行直前に4枚の羽根をつなぐ部品を交換しており、新しい部品や整備作業の問題が指摘されている。現場は農地に囲まれた住宅密集地で、近くには小学校や幼稚園がある。ヘリが墜落した家は、激しい炎に包まれ、機体の部品は広範囲にわたり散乱した。」


 沖縄タイムスは、この事故から、日本「本土」での陸上自衛隊のヘリコプターが墜落が、沖縄からはどのように見えたのかについて語る。


(1)「自衛隊機事故と米軍機事故を比較した時、根本的な違いが二つある。」
(2)「今回、政府は首相官邸の危機管理センターに情報連絡室を置き、陸自は事故調査委員会を設置した。現場検証は陸自と県警で進めている。対照的に沖縄では民間地で起きた事故であっても、日本側が主権国家として普通に捜査権を行使できない。昨年10月、東村高江の民間地で米軍の大型輸送ヘリが炎上・大破した事故も、一昨年12月、名護市安部の海岸にオスプレイが墜落した事故も、現場は米軍によって封鎖された。」
(3)「米軍機事故では軍の論理が優先される。」
(4)「相次ぐ不時着に、ハリス米太平洋軍司令官が『安全な場所に降ろす措置に満足している』とパイロットをたたえたのがそれを指し示している。同じことを自衛隊幹部が話せば、国会で厳しい追及を受けるだろう。」


 沖縄タイムスは、この事故に関して、「懸念されるのは昨年来、自衛隊機事故が頻発していることだ。昨年5月に陸自のLR2連絡偵察機、8月に海自の哨戒ヘリ、10月に空自の救難ヘリが墜落し、死亡者を出している。米軍機事故が多発する背景には、北朝鮮危機に対処するための訓練激化や国防費削減による整備不足などがあるといわれる。自衛隊の場合はどうなのか。原因究明と同時に、事故の背景分析も進めてもらいたい。」、と危惧感を表明する。
 また、「政府は同型機を当面の間、飛行停止とし、自衛隊の全てのヘリの整備点検を決めた。大惨事になったかもしれない事故であり、徹底した原因究明を図ってほしい。」、とまとめる。


 確かに、今回の事故を、沖縄だったらと考えてしまう気持ちが生まれる。





by asyagi-df-2014 | 2018-02-14 07:04 | 書くことから-いろいろ | Comments(0)

壊される前に考えること。そして、新しい地平へ。「交流地帯」からの再出発。


by あしゃぎの人
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