社説、論説から。~神戸新聞20171019~

全国の新聞社の気になる社説、論説を不定期に取り上げて考える。
多くの内容は、「社説・論説-47NEWS」からの紹介となる。



 神戸新聞は2017年10月19日、「神鋼改ざん拡大/法令順守の意識はどこへ」と社説を掲げ、「驚く事実ばかりが露見する。日本を代表する製造業の矜恃(きょうじ)はどこにいったのか。」、と突きつける。
神戸新聞は、この問題を次のように追う。


(1)「神戸製鋼所が発表したアルミと銅製品の検査数値改ざんは、グループ9社が手がける9製品に拡大し、納入先は500社に増えた。数十年前から続いていた疑いがあるという。過去に取締役会が改ざんを把握しながら公表しなかった製品や、発覚後も手を染め続けていたグループ企業があった。多角化が災いし不祥事の反省が全部門に浸透しなかった。法令順守の意識の低さに言葉を失う。」
(2)「経済産業省は今月初め、1カ月以内に原因を追及し対策を講じるよう神鋼に指示している。いつ、どのような理由で始まり、なぜ続いたか。うみを出し尽くし、再発防止へ新たな検査態勢を構築せねばならない。」
(3)「改ざんは主力の鉄鋼製品でも発覚した。自動車や航空機、発電所の配管など、さまざまな分野に使われている。自動車で約3万にのぼる部品について、メーカーがその素材の品質まで検査するのは不可能で、作り手に任せるしかない。中国企業などの価格攻勢に高品質で対抗してきた『メード・イン・ジャパン』のブランドにも、神鋼の不正は泥を塗った。」
(4)「国内の自動車各社に加え、ゼネラル・モーターズやボーイングなど米国を代表する製造業が神鋼製素材を使った部品の安全性調査に乗り出した。欧州連合(EU)の航空当局は、神鋼の製品調達を可能な限り停止するよう関連企業に勧告した。経営へのダメージは見通せない。」
(5)「米司法省は神鋼に関連書類の提出を求めている。トヨタ自動車の大規模リコール(無料の修理・回収)やタカタの欠陥エアバッグでは、議会が公聴会を開いて独自調査に乗り出し、最終的に両社が巨額の賠償金を支払うことで司法省と和解した。同じ展開にならない保証はない。」
(6)「神鋼の取引企業は6千を超す。大半は中小だ。うち1千社近くは兵庫県内である。いわゆる孫請けなども含めれば、その数はさらに膨らむ。浮沈は地域の盛衰にも影響する。」


 
 神戸新聞は、神戸製鋼に対して、「過去にさかのぼり不正の実態を積極的に解明するのが、目下の神鋼の責務である。それなくして、次の展開は描けない。」、と厳しく結ぶ。


 企業の不正が続く中で、何かを言わなければと考えてきた。
 そうだった。
 90年代以降、民間企業の叡智が日本を救うと喧伝されてきたのだった。
 結局、この様である。
 確かに、企業経営には核となる思想がいるのだ。





by asyagi-df-2014 | 2017-10-29 06:10 | 書くことから-いろいろ | Comments(0)

壊される前に考えること。そして、新しい地平へ。「交流地帯」からの再出発。


by あしゃぎの人
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