沖縄-辺野古-高江-から-2017年2月13日
2017年 02月 13日
沖縄で起こっていること、その現場の事実をきちんと確認すること。
2017年も、琉球新報と沖縄タイムスの記事を、「沖縄-辺野古-高江-から」を、報告します。
琉球新報は、宜野湾市の上大謝名に一風変わった地域の歌があると伝える。
老人会の会長も務める山城さんの作による。
「オスプレーの道」。
その歌は、「逆境でも地域で手を取り合って頑張ろうという思いを曲に込めた」という。
4番の歌詞では「『上大謝名ぬしまやオスプレーぬ道でむぬ。住み慣れしわしま、戦場どやるい。住み慣れしわしま、いちゃがなゆら(上大謝名の地域はオスプレイの道だ。住み慣れた私たちの地域は戦場なのか。住み慣れた私たちの地域はどうなってしまうのか)』とオスプレイが上空を飛行することへの危機感が歌われている。」、と。
また、5番では「『オスプレーん飛ばん、平和御願(うにげ)(オスプレイが飛ばないような平和を願う)』と締めくくられる。」、という。
その歌には、「オスプレイの飛ばない、平和な地域にしてほしい」、との想いが込められている。
2017年2月13日、沖縄-辺野古-高江の今を、沖縄タイムス、琉球新報は次のように表した。
(1)琉球新報-山城さん釈放、無言で訴え 有志がフラッシュモブ-2017年2月13日 06:30
琉球新報は、標題について次のように報じた。
①「沖縄平和運動センターの山城博治議長らの早期釈放や名護市辺野古への新基地建設反対を訴えようと、読谷村民を中心とする有志8人は12日、北谷町の観覧車前広場で『マネキンフラッシュモブ』を実施した。黒服姿に身を包み、マネキンを装った参加者たちは『不当な長期勾留ヤメテ』など手作りのプラカードを片手に、数分間静止。無言の訴えを約1時間続けた。」
②「山城さんは、名護市辺野古の新基地建設や米軍北部訓練場のヘリコプター着陸帯建設への抗議行動で、威力業務妨害容疑などで逮捕・起訴され、約4カ月近く勾留され続けている。」
③「計画立案者の富樫守さん(74)は、辺野古での座り込みを通じて山城さんと出会った。『県外の人や若者たちにも、こうした不当な勾留があると知ってもらいたい』と、同じく座り込みに参加する知人に声を掛け、有志が集まった。『マネキン-』という新しい形の抗議活動に、より効果的で、注目が集まる方法はないかと考え、場所や日時にもこだわり『家族連れや観光客、若者が多い日曜日を選んだ』と説明した。黒服を着た集団の突然の登場に、車窓から撮影をする人や観光客など道行く人の注目を集めていた。」
④「『フラッシュモブ』に参加した垣内成子さん(65)は、高江や辺野古の座り込みに10年余参加している。抗議活動に若年層が少ないことから『次世代を担う若者たちが、声を上げ、立ち上がってほしい』とプラカードを高々と掲げた。山城さんが釈放される日を待ちわびている人は多いとみられ、県内各地で活動は続く。」
(2)沖縄タイムス-辺野古新基地:政府、海底の地盤改良へ 沖縄県に変更申請必要-2017年2月13日 07:54
沖縄タイムスは、標題について次のように報じた。
①「米軍普天間飛行場移設に伴う辺野古新基地建設で、政府が滑走路の液状化や地盤沈下などを防ぐため地盤改良が必要とみていることが12日までに分かった。現在の公有水面埋め立て承認には地盤改良についての項目がない。政府は、翁長雄志知事に変更承認を申請する必要があり、提出時期を検討している。」
②「地盤改良は、建物などを造るための土台、海底地盤を強固にする工法。水分を抜いたり砂の柱を入れたり、セメントを入れたりして固い地盤をつくる。政府は、滑走路完成後に、舗装にあらが出るなどの支障が生じないよう地盤改良が必要と判断した。」
③「7日から再開されたボーリング調査では、大型掘削調査船『ポセイドン1』を投入し、掘削箇所も新たに追加された。調査結果を受け設計が固まれば、県に申請書を提出するという。」
④「政府は、権限行使による建設阻止を明言する翁長雄志知事が審査期間の引き延ばしや承認しないなどの手段に出ることを警戒。法律の解釈を駆使して提出しない方法も模索するが、今のところ『秘策』は見つかっていないという。知事が変更を承認しなくても、すぐに工事が止まることはない。2015年に実施計画を出した12の護岸は、すでに沖縄防衛局と県が協議を終えたとの立場。今年1月に実施計画を出した五つの護岸は事前協議中。汚濁防止膜の設置が終われば5月にも護岸工事に取りかかる。」
⑤「政府は、県への申請について、護岸工事を一定程度進め、後戻りできないことを印象づけた上で提出するか、または県が審議に時間をかけても工事の進展に支障ないよう早めに出すかなど、タイミングを見計らっている。」
(3)琉球新報-市民閉じ込め、資機材搬入 辺野古新基地建設-2017年2月13日 11:23
琉球新報は、標題について次のように報じた。
①「米軍普天間飛行場の移設に伴う名護市辺野古への新基地建設で、13日午前9時すぎ、再生砕石(コンクリート塊などを破砕したリサイクル材)を積んだ大型トラックや積み荷が青いシートで覆われた車両など計7台が工事車両用ゲートから基地内に入った。新基地建設に反対する市民ら約50人がゲート前に座り込んだが、基地内に待機している機動隊員約80人が市民らを歩道に排除し、その間に工事車両をゲートから入れた。」
②「13日午前8時40分ごろ、基地内に止まっている大型の機動隊車両3台がゲートから出て南に移動した。ゲートから約300メートル離れた地点で待機していた工事用車両を先導し、ゲート近くで駐車した。その後、機動隊員がごぼう抜きなどで市民らを強制的に排除し、機動隊車両の間に市民を閉じ込めて動きを封じ込んだ。その間に搬入作業が行われた。」
③「市民らは『新基地建設に加担するな』などとシュプレヒコールを繰り返した。一方、海上では13日朝から大型クレーン船1隻が米軍キャンプ・シュワブ沿岸にある台船のそばでクレーンを上げている。大型コンクリート製ブロックを移す準備をしているとみられる。」
④「新基地建設に反対する市民らはカヌー17艇、抗議船3隻、ゴムボート1艇で抗議行動をしている。」
(4)琉球新報-「オスプレーの道」歌に 宜野湾市上大謝名の山城さん-2017年2月12日 05:00
琉球新報は、標題について次のように報じた。
①「宜野湾市の上大謝名に一風変わった地域の歌がある。山城賢栄さん(78)が作詞作曲した『オスプレーの道』だ。米軍普天間飛行場の南側に位置し、上空を頻繁に輸送機オスプレイが飛行することにちなんで曲名を付けた。山城さんは『逆境でも地域で手を取り合って頑張ろうという思いを曲に込めた』と語った。」
②「曲は、上大謝名地域を紹介する歌を作ろうと考え、2015年8月に作った。歌詞は『カンナ花咲(さち)る上大謝名ぬしまや(カンナの花が咲く上大謝名の地域よ)』と始まり、羽衣伝説や新公民館建設などと主に地域の魅力を紹介している。」
③「4番の歌詞で「上大謝名ぬしまやオスプレーぬ道でむぬ。住み慣れしわしま、戦場どやるい。住み慣れしわしま、いちゃがなゆら(上大謝名の地域はオスプレイの道だ。住み慣れた私たちの地域は戦場なのか。住み慣れた私たちの地域はどうなってしまうのか)」とオスプレイが上空を飛行することへの危機感が歌われている。」
④「5番は「オスプレーん飛ばん、平和御願(うにげ)(オスプレイが飛ばないような平和を願う)」と締めくくられる。」
⑤「1月25日、自治会の老人会・くがにむい会の新年会で仲間2人と共に曲が披露された。山城さんは『曲名に【オスプレイ】と入っているのは嫌だと思う人もいるだろう。だが、現実に飛行しているし、上大謝名と言えばオスプレイという印象がついて回る』と話した。老人会の会長も務める山城さん。地域のことを思うからこそ、負の側面も包み隠さず歌う。「オスプレイの飛ばない、平和な地域にしてほしい」と語った。」(明真南斗)
(5)沖縄タイムス-辺野古新基地:海上でコンクリートブロック投入 ゲート前でもみ合い-2017年2月13日 13:03
沖縄タイムスは、「沖縄県名護市辺野古の新基地建設で、沖縄防衛局は13日午前10時55分ごろ、新基地建設予定地の市辺野古沖に、汚濁防止膜を固定するためのコンクリートブロックの投入を始めた。カヌーに乗った市民13人が臨時制限区域を示すフロートを乗り越え抗議したが、全員が海上保安官に拘束された。」、と応じた。 また、「一方、キャンプ・シュワブゲート前では新基地建設に反対する市民ら約100人が集まり、工事車両の搬入作業を止めるために座り込んだ。機動隊員が市民らをごぼう抜きにし、市民らともみ合いになった。重機や資材を積んだ大型車両少なくとも10台が次々と基地内に入った。」、と伝えた。
(6)沖縄タイムス-読谷村議会、外来機増の考慮要請 嘉手納基地周辺の騒音分布図見直し-2017年2月13日 14:52
沖縄タイムスは、「読谷村議会(伊波篤議長)は13日の臨時議会で、米軍嘉手納基地の航空機騒音の大きさを示す騒音コンター(分布図)を年度内の調査後に見直す国の方針に対し、外来機訓練の増加の影響などを考慮して決めるよう求める意見書を全会一致で可決した。要請はこのほか、国の住宅防音工事予算の拡充とコンター見直しで住民の意見を十分聴取すること、区域指定後に建てられた住宅を対象にすること、W75区域内の建具復旧工事の実施―を求めている。」、と報じた。