沖縄タイムスの「不条理の連鎖」を読む。(1)

 沖縄タイムスは、2017年8月9日より、【不条理の連鎖】、という特集を組んだ。
 沖縄タイムスには、「12日午後2時から、那覇市の奥武山公園陸上競技場で辺野古新基地建設中止を政府に求める県民大会が開かれる。昨年から今年にかけてあった米軍絡みの事件事故を振り返り、新基地に対する地元住民や関係者の声を聞いた。」、と記されていた。
この【不条理の連鎖】を読む。


 第1回目は、「82歳『オスプレイ恐怖症』に 名護市安部の事故 沖縄戦を想起【不条理の連鎖1】」、と表され、次のように報告した。


(1)「また落ちたのか。今度はどこに…」。8月5日、普天間飛行場所属のオスプレイがオーストラリアで訓練中に墜落した。名護市安部の女性(82)はすでに次に落ちる場所の心配を始めている。昨年12月に自宅から約1キロ先にオスプレイが墜落して以来、機体の羽音が頭にこびりつき、離れることがない。自身をオスプレイ恐怖症と言う。集落周辺を飛ぶオスプレイ特有の低周波音に心臓の鼓動が早まる。「その怖さは言葉にできない」。
(2)米軍機オスプレイが安部海岸に墜落した2016年12月13日午後9時半ごろは自宅でTVを見ていた。外の騒音が急にやんだことに気付き、懐中電灯を片手に海岸へ出た。低空飛行するヘリ2機が海面をサーチライトで照らし始めると、突如、沖縄戦当時の照明弾がフラッシュバックし「攻撃されると思って木やブロック塀に隠れた」。思わずとっさの行動だった。
(3)沖縄戦当時は10歳。家族とわずかな芋やスーチカーを持って安部集落に近い山へ隠れた。照明弾で照らされると攻撃を受けると教えられた。
 ずっと大事にしてきた言葉がある。「銭(じん)と笑らん 子(くゎ)とぅどぅ笑りる」。お金と笑い合って生きていけないが、子どもとは笑い合う幸せな生活ができるという意味のウチナーグチだ。両親から聞かされて育った。
 戦後直後に親が建てた雨漏りする築70年のセメント瓦屋に住み、畑仕事をしながら静かに暮らす。裕福でなくても健康体で、子ども2人、孫4人に恵まれた今を幸せに思う。『中部に住む娘からは一緒に住もうと言われているけど私は安部が好き。この家がある間はここを離れたくない』
(4)最近になって米軍基地に詳しい専門家を招き、数人の仲間とオスプレイの勉強会を自主的に開いている。安部集落は辺野古新基地の滑走路の延長線上にあり、完成すれば静かな暮らしも当たり前でなくなる日が来るかもしれない。
 「10〜20年後に完成する頃には自分はこの世にいない。でも、子や孫たち、集落の将来のためにも造らせてはいけない」。県民大会にはそうした思いを託している。



 名護市安倍の82歳の女性は、自らを「機体の羽音が頭にこびりつき、離れることがない。自身をオスプレイ恐怖症と言う。」、と沖縄タイムスは伝える。
  2016年の「墜落」を、この女性について、「米軍機オスプレイが安部海岸に墜落した2016年12月13日午後9時半ごろは自宅でTVを見ていた。外の騒音が急にやんだことに気付き、懐中電灯を片手に海岸へ出た。低空飛行するヘリ2機が海面をサーチライトで照らし始めると、突如、沖縄戦当時の照明弾がフラッシュバックし「攻撃されると思って木やブロック塀に隠れた」。思わずとっさの行動だった。」、とも。
 これほどの悲劇はないのではないか。
いや、これほどの無作為の罪はないのではないか。
だからこそ、「10〜20年後に完成する頃には自分はこの世にいない。でも、子や孫たち、集落の将来のためにも造らせてはいけない」、との女性の声は、渾身の塊として伝わる。




by asyagi-df-2014 | 2017-08-15 06:27 | 沖縄から | Comments(0)

壊される前に考えること。そして、新しい地平へ。「交流地帯」からの再出発。


by あしゃぎの人
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