大阪地裁は、「国の不指定とした処分を取り消す」、と判決を出す。

 朝日新聞は2017年7月28日、標題について次のように報じた。


(1)朝鮮学校を無償化の対象から外した国の政策の誤りを、厳しく指摘した28日の大阪地裁判決。「国の不指定とした処分を取り消す」。裁判長が判決主文を読み上げると、一瞬間をあけて、生徒や学校関係者らで埋まった傍聴席から、歓声が上がった。
(2)大阪朝鮮高級学校を運営する学校法人「大阪朝鮮学園」が大阪地裁に提訴した時、中級学校3年だった金宏城(キムグァンソン)さん(19)は法廷で判決を聞いた。「どんな結果になるのか不安だったが、ほっと一安心。司法は公平な判断をしてくれた」と喜びをにじませた。
(3)在日4世である自分のルーツを知った上でどう生きていくかを考えたいと、日本の高校ではなく高級学校を選んだ。当時はなぜ朝鮮学校だけが除外されたのかよく理解できなかった。だが、朝鮮大学校(東京都)に進学し、歴史や政治を学ぶうちに「制度的な差別なのではないか」と考えるようになった。
(4)朝鮮学校の教員をしていたこともある母から、どんなにサッカーやラグビーが強くても、高校体育連盟に加盟できず、総体に出場できない時代があったと聞いた。同胞が一丸となって加盟を勝ち取ってきたと知った。無償化不適用も根っこは同じ。先輩たちが闘ってきたように、今度は自分たちが頑張る番じゃないかと思ってきた。
(5)月に一度は、東京・霞が関の文部科学省前で朝鮮学校の無償化適用を訴えるデモ「金曜行動」に参加する。同じ大学校に通う仲間や日本の友人らとともに、ビラを配り、署名を集める。「どんな子どもにも等しく学ぶ権利がある。無償化適用は自分たちの世代で解決したい」
(6)大阪朝鮮高級学校2年の女性(17)は朝鮮学校だけが無償化の対象にならないことで、アイデンティティーを否定され続けていると感じてきた。国側が拉致問題や朝鮮総連との関係を主張することに強い違和感があった。「政治と教育は関係ない。責任を罪のない子どもに押しつけないでほしい」という。いま中級学校2年の妹も高級学校への進学を希望している。妹が通う時には、無償化適用を受けていてほしいと願ってきた。


 広島地裁の判決時に、「『審査基準も合理的で、差別には該当しない。』、との地裁の判決は、歪んだ現状認識に寄り添い、日本国憲法による不断の努力を冷酷に切り捨てている。」、と批判した、
 今回は、「朝鮮学校を無償化の対象から外した国の政策の誤りを、厳しく指摘した」(朝日新聞)判決となった。
 日本の司法は、まだ自らの存在を示すことができる。




by asyagi-df-2014 | 2017-07-30 06:17 | 書くことから-憲法 | Comments(0)

壊される前に考えること。そして、新しい地平へ。「交流地帯」からの再出発。


by あしゃぎの人
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