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「土人」「シナ人」発言を考える。(32)

 大阪府警の機動隊員による「土人」「シナ人」発言を考える。
 「差別する側の意識が変わらないと問題は解決しない」、と識者は評する。
 つまり、差別する側の植民者の自覚がなされるのかどうかだ。
 人種差別撤廃条約に違反する問題なのだ。


 沖縄タイムスは2016年11月5日、「沖縄ヘイト、国がつくる 「一水会」元顧問・鈴木邦男さん【インタビュー「土人」発言・13】」、を掲載した。 
 鈴木邦男さんは、次のように述べる。


(1)「土人」なんて言葉は僕らだって使わない。若い人がこんな言葉を使うことに驚いた。普通は使わないし、習うこともない。上の世代や警察幹部から、沖縄の人たちは「日本全体のことを考えない」という趣旨のことを聞く中で、市民運動に対する憎しみから出てきたのだろう。憎しみをつくり出しているのは誰なのか。国民一人一人が考えなければならない。
(2)政府も警察も危機感を持っている。沖縄の歴史を知れば誰だっておかしいと思うので、機動隊員が同情心を持ってしまっては困るということだ。下手したら、警察官が住民運動に取り込まれかねない。だからこそ、若い人に沖縄の歴史は教えない。国民全体が右傾化する中、沖縄との対立をつくり出しているのは政府だ。
(3)8月15日に靖国へ行くと右翼の街宣車から自分たちこそは愛国者であって、それに反対するのは日本人であるはずがないと決めつけ「朝鮮人だ、シナ人だ」と響く。「お前の母ちゃんデベソ」という悪口と同じレベルだ。
(4)僕らが学生のころ「戦争に結びつく愛国心は必要ない」と言う左翼も多くいた。それに対して僕らは、「冗談じゃない」と言って議論できた。言い合える自由はあった。今は違う。批判を許さない言葉は怖い。


 鈴木邦男さんは、「憎しみをつくり出しているのは誰なのか。国民一人一人が考えなければならない。」、と問いかける。
 そして、その答えとして、「警察も危機感を持っている。沖縄の歴史を知れば誰だっておかしいと思うので、機動隊員が同情心を持ってしまっては困るということだ。下手したら、警察官が住民運動に取り込まれかねない。だからこそ、若い人に沖縄の歴史は教えない。国民全体が右傾化する中、沖縄との対立をつくり出しているのは政府だ。」、と。


 以下、沖縄タイムスの引用。








沖縄タイムス-沖縄ヘイト、国がつくる 「一水会」元顧問・鈴木邦男さん【インタビュー「土人」発言・13】-2016年11月5日 10:30


 「土人」なんて言葉は僕らだって使わない。若い人がこんな言葉を使うことに驚いた。普通は使わないし、習うこともない。上の世代や警察幹部から、沖縄の人たちは「日本全体のことを考えない」という趣旨のことを聞く中で、市民運動に対する憎しみから出てきたのだろう。憎しみをつくり出しているのは誰なのか。国民一人一人が考えなければならない。

 政府も警察も危機感を持っている。沖縄の歴史を知れば誰だっておかしいと思うので、機動隊員が同情心を持ってしまっては困るということだ。下手したら、警察官が住民運動に取り込まれかねない。だからこそ、若い人に沖縄の歴史は教えない。国民全体が右傾化する中、沖縄との対立をつくり出しているのは政府だ。

 8月15日に靖国へ行くと右翼の街宣車から自分たちこそは愛国者であって、それに反対するのは日本人であるはずがないと決めつけ「朝鮮人だ、シナ人だ」と響く。「お前の母ちゃんデベソ」という悪口と同じレベルだ。

 僕らが学生のころ「戦争に結びつく愛国心は必要ない」と言う左翼も多くいた。それに対して僕らは、「冗談じゃない」と言って議論できた。言い合える自由はあった。今は違う。批判を許さない言葉は怖い。


by asyagi-df-2014 | 2016-11-24 12:20 | 沖縄から | Comments(0)

壊される前に考えること。そして、新しい地平へ。「交流地帯」からの再出発。


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