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沖縄-辺野 高江-から-2018年1月7日

 2018年1月6日、米軍ヘリが、沖縄県伊計島の民家から50メートルの海岸に不時着。
 また、恐怖が沖縄を覆いつくす。
「県警によると、不時着したのは普天間所属のUH1ヘリで、乗員4人は無事だった。同日午後4時15分ごろ、目撃者の男性から『ヘリが海岸に降りている』と110番通報があり、駆け付けた警察官や消防隊員が砂浜に着陸している米軍機を発見した。住民によると、現場から約50メートル離れた場所に住宅がある。」、と沖縄タイムス。
「伊計自治会の玉城正則会長(61)は『これが今の沖縄の現実。米軍の好き勝手だ。政府が主体性を持って米軍と協議しないと、結局被害を受けるのは住民だ』と憤った。」、と琉球新報。
 この発言が沖縄の現実を語り尽くす。




 沖縄で起こっていること、その現場の事実をきちんと確認すること。
 2018年も、琉球新報と沖縄タイムスの記事を、「沖縄-辺野古-高江-から」を、報告します。
 2018年1月7日、沖縄-辺野古-高江の今を、沖縄タイムス、琉球新報は次のように表した。


(1)沖縄タイムス-米軍ヘリ、また不時着 沖縄・伊計島、民家近くの海岸 米軍「計器異常」と説明-2018年1月7日 09:20


 沖縄タイムスは、表題について次のように報じた。


①「6日午後4時ごろ、沖縄県うるま市与那城伊計の東側の海岸に、米軍普天間飛行場所属のUH1ヘリコプターが不時着した。県警や同市消防本部によると、けが人や火災などはなかった。米軍は同日、県側に計器の異常による緊急着陸と説明した。伊計島には昨年1月、普天間所属の攻撃ヘリが不時着しており、伊計自治会は今月中にも、初の抗議集会を開く。東村高江でのヘリ炎上事故や宜野湾市の普天間第二小学校へのヘリの窓落下事故など、絶えない米軍機トラブルが県民の強い反発を招いている。」
②「県警によると、不時着したのは普天間所属のUH1ヘリで、乗員4人は無事だった。同日午後4時15分ごろ、目撃者の男性から『ヘリが海岸に降りている』と110番通報があり、駆け付けた警察官や消防隊員が砂浜に着陸している米軍機を発見した。住民によると、現場から約50メートル離れた場所に住宅がある。」
③「現場を訪れた県基地対策課の金城典和課長らによると、米軍が機体後部のローター部分を取り外して点検する様子を確認。防衛局によると、米軍側から『ランプが点灯したので緊急着陸した』と説明があり、機体に目立った損傷はなかった。」
④「那覇市内で取材に応じた翁長雄志知事は、詳細な報告は受けていないとした上で『(事実であれば)とんでもない話だ』と懸念を示した。富川盛武副知事には午後7時すぎ、在沖米軍トップのニコルソン四軍調整官から『計器異常のため、エマージェンシーランディング(緊急着陸)した』と電話で説明があった。県は9日に外務、防衛両省を県庁に呼び、抗議する予定。」
⑤「伊計島では昨年1月20日、普天間飛行場を離陸した新型攻撃ヘリAH1Zが農道に不時着。島袋俊夫うるま市長は『いつか大事故につながるのではないかという懸念があり、住民の不安は増大している』と強調。伊計自治会の玉城正則会長は『米軍の整備がマニュアル通りに行われているのか』と疑問視した。」
①「第11管区海上保安本部は同日、警戒のため現場近くの沖合に巡視艇1艇を配備。油の流出を防ぐオイルフェンスを設置した。」


(2)沖縄タイムス-承認撤回、正念場へ 辺野古埋め立て いつ決断?県民投票は?-2018年1月6日 18:02


 沖縄タイムスは、表題について次のように報じた。


①「沖縄県名護市辺野古の新基地建設工事で、沖縄防衛局は今年、辺野古崎南西側での護岸建設を急ぎ、最短で夏ごろの土砂投入を目指す考えだ。一方、新基地建設阻止を掲げる翁長雄志知事は工事を止め得る最大の権限といわれる埋め立て承認の撤回に踏み切り、政府に抵抗する構えだ。承認撤回の時期、そして撤回に向けた県民投票の動きが本格化するか、注目が集まる。」(政経部・大野亨恭、社会部・国吉聡志)

護岸の建設工事加速◆防衛局、夏にも土砂投入

②「沖縄防衛局は昨年4月、辺野古崎北側で埋め立て工事の第1段階となる『K9』護岸建設に着手後、辺野古漁港側の『K1』『N5』護岸の建設作業を進めた。12月中旬には『N5』が計画の長さまで到達し、西側へ折れる形で新たに『K4』護岸に着手した。『K4』は護岸の中で1029メートルと最長。防衛局は『K1』の完成後『K2』『K3』と建設を進め、埋め立て区域(2)を囲んだ段階で土砂を投入する計画だ。」
③「防衛局は今年夏ごろの土砂投入を目指し、工事を加速させる。土砂投入は本格的な埋め立て工事と位置付けられ、辺野古新基地建設工事は新たな段階に入る。」
④「防衛局は工事を加速させるため、昨年11月に国頭村奥港、12月には本部町の本部港塩川地区から石材の海上搬送を始めた。今後、ダンプを使った陸からの搬送も並行して継続する方針で、護岸建設を急ぐ。辺野古崎南側の護岸建設後には西側の護岸建設に着手する。ただ、大浦湾の海底に空洞や軟弱な地盤がある可能性があり、防衛局は今後、ボーリング調査を実施する予定。仮に地盤改良が必要になれば知事の許可が必要な工法変更申請を迫られる可能性もあり工事が止まることも予想される。」

県政与党、県民投票を検討◆反対の民意を撤回根拠に
⑤「翁長雄志知事は埋め立て承認の撤回について『必ずやる』と明言しているものの、時期については明らかにしていない。県議会与党や撤回を支持する行政法の専門家などは、新基地建設に反対する県民の民意を理由にした公益上の撤回を模索。県民投票を実施することを検討している。」
⑥「県議会与党は県民投票を知事選と同日に実施することを模索する。他方、知事の支持層でも、現状は県民投票の意義や必要性は十分に共有されているとはいえず、今後どこまで広がるかに注目が集まる。」
⑦「撤回の方法としては、承認時に県が付した留意事項違反も考えられる。ただ県内部では、留意事項違反の撤回は、根拠として弱いとの見方が強い。翁長知事も県民投票は『意義がある』と述べており、県の中でも投票に向けた機運の高まりに期待する声がある。」



(3)琉球新報-米軍機部品落下から1ヵ月 被害園の父母会、署名5万筆集める-2018年1月7日 06:30


 琉球新報は、表題について次のように報じた。


①「【宜野湾】沖縄県宜野湾市の緑ヶ丘保育園に米軍機の部品が落下した問題から1カ月がたち、父母会が集めた署名は5日現在で5万249筆に上った。署名は全都道府県からで、海外からもあった。同園に激励の手紙などは600通以上寄せられた。一方で1カ月の間、不安やストレスで不眠や体調不良に悩まされる保護者もいた。」
②「保護者らは仕事の合間を縫って連日夕方に集まり、署名を集計したり、今後の方針を話し合ったりしている。年末年始も自宅に持ち帰って集計を続けた。」
③「父母会は園上空の米軍機飛行禁止を求める嘆願書を翁長雄志知事や中嶋浩一郎沖縄防衛局長、川田司沖縄担当大使らに送った。1月末まで署名を続け、東京を訪れて関係省庁に抗議・要請したい考えだ。宮城智子父母会長は『素人の母親たちが中心で何も分からなかったが、支えてくれる人や署名に賛同してくれる方に支えられてきた』と感謝し『上を飛ばないでほしいというシンプルなお願いが簡単には通らないことも分かった。でも多くの方々に沖縄の現状を知ってもらいたい』と語った。」


(4)琉球新報-米軍ヘリ不時着  伊計区民、月内に抗議集会-2018年1月7日 06:00


 琉球新報は、表題について次のように報じた。


①「【伊計島=うるま】米軍普天間飛行場所属のUH1Yヘリ1機が6日午後4時ごろ、沖縄県うるま市与那城伊計島の東側の海岸に不時着した。県警や沖縄防衛局によると、乗員4人を含めけが人はおらず、機体の破損はみられなかったという。伊計島では昨年1月にも、普天間飛行場所属のAH1攻撃ヘリが農道に不時着した。昨年12月には宜野湾市内の保育園や小学校に米軍の部品が落下した事故が発生した。米軍関係の事故が多発している。伊計自治会は6日夜、緊急の役員会を開き、頻発する米軍の事故に抗議するため、1月中にも区民集会を開くことを決定した。」
②「現場から約100メートル先には住宅がある。南西約13キロ先に米海軍ホワイトビーチがあるほか、約5キロ先には石油基地もある。通報を受けた市消防本部によると、同機は浮原島訓練場(うるま市)で訓練後だったという。防衛局によると、ヘリは警告灯が点灯したため伊計島に着陸。米軍は事故を避けるための『予防着陸』と説明し、早ければ7日にも機体の撤収を予定しているという。」
③「6日、米軍関係者が機体を点検する様子が確認されたほか、海上保安庁が燃料漏れ防止とみられるオイルフェンスなどを設置していた。現場を視察した県基地対策課の金城典和課長によると、弾薬などの積載は確認されなかったという。」
④「県には午後5時31分、防衛局から連絡が入った。同7時すぎには、ニコルソン在沖米四軍調整官から富川盛武副知事に『計器に異常がありエマージェンシーランディング(緊急着陸)した』と電話があったという。翁長雄志知事は6日夜、那覇市内で記者団に『とんでもない話だ』と懸念を表明した。県は週明けに外務省沖縄事務所、防衛局の幹部を県庁に呼び、抗議する。」
⑤「伊計自治会の玉城正則会長(61)は『これが今の沖縄の現実。米軍の好き勝手だ。政府が主体性を持って米軍と協議しないと、結局被害を受けるのは住民だ』と憤った。」


(5)琉球新報-「沖縄の声伝えたい」 米大学生が辺野古訪問-2018年1月6日 10:49


 琉球新報は、表題について次のように報じた。


①「【辺野古問題取材班】米マカレスター大(ミネソタ州)で国際関係学などを学ぶ横浜市出身の板橋美歩さん(22)と同大でインド出身のタラ・コーシックさん(21)が12月28日から沖縄を訪れ、名護市辺野古の米軍キャンプ・シュワブ前で新基地建設に反対する市民から話を聞いたり、写真を撮ったりしている。2人は『多くのアメリカ人は辺野古の問題を知らない。何らかの形で沖縄の人々の声をアメリカの人々に伝えたい』と話した。」
②「板橋さんは日米関係に興味があり、2016年の米軍属女性暴行殺人事件などを通して沖縄の基地問題への関心を深めた。コーシックさんを誘い、冬休みを利用して沖縄を訪れた。13日まで滞在する予定。板橋さんは『座り込みをしている人たちが子どもたちの将来のために基地に反対していること、戦争体験が心の奥にあって反対していることが印象に残った。沖縄のことだけでなく世界の平和について考えている』と指摘した。」
③「コーシックさんは『社会の中で上に立つ人が民衆の声を抑え込む問題はどこの国でも共通している。沖縄ではみんな希望を持って運動し、知らない人が訪れても受け入れてくれる心の広さが印象的だった』と話した。」
④「ゲート前では午前10時半現在、約200人が集まり抗議している。基地内への資材搬入は行われていない。」


(6)琉球新報-米軍ヘリ、ローターの点検続く うるま市伊計島の不時着-2018年1月7日 09:23


 琉球新報は、表題について次のように報じた。


①「うるま市与那城伊計島の砂浜に6日不時着した米軍普天間飛行場所属のUH1Yヘリコプターは、一晩明けた7日早朝も依然として浜にとどまっている。米軍は7日にも機体の撤収を予定しているというが、新たな見通しは示されていない。兵員がメーンローター周辺を集中的に調べている様子が確認された。」
②「米兵らは7日午前7時ごろから機体周辺での作業を開始。兵員約20人がトラックから資機材を降ろし、機体周辺まで運んだ。プロペラの根元、メーンローターとのつなぎ目などを点検している様子で、午前9時ごろにはプロペラ1枚を取り外した。」
③「ヘリは6日午後4時ごろ、伊計島の東側の砂浜に不時着。同日夜から7日早朝にかけては機体周辺で兵員数人が交代で監視していた。さらにその外周では県警の規制が続いている。」


(7)琉球新報-プロペラなど取り外す 伊計島米軍ヘリ不時着-2018年1月7日 12:58


 琉球新報は、表題について次のように報じた。


①「うるま市与那城伊計島の砂浜に6日不時着した米軍普天間飛行場所属のUH1Yヘリコプターは7日午前、プロペラやメーンローター部分が取り外された。撤去に向けた作業が続いているとみられる。」
②「機体は浜に残されたままだが、ローターなどを外したほか、ホースをつないでいる様子も見られた。燃料などを抜き取った可能性がある。正午前に規制線の中に入ったうるま市議らによると、どのように移動させるかを米軍が検討している。陸送の場合、浜につながる道が狭く、大型車両の横付けは困難な状況だ。」
③「午前中に現場を視察した沖縄防衛局の中嶋浩一郎局長は『米軍機の事故、トラブルが頻発し、県民全体に不安を与えている』と述べ、米軍に対し飛行の安全を第一に努めてもらいたいと伝えたと説明した。」


(7)沖縄タイムス-部品落下1ヵ月 原因解明進まず 防衛局「米軍に照会中」-2018年1月7日 11:43


 琉球新報は、表題について次のように報じた。


①「【宜野湾】沖縄県宜野湾市の緑ヶ丘保育園への部品落下から1カ月が経過したが、原因の解明は進んでいない。在沖米海兵隊が関連に否定的だが、落下物が跳ね上がったとの証言や衝撃音が確認されている。」
②「沖縄防衛局は5日、琉球新報の取材に対し、落下物と米軍ヘリ飛行との因果関係や、部品の管理体制などについて米側に問い合わせているとした。米側からの回答については『照会中』との表現にとどめ、具体的な回答の有無や内容については明らかにしていない。防衛局は『(落下物と米軍機の因果関係などについて)米側に照会をしている。関係機関で連携して引き続き確認、対応したい』と述べた。」
③「事故後、米軍が『最大限可能な限り』飛行を避けるとした市内の学校対象施設に緑ヶ丘保育園が含まれていないことについて、沖縄防衛局は『従来通り、保育園も含む人口密集地域上空をできる限り避けるよう飛行するものと考えている』との認識を示した。」
④「県警は昨年12月21日に保育園の屋根を調べ、職員への聞き取りをした。」


(8)沖縄タイムス-伊計島ヘリ不時着:「浜に行かず命拾い」 住民生活の場に緊迫-2018年1月7日 10:20


 沖縄タイムスは、表題について次のように報じた。


①「沖縄県うるま市伊計島で6日午後、また、米軍ヘリが不時着した。1年前に島の特産品である黄金芋の畑沿いの農道に不時着したばかり。近隣住民によると今回の現場は最も近い民家から約50メートルの距離で、住民や漁業者が日々漁や潮干狩りに繰り出す浜。元日も初日の出を拝む観光客らでにぎわった。軍事訓練と隣り合わせの暮らしが改めてあらわとなり、静かな集落が緊迫し、不安の声が上がった。」
②「午後4時15分ごろ、目撃者の110番通報で発覚したヘリ不時着。『十数台』(住民)のパトカーがサイレンを鳴らして人口約300人の島に集まり、浜へと続く道路に黄色の規制線テープを張り巡らせた。日暮れが迫る中、不時着現場を探そうと走り回る報道陣でもごったがえした。」
③「『墜落だ』。現場近くの自宅にいた農業男性(77)は『異様な音』を耳にし、一目散に外に出た。米軍ヘリが普段より低空を飛び、防風林の向こう側へとゆっくり消えていった。ヘリまで約30メートルの距離に走り寄ると、乗組員の兵士2人が機体カバーを開ける最中だった。伊計自治会の玉城正則会長も、親戚のトゥシビー祝いに向かう車中で宮城島方面から高度を下げるヘリを目撃した。異常音から1年前の不時着が脳裏をよぎり現場に急いだ。」
④「一帯は『東浜(アガイビシク)』と呼ばれ、サンゴ礁内のイノーは豊富な漁場。漁師の浦添弘さん(60)の自宅では、家族や親戚が集まって弘さんの還暦のお祝いの最中だった。浜は弘さんが毎日のように漁に出掛ける場所で、祝いの席に並んだタコや貝も前日の5日に捕ってきたばかり。『今日はお祝いでたまたま浜に行かず命拾いした。もし不時着が昨日だったら』と驚く。付近でいつも漁をする金城健さん(50)も『住民への危険もだが、仮に油漏れなどがあれば漁への影響も避けられない』と話す。最近は米軍ヘリの往来が頻繁で、しかもルートが島に近づいていると感じる。音に敏感な魚は逃げ、漁獲量も落ちたという。『まずは地元の住民のことを考えてほしい』と話す。」
⑤「現場に最も近い上田清さん(69)宅は、昨年1月に米軍ヘリが不時着した農道沿いの黄金芋畑の所有者でもある。妻の淳子さん(68)は『浜はすぐ一歩先で、家を建てて30年間、子どもや孫の遊び場だった。北朝鮮情勢もあるから訓練は許してあげたいけど、こうも続くとただ怖い』と語った。」
⑥「主婦の浦添テルミさん(64)は『平穏な暮らしが脅かされる。これまで大きな声は上げてこなかったが、これだけ事故が続けば飛行反対運動が必要だと思うほど不安が高まっている』と声を震わせた。」


(9)沖縄タイムス-伊計島ヘリ不時着:米軍の安全宣言とは・・・やまぬ事故に、不信募る沖縄県-2018年1月7日 11:05


 沖縄タイムスは、表題について次のように報じた。


①「米軍のUH1ヘリが6日、うるま市伊計島の海岸に不時着した。昨年、沖縄県内では米軍機の事故やトラブルが相次ぎ、県は繰り返し再発防止を求めてきた。県内からは『米軍は事故をあまりにも軽く見ている』などと憤りの声が噴出。県は改めて在沖米軍の全機種の点検を求める方針だ。」(政経部・大野亨恭、中部報道部・大城志織)
②「『事故は氷山の一角だ。このままでは、事故は延々と繰り返される』。県幹部は、相次ぐ事故に強い懸念を示した。県は昨年12月、CH53E大型輸送ヘリの窓落下事故を受け、在沖米軍の全機種の点検と飛行停止を求めた。だが、米軍は一方的に『安全宣言』し、飛行を再開した。県幹部は『米軍は県の言い分を軽くあしらっている』と不快感を示す。また今回の不時着に関し、米軍から県や沖縄防衛局へ連絡が入ったのは発生から2時間ほど過ぎてからだった。知事側近の一人は『米軍は軽微な事案だと考えているのではないか』と語り、問題意識の低さに不信感をあらわにした。」
③「謝花喜一郎知事公室長は県庁で記者団に『米軍の機体整備の在り方に県民は大きな不信感を持っている。もっと真摯(しんし)に考えるべきだ』と述べ、米軍と日本政府へ改めて全機種の総点検を求める考えを示した。」
④「『まさか。正月早々に…』。うるま市の島袋俊夫市長は、市職員からの一報に言葉を失った。島袋市長は本紙取材に、5日にあった市の新年会に触れ『新年のあいさつでは、米軍基地から派生する事件事故をなくすため、再発防止に取り組むと発言したばかりだった』と声を落とす。『詳細は分からないが、機体は早く現場から立ち去ってほしい。長くとどまっていると、何か問題があるのではないかと考えてしまう』と声を落とした。」


(10)沖縄タイムス-伊計島ヘリ不時着:米軍全機種の安全点検急げ【解説】-2018年1月7日 12:20


 沖縄タイムスは、表題について次のように報じた。


①「沖縄県民に大きな衝撃を与えた普天間第二小学校への米軍ヘリ窓落下事故から1カ月もたたないうちに、UH1多用途ヘリが伊計島に不時着した。『事故を深刻に受け止めている』と言った米軍の態度はうわべだけの反省だったのか。米軍航空機の事故やトラブルが相次ぎ、異常事態だ。米軍は普天間飛行場と嘉手納基地の全機の飛行停止とオーバーホール(分解点検修理)を求める県の声に応じ、実行に移すべきだ。」
②「昨年12月のCH53Eの窓落下事故で、防衛省の山本朋広副大臣は、県が県内全機の飛行停止を要求したことに『CH53Eの事案なのに、他の飛行機も同じように扱うのは、どういうロジックなのか分からない』と言い放った。翌日、県庁を訪れた防衛省の福田達夫政務官に対し、富川盛武副知事はCH53Eに限らず、AH1やオスプレイ、嘉手納所属機でも部品落下、不時着などが繰り返されており、全機の飛行停止を求めるのは当然だと反論した。」
③「UH1の不時着は、富川氏の言葉が正しかったことを証明している。防衛省ナンバー2の認識の甘さは、危機感を強める県との埋めがたい温度差を露呈するとともに、翁長雄志知事が『防衛省にも責任がある』と主張するように、事故やトラブルの続発を食い止めることのできない一因になっている。」
④「伊計島での不時着は昨年1月にも発生している。16年12月のオスプレイ墜落は名護市安部、昨年10月のヘリ炎上事故は東村高江と、米軍の訓練空域や飛行ルートに近い東海岸に集中している。射爆撃場の近い渡名喜島や久米島でも不時着は多い。」
⑤「政府は普天間飛行場の危険性除去のために名護市辺野古への移設を進めるが、県内の他の地域の危険性除去にはつながらないのが実情である。」             (政経部・福元大輔)




by asyagi-df-2014 | 2018-01-07 18:38 | 沖縄から | Comments(0)

壊される前に考えること。そして、新しい地平へ。「交流地帯」からの再出発。


by あしゃぎの人