沖縄タイムスの『沖縄・基地白書』を読む。(2)

 沖縄タイムスは、「国内の米軍専用施設面積の70・4%が集中する沖縄では、名護市辺野古の新基地建設以外にも騒音や墜落の危険性などの問題を抱えている。国防や外交の視点ではなく、住民の暮らしの目線から沖縄の米軍基地問題を検証する。」、と『沖縄・基地白書』の連載を始めた。
 今回は、第1回-「『今もこんなだからね』 静かな集落、上空を旋回する米軍ヘリ」(2018年1月25日)から。


 「第1部 被害 名護市安部(上)」。
 話は、「沖縄本島東海岸に位置する名護市安部区。人口は約120人。西側の市街地とは打って変わり、集落ではざわざわと木々が風になびく音やカラスの鳴き声が聞こえ、砂浜では打ち寄せるさざ波の音が響く。」、という場所だったところ。


(1)「2016年12月13日夜。区の海岸にオスプレイが墜落した。残骸が見つかった場所は、地元では『ギミ崎』と呼ばれ、そこでは昔から住民が『イザリ漁』をして、捕った魚が食卓に並ぶ。住民にとって生活の糧を得る場所だ。」
(2)「川田正一さん(66)は、その日も夜のイザリ漁のために仮眠を取っていた。午後9時を回っていた。『バタバタバタ』と、けたたましく鳴るヘリのプロペラ音で目を覚ました。海岸へ向かうと、米軍ヘリとみられる機体が上空からライトを照らし、旋回していた。『何かおかしい。いつもの訓練とは違う』と直感した。」
(3)「墜落は翌朝の新聞報道で知った。『まさか、こんな所に』−。にわかには受け入れられなかった。正直、これまでは基地問題への関心は高くなかったが、墜落で意識が変わった。」
(4)「名護市が10年10月から市内7カ所に設置している米軍機などの『航空機等騒音測定装置』。安部での墜落が起こった16年度は779回(63デシベル以上)が計測され、年度統計のある11〜16年度では最多となった。墜落翌月の17年1月から集計データのある7月までで428回と、前年同期の251回の1・7倍に増えている。」
(5)「宮城美和子さん(62)は、墜落からほどなくして、米軍機が集落上空を飛行するようになったと話す。夜8時台が多いと感じ、ひどいときには自宅でテレビの音も聞こえないという。『あれから何も変わっていない』。機体の老朽化の指摘もあり、『米軍機がどこかで、いつ落ちてもおかしくない』と訴える。」
(6)「米軍機が関係する事故が続発している。『オスプレイが落ちて、これからはないと思っていた。だけど次々と米軍機が事故を起こすし、本当に考えられないよ、本当に』。川田さんは縁側に座って腕を組み、顔をしかめて語っていた。」
(7)「自宅の周囲では木々のさざめきが聞こえていたが、集落上空を米軍ヘリ2機が何度も旋回すると状況は一変。ごう音で辺りの音はかき消され、その度に会話も遮断された。
『今もこんなだからね』。川田さんはヘリを指さし、一層険しい表情を浮かべた。」
(「沖縄・基地白書」取材班・伊集竜太郎)



 例えば、この「宮城美和子さん(62)は、墜落からほどなくして、米軍機が集落上空を飛行するようになったと話す。夜8時台が多いと感じ、ひどいときには自宅でテレビの音も聞こえないという。『あれから何も変わっていない』。機体の老朽化の指摘もあり、『米軍機がどこかで、いつ落ちてもおかしくない』と訴える。」、との声は、何を意味するのか。
 また、「自宅の周囲では木々のさざめきが聞こえていたが、集落上空を米軍ヘリ2機が何度も旋回すると状況は一変。ごう音で辺りの音はかき消され、その度に会話も遮断された。『今もこんなだからね』。川田さんはヘリを指さし、一層険しい表情を浮かべた。」、との指摘がどのようなことを示しているのか。




by asyagi-df-2014 | 2018-02-11 07:26 | 書くことから-いろいろ | Comments(0)

壊される前に考えること。そして、新しい地平へ。「交流地帯」からの再出発。


by あしゃぎの人
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