「共謀罪」を考える。(16)-明日の自由を守る若手弁護士の会ブログ③-

 明日の自由を守る若手弁護士の会(以下、「あすわか」とする))が、「『テロ等準備罪』!?無害なフリしちゃってポイント解説」とだいして、「共謀罪」法案について解説してくれています。
  2017年4月6日、組織犯罪を計画段階で処罰可能とする『共謀罪』の成立要件を絞った『テロ等準備罪』を新設する組織犯罪処罰法改正案が、衆院本会議で審議入りした。
 
 今回は、2017年3月21日版の「『テロ等準備罪』!?無害なフリしちゃってポイント解説 ③」、です。
 今回も、「あすわか」の言いたいことを先に示します。
 

権力は、暴走するんです。
共謀罪は、その暴走を加速しちゃうかもしれません。
そうなったら、次の被害者は、いまこの瞬間、SNSを見ているあなたかもしれませ ん。


 さて、まず、「『テロ等準備罪』って言われたら、『準備行為までするなんて悪質だから捕まって当然じゃん』って思っている方、いませんか??」、と始まります。


(1)確かに、殺人罪の準備行為であるナイフの準備は「殺人予備罪」という犯罪です。強盗罪の準備行為である脅し用の拳銃の準備も「強盗予備罪」という犯罪です。
(2)でも、共謀罪でいう「準備行為」って、そういう危険な行為じゃないんです
(3)共謀罪の条文案には、『資金又は物品の手配、関係場所の下見その他の計画をした犯罪を実行するための準備行為』って書いてあります
(4)「資金の手配」って、例えばATMでお金降ろす行為は、なにも危険じゃないですよね?
(5)「物品の手配」って、たとえばホームセンターで「ロープ」を買う行為そのものは、何も危険じゃないですよね?
(6)「下見」だって、外から見れば散歩しているのと変わらないわけで、何も危険じゃないですよね?
(7)ほかにも、「宿泊や交通機関の予約」だって「SNSでのやりとり」だって、何も危険じゃないですよね?


 「あすわか」は、続けます。


(1)でもでも、ATMでお金を降ろしたり、ホームセンターに行って本当は自宅の庭で使うロープを買い物したり、散歩をしたり、宿泊予約をしたり、飛行機や新幹線の予約をしたり、SNSで「いいね」押したりしたら、『計画をした犯罪を実行するための準備行為』って言われちゃう(危険がある)んですよ~
(2)結局、なんでもかんでも準備行為なんですよね。
(3)そこまでやる? んなわけないでしょ?って思いますよね!?。でもでも、冤罪っていまだに無くならないですよね?
(4)最近も、人違いで犯人だと言われた人(当然事件とは全くの無関係な人)が無罪になっ た事件がありました。警察官が、知人を通じて一般人に拳銃を密輸入させて、要するに自作自演で犯罪をでっちあげた上に、みんなして裁判でウソを言ってごまかそうとした(だまされて拳銃を持ってきちゃった人が懲役2年になった)って事件が過去にありまして、その再審無罪判決が、今年の3月7日に出されたばっかりなんです。
(5)残念ですけど、権力者は「そこまでやる?」みたいなことをやっちゃうのです。
 人間は弱いですからね。


 「あすわか」は、ついでにではなく、こう説明します。


 だから憲法があるのです(立憲主義!)。




by asyagi-df-2014 | 2017-04-29 07:12 | 共謀罪 | Comments(0)

壊される前に考えること。そして、新しい地平へ。「交流地帯」からの再出発。


by あしゃぎの人
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