東京高裁は、自衛官の訴えの利益認め1審判決を取り消す。

 毎日新聞は2018年1月31日、表題について次のように報じた。


(1)「安全保障関連法に基づく防衛出動命令は憲法9条などに反するとして、現役陸上自衛官の男性が国を相手に命令に従う義務がないことの確認を求めた訴訟の控訴審判決で、東京高裁は31日、原告に訴えの利益がないとして却下した1審・東京地裁判決(昨年3月)を取り消し、審理を東京地裁に差し戻した。杉原則彦裁判長は『出動命令に従わない場合、刑事罰や懲戒処分を受ける可能性があり、訴えの利益はある』などと述べた。」(2)「安保関連法を巡って現役自衛官の『訴えの利益』を認め、裁判で争えるとした判断は初めてとみられる。」
(3)「関東の補給部門に所属する原告男性は2016年、『入隊時、集団的自衛権の行使となる命令に従うことに同意していない。命令に従うと、生命に重大な損害が生じるおそれがある』として提訴した。これに対し、地裁判決は『原告に出動命令が発令される具体的・現実的な可能性があるとは言えず、命令に従わないで刑事罰を科されるなどの不安は抽象的なものにとどまる』として、裁判で争えないと判断した。」
(4)「高裁判決は『原告が命令に従わない場合、重大な刑事罰や免職などの懲戒処分を受けることが容易に想定できる』と指摘。懲戒処分を受けた後の取り消し請求訴訟など他の手段での救済は困難として、1審を覆した。」
(5)「防衛省は『判決内容を精査し、適切に対応していく』とのコメントを出した。」
【近松仁太郎】


 確かに、高裁判決の『原告が命令に従わない場合、重大な刑事罰や免職などの懲戒処分を受けることが容易に想定できる』、と判決内容は、当たり前のものである。
 しかし、これがその通りにならないのが、日本の司法の現状である。
 さて、この高裁判決がどのように活かされるのか。




by asyagi-df-2014 | 2018-02-01 20:45 | 書くことから-憲法 | Comments(0)

壊される前に考えること。そして、新しい地平へ。「交流地帯」からの再出発。


by あしゃぎの人
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