社説、論説から。~琉球新報20180125~

 2018年1月25日の琉球新報の社説は、「米軍ヘリまた不時着 全機種飛行停止を求める」、と論評した。
 何故なら、「今月だけで3回目の異常事態である。米軍普天間飛行場所属のAH1攻撃ヘリコプターが渡名喜村のヘリポートに不時着した。」、という事実が証明する。
 琉球新報は、今回も、その理由を明確に指摘する。



(1)「米軍の安全管理の信頼性は地に落ちている。現状ではいつ重大な事故が起きてもおかしくない。小野寺五典防衛相は在日米軍の全航空機の整備点検と今回不時着したヘリと同型機の飛行停止を求めた。これでは生ぬるい。在沖米軍の全航空機を直ちに飛行停止するよう強く求める。」
(2)「渡名喜村に不時着したヘリは、8日に読谷村に不時着したヘリと同型機だ。」
(3)「ハリス米太平洋軍司令官は読谷村での不時着後に小野寺防衛相と会談し、相次ぐ不時着に『一番近い安全な場所に降ろす措置に満足している』と述べた。県民の安全を軽視するようなこの発言をいまだに撤回していない。」
(4)「読谷村での不時着は比謝川行政事務組合の敷地内で、大型リゾートホテルから約250メートルの距離だった。今回不時着したヘリポートは、急患搬送用だ。急患が発生した場合、ヘリポートがふさがっていれば、村民の安全が脅かされる。近くに学校もある。しかも、このヘリは弾頭を積んでいた。」
(5)「米軍は今回も『予防着陸』という言葉を使っている。危険性を薄める印象操作ではないかと疑いたくなる。これ以上、飛行できない状態に陥ったから緊急に着陸したわけで、県民からすれば、いつ頭上に落ちてくるかもしれない危険性をはらんでいる。」


 あわせて、琉球新報は次の二点を批判する。


(1)「それにしても、24日の代表質問に対する安倍晋三首相の答弁は空虚に聞こえた。首相は『米軍の運用に当たって、地域住民の方々の安全確保は大前提であり、事件・事故はあってはならない』『沖縄の方々に寄り添う』などと答弁した。しかし、『安全確保』という大前提はとっくに崩れている。辺野古新基地建設によって『安全性は格段に向上する。騒音も大幅に軽減される』とも答弁した。全くの詭弁(きべん)である。普天間を離陸したヘリは、狭い県内で騒音をまき散らしながら訓練し不時着している。新基地を建設しても事態は変わらない。首相は県民に寄り添うふりをして基地を押し付けているにすぎない。」
(2)「渡名喜村に不時着した同じ日に、協定違反も起きている。普天間所属の別の複数機が沖縄本島各地で、日米合意の航空機騒音規制措置(騒音防止協定)で制限される午後10時以降に夜間飛行しているのが確認された。渡名喜村に不時着したAH1ヘリの同型機を含め、米海兵隊の垂直離着陸輸送機MV22オスプレイ、大型輸送ヘリCH53、UH1ヘリが夜間飛行した。中には無灯火の飛行もあった。外国の空でやりたい放題である。」


 琉球新報は、最後に、「首相は年頭所感で『国民の命と平和は守り抜く』と述べた。首相の言う『国民』の中に沖縄県民は含まれているのだろうか。」、と抗議する。

 確かに、私たちもまた、安倍晋三政権にこのことを投げかける。





by asyagi-df-2014 | 2018-01-30 07:07 | 書くことから-いろいろ | Comments(0)

壊される前に考えること。そして、新しい地平へ。「交流地帯」からの再出発。


by あしゃぎの人
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