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沖縄-辺野古・高江から-2016年10月18日

 狙い澄ました逮捕劇でななかったのか。
 


 2016年10月18日、沖縄-辺野古・高江の今を、沖縄タイムス、琉球新報次のように表した。


(1)沖縄タイムス-「連れて行かないで」 急斜面、飛び交う怒号 伏線あったリーダー逮捕-2016年10月18日 08:31


 沖縄タイムスは、逮捕の模様について次のように報じた。


①「沖縄県米軍北部訓練場のヘリパッド建設反対を訴える市民運動のリーダーが器物損壊の容疑で現行犯逮捕された。『何かの腹いせか』『違法行為をしているのは防衛局の方だ』。沖縄平和運動センターの山城博治議長(64)が警察車両に乗り込むまでの14分間、怒号が飛び交う中、市民と機動隊が入り乱れ、現場は騒然とした。」
②「午後4時19分、基地内に進入した市民約10人が、県道70号沿いの急斜面を滑るように降りてきた。待ち構えていた機動隊員が勢いよく坂を駆け上がり、山城議長の肩を捕まえた。基地内に入った女性はその時の様子について『急な斜面から引きずり降ろし、山城議長から私たち市民を引き離していった。機動隊員の数があまりにも多く怖かった』と振り返る。ある男性市民も『仲間を呼ぼうとしたが、携帯電話がつながらなかった。もっと人数がいたら守れたのではないかと思う』とぎゅっと目をつぶった。伏線はあった。山城議長らはN1地区表ゲート入り口での抗議行動を終え、午後3時18分に市民約20人と基地内に進入。『搬入された砂利の利用法をチェックすること』が目的だった。N1地区の工事用道路に面した作業ヤード(砂利の集積場)付近で抗議行動をした際、『ガンバロー三唱をしようとしたら、背後のフェンスを開けて機動隊員が出てきた。もみくちゃになりながらも山城議長を取り返した』(市民)という。その際、『有刺鉄線2本を切った』として、複数の警察官が山城議長に確認を取っていたという。『連れて行かないで』。午後4時33分。山城議長が乗った車両を走って追いかけた女性市民の声が辺りに響いた。
③「山城博治議長の身柄が移された名護署の前には17日午後6時ごろから市民が集まり、最大で約40人が『不当逮捕だ』『リーダーを返せ』と声を上げた。名護市辺野古に住む島袋文子さん(87)も車いすで訪れた。21日に名護署の任意の取り調べを受けることになっている。国会議員がキャンプ・シュワブゲート前で島袋さんに暴行されたと被害届を出したためだ。島袋さんは昨年悪性リンパ腫の治療をした山城議長の健康を案じ、『私はいいが、病人を捕まえるなど行き過ぎではないか。情けない』と語気を強めた。」
④「ヘリパッド建設工事への反対行動のリーダーである沖縄平和運動センターの山城博治議長が、器物損壊容疑で現行犯逮捕された。政府は米軍北部訓練場内に入る市民の排除を目的に基地内での逮捕を検討しているが、県警幹部は『今回は犯罪事実が確認されたので現行犯逮捕した。排除目的ではなく、これまでの警備方針と変わりはない』との認識を示す。同幹部は、北部訓練場内で沖縄防衛局の男性にけがを負わせたとして、10月上旬に男性が傷害容疑で逮捕されたケースを例に挙げ、『あの事件と同じ構図。基地内であれ、犯罪行為があれば逮捕する。国が検討しているとされる刑事特別法や威力業務妨害とは全く関係がない』と指摘した。また、県警や防衛職員による刑特法の逮捕について『ハードルが高い』との認識を示し、威力業務妨害など他の法令適用に関しても『今の段階では分からない』と述べるにとどめた。」



(2)琉球新報-鉄線2本切り逮捕 沖縄・高江で米軍ヘリパッド抗議の山城議長 沖縄県警が器物損壊疑い-2016年10月18日 07:30


 琉球新報は、「沖縄県警名護署は17日、米軍北部訓練場(沖縄県東村・国頭村)内で沖縄防衛局がヘリパッド移設工事現場で使用していた有刺鉄線を切断したとして、沖縄平和運動センターの山城博治議長(64)を器物損壊容疑で現行犯逮捕した。山城議長は取り調べに黙秘しているという。接見した金高望弁護士は逮捕手続きに疑義があると指摘し『必要性のない不当な逮捕だ』と話した。」と報じた。
また、「逮捕容疑は17日午後3時31分ごろ、北部訓練場内で工事現場と提供区域内を隔てるフェンスに設置された有刺鉄線2本をペンチのようなもので切断した疑い。防衛局の通報を受けた警察官が、山城議長が区域外へ出るまで追跡し、東村高江の県道70号に出た後の午後4時22分、準現行犯として逮捕した。区域外での逮捕について県警は『現場周辺に十数人の抗議参加者がおり混乱が予想されたため、追跡し出た時点で逮捕した』と説明し、日米地位協定上の理由ではないとした。」、と報じた。


(3)琉球新報-「鉄線危ないので外しただけ」 高江、山城議長逮捕に抗議-2016年10月18日 14:11


 琉球新報は、「国頭村と東村にまたがる米軍北部訓練場ヘリコプター着陸帯(ヘリパッド)建設に関連して沖縄平和運動センターの山城博治議長逮捕から一夜明けた18日午前、同訓練場N1地区ゲート前に集まった市民からは『卑劣なやり方だ』『不当逮捕だ』などと抗議の声が上がった。」、「市民約50人は午前8時ごろに集会を開いた。県統一連の瀬長和男事務局長は『話があるからと呼び出して逮捕するのは卑劣なやり方だ。辺野古と高江では警察のそういった手法がまかり通っている』と批判した。」、「一方、マイクを握った別の男性は『私たちは有刺鉄線が危ないので外した。ペンチを使ったのも事実だが危ないことはしていない』と述べた。」、「午前9時半から11時半すぎまでの間に座り込む市民を機動隊が排除して道の両端に押し込めた。国は、ダンプ36台分の土砂などを訓練場内に搬入した。工事用とみられる機械を載せたトラックも基地内に入った。」、「座り込みに反発する市民3人が、ヘリパッド建設に抗議する市民とにらみ合う場面もあった。」、と報じた。


(4)琉球新報-警察の「黙認」に批判 沖縄・ヘリパッド建設の違法ダンプ 市民の抗議は「むやみに規制」-2016年10月18日 06:30


 琉球新報は、砂利を運ぶダンプカーに違法な改造やダンプ表示番号の無記載の問題について、次のように報じた。


①「沖縄県の東村と国頭村に広がる米軍北部訓練場のヘリコプター着陸帯(ヘリパッド)建設問題で、砂利を運ぶダンプカーに違法な改造やダンプ表示番号の無記載などが確認された。これまで大量の機動隊を動員して建設に抗議する市民らを排除し、ダンプカーの搬入を誘導してきた警察の対応に対し、識者や市民からは批判が上がった。」
②「17日はダンプカー60台分の砂利がN1地区ゲート内へ搬入されたが、ダンプ表示番号の無記載は確認されなかった。一方、窓に着色フィルムを貼り付けた車両が確認された。17日の抗議集会に参加した高江ヘリパッド建設反対現地行動連絡会の間島孝彦共同代表は『今日からダンプは荷台や背面に表示される表示番号が書かれ、大きく変わっていた』と指摘。『ずっと(ダンプを)護衛してきた警察が見逃してきたのが不可解だ。私たちに対してはブレーキランプ故障だけでも止めて注意する。警察は完全に沖縄防衛局側に立っていると感じる』と憤った。沖縄平和市民連絡会の北上田毅さんは『7月から違法な車が走っている。取り締まらないのはあり得ない。(陸運事務所の)はがきの指導だけでは甘い。整備命令が出せる。法律に基づき違法車両の走行を禁止すべきだ』と強く求めた。」
③「識者からも疑問の声が上がった。名桜大学の大城渡上級准教授(憲法学)は取材に『(警察は)市民活動側の正当な表現活動をいたずらに、むやみに違法としている。一方で事業者の完全な違法については市民から指摘されても黙認しているのは、公平中立な職務執行のあり方から問題がある』と強調した。」


(5)琉球新報-違法ダンプに警告 沖縄・米軍ヘリパッドの建設業者 陸運事務所が改善要求へ-2016年10月18日 06:30


 琉球新報は、砂利を運ぶダンプカーに違法な改造やダンプ表示番号の無記載の問題について、次のように報じた。


①「内閣府の沖縄総合事務局陸運事務所は17日、米軍北部訓練場(沖縄県東村・国頭村)の新たなヘリコプター着陸帯(ヘリパッド)建設で、砂利の搬入に使われるダンプカーに道路車両運送法違反の不正改造などが確認できるとして、業者に改善を求める警告はがきを送る方針を固めた。18日にも送付する。助手席足元の窓に着色フィルムを張ったり、最大積載量表示がなかったりするなどの違反が写真で確認できたとみられる。」
②「過積載につながる懸念がある『さし枠』を設置した車両が使用されている疑いもある。警告後も改善されない場合、陸運事務所は法的拘束力のある整備命令書を出すことも検討する。」
③「沖縄平和市民連絡会の北上田毅さんらが14日、陸運事務所に写真などを基に不正改造やダンプ表示番号の未記載などを指摘していた。ダンプ表示番号の未記載のダンプ規制法違反について、陸運事務所の輸送部門は琉球新報の取材に『提出された資料を運輸部と共有しながら確認中で、国交省とも対応を協議している』と説明した。陸運事務所の整備部門担当者は17日、本紙取材に『明らかに疑わしいのは見れば分かる。(適法なように)戻してほしいということで、あす(18日)までには警告はがきを送る準備をしている』との見通しを示した。琉球新報は17日、工事を請け負う業者に取材を申し込んだが、業者はコメントしなかった。県警関係者は『過積載や整備不良などの違反は今のところ確認されていない』と説明している。」
④「沖縄平和市民連絡会の北上田さんらは18日に那覇市の沖縄総合事務局を訪ね、ダンプカーの違反に関して同局の対応を確認する。法的拘束力のある整備命令書を業者へ出し、違法な車両の使用を停止するよう求める予定だ。」


(6)琉球新報-高江のダンプカー法令違反疑い 稲田防衛相、改善を指示-2016年10月18日 11:46


 琉球新報は、、砂利を運ぶダンプカーに違法な改造やダンプ表示番号の無記載の問題及び沖縄平和運動センターの山城博治議長を器物損壊容疑で現行犯逮捕について、次のように報じた。


①「稲田朋美防衛相は18日の会見で、米軍北部訓練場の新たなヘリコプター着陸帯(ヘリパッド)建設を巡り、砂利の搬入に使われているダンプカーに複数の道路車両運送法違反の疑いがあることについて『事業者として受注者に対し、改善するように指示した』と明らかにした。道路車両運送法違反の疑いがあるのはヘリパッド建設の砂利を運搬するトラックで、着色フィルムを貼ったり、最大積載量の表示がなかったりするケースがあった。沖縄総合事務局陸運事務所は、業者に対して改善を求める警告はがきを18日にも送る方針を固めている。稲田氏は、砂利搬入のトラックについて適法に進めていると強調しながらも『一部の車両は経年劣化、汚れなどで表示番号や最大積載量の表示が見えにくく、助手席の窓が運転手の視野を妨げる恐れがあった』と指摘した。」
②「ヘリパッド建設現場で使用していた沖縄防衛局所有の有刺鉄線を切断したとして、名護署が沖縄平和運動センターの山城博治議長を器物損壊容疑で現行犯逮捕したことには『無断で提供施設区域に立ち入り、他人の所有物を損壊する違法な行為は許されない』と指摘した。今後の工事への影響については『何か影響を与えることではない』と否定した。」


(7)琉球新報-高畑勲監督らが高江警備で住民監査請求 「警視庁派遣は違法」-2016年10月18日 10:45


 琉球新報は、「都内の市民団体『警視庁機動隊の沖縄への派遣中止を求める住民監査請求実行委員会』ら314人の都民が17日、米軍北部訓練場のヘリパッド建設で警視庁機動隊員が派遣されているのは違法、不当な公金支出だとして、東京都監査委員に対して住民監査請求書を提出した。請求人には高畑勲氏(アニメーション映画監督)、ジャン・ユンカーマン氏(映画監督)らが名を連ねた。記者会見した同実行委員会の田中祥二代表は『機動隊は高江でやりたい放題の状況が続いている。検問をして、市民をロープで縛ったり、歯止めがきかない状況だ。それをやっている税金が私たちの都税なので、残念ながら加担してしまっている。その立場を絶対に認めたくない』と述べた。」、と報じた。


(8)琉球新報-高江警備 県外機動隊経費「県支出は不当」 市民ら住民監査請求-2016年10月18日 10:50


 琉球新報は、「沖縄平和市民連絡会は17日、県監査委員に対し、米軍北部訓練場のヘリコプター着陸帯(ヘリパッド)建設の警備を巡り、他府県から派遣された機動隊に関する諸経費が県の予算から支出されていることなどが違法・不当であるとして、住民監査請求を提出した。」、と報じた。
 また、「請求書は(1)県外警察職員が行う活動に関する一切の公金支出を禁止(2)今年7月以後に同活動の公金支出に決裁を行った県警本部長、決済した職員に対して損害賠償請求・命令を行う(3)県公安委員会は県外職員の援助要求を撤回し、今後新たな要求をしない-ことなどを求めている。」、同会によると、機動隊を派遣している警視庁と5府県警へも同様の住民監査請求が提起される予定。県庁で行われた会見で同会の北上田毅氏は『高江での警備活動は従来の警察活動の一線を超えている。防衛局、工事業者のガードマンとなっている現状を許すことはできない』と批判した。」、と伝えた。


(9)沖縄タイムス-米軍跡地から有害物質検出も、国の調査工期が4カ月延期 原因は?-2016年10月18日 05:00


 沖縄タイムスは、「米軍嘉手納基地跡地の北谷町上勢頭の宅地から有害物質が検出された問題で、沖縄防衛局の追加調査の工期が8月末日から12月末日に延期された理由は、ボーリング調査で見つかった綿状物質の分析が原因であることが17日、分かった。地権者や住民への早期説明を求めて沖縄防衛局を訪れた野国昌春町長に、中嶋浩一郎局長が明らかにした。防衛局によると、綿状物質は地中4メートル付近に混入されており、環境省のマニュアルに基づき分析した。中嶋局長は『アスベスト(石綿)のような危険物質ではなく、断熱材に使われるグラスファイバーに似ていると推定され、健康被害が生じるような物質ではないと聞いている』と説明した。」、と報じた。






 以下、沖縄タイムス、琉球新報の引用。









(1)沖縄タイムス-「連れて行かないで」 急斜面、飛び交う怒号 伏線あったリーダー逮捕-2016年10月18日 08:31



 沖縄県米軍北部訓練場のヘリパッド建設反対を訴える市民運動のリーダーが器物損壊の容疑で現行犯逮捕された。「何かの腹いせか」「違法行為をしているのは防衛局の方だ」。沖縄平和運動センターの山城博治議長(64)が警察車両に乗り込むまでの14分間、怒号が飛び交う中、市民と機動隊が入り乱れ、現場は騒然とした。

 午後4時19分、基地内に進入した市民約10人が、県道70号沿いの急斜面を滑るように降りてきた。待ち構えていた機動隊員が勢いよく坂を駆け上がり、山城議長の肩を捕まえた。

 基地内に入った女性はその時の様子について「急な斜面から引きずり降ろし、山城議長から私たち市民を引き離していった。機動隊員の数があまりにも多く怖かった」と振り返る。

 ある男性市民も「仲間を呼ぼうとしたが、携帯電話がつながらなかった。もっと人数がいたら守れたのではないかと思う」とぎゅっと目をつぶった。

 伏線はあった。山城議長らはN1地区表ゲート入り口での抗議行動を終え、午後3時18分に市民約20人と基地内に進入。「搬入された砂利の利用法をチェックすること」が目的だった。N1地区の工事用道路に面した作業ヤード(砂利の集積場)付近で抗議行動をした際、「ガンバロー三唱をしようとしたら、背後のフェンスを開けて機動隊員が出てきた。もみくちゃになりながらも山城議長を取り返した」(市民)という。

 その際、「有刺鉄線2本を切った」として、複数の警察官が山城議長に確認を取っていたという。「連れて行かないで」。午後4時33分。山城議長が乗った車両を走って追いかけた女性市民の声が辺りに響いた。

「病人を捕まえるのは行き過ぎでは」

 山城博治議長の身柄が移された名護署の前には17日午後6時ごろから市民が集まり、最大で約40人が「不当逮捕だ」「リーダーを返せ」と声を上げた。

 名護市辺野古に住む島袋文子さん(87)も車いすで訪れた。21日に名護署の任意の取り調べを受けることになっている。国会議員がキャンプ・シュワブゲート前で島袋さんに暴行されたと被害届を出したためだ。

 島袋さんは昨年悪性リンパ腫の治療をした山城議長の健康を案じ、「私はいいが、病人を捕まえるなど行き過ぎではないか。情けない」と語気を強めた。

沖縄県警「排除目的ではない」

 ヘリパッド建設工事への反対行動のリーダーである沖縄平和運動センターの山城博治議長が、器物損壊容疑で現行犯逮捕された。政府は米軍北部訓練場内に入る市民の排除を目的に基地内での逮捕を検討しているが、県警幹部は「今回は犯罪事実が確認されたので現行犯逮捕した。排除目的ではなく、これまでの警備方針と変わりはない」との認識を示す。

 同幹部は、北部訓練場内で沖縄防衛局の男性にけがを負わせたとして、10月上旬に男性が傷害容疑で逮捕されたケースを例に挙げ、「あの事件と同じ構図。基地内であれ、犯罪行為があれば逮捕する。国が検討しているとされる刑事特別法や威力業務妨害とは全く関係がない」と指摘した。

 また、県警や防衛職員による刑特法の逮捕について「ハードルが高い」との認識を示し、威力業務妨害など他の法令適用に関しても「今の段階では分からない」と述べるにとどめた。


(2)琉球新報-鉄線2本切り逮捕 沖縄・高江で米軍ヘリパッド抗議の山城議長 沖縄県警が器物損壊疑い-2016年10月18日 07:30


 沖縄県警名護署は17日、米軍北部訓練場(沖縄県東村・国頭村)内で沖縄防衛局がヘリパッド移設工事現場で使用していた有刺鉄線を切断したとして、沖縄平和運動センターの山城博治議長(64)を器物損壊容疑で現行犯逮捕した。山城議長は取り調べに黙秘しているという。接見した金高望弁護士は逮捕手続きに疑義があると指摘し「必要性のない不当な逮捕だ」と話した。

 逮捕容疑は17日午後3時31分ごろ、北部訓練場内で工事現場と提供区域内を隔てるフェンスに設置された有刺鉄線2本をペンチのようなもので切断した疑い。防衛局の通報を受けた警察官が、山城議長が区域外へ出るまで追跡し、東村高江の県道70号に出た後の午後4時22分、準現行犯として逮捕した。区域外での逮捕について県警は「現場周辺に十数人の抗議参加者がおり混乱が予想されたため、追跡し出た時点で逮捕した」と説明し、日米地位協定上の理由ではないとした。


(3)琉球新報-「鉄線危ないので外しただけ」 高江、山城議長逮捕に抗議-2016年10月18日 14:11


 【ヘリパッド取材班】国頭村と東村にまたがる米軍北部訓練場ヘリコプター着陸帯(ヘリパッド)建設に関連して沖縄平和運動センターの山城博治議長逮捕から一夜明けた18日午前、同訓練場N1地区ゲート前に集まった市民からは「卑劣なやり方だ」「不当逮捕だ」などと抗議の声が上がった。

 市民約50人は午前8時ごろに集会を開いた。県統一連の瀬長和男事務局長は「話があるからと呼び出して逮捕するのは卑劣なやり方だ。辺野古と高江では警察のそういった手法がまかり通っている」と批判した。

 一方、マイクを握った別の男性は「私たちは有刺鉄線が危ないので外した。ペンチを使ったのも事実だが危ないことはしていない」と述べた。

 午前9時半から11時半すぎまでの間に座り込む市民を機動隊が排除して道の両端に押し込めた。国は、ダンプ36台分の土砂などを訓練場内に搬入した。工事用とみられる機械を載せたトラックも基地内に入った。

 座り込みに反発する市民3人が、ヘリパッド建設に抗議する市民とにらみ合う場面もあった。 【琉球新報電子版】


(4)琉球新報-警察の「黙認」に批判 沖縄・ヘリパッド建設の違法ダンプ 市民の抗議は「むやみに規制」-2016年10月18日 06:30



 沖縄県の東村と国頭村に広がる米軍北部訓練場のヘリコプター着陸帯(ヘリパッド)建設問題で、砂利を運ぶダンプカーに違法な改造やダンプ表示番号の無記載などが確認された。これまで大量の機動隊を動員して建設に抗議する市民らを排除し、ダンプカーの搬入を誘導してきた警察の対応に対し、識者や市民からは批判が上がった。

 17日はダンプカー60台分の砂利がN1地区ゲート内へ搬入されたが、ダンプ表示番号の無記載は確認されなかった。一方、窓に着色フィルムを貼り付けた車両が確認された。

 17日の抗議集会に参加した高江ヘリパッド建設反対現地行動連絡会の間島孝彦共同代表は「今日からダンプは荷台や背面に表示される表示番号が書かれ、大きく変わっていた」と指摘。「ずっと(ダンプを)護衛してきた警察が見逃してきたのが不可解だ。私たちに対してはブレーキランプ故障だけでも止めて注意する。警察は完全に沖縄防衛局側に立っていると感じる」と憤った。

 沖縄平和市民連絡会の北上田毅さんは「7月から違法な車が走っている。取り締まらないのはあり得ない。(陸運事務所の)はがきの指導だけでは甘い。整備命令が出せる。法律に基づき違法車両の走行を禁止すべきだ」と強く求めた。

 識者からも疑問の声が上がった。名桜大学の大城渡上級准教授(憲法学)は取材に「(警察は)市民活動側の正当な表現活動をいたずらに、むやみに違法としている。一方で事業者の完全な違法については市民から指摘されても黙認しているのは、公平中立な職務執行のあり方から問題がある」と強調した。


(5)琉球新報-違法ダンプに警告 沖縄・米軍ヘリパッドの建設業者 陸運事務所が改善要求へ-2016年10月18日 06:30



 内閣府の沖縄総合事務局陸運事務所は17日、米軍北部訓練場(沖縄県東村・国頭村)の新たなヘリコプター着陸帯(ヘリパッド)建設で、砂利の搬入に使われるダンプカーに道路車両運送法違反の不正改造などが確認できるとして、業者に改善を求める警告はがきを送る方針を固めた。18日にも送付する。助手席足元の窓に着色フィルムを張ったり、最大積載量表示がなかったりするなどの違反が写真で確認できたとみられる。

 過積載につながる懸念がある「さし枠」を設置した車両が使用されている疑いもある。警告後も改善されない場合、陸運事務所は法的拘束力のある整備命令書を出すことも検討する。

 沖縄平和市民連絡会の北上田毅さんらが14日、陸運事務所に写真などを基に不正改造やダンプ表示番号の未記載などを指摘していた。ダンプ表示番号の未記載のダンプ規制法違反について、陸運事務所の輸送部門は琉球新報の取材に「提出された資料を運輸部と共有しながら確認中で、国交省とも対応を協議している」と説明した。

 陸運事務所の整備部門担当者は17日、本紙取材に「明らかに疑わしいのは見れば分かる。(適法なように)戻してほしいということで、あす(18日)までには警告はがきを送る準備をしている」との見通しを示した。琉球新報は17日、工事を請け負う業者に取材を申し込んだが、業者はコメントしなかった。県警関係者は「過積載や整備不良などの違反は今のところ確認されていない」と説明している。

 沖縄平和市民連絡会の北上田さんらは18日に那覇市の沖縄総合事務局を訪ね、ダンプカーの違反に関して同局の対応を確認する。法的拘束力のある整備命令書を業者へ出し、違法な車両の使用を停止するよう求める予定だ。


(6)琉球新報-高江のダンプカー法令違反疑い 稲田防衛相、改善を指示-2016年10月18日 11:46


 【東京】稲田朋美防衛相は18日の会見で、米軍北部訓練場の新たなヘリコプター着陸帯(ヘリパッド)建設を巡り、砂利の搬入に使われているダンプカーに複数の道路車両運送法違反の疑いがあることについて「事業者として受注者に対し、改善するように指示した」と明らかにした。


 道路車両運送法違反の疑いがあるのはヘリパッド建設の砂利を運搬するトラックで、着色フィルムを貼ったり、最大積載量の表示がなかったりするケースがあった。沖縄総合事務局陸運事務所は、業者に対して改善を求める警告はがきを18日にも送る方針を固めている。

 稲田氏は、砂利搬入のトラックについて適法に進めていると強調しながらも「一部の車両は経年劣化、汚れなどで表示番号や最大積載量の表示が見えにくく、助手席の窓が運転手の視野を妨げる恐れがあった」と指摘した。

 ヘリパッド建設現場で使用していた沖縄防衛局所有の有刺鉄線を切断したとして、名護署が沖縄平和運動センターの山城博治議長を器物損壊容疑で現行犯逮捕したことには「無断で提供施設区域に立ち入り、他人の所有物を損壊する違法な行為は許されない」と指摘した。今後の工事への影響については「何か影響を与えることではない」と否定した。
【琉球新報電子版】


(7)琉球新報-高畑勲監督らが高江警備で住民監査請求 「警視庁派遣は違法」-2016年10月18日 10:45


 【東京】都内の市民団体「警視庁機動隊の沖縄への派遣中止を求める住民監査請求実行委員会」ら314人の都民が17日、米軍北部訓練場のヘリパッド建設で警視庁機動隊員が派遣されているのは違法、不当な公金支出だとして、東京都監査委員に対して住民監査請求書を提出した。請求人には高畑勲氏(アニメーション映画監督)、ジャン・ユンカーマン氏(映画監督)らが名を連ねた。

 記者会見した同実行委員会の田中祥二代表は「機動隊は高江でやりたい放題の状況が続いている。検問をして、市民をロープで縛ったり、歯止めがきかない状況だ。それをやっている税金が私たちの都税なので、残念ながら加担してしまっている。その立場を絶対に認めたくない」と述べた。


(8)琉球新報-高江警備 県外機動隊経費「県支出は不当」 市民ら住民監査請求-2016年10月18日 10:50


 沖縄平和市民連絡会は17日、県監査委員に対し、米軍北部訓練場のヘリコプター着陸帯(ヘリパッド)建設の警備を巡り、他府県から派遣された機動隊に関する諸経費が県の予算から支出されていることなどが違法・不当であるとして、住民監査請求を提出した。

 請求書は(1)県外警察職員が行う活動に関する一切の公金支出を禁止(2)今年7月以後に同活動の公金支出に決裁を行った県警本部長、決済した職員に対して損害賠償請求・命令を行う(3)県公安委員会は県外職員の援助要求を撤回し、今後新たな要求をしない-ことなどを求めている。

 同会によると、機動隊を派遣している警視庁と5府県警へも同様の住民監査請求が提起される予定。県庁で行われた会見で同会の北上田毅氏は「高江での警備活動は従来の警察活動の一線を超えている。防衛局、工事業者のガードマンとなっている現状を許すことはできない」と批判した。


(9)沖縄タイムス-米軍跡地から有害物質検出も、国の調査工期が4カ月延期 原因は?-2016年10月18日 05:00


 【北谷】米軍嘉手納基地跡地の北谷町上勢頭の宅地から有害物質が検出された問題で、沖縄防衛局の追加調査の工期が8月末日から12月末日に延期された理由は、ボーリング調査で見つかった綿状物質の分析が原因であることが17日、分かった。地権者や住民への早期説明を求めて沖縄防衛局を訪れた野国昌春町長に、中嶋浩一郎局長が明らかにした。

 防衛局によると、綿状物質は地中4メートル付近に混入されており、環境省のマニュアルに基づき分析した。中嶋局長は「アスベスト(石綿)のような危険物質ではなく、断熱材に使われるグラスファイバーに似ていると推定され、健康被害が生じるような物質ではないと聞いている」と説明した。


by asyagi-df-2014 | 2016-10-18 17:01 | 沖縄から | Comments(0)

壊される前に考えること。そして、新しい地平へ。「交流地帯」からの再出発。


by あしゃぎの人