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沖縄-辺野古- 高江-から-2017年5月31日

 沖縄で起こっていること、その現場の事実をきちんと確認すること。
 2017年も、琉球新報と沖縄タイムスの記事を、「沖縄-辺野古-高江-から」を、報告します。


 国連人権高等弁務官事務所は、言論と表現の自由に関する特別報告者デービッド・ケイ氏による対日調査報告書を公開。
 「政府が過度な権力を行使している」との指摘及びそのことへの懸念を表明。
 この指摘や嫌煙を安部晋三政権は、どのように受けとめることができるか。


 2017年5月31日、沖縄-辺野古-高江の今を、沖縄タイムス、琉球新報は次のように表した。


(1)琉球新報-「政府、過度な権力行使」 山城議長逮捕に 国連報告-2017年5月31日 06:30


 琉球新報派、標題について次のように報じた。


①「ジュネーブの国連人権高等弁務官事務所は30日、昨年4月に日本を調査した言論と表現の自由に関する特別報告者デービッド・ケイ氏による対日調査報告書を公開した。米軍普天間飛行場の移設に伴う名護市辺野古の新基地建設や、北部訓練場のヘリコプター着陸帯(ヘリパッド)建設などに抗議した市民が逮捕されたことを挙げ『政府が過度な権力を行使している』と指摘し、懸念を表明した。報告書は6月12日の人権理事会本会議でケイ氏が発表する。表現の自由に関する正式な報告書で沖縄に言及するのは初めて。」
②「沖縄平和運動センターの山城博治議長が抗議行動を巡って逮捕され、長期勾留されたことを踏まえ、日本政府に対して『抗議行動に不釣り合いな制限が加えられている』『裁判なしに5カ月間拘束したのは不適切で、表現の自由に対する萎縮効果を懸念する』とした。」
③「記者の取材を警察が妨害したことにも触れ、『過度の制限を回避するため(規制の適用に至る)経緯を慎重に見直さなければならない』と指摘した。」
④「沖縄の状況については『表現と抗議に対し、継続的に規制が加えられている』と指摘。その上で『全国の人々が反対意見や沖縄に関する情報に接する機会を確保することについて、懸念を表明する』とした。」
⑤「自民党の改憲草案に対しては『日本の人権保護を弱体化する恐れがある』と批判したほか、女性差別を含めた広範な差別禁止法の制定も求めた。」
①「第35回人権理事会は6月6~23日にスイス・ジュネーブの国連欧州本部で開かれる。沖縄国際人権法研究会など複数の非政府組織(NGO)は15日ごろ、山城博治氏を本会議に登壇させ、沖縄の基地問題と人権状況について訴える。同研究会などは、国連欧州本部でシンポジウムも開き、沖縄で表現の自由が侵害されている状況を伝える。」


(2)沖縄タイムス-「日米合意に違反。あまりにひどい」異例の抗議決議 旧駐機場使用で嘉手納町基地対協-2017年5月31日 06:30


 沖縄タイムスは、標題について次のように報じた。


①「沖縄県の嘉手納町民でつくる嘉手納町基地対策協議会(上地安重会長、25人)は29日夜、町役場で総会を開き、町屋良に隣接する旧海軍駐機場の使用を米軍が通告したことに対し、抗議決議案を全会一致で可決した。協議会の抗議決議は異例。上地会長は『日米合意に違反する米軍の対応はあまりにひどい。絶対に使ってほしくない』と訴えた。上地会長らは31日、沖縄防衛局と外務省沖縄事務所を訪れて抗議する。」
②「旧駐機場は1996年の日米特別行動委員会(SACO)最終報告で滑走路の反対側に移すことで合意。20年以上を経て、ことし1月に新しい駐機場への移転が実現したが、米太平洋空軍は6月1日から外来機を暫定配備する間の使用を通告している。」
③「協議会は総会に抗議決議案を緊急動議で提案し、可決した。決議は『住民に対する配慮が全く感じられない。町民が置かれた状況を無視したかのような基地運用の強行』と厳しく批判した。」
④「移転後の1月以降に米本国所属のKC135空中給油機3機が旧駐機場を使用したことも批判。『基地被害から解放されると信じていた町民の期待を完全に裏切るものであり、断じて許せるものではない』とした。」


(3)沖縄タイムス-幻の「島」 沖縄本島沖に出現! サンゴ群生、海洋生物の楽園-2017年5月31日 08:07


 沖縄タイムスは、「沖縄県本部町の水納(みんな)島と、伊江島の間に位置し、大潮の干潮時の限られた時間にだけみられるナカンシ(中ノ瀬)が27日午後2時ごろ、海面から姿を現した。本部町健堅の浜崎漁港から船で約20分の沖合、クロワッサンのような形をしたサンゴ礁の『陸地』が見えてくる。半円状の直径は約700メートル、水納島の3分の2程度の大きさだ。」、と報じた。
 また、「ナカンシにはスイジガイやアズキイボヒトデなどの海洋生物が生息。サンゴの白化は見られず、周囲にはハマサンゴやミドリイシなどが群生している。本部町博物館学芸員の江口博子さんは『今の姿から想像できないが、大正時代には砂浜があり、アダンも育っていた。追い込み漁をする漁師の休憩場となっていたと言い伝えられている』と話した。」、と伝えた。


(4)沖縄タイムス-「辺野古止める新たな一歩だ」 沖縄県提訴方針 座り込み市民から歓迎の声-2017年5月31日 14:00


 沖縄タイムスは、標題について次のように報じた。


①「名護市辺野古の新基地建設を巡り、県が工事の差し止め訴訟を提起する方針を固めたことを受け、米軍キャンプ・シュワブのゲート前で座り込む市民らからは30日、『工事を止める新たな一歩だ』と歓迎する声が上がった。一方で、現場での建設阻止に向けた抗議行動を強化する必要性を指摘する意見もあった。」
②「宜野湾市の仲宗根ヤス子さん(67)は『民意を無視してやりたい放題の政府に対して、新基地建設の阻止に向けた力強い新たな一歩になる』と期待感を示した。2年前から辺野古に通う猪口明子さん(63)=豊見城市=は『阻止に向けて知事がやれることは全てやってほしい』と要望した。」
③「一方、豊見城市の佐辺良和さん(66)はこれまでの辺野古を巡る国と県の訴訟を念頭に『今の日本の司法は当てにできず、訴訟は時間稼ぎにしかならないと思う』と懸念。その上で『日米両政府に工事を諦めさせるためには、現場の行動が一番大事ではないか。ゲート前にもっと多くの人を集める方法を考えていきたい』と話した。」


(5)琉球新報-ゲート前で120人抗議、沿岸では護岸工事進む-2017年5月31日 13:05


 琉球新報派、「米軍普天間飛行場移設に伴う名護市辺野古への新基地建設で、キャンプ・シュワブのゲート前では31日午前、糸満市や大宜味村、東京都など、県内外の各地から来た市民ら約120人が座り込み、新基地建設に抗議の意思を示した。市民らは、ギターの伴奏で『沖縄を返せ』を歌ったり『国にしっかり抗議していこう。そうすれば工事を止められる』などと呼び掛けたりした。工事車両による機材や砕石の搬入はなかった。」、と報じた。
 また、「キャンプ・シュワブ沿岸部の『K9護岸』工事現場では、クレーンで砕石を海中に投下し、重機でならす作業が繰り返された。砂浜から海上に向けて石を積み上げた土台の上で作業が続いた。抗議船3隻とカヌー14艇が抗議行動を繰り広げ『違法工事をやめろ』『海を壊すな』などと訴えた。カヌー8艇が午前9時すぎ、浮具(フロート)を越えて護岸工事の現場に接近し、海上保安庁のボートに確保された。抗議の市民8人が一時的に拘束された。」、と報じた。


(6)琉球新報-U2偵察機、嘉手納基地に飛来 抗議よそに旧海軍駐機場使用-2017年5月31日 16:25


 琉球新報派、標題について次のように報じた。


①「在韓米軍のオサン(烏山)空軍基地所属のU2偵察機が31日午後2時半ごろ米軍嘉手納基地に飛来した。飛来後、住宅地に近く、騒音問題のために1月に基地内移転が完了した旧海軍の駐機場を使用して格納された。嘉手納町の當山宏町長や町民でつくる嘉手納町基地対策協議会の上地安重会長らが31日午前、沖縄防衛局と外務省沖縄事務所を訪ねて使用しないよう抗議をしていた。」
②「米軍嘉手納基地の第18航空団は、飛来目的についてオサン基地の滑走路修復工事に伴うものと説明し、配備期間は明らかにしていない。嘉手納基地には米コロラド州軍のF16戦闘機12機が10日までに暫定配備されており、地元自治体や議会が撤退などを求めている。」
③「今回、一時配備されるのは第5偵察中隊で、U2偵察機4機と空軍兵約180人。U2は2003年にもオサン基地の滑走路改修工事で2カ月余にわたり嘉手納基地に移駐していた。今回の飛来も数カ月に及ぶとみられる。」


(7)琉球新報-国も嘉手納基地旧駐機場の使用疑問視 町の抗議に防衛局と外務省-2017年5月31日 13:55


 琉球新報派、標題について次のように報じた。


①「米空軍嘉手納基地に在韓米軍のU2偵察機が一時移駐する際、米軍が住宅地に隣接する旧海軍駐機場に駐機させる方針を示していることを受け、嘉手納町民でつくる嘉手納町基地対策協議会の上地安重会長らは31日午前、沖縄防衛局に中嶋浩一郎局長、外務省沖縄事務所に川田司大使を訪ねて抗議した。上地会長は『断じて許せるものではない』と抗議し、當山宏町長も町としての抗議文を手渡した。」
②「上地会長は『日米の合意事項をいとも簡単にほごにし、嘉手納町民の置かれている状況を無視したかのような基地運用を強行する米空軍に対し、強い不信感を抱かずにはおられない』とする協議会での決議文を手渡し、使用中止を訴えた。」
③「中嶋局長は『防衛省全体として、SACO最終報告の騒音軽減イニシアチブの趣旨を踏まえた運用を行うよう強く求める』と述べ、旧駐機場への駐機を疑問視した。川田大使は『SACO合意を守ってもらわないといけない。外務省として引き続き米側に強く申し入れる」と述べ、旧駐機場の使用をしないよう求める考えを示した。」
④「嘉手納町基地対策協議会は29日に開いた総会で、旧海軍駐機場の使用禁止を求める抗議決議を可決していた。同協議会が決議を可決するのは異例。」
②「旧海軍駐機場は住宅地に近く、騒音が問題となっていたため、駐機場の基地内移転が1996年の日米特別行動委員会(SACO)の最終報告で合意され、1月に完了していた。一方、移転後も複数回使用されており、その度に町などは抗議している。當山宏町長は『町民は駐機場の移転で昼夜問わずの騒音からようやく解放された。また同じように使用され、騒音が発生する危機感を持っている。このまま使用されると、場合によっては基地を返せとなり、米軍との信頼関係も失墜する』と強く抗議した。」


(8)琉球新報-「普天間」交渉明らかに 下河辺文書、沖縄県公文書館が公開-2017年5月31日 09:58


 琉球新報は、標題について次のように報じた。


①「沖縄県公文書館は31日から、『下河辺淳文書』を一般公開する。故下河辺淳氏は元国土事務次官で、1995~96年、米軍用地の代理署名訴訟で対立していた大田県政と橋本内閣の仲介をしたほか、普天間飛行場返還問題にも関わった。政府の交渉途中のメモや書簡が公文書として保存されることは極めてまれで、当時の政策決定や交渉過程を資料から垣間見ることができる。」
②「文書はファイル185冊と目録1冊。当時の大田昌秀知事と橋本龍太郎首相の対話のきっかけとなった『沖縄問題を解決するために』と題する『下河辺メモ』もある。普天間返還合意時に官房長官だった梶山静六氏が下河辺氏に宛てた、普天間飛行場の移設先を名護市辺野古とする理由を記した直筆の書簡などが含まれている。下河辺氏の『沖縄に役立つよう公的機関に預けたい』という意思を受け、昨年6月、所蔵していた日本開発構想研究所が県公文書館に寄贈した。」
③「同館公文書管理課資料公開班の仲本和彦班長は『資料群の点と点を結ぶことにより、誰がいつどのような判断を下したかが浮かび上がる』と資料公開の意義を説明した。31日からの公開で、閲覧の手続き後、原本を見ることができる。問い合わせは県公文書館(電話)098(888)3875。」





by asyagi-df-2014 | 2017-05-31 17:47 | 沖縄から | Comments(0)

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