沖縄-辺野 高江-から-2017年10月10日

「推薦地周辺に緩やかな規制をかけ、利用を制限する『緩衝地帯』が十分にあるかも審査で重視される。」、と沖縄タイムス。世界自然遺産の審査についてである。 
確かに、やんばるの森は『世界の宝、になり得るが、そもそも他国の軍事基地が世界自然遺産に馴染むものなのか。



 沖縄で起こっていること、その現場の事実をきちんと確認すること。
 2017年も、琉球新報と沖縄タイムスの記事を、「沖縄-辺野古-高江-から」を、報告します。

 2017年10月10日、沖縄-辺野古-高江の今を、沖縄タイムス、琉球新報は次のように表した。


(1)沖縄タイムス-世界自然遺産:緩衝地帯、米軍施設…“異例”どう評価-2017年10月9日 19:18


 沖縄タイムスは、表題について次のように報じた。


①「推薦地周辺に緩やかな規制をかけ、利用を制限する『緩衝地帯』が十分にあるかも審査で重視される。現行案は4地域とも、地元との調整がつかないなどで緩衝地帯を設けられずむき出しの推薦地がある。本島北部に至っては米軍北部訓練場や跡地が隣り合うため東側のほぼ全てがむき出しの状態にある。」
②「返還跡地は国立公園化に向け準備が進むが、環境省は米軍訓練の影響を含め残された訓練場の存在にどう向き合うか具体的な姿勢を明らかにしないまま。推薦書にも記載していない。」
③「環境省によれば『自国の軍事基地が近接する遺産は把握しているが、他国の基地は聞いたことがない』。IUCNが“異例”ともいえる事態をどう評価するか注目される。推薦地の保全に米軍がどう協力するか示すよう求める宿題が出される公算は大きいとの見方もあり、そのハードルの高さによっては登録の時期に影響が出そうだ。」
④「緩衝地帯に限らず、登録後に見込まれる観光客急増への体制も十分とはいえない。希少種の密猟や車などにひかれて命を落とすロードキルを防ぐためのルール作り・確立も急がれ、住民の協力が不可欠だ。」
⑤「国内の他の世界自然遺産に比べ、奄美・琉球は希少種の生息環境と、住民の生活圏が近いのが特徴だ。林業や農業など産業活動の場も重なり、どこまでを自然遺産として法的規制の網を掛けて守るべきか、周辺住民らと線引きの合意形成に時間を要し、推薦に至るまでに10年以上を要した経緯がある。『ぎりぎりの線』(環境省)で合意にこぎつけた推薦地の範囲がどう評価されるか注目される。IUCNから登録までの宿題として推薦地の拡張を求められる可能性もある。」 
⑥「推薦地が自然遺産にふさわしい価値を持つ全ての区域を含んだ上、保全に十分な面積があるかは、審査基準の一つだ。環境省は『遺産リスト入りの条件は満たす』と自信をのぞかせるが、自然保護団体はやんばるの原型的な森林が推薦地に入っていないなど『狭すぎる』と指摘する。」
⑦「照葉樹林からマングローブ、サンゴ礁の連続した生態系が奄美・琉球の生物多様性を象徴するにもかかわらず、陸域のみが推薦地なのを疑問視する見方もある。推薦地の絞り込みなどを議論する環境省の有識者科学委員会でも推薦直前まで『海域を含めるべき』との意見が出ていた。小笠原諸島(東京都)は、IUCNの宿題に応じる形で推薦する海域を広げて遺産登録に至っている。」


(2)沖縄タイムス-世界自然遺産で新ブランド 沖縄の北部3村、登録へ期待と不安-2017年10月10日 05:00


 沖縄タイムスは、表題について次のように報じた。


①「『さあ世界へ』の掛け声とともに環境省や県などが目指す世界自然遺産登録に向け、国際自然保護連合(IUCN)の県内調査が15日から本島北部を皮切りに始まる。来夏にも登録が認められれば、やんばるの森は『世界の宝』として国内外の注目を集めることになりそうだ。長年、やんばるの自然と生きてきた地元の国頭、東、大宜味3村の住民らはどんな思いでいるのか。現場を歩いた。」(北部報道部・山田優介)
②「人口減少の一途をたどる国頭村。村の人口ビジョンによると、2010年の人口は1980年から2割以上減った。村は人口減少が地域経済の縮小を呼び、さらなる人口減少につながる『負の連鎖』を懸念する。『過疎が進む地域の定住促進につなげたい』。国頭村の世界自然遺産対策室の宮城明正室長は、遺産登録が負の連鎖を断ち切る突破口になりうると期待する。『世界自然遺産の名称を使った新たなブランドを確立し、観光客と地元住民が交流する機会を設けたい』と描く。やんばるの森を生活基盤としてきた林業関係者も新たなビジネスチャンスを模索する。国頭村森林組合では昨年、建築材やチップなどに使う木材を約400トン伐採した。仲原親一組合長は『木材のニーズはある。今まで通りの仕事は続けたい』としつつ『やんばるは【生活のための山】から【自然遺産の山】に変わる』とも語る。『環境保全に配慮し、時代の変化に対応するしかない。山を知り尽くした自分たちにできるのは観光客の案内。ガイドなどの新事業もいいかも』と考えを巡らせる。一方、遺産登録で暮らしがどう変わるのか不安の声も聞こえる。東、大宜味の両村の林業関係者が所属する北部森林組合の玉城政光常務理事は、国内外から環境保全の意識が高まることに複雑な表情だ。『確かに保全は大事だが、たとえ法的な許可を得て伐採しても自然保護団体や観光客から苦情が来そうで、やりづらくなる』と声を落とす。」
③「登録された直後は観光客が一気に増え、適切なルールなしでは逆に環境破壊をもたらしかねない。夜間の林道パトロールなどで希少生物の保護に取り組む大宜味村田嘉里の仲原秀作区長(35)は『村内で密猟者は見掛けないが、知名度が上がれば不安だ。観光客がモラルや節度を持ってもらわないと困る』と注視する。」
④「今月、県がIUCNの現地調査時に名護市辺野古の新基地建設問題を議論する場を設けるよう求めたとの報道があった。3村の関係者は『いまさら米軍基地問題を出し、登録に遅れが出たら困る。今まで県とは基地問題を避けることで足並みをそろえてきた。今後もそうするべきだ』と語った。」


(3)琉球新報-海上作業確認されず ゲート前に40人-2017年10月10日 12:17


 琉球新報は、「米軍普天間飛行場の名護市辺野古移設を巡る新基地建設で10日、米軍キャンプ・シュワブゲート前には、約40人が座り込み抗議の声を上げた。10日に公示された衆院選についてヘリ基地反対協議会の安次富浩共同代表は『安倍政権への審判だ。県民の民意を示さないといけない』とマイクを握って話した。一方、10日正午現在、工事車両の搬入は確認されていない。海上では風が強く作業は確認されていない。」、と報じた。


(4)琉球新報-「辺野古新基地建設絶対に許さない」 辺野古差し止め訴訟で知事が意見陳述-2017年10月10日 15:21


 琉球新報は、表題について次のように報じた。


①「名護市辺野古の新基地建設工事を巡り無許可の岩礁破砕は違法として、県が国を相手に岩礁破砕の差し止めを求めた訴訟の第1回口頭弁論が10日午後3時、那覇地裁(森鍵一裁判長)で開かれた。」
②「翁長雄志知事が法廷で意見陳述し『県民は今日まで誇りと尊厳を持って新基地建設反対という声を出し続けている』と強調。『知事として、辺野古に新基地を造ることなど絶対に許すことはできない』と訴えた。さらに『国は漁業関係法令の運用に関する見解を、辺野古案件のため恣意(しい)的にねじ曲げた』と批判。訴状陳述で県側は工事現場水域に漁業権が存在し、岩礁破砕工事をするには県知事に許可を得る必要があるなどと主張し国側の違法性を訴えた。一方、国側は訴えの内容が裁判所の審判対象外などとして県には法律上訴える権利そのものがなく不適法として請求の却下を求めた。」
③「意見陳述で翁長知事は『(破砕許可申請など)義務を履行しないまま工事を進める開き直しを、国が率先して行い、それに司法がお墨付きを与えてしまえば日本の法秩序はどうなってしまうのか、切実な危機感を持っている』も述べ、裁判所の判断を期待した。」
④「開廷前には那覇地裁近くの公園で支援集会も開かれた。」


(5)沖縄タイムス-辺野古ゲート前、JR東労組青年部33人が激励 150人の寄せ書きも-2017年10月10日 13:36


 沖縄タイムスは、表題について次のように報じた。


①「名護市辺野古の米軍キャンプ・シュワブゲート前で10日、新基地建設に反対する市民らは抗議行動を続けている。午後1時半時点で、ゲートから工事車両の搬入は確認されていない。午前はゲート前の集会にJR東労組の青年部33人が訪れ、新基地建設阻止に向けて市民らと連帯する意志を表明し、激励した。」
②「引率した組織担当部長の宮内政典さん(41)=埼玉県=は『基地は経済発展の阻害要因になっていると学んできた。沖縄の闘いに連帯したい』と強調。仙台地方本部約150人による寄せ書きを届けた川名剛生青年部事務長(31)=宮城県=は『辺野古の現場で、決して諦めない沖縄の闘いは勉強になった。地元に持ち帰って、若い人を中心にどういう闘いが必要か考えていきたい』と語った。」
③「一方、海上では市民らが船2隻とカヌー4艇で抗議の声を上げた。海上での作業は確認されなかった。」




by asyagi-df-2014 | 2017-10-10 18:04 | 沖縄から | Comments(0)

壊される前に考えること。そして、新しい地平へ。「交流地帯」からの再出発。


by あしゃぎの人
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