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沖縄-辺野古- 高江-から-2017年7月3日

 沖縄で起こっていること、その現場の事実をきちんと確認すること。
 2017年も、琉球新報と沖縄タイムスの記事を、「沖縄-辺野古-高江-から」を、報告します。


 琉球新報は、沖縄の学び・実践をこう伝える。
 「沖縄キリスト教学院大学の学生ら16人が授業の一環としてゲート前を訪れ、座り込む市民らへインタビューをした。同大4年の砂辺紗綾さんは『辺野古についてはニュースでしか見たことがなかったが、実際に来て、自分が見ていたのは断片的なんだと思った。さっきまでインタビューしていた人たちが(機動隊に)連れて行かれて心が痛かった』と話した。同じく4年の照屋透子さんは『基地問題だけでなく沖縄の歴史も勉強し、沖縄のことをいろいろな人に伝えていきたい」と語った。」


 2017年7月3日、沖縄-辺野古-高江の今を、沖縄タイムス、琉球新報は次のように表した。


(1)琉球新報-ポキナワ 米軍犯罪防止へ計画案 常設協議機関など提言-2017年7月3日 05:00


 琉球新報は、標題について次のように報じた。


①「思想や立場の違いを越え対話による歩み寄りを目指す団体『ポキナワ』(ポジティブキャンペーン沖縄)は2日、那覇市内で、昨年4月の米軍属女性暴行殺人事件を受けた米軍関係者による犯罪防止計画案を提案する発表会を開いた。案は、県と在沖米軍らが継続的に犯罪防止策について協議する常設機関の設置など4案となっている。発表会には市民や識者などアドバイザーら約60人が参加し、案への意見交換などを通し議論を深めた。」
②「案は常設機関設置のほか、(1)米軍人への沖縄文化教育や退役軍人へのケアプログラムの提供(2)県民や米軍関係者の交流を通した相互理解の推進(3)米軍基地を撤去しスポーツ文化基地にすること-を掲げている。」
③「有志は学生やカウンセラーなど10~70代の市民ら十数人で、4グループに分かれて提言。県と米軍でつくる常設協議機関創設を提言するグループの大城道子さんは、過去の県や国、米軍らによる協議会が犯罪防止に向け成果を生んでいないと指摘した上で『県などは政府や米軍に任せきりにせず、事件防止対策の策定・運用に強く関与するべきだ』と訴えた。ポキナワによると、常設協議機関創設について、県や県議会などに陳情する予定という。」


(2)琉球新報-辺野古で砕石投下続く 大学生が市民をインタビュー-2017年7月3日 13:35


 琉球新報は、標題について次のように報じた。


①「米軍普天間飛行場の名護市辺野古移設に伴う新基地建設で沖縄防衛局は3日午前、建設中のK9護岸の先端部付近を囲むように黄色い浮具(ブイ)を設置した。その上で、黄色いブイの内側へ網袋に入った砕石を投下する作業を繰り返している。シュワブゲート前では市民約40人が座り込み、新基地建設に抗議した。」
②「沖縄キリスト教学院大学の学生ら16人が授業の一環としてゲート前を訪れ、座り込む市民らへインタビューをした。同大4年の砂辺紗綾さんは『辺野古についてはニュースでしか見たことがなかったが、実際に来て、自分が見ていたのは断片的なんだと思った。さっきまでインタビューしていた人たちが(機動隊に)連れて行かれて心が痛かった』と話した。同じく4年の照屋透子さんは『基地問題だけでなく沖縄の歴史も勉強し、沖縄のことをいろいろな人に伝えていきたい』と語った。」
③「天候の影響で3日午前、抗議船やカヌーは監視・抗議行動を実施していない。午前11時現在、約40台の資材を積んだ工事車両がゲート内に入った。」


(3)琉球新報-「辺野古海域、地盤緩い」 新基地工事で学習会 那覇-2017年7月3日 10:32


 琉球新報は、標題について次のように報じた。


①「辺野古新基地建設の問題点について学ぶ学習会(主催・わんから市民の会)が2日、那覇市内のカフェで開かれた。辺野古や高江の基地建設現場で反対の声を上げながら問題点を指摘し続けている土木技術者の奥間政則さんが講師を務め、工事海域の地盤が軟弱で護岸が沈む可能性などを指摘した。滑走路が完成したとしても、軟弱な地盤や地震などによって沈下や沈没などの危険性をはらんでいる可能性が浮かび上がった。」
②「奥間さんは、大型特殊船ポセイドンが、V字滑走路の先端部に当たるC1~C3護岸付近を念入りに調査していたとし『この部分の断層や地質に問題がある可能性がある』と指摘した。」
③「勉強会には約25人の市民が参加。市民からは、国に問題点を追及すべき県が、実際は県職員の意識や知識に左右されている点を懸念する声が上がり『県が職員を対象にした勉強会を開催すべきだ』などの意見が出た。」


(4)琉球新報-「集団自決」(強制集団死)写真展始まる 県庁1階で7日まで-2017年7月3日 13:06


 琉球新報は、標題について次のように報じた。


①「歴史教科書への『集団自決』(強制集団死)の日本軍による『「強制』の記述復活を求めて活動している「9・29県民大会決議を実現させる会」は3日午前から、写真展『沖縄戦【集団自決】消せない傷痕』を那覇市泉崎の県庁1階県民ホールで開いている。7日まで。」
②「報道写真家の山城博明さんが撮影した『集団自決』体験者や沖縄戦戦没者の遺骨収集の様子などの写真約100点を展示している。」
③「3日午前、写真展を訪れた会社員の古堅勲さん(59)=読谷村=は『チビチリガマの話などで『集団自決】のことは知っていたが、体験者の写真を見たのは初めてだ。ひどいとしか言いようがない』と述べた。」


(5)沖縄タイムス-辺野古新基地:砕石など搬入続く ゲート前で「違法工事やめろ」訴え-2017年7月3日 12:03


 沖縄タイムスは、「沖縄県名護市辺野古の新基地建設に反対する市民らは3日午前、米軍キャンプ・シュワブゲート前で座り込みを続けた。午前中は、砕石を積んだトラックやミキサー車など46台が基地内に入った。市民ら約80人は『なぜ海を壊すの』『違法工事はやめろ』と訴えたが、ゲート前から機動隊に排除された。一方、シュワブ沿岸では重機で砕石をならす作業が確認された。」、と報じた。


(6)沖縄タイムス-辺野古新基地の警備艇、燃料投棄「1回50~100リットル」 10回超と複数証言-2017年7月3日 08:27


 沖縄タイムスは、標題について次のように報じた。


①「沖縄県名護市辺野古沖の新基地建設にかかる海上警備を沖縄防衛局から請け負っているマリンセキュリティー(沖縄市泡瀬)の警備艇で、船内に漏れ出た燃料を船長命令で海中投棄したと従業員が告発した問題で、昨年末から3月ごろにかけて、1回当たり約50~100リットルを廃棄していたことが2日までに分かった。複数の関係者が沖縄タイムスの取材に答えた。」
②「元従業員らの男性によると昨年末ごろから、マリン社が所有する警備艇『かしま』の燃料タンクにさびで開いた穴から少しずつ燃料が船内に漏れ出ていた。数回は金武漁協に廃棄を依頼したが、漏れがひどくなったため、海中に捨てるようになったという。」
③「投棄は同艇船長の命令によるもので、海上保安庁の巡視船から離れた長島付近で行われたという。『今、流していい』との指示があり、元従業員はポンプを使って船底にたまった燃料を海に捨てていたと明かした。当直勤務(3泊4日)した後の4日目には毎回投棄があり、少なくとも10回以上に上ったという。また、船内に燃料が漏れている状態の中で、乗員がたばこを吸っていたことも証言した。漏れる量が多かったためポリタンクに入れ、船上で保管していたこともあったという。」
④「元従業員は『船長の命令は絶対で、やらざるを得なかった。他の警備艇の船長や乗員も(海中投棄を)知っていた』と話した。別の従業員は『船長が独断でやっていた。その責任が問われるべきだ』と訴えた。」

 また、同船長による暴言などのパワーハラスメントも日常的にあったといい、「訴えたくても声に出せない従業員が多くいる」と明かした。


(7)琉球新報-沖縄差別、平等権の問題 札幌で平和学会 植民地主義など議論-2017年7月3日 07:30


 琉球新報は、標題について次のように報じた。


①「日本平和学会(君島東彦会長)の春季研究大会は最終日の2日、『アイヌと琉球民族にとっての植民地主義と憲法』をテーマにした部会を開き、高良沙哉沖縄大准教授、上村英明恵泉女学園大教授らが登壇した。琉球併合(琉球処分)から現在の米軍基地問題まで沖縄の自己決定権が侵害され続けている状況や、北海道への和人の入植と激しい同化政策にアイヌの人々がさらされてきた経緯などについて議論した。」
②「高良さんは、米軍普天間飛行場移設に伴う名護市辺野古への新基地建設に反対する民意が日本政府に無視されていることを挙げ『憲法論議で具体的に平等権の問題として(沖縄への)差別が語られていない。憲法の平和主義と安保(体制)の矛盾から来る、具体的な人権侵害(基地被害など)を語るべきだ』と指摘した。その上で『沖縄で少数だが独立論が消えないのは、日本と沖縄の関係が侵略から始まったからだ』と強調。中国脅威論に対しては『帰属問題ではない。大国が沖縄を取るという考えは植民地主義的だ。私たちは所有物ではない』と批判した。」
③「上村さんは日本が敗戦によって朝鮮半島などの植民地を放棄したことを挙げて『北海道と沖縄は同じ法体系にある“内地”となっても植民地支配が続いた。日本は戦後、自らの植民地主義を検証しなかった。日本の近代史、明治以降をどう評価すべきか、問い直すべきだ』と指摘した。」





by asyagi-df-2014 | 2017-07-03 17:23 | 沖縄から | Comments(0)

壊される前に考えること。そして、新しい地平へ。「交流地帯」からの再出発。


by あしゃぎの人