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沖縄-辺野古・高江から-2016年9月8日

 2016年9月8日、沖縄-辺野古・高江の今を、沖縄タイムス、琉球新報は次のように表した。


 機動隊員のつぶやきを、沖縄タイムスは、「住民を排除後、機動隊員の一人は『こちらも疲れている。何のためにやっているのか分からない』とつぶやいた。」、と。
 また、一方では、「7日早朝、抗議行動を遠目で眺めていた与党県議は『これでは反対していた人たちまで離れていく。工事を進めたい国の思うつぼだ』とつぶやいた。」、と。


(1)琉球新報-地位協定、基地の過重負担なお変わらず 県民投票から20年-2016年9月8日 05:01


 琉球新報は、「日米地位協定の見直しと基地の整理縮小を問う県民投票が実施されてから8日で20年を迎えた。地位協定の見直しと基地整理縮小を求める票は投票者の89%、当時の有権者数の過半数である53%に達し、県民の民意として示された。しかし、20年たった現在もなお、国土面積の0・6%、人口1・1%の沖縄に全国の米軍専用施設の約74%が集中する、過重な基地負担は解消されていない。」、と報じた。
 また、「米軍普天間飛行場の移設についても、移設先を名護市辺野古沖に求めることに県民の約8割(6月の本紙世論調査)が反対している。米兵や米軍属による事件事故も後を絶たず、今年4月にはうるま市で米軍属女性暴行殺人事件も起きた。政府は7月に日米地位協定の米軍属適用範囲見直しの大筋合意を発表したものの、県などが求める抜本的改定には踏み込まないままでいる。」、と続けて伝えた。


(2)琉球新報-資材空輸準備か 高江N1にロープ付き重機搬入-2016年9月8日 14:48


 琉球新報は、「米軍北部訓練場の新たなヘリコプター着陸帯(ヘリパッド)建設を巡り沖縄防衛局は8日午前、ロープを取り付けた重機を積んだトレーラー3台や、砂利を積んだダンプカー約10台を同訓練場のN1地区ゲート内に搬入した。重機に取り付けたロープは、ヘリコプターでN1地区からG地区やH地区へ空輸する目的とみられる。ヘリ空輸用とみられるロープ付き重機をN1地区ゲートへ搬入したのは7日に続いて2日連続になる。」、と報じた。
 また、高江の闘いについて、「ヘリパッド建設に反対する市民らは同日午前、北部訓練場のメインゲートからN1地区ゲートへ向かう県道70号沿いで2地点に分かれ、ヘリパッド工事車両の通行を阻止しようと駐車して座り込み、道路を封鎖した。全国から派遣された機動隊員たちが座り込む市民らを排除し、工事車両の通行路を確保した。」、と伝えた。


(3)沖縄タイムス-橋の欄干にしがみつく市民、強制排除し作業員誘導 米軍ヘリパッド建設-2016年9月8日 07:20


 沖縄タイムスは、「沖縄県東村高江周辺のヘリパッド建設に反対する市民ら約100人は7日、早朝から大規模行動を展開した。工事関係車両の通過を阻止するため、N1表ゲートにつながる高江橋に車両約30台を停車。機動隊が橋を渡るため、欄干にしがみつく市民を排除するなど、もみ合いになった。降雨直後の欄干は滑りやすく、市民らは『危ないからやめて』と抗議したが、機動隊は数十人を投入して市民を排除し、強行突破。表ゲートに市民を行かせないよう、立ちはだかった。60代の女性は『いがみ合いに駆り出された機動隊員もかわいそうだが、国家権力に従う姿はロボットと一緒。最後まで諦めない』と語り、住民を排除後、機動隊員の一人は『こちらも疲れている。何のためにやっているのか分からない』とつぶやいた。」、と報じた。
 また、「正午ごろ、抗議行動が手薄になった表ゲートから9台の工事車両が進入。市民らが駆け付けた後も、機動隊が市民を取り囲み、ゲート内に作業員を誘導した。」、と伝えた。


(4)沖縄タイムス-高江の農家、ヘリパッド抗議に苦情 県道混乱で生活にも支障-
2016年9月8日 07:58


 沖縄タイムスは、「東村高江周辺のヘリパッド建設への抗議活動で県道70号が連日混乱し、高江区を中心とする村内の農家が悲鳴を上げている。村は区の要望で農家向けに「高江生産組合」と書かれたステッカーを作製。区はステッカーのある車を優先通行させるよう抗議市民、警察双方に求めている。」、と報じた。
 また、次のように伝えた。


①「ステッカーを使った対策は5日から始まった。区は村を通じ県警に通知。市民側にも伝えているが、仲嶺久美子区長は『農家から効果があったとの報告はない。周知が必要』と言う。」
②「県道70号では8月から、市民が『牛歩作戦』として、工事車両の前を時速10キロ未満の速度で走る抗議行動を展開。機動隊の交通規制もあって県道は渋滞し、出荷や作付けする農家を中心に地元住民の往来に支障が出ていた。」
③「高江区の農家の男性(75)はカボチャの植え付けに向かう途中で渋滞に巻き込まれ、本来10分で到着するはずの畑に1時間以上を要した。『作付け期間は限られている。このままでは1年間の収入に響く』と嘆く。『決してヘリパッドに賛成ではない。ただ、彼らのやっていることはわれわれの生活の破壊。もう爆発寸前だ』と憤慨する。当初の機動隊への怒りの矛先は市民側に変わりつつある。」
④「ヘリパッド建設予定地に近い国頭村の安波小学校では5日、『牛歩作戦』の影響で教員1人が授業に間に合わず、学校側は授業を急きょ変更した。宮城尚志校長は『反対運動を否定しないが、もっと別にやり方はないのかと思う』と首をかしげる。」
⑤「高江共同売店では物品の入荷日を抗議集会のある曜日は避けるようにした。仲嶺区長は『区民のストレスは限界に来ている。早くヘリパッドを完成させた方がいいとの声も出ている』と打ち明ける。通勤、保育園送迎、通院などに支障が出ていると苦情は絶えない。」
⑥「7日早朝、抗議行動を遠目で眺めていた与党県議は『これでは反対していた人たちまで離れていく。工事を進めたい国の思うつぼだ』とつぶやいた。」







 以下、沖縄タイムス及び琉球新報の引用。








(1)琉球新報-地位協定、基地の過重負担なお変わらず 県民投票から20年-2016年9月8日 05:01


 日米地位協定の見直しと基地の整理縮小を問う県民投票が実施されてから8日で20年を迎えた。地位協定の見直しと基地整理縮小を求める票は投票者の89%、当時の有権者数の過半数である53%に達し、県民の民意として示された。しかし、20年たった現在もなお、国土面積の0・6%、人口1・1%の沖縄に全国の米軍専用施設の約74%が集中する、過重な基地負担は解消されていない。

 米軍普天間飛行場の移設についても、移設先を名護市辺野古沖に求めることに県民の約8割(6月の本紙世論調査)が反対している。米兵や米軍属による事件事故も後を絶たず、今年4月にはうるま市で米軍属女性暴行殺人事件も起きた。政府は7月に日米地位協定の米軍属適用範囲見直しの大筋合意を発表したものの、県などが求める抜本的改定には踏み込まないままでいる。


(2)琉球新報-資材空輸準備か 高江N1にロープ付き重機搬入-2016年9月8日 14:48


 【ヘリパッド取材班】米軍北部訓練場の新たなヘリコプター着陸帯(ヘリパッド)建設を巡り沖縄防衛局は8日午前、ロープを取り付けた重機を積んだトレーラー3台や、砂利を積んだダンプカー約10台を同訓練場のN1地区ゲート内に搬入した。重機に取り付けたロープは、ヘリコプターでN1地区からG地区やH地区へ空輸する目的とみられる。
 ヘリ空輸用とみられるロープ付き重機をN1地区ゲートへ搬入したのは7日に続いて2日連続になる。
 ヘリパッド建設に反対する市民らは同日午前、北部訓練場のメインゲートからN1地区ゲートへ向かう県道70号沿いで2地点に分かれ、ヘリパッド工事車両の通行を阻止しようと駐車して座り込み、道路を封鎖した。
 全国から派遣された機動隊員たちが座り込む市民らを排除し、工事車両の通行路を確保した。
【琉球新報電子版】


(3)沖縄タイムス-橋の欄干にしがみつく市民、強制排除し作業員誘導 米軍ヘリパッド建設-2016年9月8日 07:20


 沖縄県東村高江周辺のヘリパッド建設に反対する市民ら約100人は7日、早朝から大規模行動を展開した。工事関係車両の通過を阻止するため、N1表ゲートにつながる高江橋に車両約30台を停車。機動隊が橋を渡るため、欄干にしがみつく市民を排除するなど、もみ合いになった。

 降雨直後の欄干は滑りやすく、市民らは「危ないからやめて」と抗議したが、機動隊は数十人を投入して市民を排除し、強行突破。表ゲートに市民を行かせないよう、立ちはだかった。

 60代の女性は「いがみ合いに駆り出された機動隊員もかわいそうだが、国家権力に従う姿はロボットと一緒。最後まで諦めない」と語り、住民を排除後、機動隊員の一人は「こちらも疲れている。何のためにやっているのか分からない」とつぶやいた。

 正午ごろ、抗議行動が手薄になった表ゲートから9台の工事車両が進入。市民らが駆け付けた後も、機動隊が市民を取り囲み、ゲート内に作業員を誘導した。


(4)沖縄タイムス-高江の農家、ヘリパッド抗議に苦情 県道混乱で生活にも支障-2016年9月8日 07:58


 【東】東村高江周辺のヘリパッド建設への抗議活動で県道70号が連日混乱し、高江区を中心とする村内の農家が悲鳴を上げている。村は区の要望で農家向けに「高江生産組合」と書かれたステッカーを作製。区はステッカーのある車を優先通行させるよう抗議市民、警察双方に求めている。

 ステッカーを使った対策は5日から始まった。区は村を通じ県警に通知。市民側にも伝えているが、仲嶺久美子区長は「農家から効果があったとの報告はない。周知が必要」と言う。

 県道70号では8月から、市民が「牛歩作戦」として、工事車両の前を時速10キロ未満の速度で走る抗議行動を展開。機動隊の交通規制もあって県道は渋滞し、出荷や作付けする農家を中心に地元住民の往来に支障が出ていた。

 高江区の農家の男性(75)はカボチャの植え付けに向かう途中で渋滞に巻き込まれ、本来10分で到着するはずの畑に1時間以上を要した。「作付け期間は限られている。このままでは1年間の収入に響く」と嘆く。「決してヘリパッドに賛成ではない。ただ、彼らのやっていることはわれわれの生活の破壊。もう爆発寸前だ」と憤慨する。当初の機動隊への怒りの矛先は市民側に変わりつつある。

 ヘリパッド建設予定地に近い国頭村の安波小学校では5日、「牛歩作戦」の影響で教員1人が授業に間に合わず、学校側は授業を急きょ変更した。宮城尚志校長は「反対運動を否定しないが、もっと別にやり方はないのかと思う」と首をかしげる。

 高江共同売店では物品の入荷日を抗議集会のある曜日は避けるようにした。仲嶺区長は「区民のストレスは限界に来ている。早くヘリパッドを完成させた方がいいとの声も出ている」と打ち明ける。通勤、保育園送迎、通院などに支障が出ていると苦情は絶えない。

 7日早朝、抗議行動を遠目で眺めていた与党県議は「これでは反対していた人たちまで離れていく。工事を進めたい国の思うつぼだ」とつぶやいた。(北部報道部・城間陽介)


by asyagi-df-2014 | 2016-09-08 22:07 | 沖縄から | Comments(0)

壊される前に考えること。そして、新しい地平へ。「交流地帯」からの再出発。


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